キャンペーン・インサイト

キャンペーン・インサイトを使用すると、どのような人がどのキャンペーン・エクスペリエンスを好むかが明らかになります。キャンペーンのキー・メトリックを一覧表示できるため、ドリルダウンしてビジネスに関連するセグメントにフォーカスすることで、そのセグメントについて、どのエクスペリエンスで生成1件当たりの最大コンバージョンや収益がもたらされたかが明らかになります。

マイクロセグメントは属性の組合せです。たとえば、タブレット・マイクロセグメントを使用したニューヨークからの訪問者は、キャンペーン・インサイトをさらにドリルダウンすると明らかになります。

キャンペーン・インサイトはどのような仕組みですか。

  • 顧客プロファイル・データは様々なソースから取得され、標準で提供されている属性が補足されます。たとえば、優良顧客の顧客データ、常連顧客のページで収集されたカスタム属性、新規訪問者のDMPタイプ・データなどです。
  • これらすべてのプロファイル属性を使用して、顧客はセグメントに分割され、さらに分析されます。
  • セグメントは、ベースライン・エクスペリエンス(キャンペーンのテストのウィナー)に対してインデックスが作成され、ターゲッティングの潜在的な影響に基づいてランク付けされます。

キャンペーン・インサイトを使用してセグメント・メトリックを確認するまでに、どの程度待てばよいですか。

これは、十分なデータがあるかどうか、サイト上のトラフィックの量、データの信頼度、レポート対象のセグメントに必要な信頼度などの要素によって異なります。キャンペーンに十分なトラフィックがある場合は少なくとも1週間、サイトのトラフィックが少ない場合はより長く待つことをお薦めします。テスト・キャンペーンの結論付けまで待つことが理想的です。

キャンペーン要約の使用 - すべてのセグメントの表示

初めてキャンペーン・インサイトを開くと、要約にキャンペーンの合計トラフィック・シェアの詳細が表示されます。

  • All Visitors: 100%は、最上位レベルにあり、すべてのセグメントのデータが表示されていることを示します。
  • Generations: キャンペーン全体の生成の合計数。
  • Top Ranked Experience: キャンペーンで最もパフォーマンスのよいエクスペリエンス(選択したアクションについて)。バリアントの組合せによってエクスペリエンスが構成されます。たとえば、画像のないようこそページ、中サイズのバナーがあるようこそページ、「View Our Best Offers」というコールツーアクション・ボタンがあるようこそページなどです。

    ヒント: 「Top Ranked Experience」ボックスにマウスを置くと、そのエクスペリエンスを構成する要素と対応するバリアント名が表示されます。

  • Conversion Rate: エクスペリエンスを提供したすべての生成のうちコンバージョンが発生した生成のパーセンテージ。これは、選択したアクションの最上位ランクのエクスペリエンスに関連しています。

キャンペーン・インサイト要約の使用

マイクロセグメントをドリルダウンして表示すると、異なる要約が表示されます。

  • Traffic Share: このセグメントに属する訪問者のパーセンテージ。
  • Preferred Experience: 選択したセグメントおよび選択したアクションの優位のエクスペリエンスを表示します。選択したセグメントのすべての優位のエクスペリエンスの統計を表示するには、「Preferred Experience」タブを選択します。
  • Generations: 選択したセグメントおよび選択したアクションに対する生成の合計数。
  • Conversion Rate: 優位のエクスペリエンスを提供したすべての生成のうちコンバージョンが発生した生成のパーセンテージ。
  • Uplift: 選択したアクションの最上位ランクのエクスペリエンスに対するセグメントの優位のエクスペリエンスのアップリフト。

マイクロセグメントにドリルダウンするときにブレッドクラム軌跡が表示されるため、親セグメントに戻る際に役立ちます。

セグメント・グラフの使用

このグラフには、コントロールを含むすべてのキャンペーン・エクスペリエンスについて、キャンペーンのパフォーマンス上位10個のセグメントが表示されます。

  • 任意のセグメントにマウスを置くと、そのセグメントの統計(特定のセグメントが好むエクスペリエンスなど)が表示されます。
  • All Experiences: エクスペリエンスでグラフをフィルタする場合に使用します。これにより、特定のエクスペリエンスを好むセグメントを表示できます。

  • SHOW 10 SEGMENTS: ページでより多くのエクスペリエンスを表示する場合に使用します。

グラフ内の任意のセグメントをクリックすると、マイクロセグメントをドリルダウンして表示できます。次に、マイクロセグメントをドリルダウンすることで、データをさらにマイニングできます(最大3つの属性(「All Visitors - London」、「Phone」、「Married」など))。マイクロセグメントにドリルダウンすると、「All Actions」「Preferred Experience」または「Parent Segment」を選択して、各マイクロセグメントの詳細を表示できます。

All Actions: すべての使用可能なアクションをまたいで、優位のエクスペリエンスについてセグメントのパフォーマンスを比較できます。

  • Actions: 特定のアクションの優位のエクスペリエンスのセグメントのアクション数。
  • Conversion Rate +/- Margin of Error: 誤差範囲を伴うセグメントのコンバージョン・メトリックのパフォーマンス。
  • Conversion Rate Error: セグメントのコンバージョン・メトリックの相対誤差。
  • Uplift against Control Experience: セグメントのキャンペーンのコントロール・エクスペリエンス(デフォルト・エクスペリエンス)のメトリック・パフォーマンスに対するアップリフト。
  • Confidence against Control Experience: キャンペーンのコントロール・エクスペリエンスに対するレポート対象のアップリフトの信頼度指標。
  • Uplift against Top Ranked Experience: セグメントのキャンペーンの最上位ランクのエクスペリエンスのメトリック・パフォーマンスに対するアップリフト。
  • Confidence against Top Ranked Experience: 最上位ランクのエクスペリエンスに対するレポート対象のアップリフトの信頼度指標。

Preferred Experiences: 優位のエクスペリエンスすべての統計を表示します。

  • Rank: 選択したアクションのコンバージョン率に基づいたエクスペリエンスのランキング。
  • Generations: 選択したエクスペリエンスでのセグメントに対する生成の数。
  • Actions: 選択したアクションに対して選択したエクスペリエンスのセグメント別のアクション数。
  • Conversion Rate and Margin of Error: 選択したアクションに対して選択したエクスペリエンスにおける、誤差範囲をプラスまたはマイナスしたセグメントのコンバージョン・メトリックのパフォーマンス。
  • Conversion Rate Error: 選択したエクスペリエンスのセグメントに対して選択したアクションのメトリック・パフォーマンスの相対誤差。
  • Parent Segment: マイクロセグメントの親に対するパフォーマンスを表示します。

  • Uplift: 親セグメントに対するマイクロセグメントのアップリフト。たとえば、「London」の親セグメントに対する「London」と「Married」のアップリフトなどです。
  • Traffic Share: このマイクロセグメントのトラフィック・シェア。たとえば、「London」と「Married」のトラフィック・シェアなどです。

キャンペーン・インサイトに関するFAQ

Q.キャンペーン・インサイト・レポートにアクセスするにはどうすればよいですか。

A.ダッシュボードからキャンペーン・インサイトにアクセスします。

または、ページ上部の「Reports」メニューからキャンペーン・インサイトにアクセスします。

Q.結果を日付範囲別に表示するにはどうすればよいですか。

A.特定の日付範囲で結果をフィルタできます。

  • 「Filters」「Date」の順にクリックして、「Filter by Action Date」または「Filter by Generation Date」を選択します。

    ノート: 日付によるフィルタは、キャンペーンの開始または終了のデータを無視する場合に役立つことがあります。たとえば、キャンペーンの日付範囲は12月1日から31日ですが、メディア・キャンペーンの実行が競合しているため、レポートで最初の7日間を無視する場合です。日付によるフィルタの詳細は、生成日とアクション日によるフィルタを参照してください。

  • 「Date Range」の下のカレンダをクリックして、右側で必要な日付を選択します。
  • 「Apply」をクリックします。

Q.特定のセグメント別に結果を表示するにはどうすればよいですか。

A.標準で提供されている訪問者属性またはカスタム属性で結果をフィルタできます。たとえば、ビジネスに関係のない属性を非表示にして、関係する属性のみにフォーカスできます。

ノート: 属性名をクリックして、その名前の下のすべての属性値をレポートから除外する必要があります。

  • 除外する属性を選択します。
  • グループ内のすべての属性を除外するか、特定の属性を選択してレポートから除外できます。
ステータス 説明
属性が除外されます。最上位レベルでは、これによりすべてのサブ属性が除外されます。たとえば、「Location」を選択した場合、「City」、「Country」、「Metro Area」、「Region」および「Zip code」がキャンペーン・インサイトから除外されます。
すべての属性が含まれます。
特定の属性が除外されます。

属性の定義は、ターゲッティングの属性の表を参照してください。

Q.セカンダリ・アクションのセグメントのパフォーマンスを表示するにはどうすればよいですか。

A.キャンペーン・インサイトには、キャンペーンのプライマリ・アクションのセグメント・プリファレンスがデフォルトで表示されます。ページ上部のドロップダウンからアクションを選択して、セカンダリ・アクションのメトリックを表示できます。

ページ上部のメトリック・リストを示すイメージ

すべてのセグメントの最上位レベルの要約が、選択したセカンダリ・アクションに関連するメトリックとともに表示されます。セグメント・グラフが更新され、アクションのセグメント・プリファレンスが表示されます。たとえば、別の優位のエクスペリエンス、コンバージョン率、アップリフトが表示される場合があります。

Q.生成1件当たりの収益に基づいてキャンペーン・インサイトを表示するにはどうすればよいですか。

A.「Conversion Rate」のドロップダウンをクリックして、「Revenue Per Generation」を選択します。

ページ上部のリストを示すイメージ

収益メトリックに基づいてセグメントを検出し、コンバージョン率以外の追加メトリックの観点からセグメントを理解できます。

  • 「Revenue per Generation」は、コンバージョンのかわりに表示されます(生成1件当たりの収益 = 各エクスペリエンスの生成件数で除算した収益)。

マイクロセグメントにドリルダウンすると、トラフィック・シェアはキャンペーン全体のシェアのパーセンテージを表します。「Revenue per Generation」は、すべてのセグメント統計にドリルダウンすると、コンバージョンのかわりに表示されます。

Q.キャンペーン・インサイトの信頼度を変更するにはどうすればよいですか。

A.キャンペーン・インサイトでは、デフォルトで80%の信頼度が使用されます。このレベルは、信頼度指標のしきい値として使用されます。信頼度は、キャンペーンの仕様や組織のニーズに基づいて変更できます。

  • 「Filters」「Confidence」の順にクリックして、必要なレベルを選択します。「Apply」をクリックします。信頼度レベルは、適用済フィルタのリストに表示されます。「Remove Confidence Threshold」を選択した場合、可能性のあるすべてのセグメントは信頼度が0%として表示されます。

Q.時間枠でキャンペーン・インサイトをフィルタするにはどうすればよいですか。

A.時間枠フィルタを使用して、レポートから特定の時間、日または日の一部を除外できます。生成データをUTCタイム・ゾーンまたは訪問者のローカル・タイム・ゾーンでそれぞれフィルタするには、UTCまたはローカル時間を使用します。

  1. 「Filters」「Time Frame」をクリックします。

  2. 時間枠フィルタのいずれかを選択します。
  3. 「Apply」をクリックします。

Q.UTCとローカル・フィルタ・オプションの選択の違いは何ですか。

A.キャンペーンのターゲットが複数のタイム・ゾーンにわたる場合は、ローカル時間属性を使用することで、特定の日時の統計を分析できます。米国の複数の州またはEUの複数の国にまたがるキャンペーンを実行する場合は、ローカル時間属性を使用して、各訪問者のタイム・ゾーンを基準にして同じ時間の訪問者の行動を分析できます。

  • 「Hour」、「Day of Week」および「Part of Day」はすべてUTC時間です。たとえば、「Hour」と「9:00 AM」を選択すると、UTCに基づいてUTC時間の午前9時から午前10時の間にキャンペーンの生成が発生した訪問者のみが除外されます。ヨーロッパ全体でキャンペーンを実行し、そのキャンペーンに対して英国時間の午前9時から午前10時の間に20人の訪問者の生成が発生し、ドイツで、そのローカル時間の午前9時から午後10時の間に別の30人の訪問者の生成が発生した場合、レポートには合計20件の生成が含まれます。
  • 「Local Hour」、「Local Day of Week」および「Local Part of Day」。たとえば、「Local Hour」と「9:00 AM」を選択すると、キャンペーンに対してローカル・タイム・ゾーンの午前9時から午前10時の間に生成が発生した訪問者が除外されます。ヨーロッパ全体でキャンペーンを実行し、そのキャンペーンに対して英国時間の午前9時から午前10時の間に20人の訪問者の生成が発生し、ドイツで、そのローカル時間の午前9時から午後10時の間に別の30人の訪問者の生成が発生した場合、レポートには合計50件の生成が含まれます。

Q.キャンペーン・インサイトを実行できるのはどのタイプのキャンペーンですか。

A.キャンペーン・インサイトは、A/Bテストと多変量テスト(MVT)の両方で実行できます。

  • キャンペーンでは、MaxTestの完全実施最適化方法を使用する必要があります。タグチはサポートされていません。
  • キャンペーンには少なくとも2つのエクスペリエンスが必要です。有効なセグメントを識別するために、レポートでは次のものを探します。
    • セグメント当たり最小2000個のジェネレータ。
    • セグメント当たり最小100個のアクション。
    • セグメント・アップリフトはゼロより大きい必要があります。

Q.キャンペーン・インサイトに適用されているフィルタのリストを表示するにはどうすればよいですか。

A.適用されているフィルタのリストには、レポートで使用されているフィルタが表示されます。フィルタを削除するには、×をクリックします。

Q.ターゲット・キャンペーンのキャンペーン・インサイトを表示できますか。

A.はい。ターゲット・キャンペーンに関するインサイトを表示し、キャンペーン・インサイトを使用して、ターゲッティングの価値のあるマイクロセグメントを見つけることができます。ターゲット・キャンペーンを表示すると、すべての訪問者がセグメントの訪問者で置き換えられます(表示されるパーセンテージは、選択したセグメントに対するものです)。ページ上部のドロップダウン・メニューを使用して、ターゲット・セグメントまたはセグメント化されていないトラフィックを選択できます(メニューはセグメントのトラフィック・シェアによってランク付けされます)。

マイクロセグメントにドリルダウンすると、トラフィック・シェアはキャンペーン全体のシェアのパーセンテージを表します。

Q.「The current selection for this campaign insights report does not produce any significant segments. Please change your selection or, if the campaign is still collecting data, try again at a later date.」というメッセージが表示されるのはなぜですか。

A.セグメントとマイクロセグメントは、そのセグメントが統計的に有意になるために十分なデータがキャンペーンによって収集された場合にのみ表示されます。通常、このメッセージが表示されるのは、特定のアルゴリズムしきい値が満たされない場合です。

  • セグメント当たり最小2000個のジェネレータ。
  • セグメント当たり最小100個のアクション。
  • セグメント・アップリフトはゼロより大きい必要があります。
  • 最小信頼度80% (または指定された他のオプション)に達していません。

Q.稼働中のキャンペーンでセグメント検出を実行できますか。

A.はい。セグメント検出は、「Live」、「Paused」または「Finished」のステータスのキャンペーンで実行できます。テストの結論付けまで待つことが理想的です。

Q.ドリルダウンできるマイクロセグメントのレベルの数はいくつですか。

A.最大3つの属性レベルまでドリルダウンできます(「All Visitors - London」、「Phone」、「Married」など)。

Q.デフォルトの信頼度を変更するのはどのような場合ですか。

A.組織のニーズまたはキャンペーンの仕様に適した信頼度を選択します。結果の信頼度を高めるには、より高い信頼度レベルを使用します。リスクを回避するには、より低い信頼度レベルを使用します。

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