Oracle Adtech Services
Oracle Adtech Services (旧称BlueKai DMP)は、顧客ジャーニー全体を理解し、より正確にターゲッティングし、より的確にターゲットされたメディア・キャンペーンを作成、配信し、ROIを高めるためのツールを提供して、マーケティング担当者を支援します。
この統合を有効にすると、Oracle MaxymiserでAdtech Servicesのオーディエンスを使用して訪問者プロファイルを拡充できます。Oracle Maxymiserのキャンペーン・ターゲッティング、レポートおよびセグメント検出ツール内でAdtech Servicesのオーディエンスを使用できます。この統合を有効にする方法の詳細は、Oracle Adtech ServicesとOracle Maxymiserの統合の構成を参照してください。
Oracle Adtech Servicesオーディエンスを使用したパーソナライズ
Oracle Adtech Servicesキャンペーンとそれに対応するOracle Maxymiserカスタム属性を構成したら、Campaign Designerの「Integrations」セクションで任意のキャンペーンに対してこの統合を有効にできます。有効にすると、Oracle Adtech Servicesオーディエンスを次の領域で使用できます。
- キャンペーン・ターゲッティング: キャンペーンの対象となる訪問者を特定します。たとえば、A/Bテストを21-39の年齢範囲の訪問者にのみ表示します。
- コンテンツ・ターゲッティング: キャンペーンのトラフィックのグループをセグメント化し、特定のエクスペリエンスを提供します。これにより、このセグメントでキャンペーン・レポートをフィルタできます。
- キャンペーン・パフォーマンス・レポートのフィルタ: この統合で使用される個々のカスタム属性でキャンペーンのレポートをフィルタします。
- オーディエンス・インサイト: Oracle Adtech Servicesのカスタム属性がサイトのコンバージョン率の増減と相関関係があるかどうかを特定します。これにより、サイトのトラフィック内の新しいセグメントについて把握できます。
- キャンペーン・インサイト: アドテック・サービスの特定のオーディエンスが好む、ウィナーでないエクスペリエンスがあるかどうかを特定します。これにより、キャンペーン内の新しいセグメントについて把握できます。
ユースケースの例
各訪問者の年齢に基づいてホームページをパーソナライズするとします。まず、この情報を収集し、オーディエンスごとにコンバージョン率が最も高いバナーを把握する必要があります。次に、結果に基づいてホームページをパーソナライズする必要があります。各訪問者には、該当する年齢グループで最もコンバージョン率が高いバナーが表示されます。
オーディエンスは次の3つです。
- 21歳から39歳
- 40歳から64歳
- 65歳以上
キャンペーン・ターゲッティング
特定のセグメント(Oracle Adtech Servicesから受信したオーディエンスを含む)にキャンペーンを表示できます。
たとえば、21歳から39歳までの訪問者の購入頻度は、このセグメントを対象とした新しいプロモーションを提示することで向上するという仮説があるとします。これを検証するために、"Age IS 21-39"というキャンペーン・ターゲッティング・ルールを作成して、このセグメントに対してのみA/Bテスト(デフォルト対新しいバナー)を実行できます。
キャンペーン・ターゲッティングの使用方法の詳細は、特定の訪問者をキャンペーンのターゲットにするを参照してください。
コンテンツ・ターゲッティング
デフォルトでは、キャンペーン・コンテンツはランダムに提供されます(デフォルト対バリアントなど)。ただし、前述のユースケースでは、21歳から39歳までの訪問者は新しいバナーを好み、コンバージョンの頻度が10%増加したことがわかりました。A/Bテストで表示される50%ではなく、これらの訪問者の100%でこのコンバージョン率の増加を実現するために、コンテンツ・ターゲッティング・ルールを作成して、このセグメントに該当する訪問者には常にこの新しいバナーが表示されるようにできます。
コンテンツ・ターゲッティングの使用方法の詳細は、訪問者のプロファイルに基づいたコンテンツのパーソナライズを参照してください。
キャンペーン・パフォーマンス・レポートのフィルタ
Oracle Adtech Servicesの属性がコンバージョン率およびキャンペーンの結果にどのように影響するかを手動で分析する場合は、カスタム・フィルタをレポートに適用できます。たとえば、サイトのすべての訪問者に対してA/Bテストを実行するが、21歳から39歳までの訪問者のみの結果を表示するように後でレポートをフィルタする場合は、キャンペーン・パフォーマンス・レポート内で行うことができます。
オーディエンス・インサイト
Oracle Adtech Servicesのオーディエンスをオーディエンス・インサイト・レポートで使用すると、特定の属性を持つ訪問者がWebサイトでアクションを実行する可能性が高いか低いかを確認できます。たとえば、レポートでは、21歳から39歳までの訪問者は他の年齢グループよりも購入頻度が高く、一方、65歳以上は購入頻度が低いことがわかります。これにより、年齢の高い訪問者のエクスペリエンスを最適化およびパーソナライズしてコンバージョン率を上げる機会を得ることができます。
キャンペーン・インサイト
キャンペーン・インサイトを使用すると、訪問者のエクスペリエンスをセグメント化してパーソナライズする新しい方法について学習できます。たとえば、ほとんどの人がエクスペリエンスBを好む場合に、このレポートでは、収集した属性(この統合から受け取る属性を含む)に基づいてエクスペリエンスCを好む他のセグメントを見つけることができます。