階層保守の例
次の例は、階層を保守する方法を示しています。
シナリオ
次のような組織Vision Operationsがあります。
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2017年に、有効日を2018年1月1日としてOracle General Ledgerの使用を開始することを決定しました。
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Corporate Chart of Accountsという名前の単一の勘定体系を使用します。勘定体系が1つのみであるため、これがキューブの名前にもなります。
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階層を使用して、事業分野ごとにそのコスト・センターの積上げを取得します。この階層の名前は、Cost Centers Hierarchyです。
2018年の期末に、組織Vision Operationsではその事業分野に関する組織的な変更が実施されます。新しいコスト・センターと新しい事業分野を追加します。その結果として、財務レポートに新しい組織階層が反映されるようにコスト・センター階層を更新する必要があります。
勘定科目値が変更されておらず、現在の階層が有効な場合は、Cost Center Current階層バージョンを変更しないでください。
ただし、変更がある場合は、次のことを行う必要があります。
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履歴を保持するために、Cost Center Current階層バージョンをコピーしてバックアップします。
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Cost Center Current階層バージョンに変更を加え、新しい有効日に変更します。
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Baselineという名前の階層バージョンを削除します。次のステップで説明する命名規則に従っている場合は、キューブから階層を非公開にすることはありません。
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変更の完了後に、Current階層バージョンをコピーして、Baselineという名前を付けます。
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Current階層バージョンを再度公開します。
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新しいBaseline階層バージョンを再度公開します。
両方のバージョンを公開した後でも、キューブ内の階層バージョンは2つのみです。バージョン名は、全期間にわたって常に同じである必要があります。名前は、財務レポート、配賦ルールおよびスマート・ビュー問合せで参照されます。たとえば、Cost Center CurrentとCost Center Baselineです。2018 Cost Center、2019 Cost Center Currentまたは2019 Cost Center Baselineという名前のバージョンはありません。
この例は、年次的な変更を前提にしています。必要に応じて四半期次、月次などにすることもできます。階層での値の追加または移動といった通常の保守でも、階層に変更がある場合は常にこれらのステップを実行します。ベスト・プラクティスとして、Current階層バージョンとBaseline階層バージョンは同期された状態に保つことをお薦めします。