Movable Inkへの接続の設定

重要: この統合は、Movable Inkの制限提供機能です。Movable Inkに問い合せて適格性を確認してください。

ヒント: サポートが必要な場合、Movable Inkの構成を完了できるよう、Oracleコンサルティング・サービスによるサポートをご利用いただけます詳細は、Oracleの担当者にお問い合せください。

次のトピックでは、重要な行動イベントをMoveable Inkに渡すようにOracle Infinityを構成する方法の手順を説明します。

前提条件

  • Moveable Inkストーリー製品: Moveable Inkストーリー製品にアクセスできる必要があります。Movable Inkに問い合せてください。アクセスするためのサポートを受けることができます。
  • Moveable Ink APIキー: Moveable Inkの担当者がAPIキーを提供します。この統合を有効にするために必要です。
  • 顧客IDの選択: 統合に使用する顧客IDについて、Movable Inkに相談します(顧客を宣言するにはどうすればよいですかを参照)。
  • イベントごとのWebサイト/アプリのタグ付け: サポートするMovable Inkイベント(製品ビュー、バスケットへの追加など)ごとに、Oracle Infinityのタグ付けを行って、このデータを最小のパラメータ・セット(製品URL、製品価格など)で収集する必要があります。統合の手順のトピックでは、プロセスの一部で、目的のイベントごとにタグ付けの確認を行います。
  • (モバイル・アプリのみ)最低限のモバイル・パラメータが追跡されていることの確認: 統合にモバイル・アプリを使用する場合は、次のいずれかを確認する必要があります。
    1. Oracle CX Mobile SDK (または同等のレガシー製品)を使用していること。
    2. SDKを使用していない場合(たとえば、データ収集APIを使用している場合)、すべてのモバイル・アプリ・イベントについて、モバイル・アプリ名(wt.a_nm==MYAPPNAMEとして)およびアプリ・バージョン(wt.av=MYAPPVERSIONとして)を収集していることを確認する必要があります。

Movable Ink統合を設定するには7つのステップが必要です。

  1. ステップ1: 目的のイベントの選択
  2. ステップ2: タグ付けの監査
  3. ステップ3: ストリームの作成
  4. ステップ4: 接続と宛先の作成
  5. ステップ5: アクションの作成
  6. ステップ6: Movable Inkのデータの検証
  7. ステップ7: 最初のキャンペーンの実行

ステップ1: 目的のイベントの選択

まず、どのMovable Inkイベントをサポートするかを選択する必要があります。ここでは、Movable Inkイベントのリストと、イベントごとにInfinityで取得する必要がある最低限必要なデータ・ポイントを示します。

ヒント: どのイベントをサポートしたらよいかわからない場合、Movable Inkでそれぞれのイベントによって何ができるかについて、Movable Inkの担当者にご確認ください。

イベント名 説明 必須パラメータ ノート
製品ビュー Webサイト/モバイル・アプリ内で製品を見るとき。 製品ビュー  
製品の追加 Webサイト/モバイル・アプリン内のカートへの製品の追加。 製品の追加  
オーダー完了 Webサイト/モバイル・アプリ内のオーダーの完了。 オーダー完了  
識別 セッション中の任意の時点での顧客IDの宣言(ログインやオーダー完了など)。 識別 顧客の宣言を参照してください
検索 Webサイトでの検索の実行。 検索  
製品リスト・ビュー 特定のカテゴリの製品をリストするページの表示。 製品リスト・ビュー  

ステップ2: タグ付けの監査

選択したMovable Inkイベントをサポートするには、最低限のデータ収集が必要です。これを収集しているかどうかを検証するには、タグ監査を実行して、イベントごとに必要な最低限のパラメータが次のイベントごとの必須パラメータに従って使用可能かどうかを確認する必要があります。

ヒント: タグ付けの監査について不確かな場合、データおよびMovable Inkの全構成の監査をすべて完了できるよう、Oracleコンサルティング・サービスによるサポートをご利用いただけます。詳細は、Oracleの担当者にお問い合せください。

たとえば、製品ビュー・イベントには、次のパラメータが必要です。

Movable Inkパラメータ 必須1 推奨されるInfinityパラメータ2 説明 サンプル値 ノート
イベント 必須 wt.tx_e 製品ビューを他のページと区別できる必要があります。 wt.tx_e=v -

製品SKU

または

製品ID

必須

wt.pn_sku

または

wt.pn_id

製品のSKUまたはID。

wt.pn_sku=56544-abc

wt.pn_id=56544

1つのみ必須。
製品URL 必須 wt.es Webサイトの製品ページのURL。 wt.es=https://mysite.com/product/56544 モバイル・アプリを追跡する場合、URLはWebサイトの製品ページを指す必要があります(Movable Inkがページにアクセスしてページに関する情報を収集できるようにするため)。
価格 推奨 wt.product_price 製品の価格。 wt.product_price=14.99 10進書式(つまり、通貨記号なし)である必要があります。
ユーザーID オプション3 wt.dcsvid ログイン顧客のID。 wt.dcsvid=customerid14323

顧客ごとに使用する識別子の提案については、Movable Inkにご相談ください。

 

カテゴリ オプション wt.cg_n 製品が存在するカテゴリ名。 wt.cg_n=bathroom 表示された製品リスト・イベントを使用する場合、この値はそのイベント内のlist_idと一致する必要があります。
名前 オプション wt.product_name 製品名。 wt.product_name=All-Purpose Cleaning Wipes -

つまり、ユーザーがWebサイトで製品を表示するとき、Infinityタグですべての必須パラメータを収集する必要があります。提供されている推奨されるInfinityパラメータとは異なるパラメータ名を使用できますが、異なるパラメータ名やロジックについて説明できるよう、ストリームのカスタマイズ方法を理解する必要があります。

ヒント: 使用可能なパラメータを確認するには、データを監査する方法を参照してください。

ステップ3: ストリームの作成

ストリーム・テンプレートの入力

特定のイベントに必須パラメータがあることを確認したら、提供されている問合せテンプレートを使用してストリーム問合せの作成を開始できます。たとえば、製品ビュー・イベントのストリーム問合せテンプレートを次に示します。

data.wt.dcsvid AS 'user_id', data.wt.pn_id AS 'product_id', data.wt.product_price AS 'product_price', data.wt.pn_sku AS 'product_sku', data.wt.product_name AS 'product_name', data.wt.es AS 'page_url', data.wt.cg_n AS 'product_category', ext.geo.tzname AS 'time_zone', data.wt.a_nm AS 'app_name', data.wt.av AS 'app_version', data.wt.co_f AS 'anonymous_id', datetime_utc AS 'timestamp', LATEST(data.mi_ecmp) AS 'campaign_name', LATEST(data.mi_u) AS 'user_id_qsp' WHERE session.closed='false' AND data.wt.tx_e='v' AND (EXISTS(data.wt.pn_id) OR EXISTS(data.wt.pn_sku)) AND EXISTS(data.wt.es)

ノート: 必要に応じて問合せテンプレートをカスタマイズしていることを確認してください。イベントごとの必須パラメータのとおりにパラメータを使用しない場合は、正しいパラメータを取得するようにストリームをカスタマイズする必要があります(手順についてはFAQのストリームのカスタマイズを参照)。

ストリーム問合せ(カスタマイズ済のものを含む)をコピーしてこのストリームを作成し、Streams (レガシー)ユーザー・インタフェースに貼り付ける必要があります。

製品ビュー・イベントのストリーム問合せテンプレートを作成するには:

  1. Infinityユーザー・インタフェースでStreams (レガシー)を開きます。
  2. 問合せ(カスタマイズ済のものを含む)をコピーし、問合せボックスに貼り付けます。

  3. 開始をクリックします。

サンプル・リクエストの起動

ユーザーが必須パラメータを選択するには、それらのパラメータがStreamsインタフェースに表示されることが必要です。そのために、ユーザーはサンプル・リクエストを起動して、パラメータを統合で使用できるように、Streamsインタフェースにパラメータが表示されることを確認できます。イベントごとのサンプル・リクエストは、ストリーム問合せテンプレートの項を参照してください。

サンプル・リクエストを起動するには:

  1. ストリーム問合せテンプレートの項から、目的のパラメータのサンプル・リクエストを取得します。たとえば:

    https://dc.oracleinfinity.io/{ENTERACCOUNTGUID}/dcs.gif?wt.tx_e=v&wt.pn_sku=sample_sku&wt.pn_id=sample_product_id&wt.es=sample_url&wt.product_price=14.99&wt.dcsvid=sample_customer_id&wt.cg_n=sample_category&wt.product_name=sample_product_name&wt.a_nm=sample_app_name&wt.av=sample_app_version&mi_ecmp=sample_campaign_name&mi_u=sample_mi_id&wt.co_f=sample_anonymous_id

    ヒント: イベントに対する正しいリクエストを起動する方法については、FAQの「正しいサンプル・リクエストを起動するにはどうすればよいですか」を参照して、正しいサンプル・リクエストを起動していることを確認してください。

  2. サンプル・リクエストが正しいことを確認したら、ブラウザのウィンドウでリクエストを開きます。

    実行している問合せの左側に必要なパラメータが表示されます。

  3. 左側に表示されるすべてのパラメータをメイン・キャンバスにドラッグします。

    重要: データが表示されない場合は、次の項目を確認してください。
    ストリームで開始をクリックしましたか。
    問合せを正しく更新しましたか。ストリームのカスタマイズを参照してください。
    サンプル・リクエストは正しく作成されていますか。「正しいサンプル・リクエストを起動するにはどうすればよいですか。」を参照してください。

  4. 保存をクリックし、ストリームにわかりやすい名前を付けます(たとえばMovable Ink - Product View)。

  5. イベントごとにステップ1から4を繰り返します。

ステップ4: 接続と宛先の作成

接続の作成

Movable Inkへの接続を作成するには:

  1. Infinityユーザー・インタフェースでアクション・センターに移動します。
  2. 接続の管理をクリックします。
  3. +新しい接続をクリックし、Webフックを選択します。
  4. 接続に関する次の詳細を入力します。
    • 名前 : Movable Ink(または他のユーザーにわかりやすい名前)
    • 接続プロトコル : HTTP
    • サーバーFQDN: collector.movableink-dmz.com
    • サーバー・ポート : 443
    • 認証タイプ : 基本認証
    • ユーザー名 : APIキー(Movable Inkにより提供。前提条件を参照)
    • パスワード: miintegration
  5. 接続をクリックします。

    これで、イベントごとに宛先を追加する準備ができました。

宛先の作成

使用するイベントごとに、宛先を作成する必要があります。

宛先を作成するには:

  1. 作成した新しい接続内で、接続をクリックして展開し、宛先+新規をクリックします。

  2. 次の詳細を追加します。
    • 名前: ユーザーにわかりやすいイベント名を挿入します(「Product View」など)。
    • URIエンドポイント: /oracle-infinity
    • イベント・グループ化: 単一
    • HTTPメソッド: POST
    • ペイロード・コンテンツ・タイプ: application/json
    • リクエスト・フォーマッタ: Twig
    • Twigリクエスト・テンプレート: イベントのTwigテンプレートに貼り付けます(宛先Twigテンプレートを参照)

  3. 下にスクロールし、詳細設定をクリックして、宛先の残りの部分を完了できるようにします。
    • カスタム・ヘッダー:

      Accept:*/*

      User-Agent:Oracle-Infinity

    • 成功コード: 200
    • 破棄コード: 400
    • 再試行コード: 500,503
    • 停止コード: 401

  4. 保存をクリックします。
  5. 選択したイベントごとにステップ1から4を繰り返します。

    ノート: サポートされているすべてのMovable Inkを使用する場合、接続に対して複数の宛先が表示されます。たとえば:

ステップ5: アクションの作成

最後な構成ステップは、イベントごとにストリームを宛先に接続することです。これは、アクション・センターアクションを使用して実現できます。イベントごとに次の手順に従ってください。

イベントごとにストリームを宛先に接続するには:

  1. Infinityユーザー・インタフェースでアクション・センターに移動します。
  2. +アクションの作成をクリックします。
  3. 次のように、アクション内のフィールドに入力します。
  4. 保存をクリックします。

    アクション・センター・ホームページに戻ります。

  5. 開始をクリックして、アクションが有効になっていて、WebサイトまたはアプリからMovable Inkにイベントが渡されていることを確認します。

ノート: ストリーム接続、宛先またはアクションを変更する必要がある場合は、次のようにアクションを再起動する必要があります。
ストリームの変更:
1。ストリームを保存し、アクションを開き、保存済ストリームを再選択します。
2.ユーザー・インタフェースで問合せが更新されていることを確認し、保存をクリックします。
3.実行中ボタンをクリックすることで、ストリームを停止してから開始します。
宛先/接続の変更:
1.実行中ボタンをクリックすることで、ストリームを停止してから開始します。
アクションの変更:
1.アクションを変更し、保存をクリックします。
2.実行中ボタンをクリックすることで、ストリームを停止してから開始します。

ステップ6: Movable Inkのデータの検証

統合が機能していることを検証するには、次の3つのレベルでテストする必要があります。

サンプル・リクエストによる検証

統合からMovable Inkにデータを送信できることを検証するために、サンプル・リクエストをInfinityに送信できます。これにより、データがMovable Inkに送信されます。この最初のテストでは、サイト上のタグ付けまたはデータ収集の問題を、作成した統合パイプラインから切り分けます。

これをテストするには、イベントごとに次のテストを実行します。

  1. ストリームの作成時に以前に起動したサンプル・リクエストを少なくとも1つ起動します(正しいサンプル・リクエストを起動していることの確認は、「正しいサンプル・リクエストを起動するにはどうすればよいですか。」を参照)。たとえば (サンプル・リクエスト・テンプレート - 製品ビュー):

    https://dc.oracleinfinity.io/{ENTERACCOUNTGUID}/dcs.gif?wt.tx_e=v&wt.pn_sku=sample_sku&wt.pn_id=sample_product_id&wt.es=sample_url&wt.product_price=14.99&wt.dcsvid=sample_customer_id&wt.cg_n=sample_category&wt.product_name=sample_product_name&wt.a_nm=sample_app_name&wt.av=sample_app_version&mi_ecmp=sample_campaign_name&mi_u=sample_mi_id&wt.co_f=sample_anonymous_id

    ヒント: サンプル・リクエストの再起動については、「正しいサンプル・リクエストを起動するにはどうすればよいですか。」およびストリーム問合せテンプレートを参照してください。

アクションがまだ実行中であることの確認

ノート: また、実行回数(左側の数)が増えているかどうかを確認する必要があります。共通アクションの場合は、数時間以内に高い数字が表示されます。

アクションに大きな問題がある場合は、アクション・センターによってアクションが停止され、Infinityユーザー・インタフェースに表示されます。オフになっているものがあれば、それを開き、エラー・メッセージをチェックして問題を解決できます。

オフになっているものを見つけた場合は、アクションをクリックして展開し、赤いエラー・メッセージを確認します(一般的なエラーについては、「アクションがオフになっているのはなぜですか。」を参照)。

受信データの検証をMovable Inkに依頼

Movable Inkは、サンプル・リクエストとライブWebサイトまたはアプリ・データの両方を受信している必要があります。統合の使用を開始できるように、受信データを検証するように依頼してください。

ステップ7: 最初のキャンペーンの実行

データがInfinityからMoveable Inkに転送されるようになり、統合が使用できるようになりました。統合の活用方法のサポートが必要な場合は、Movable Inkにお問い合せください。

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Movable Ink統合の概要