レポートのエクスポート

レポートAPIを使用して、レポートからデータをエクスポートできます。レポートUIから、CSV、HTML、JSONまたはXML形式でレポート・データをエクスポートできます。初期エクスポート・リクエストによってデータが処理されてエクスポート・ファイルがパッケージ化され、後続のリクエストによってエクスポート済ファイルが取得されます。

ノート: 保存されたレポートに含まれるデータのみエクスポートできます。

レポート・データをエクスポートするには:

REST URLを使用してデータをエクスポートするリクエストが実行されると、ユーザー名とパスワードを入力するよう求められます。また、リクエストの実行に使用されるアプリケーションに応じて、暗号化された認可の詳細をヘッダーの一部として渡すこともできます。

ユーザー・アカウントにアカウントまたはレポートへのアクセス権がない場合は、「404, not found」エラーが表示されます。ユーザー・アカウントの設定で構成されたデータ権限は、APIエクスポートに適用されます。

  1. レポートを表示するとき、チャートの上のエクスポートと共有アイコンチャートの右上にあるエクスポートと共有アイコンが強調表示されたレポートのイメージをクリックします。
  2. ファイル形式として、CSV、JSON、XMLまたはHTMLを選択します。

    エクスポートと共有メニューのイメージ

    エクスポートと共有ダイアログにInfinityのAPI REST URLが表示されます。ここで、エクスポートされたデータを取得でき、次のオプションが提示されます。
    • クリップボードにコピー: 後でレポートを取得する場合や、適切なアクセス権を持つ他のユーザーとURLを共有する場合は、このオプションを選択します。
    • 新しいタブで開く: REST URLを新しいブラウザ・タブに開きます。このタブでは、レポートを処理する前にユーザー名とパスワードの入力を求められます。

    新しいタブで開くおよびクリップボードにコピー・オプションが表示されたエクスポートと共有ダイアログのイメージ

  3. 新しいタブで開くをクリックします。
  4. 新しいブラウザ・タブに、ユーザー名とパスワードを入力します。資格証明にアクセス権が含まれる場合は、レポートが処理中であることを示すメッセージが表示されます。エクスポートの処理時間は、リクエストされたデータ量によって異なります。処理が完了した後に、ブラウザをリフレッシュすると、エクスポートされたファイルがダウンロードされます。
  5. リクエストを再発行(またはリフレッシュ)して、エクスポート・ファイルをダウンロードします。

ヒント: エクスポートされたファイルの日付範囲は、ユーザー・インタフェースにレポートを表示したときの日付範囲と同じです。API REST URLを編集して、日付範囲パラメータを変更できます。

認可

レポート・データをエクスポートするには、少なくともInfinityの表示のみアクセス権が必要で、アカウント、コレクションおよびレポートへのアクセス権が必要です。REST URLを使用してデータをエクスポートするリクエストが実行されると、ユーザー名とパスワードを入力するよう求められます。ユーザー・アカウントにアカウントまたはレポートへのアクセス権がない場合は、「404, not found」エラーが表示されます。ユーザー・アカウントの設定で構成されたデータ権限は、APIエクスポートに適用されます。また、リクエストの実行に使用されるアプリケーションに応じて、暗号化された認可の詳細をヘッダーの一部として渡すこともできます。

エクスポートされる値とレポートUIが異なる場合

現在または今日の日付範囲に対してエクスポートされたレポートには、エクスポート・リクエストの開始時に使用可能なオープン・セッションが含まれます。オープン・セッションは、Infinityプラットフォームに継続的にストリーミングされ、これらのオープン・セッションはレポートUIとレポート・エクスポートの両方に表示されるため、エクスポートされたファイルはレポートUIと比較して少し異なる可能性があります。たとえば:

  1. 8時5分: 今週のレポートを表示します。レポートUIには、セッション値12,814が表示されます。
  2. 8時5分: クリックして、8時5分までのすべてのオープン・セッションを含むこのレポートのエクスポートを開始します。
  3. 8時8分: エクスポート・ファイルの処理が完了し、取得できる状態になりました。クリックしてファイルを開き、セッション値が12,814であることを確認します。この値は、エクスポートが最初にリクエストされた8時5分のセッション値と一致します。
  4. 8時10分: エクスポート・ファイルのセッション値が12,814であるのに対して、レポートUIのセッション値は13,007と表示されます。この差異は、新しいセッションがInfinityにストリーミングされた結果です。

refreshパラメータがtrueに設定されていないかぎり、最初のエクスポート・リクエストの2時間後に同じユーザーが同じレポートをリクエストすると、結果は同じエクスポート・ファイルになります。前述の例の場合は、9時と10時にエクスポート・リクエストを実行しても、8時5分のリクエストと同じエクスポート・ファイルが返されます。ユーザーは、最大2時間、エクスポート・ファイルを取得できます。2時間経過すると、後続のエクスポート・リクエストによって再処理され、最新のデータが取得されます。この2時間のバッファが存在するため、実行時間が長い問合せが完了して、ユーザーがエクスポート・ファイルを取得するのに十分な時間が確保されます。

refresh=trueがリクエストに追加された場合、過去2時間以内のリクエストは取り消され、新しいリクエストが開始されて、前のリクエスト以降の新しいオープン・セッションを含む最新データが取得されます。

設定およびパラメータ

次のオプションの設定とパラメータを指定して、レポート・データをフィルタできます。

タイプ 説明 パラメータ構文
自動ダウンロード 処理後に、エクスポート・ファイルを自動的にダウンロードします。trueに設定すると、処理が完了したことを示すステータス・コードが返されるまでリクエストは30秒ごとに再試行され、その後、エクスポート・ファイルのダウンロードが自動的に開始されます。
  • このパラメータは、REST URLに指定されていない場合、デフォルトでfalseに設定されます。
  • このパラメータは、大/小文字が区別されます。
  • ExcelのWebクエリの場合、autoDownloadtrueに設定し、downloadパラメータをfalseに設定します。
    autoDownload=true&download=false
ExcelのWebクエリの詳細は、Excelでの値のパラメータ化を参照してください。
autoDownload=[true|false]

処理の完了時にエクスポート・ファイルを自動的にダウンロードするには:

autoDownload=true

日付範囲 エクスポートする日付の範囲を指定します。
  • タイム・ゾーンが指定されていない場合は、デフォルトでUTCが使用されます。
  • beginパラメータとendパラメータが指定されていない場合、エクスポートは現在の日付にデフォルト設定されます。
  • beginパラメータとendパラメータは、どちらかを使用する際は両方とも含める必要があり、そうしないとエクスポートはエラーになります。

または、相対的な日付範囲を指定します。

begin=yyyy/mm/dd/hh

end=yyyy/mm/dd/hh

2018年1月20日のデータをエクスポートするには:

begin=2018/01/20/00&end=2018/01/20/23

2018年1月20日の8時のデータをエクスポートするには:

begin=2018/01/20/08&end=2018/01/20/08

ダウンロード エクスポートされたデータをファイルに保存してダウンロードするか、またはブラウザに直接表示するかを指定します。
  • このパラメータは、REST URLに指定されていない場合、デフォルトでtrueに設定されます。
  • Chromeブラウザでは、downloadをfalseに設定した場合にJSONおよびXML形式はブラウザに表示されますが、CSV形式はファイルがダウンロードされます。
  • このオプション・パラメータは、ファイル・ダウンロードをトリガーするようブラウザに指示するヘッダーを返すかどうかを制御します。
  • HTML形式を使用する場合、またはExcelにインポートする場合は、downloadをfalseに設定します。
download=[true|false]

エクスポートされたデータをファイルに保存してダウンロードするには:

download=true

エクスポートされたデータをブラウザに直接表示するには(Chromeを使用する場合のJSONおよびXML):

download=false

形式 データ・エクスポート形式(CSV、HTML、JSONまたはXML)を指定します。
  • format=csv
  • format=html
  • format=json
  • format=xml
制限 ディメンション・レベルごとにエクスポートする行数を指定します。
  • エクスポートできるデータは最大3,000,000ディメンション行です。
  • limitパラメータが指定されていない場合、第1ディメンションは1,000行にデフォルト設定されます。

詳細は、ディメンション行の配分を参照してください。

limit=[1-3000000],[1-3000000],[1-3000000],...

カンマで区切られた値は、レポートの各ディメンションに適用できます。

リフレッシュ 過去2時間以内の既存のリクエストを取り消し、新しいオープン・セッションを含む最新データでリクエストをリフレッシュします。
  • このパラメータは、REST URLに指定されていない場合、デフォルトでfalseに設定されます。
  • 最終リクエストが2時間以上前の場合は、後続のリクエストによって最新データが自動的に取得されます。
  • このオプションは、過去2時間以内の前のリクエストをリフレッシュする場合にのみ必要です。
refresh=[true|false]

RESTリクエストをリフレッシュして最新のデータを取得するには:

refresh=true

前のリクエストが2時間以上前の場合、このオプション・パラメータは必要ありません。

相対的な日付範囲 今日を基準にした日付範囲を指定します。
  • タイム・ゾーンが指定されていない場合は、デフォルトでUTCが使用されます。
  • このパラメータは、大/小文字が区別されます。
または、日付範囲を指定します。
  • dateRange=currentday
  • dateRange=currentweek
  • dateRange=currentmonth
  • dateRange=currentquarter
  • dateRange=currentyear
  • dateRange=previousday
  • dateRange=previousweek
  • dateRange=previousmonth
  • dateRange=previousquarter
  • dateRange=previousyear
エラー・コードの抑制 Excelへのインポート時にエラー・コードを抑制します。これは、リクエストで200以外のHTTPステータス・コードを返されるとExcelで接続が無効になるため、Excelへのインポートで必要です。このパラメータを追加すると、すべてのエラーで200ステータス・コードがExcelに返されますが、エラーに関連付けられたメッセージ・テキストはそのまま表示されます。
  • このパラメータは、REST URLに指定されていない場合、デフォルトでfalseに設定されます。
suppressErrorCodes=[true|false]

Excelにデータをインポートするには:

suppressErrorCodes=true

タイム・ゾーン タイム・ゾーンを指定します。InfinityプラットフォームではデータがUTCで格納され、タイム・ゾーンを指定するとUTCからデータがオフセットされます。 timezone=canonical_time_zone_ID

所在地が米国、カリフォルニア州、ロサンゼルス(UTC - 8: 00)の場合:

timezone=America/Los_Angeles

所在地がフランス、パリ(UTC +1:00)の場合:

timezone=Europe/Paris

所在地がオーストラリア、メルボルン(UTC +10:00)の場合:

timezone=Australia/Melbourne

合計 エクスポートにメジャー合計を含めるか除外するかを指定します。
  • パラメータは、REST URLに指定されていない場合、デフォルトでfalseに設定されます。
totals=[true|false]

メジャー合計を含めるには:

totals=true

メジャー合計を除外するには:

totals=false

 

Excelでの値のパラメータ化

Excel内のパラメータ化されたセルをAPIリクエストのパラメータにリンクするには:

  1. InfinityレポートUIで、レポートをエクスポートし、クリップボードにコピーを選択します。
  2. Microsoft Excelを開き、「データ」>「Web から」オプションを選択します。「新しい Web クエリ」ダイアログが表示されます。
  3. クリップボードにコピーしたREST URLを「アドレス」に貼り付け、次のパラメータを含めるようにURLを変更します。
    • suppresserrorcodes=trueを追加します。
    • formatパラメータをhtmlに変更します。
    • download=falseを変更または追加します。
    • autoDownload=trueを追加します。
  4. 「クエリの保存」をクリックします。「クエリの保存」ダイアログが表示され、保存場所を参照できます。
  5. IQYファイルを保存する場所のパスを入力して、「保管」をクリックします。
  6. IQYファイルを開き、パラメータ化された値を含めるようにREST URLを変更します。たとえば:

    https://api.infinitycloud.io/v1/account/mv0nfs6p/dataexport/dtov3huh/data?begin=2017/12/26/00&end=latest&format=html&suppresserrorcodes=true&download=false&autoDownload=true

  7. Excelで、「データ」 > 「接続」 > 「追加」を選択し、変更したIQYファイルを選択します。
  8. Excelで、「既存の接続」を選択し、作成した接続をポイントします。
  9. IQYファイルに追加したパラメータの値を入力するよう求められ(たとえば、beginの値の入力など)、レポート・データがExcelに移入されます。

ディメンション行の配分

エクスポートされた行の配分をディメンション間で変更する場合は、limitパラメータを使用すると、エクスポートされる行数をディメンション・レベルごとに指定できます。レポートの第1ディメンションのカーディナリティが低く、第2ディメンションのカーディナリティが高い(デバイス・タイプ > ページ・タイトルなど)場合は、limitパラメータに第1ディメンションの低い値を指定して、サブディメンションの配分を大きくすることを検討してください。

エクスポートできるデータは最大3,000,000ディメンション行です。第1ディメンションは1,000行にデフォルト設定され、残りの行はレポートのサブディメンション間に配分されます。limitパラメータを使用すると、ディメンションごとにエクスポートされる行数の配分を変更できます。エクスポートされるデータは、次のデフォルト・ロジックを使用して、レポート内のディメンション間で配分されます。

レポート・ディメンションの数 制限
1つ 第1ディメンション: 1,000行に制限 1,000行に制限
2つ
  • 第1ディメンション: 1,000行に制限
  • 第2ディメンション: 3,000行に制限
2つのディメンション・レポートの式: [最大行] / [第1ディメンションの制限]

例: 3,000,000 / 1,000 = 3,000

3つ
  • 第1ディメンション: 1,000に制限
  • 第2ディメンション: 54行に制限
  • 第3ディメンション: 54行に制限

2つのディメンション・レポートの式の平方根

[最大行] / [第1ディメンションの制限]

3,000,000 / 1,000 = 3,000

3,000の平方根 = 54

4つ
  • 第1ディメンション: 1,000に制限
  • 第2ディメンション: 14行に制限
  • 第3ディメンション: 14行に制限
  • 第4ディメンション: 14行に制限

3つのディメンション・レポートの式の立方根

[最大行] / [第1ディメンションの制限]

3,000,000 / 1,000 = 3,000

3,000の立方根 = 14

その他の例

limit=100: 第1ディメンションに100行がエクスポートされます。

  • 2Dレポート: サブディメンションに30,000行がエクスポートされます
  • 3Dレポート: サブディメンションに173行がエクスポートされます
  • 4Dレポート: サブディメンションに31行がエクスポートされます

limit=5000: 第1ディメンションに5,000行がエクスポートされます。

  • 2Dレポート: サブディメンションに600行がエクスポートされます
  • 3Dレポート: サブディメンションに24行がエクスポートされます
  • 4Dレポート: サブディメンションに8行がエクスポートされます

limit=3000000: 第1ディメンションに3,000,000行がエクスポートされます。

  • 2Dレポート: サブディメンションに1行がエクスポートされます
  • 3Dレポート: サブディメンションに1行がエクスポートされます
  • 4Dレポート: サブディメンションに1行がエクスポートされます

limit=100,100

  • 2Dレポート: 第1ディメンションに100行、第2ディメンションに100行がエクスポートされます
  • 3Dレポート: 第1ディメンションに100行、第2ディメンションに100行、第3ディメンションに300行がエクスポートされます
  • 4Dレポート: 第1ディメンションに100行、第2ディメンションに100行、第3および第4ディメンションに17行がエクスポートされます

limit=-,100

  • 2Dレポート: 第1ディメンションに30,000行、第2ディメンションに100行がエクスポートされます
  • 3Dレポート: 第1ディメンションに173行、第2ディメンションに100行、第3ディメンションに173行がエクスポートされます
  • 4Dレポート: 第1ディメンションに31行、第2ディメンションに100行、第3および第4ディメンションに31行がエクスポートされます

limit=100,-,100

  • 2Dレポート: 第1ディメンションに100行、第2ディメンションに30,000行がエクスポートされます
  • 3Dレポート: 第1ディメンションに100行、第2ディメンションに300行、第3ディメンションに100行がエクスポートされます
  • 4Dレポート: 第1ディメンションに100行、第2ディメンションに17行、第3ディメンションに100行、第4ディメンションに17行がエクスポートされます

limit=100,-,30,100

  • 2Dレポート: 第1ディメンションに100行、第2ディメンションに30,000行がエクスポートされます
  • 3Dレポート: 第1ディメンションに100行、第2ディメンションに1,000行、第3ディメンションに30行がエクスポートされます
  • 4Dレポート: 第1ディメンションに100行、第2ディメンションに10行、第3ディメンションに30行、第4ディメンションに100行がエクスポートされます

limit=100,-,-,100

  • 2Dレポート: 第1ディメンションに100行、第2ディメンションに30,000行がエクスポートされます
  • 3Dレポート: 第1ディメンションに100行、第2ディメンションに173行、第3ディメンションに173行がエクスポートされます
  • 4Dレポート: 第1ディメンションに100行、第2ディメンションに17行、第3ディメンションに17行、第4ディメンションに100行がエクスポートされます

他のディメンションの場合も同様です。

関連項目

アナリティクス・レポートの概要

タイム・ゾーンの設定

エクスポート, レポートAPI, Infinity API, レポートのエクスポート, スプレッドシート, Excel, CSV, JSON, XML, HTML