総勘定元帳勘定科目残高の換算方法
「総勘定元帳勘定科目残高の換算」プロセスでは、実績勘定残高が元帳通貨からレポート通貨に換算されます。会計期間のすべての仕訳活動の完了後および換算レートの完了後にプロセスを発行します。
別の仕訳を転記したり、換算レートを変更した場合は、プロセスを再実行できます。
換算プロセスに影響する設定
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換算ルール
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換算レート・タイプ
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留保利益勘定
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累積換算調整(CTA)勘定
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勘定科目セグメント値の勘定科目タイプ分類
換算プロセスを発行する際に、次のパラメータの値を指定します。
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データ・アクセス・セット: 適用可能なデータ・アクセス・セットを選択します。
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元帳または元帳セット: 残高レベルのレポート通貨の元帳または元帳セットを選択します。
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ターゲット通貨: 換算するレポート通貨を選択します。
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会計期間: 換算する会計期間を選択します。最初に換算された会計期間が指定された貸借一致セグメント値の初期換算期間になります。次にプロセスが発行されたとき、初期換算期間から指定した「会計期間」パラメータまで換算が処理されます。
注意: 換算プロセスを初めて発行する場合は、「会計期間」を慎重に選択してください。初期換算期間の設定後は、それより早い期間で換算プロセスを実行することはできません。 -
貸借一致セグメント値: パラメータを空白のままにしてすべての貸借一致セグメント値を換算するか、特定の貸借一致セグメント値を選択します。
このパラメータを空白のままにして、最後の換算後に新しい貸借一致セグメント値が追加された場合、新しい貸借一致セグメント値はプロセスによって自動的に換算されません。特定の新しい貸借一致セグメント値に対して換算を実行し、対象の初期換算期間を設定する必要があります。次にすべての貸借一致セグメント値に対して換算を実行したときに、新しい貸借一致セグメント値が自動的に換算されます。
勘定残高の換算方法
換算プロセスでは、換算レート・タイプと換算ルールを使用して、指定された貸借一致セグメント値について実績勘定残高が元帳通貨からレポート通貨に換算されます。さらに、残高キューブが更新されます。
換算済期間金額は次のように計算されます。
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期間累計換算ルールの場合、換算済期間金額 = 期間平均レート * 期間累計元帳通貨残高。
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年累計換算ルールの場合、換算済期間金額 = 期間終了レート * 元帳通過残高 - 期首換算済残高。
対応する期間平均および期間終了レート・タイプについて期間の最終日に定義された日次レートが換算レートとして使用されます。期間の最終日のレートが存在しない場合は、レートが見つかるまで、換算プロセスによって期間内に再度検索されます。期間にレートが存在しなかった場合、換算プロセスはエラーで終了します。
換算プロセスによって、同じプライマリ、セカンダリおよび第3の貸借一致セグメント値を共有するすべての勘定科目組合せの換算済借方および貸方が合計されます。正味差額は、対応するCTA勘定に記録されます。
新しい会計年度の最初の期間が換算されると、追加のステップが実行されます。換算プロセスによって、まず、同じプライマリ、セカンダリおよび第3の貸借一致セグメント値を共有する損益計算書勘定科目組合せが識別されます。次に、それらの勘定科目組合せの前年度換算済残高が対応する留保利益勘定に対してクローズされます。
例: 期間終了および取得時レートを使用した換算
この例では、カナダの会社にメキシコの子会社があります。メキシコ・ペソ(MXP)からカナダ・ドル(CAD)に残高を換算するために、子会社の元帳に対して換算プロセスが実行されます。
次の図は、換算の例を示しています。この例では次のようになります。
- 期間終了レートが0.75の場合、資産100,000 MXPは75,000 CADに換算され、負債60,000 MXPは45,000 CADに換算されます。
- 取得時レートが0.70の場合、資本40,000 MXPは28,000 CADに換算されます。
その結果、異なるレートで作成された換算通貨の2,000 CADのオフセットがCTA勘定に記録されます。
