5一般会計レポート

この章の内容は次のとおりです。

財務レポート・センターの実装に関する考慮事項

財務レポート・センターによって、Oracle Fusion ApplicationsおよびOracle Fusion Accounting Hubのセルフサービス機能が追加されます。財務レポートがコンピュータとモバイル・デバイスの両方で即時に使用可能になることにより、意思決定までの時間が短縮されます。

注意: 財務レポート・センターでレポートにアクセスするには、レポートを「マイ・フォルダ」または共有カスタム・ディレクトリに格納します。

ジョブ・ロールと職務ロール

次の表は、事前定義済ジョブ・ロールと、それらに関連する職務ロールを示しています。

事前定義済のジョブ・ロール 職務ロール

一般会計担当

  • 財務レポート管理

  • 勘定残高レビュー

一般会計マネージャ

  • 財務レポート管理

  • 勘定残高レビュー

財務アナリスト

  • 財務レポート管理

  • 勘定残高レビュー

ビジネス・プロセス・モデル情報

機能は、「財務レポートおよび分析の管理」詳細ビジネス・プロセスの一部です。

次の表は、そのビジネス・プロセスのアクティビティとタスクを示しています。

アクティビティ タスク

財務レポートの準備

財務諸表の生成

財務パフォーマンスの分析

残高の照会および分析

Oracle Fusion Financial Reporting Centerは、財務レポートおよび分析データをレビュー、設計、表示するための強力なツールです。財務レポート・センターでコンポーネントを構成およびインストールするために必要な重要な選択は、次のとおりです。

  • 財務レポート・センターの構成

  • エンド・ユーザーが実行する会計レポート・スタジオのインストールおよび構成

  • エンド・ユーザーが実行するスマート・ビューのインストール

  • 管理者が実行するワークスペース・データベース接続の構成

財務レポート・センターの構成

財務レポート・センターでレポートへのアクセス権があり、ワークスペースがOracle Fusion Financial Applicationsでインストールされています。Oracle Fusion Business Intelligence (BI)管理者が、ワークスペース内のフォルダ構造を定義します。管理者は、フォルダおよびレポートに関する会社のセキュリティ要件と財務レポート・バッチに関するレポート配布要件を考慮します。

  • フォルダおよびレポートに対してワークスペースからセキュリティを設定できます。

  • BI管理者により、表示するフォルダおよびレポートへのアクセス権が付与されます。

会計レポート・スタジオのインストールおよび構成

Oracle Financial Reporting Studioは、クライアントベースのソフトウェアです。Oracle Fusion ApplicationsをOracle Cloudから開く場合は、Windowsのリモート・デスクトップ接続経由で会計レポート・スタジオに接続します。レポート作成者は、「ナビゲータ」「財務レポート・センター」「タスク」パネル・ドロワー→「財務レポートのワークスペースをオープン」をクリックして、Financial Reporting Studioのインストール・ファイルをワークスペースからダウンロードします。ワークスペースが起動されたら、「ツール」「インストール」「Financial Reporting Studio」をクリックします。前提条件を実行してインストールを完了した後、会計レポート・スタジオを起動します。ユーザーID、パスワードおよび「サーバーURL」を入力します。次のステップに従って「サーバーURL」情報を導出します。

  1. 「ナビゲータ」「財務レポート・センター」「タスク」パネル・ドロワー→「財務レポートのワークスペースをオープン」を開きます。

  2. 「Workspace URL」を編集し、workspace/index.jspを削除します。

  3. 次に、「サーバーURL」の例を2つ示します。

    • 「Workspace URL」がhttps://fusionsystemtest-p-external-bi.visioncorporation.com/workspace/index.jspの場合「サーバーURL」はhttps://fusionsystemtest-p-external-bi.visioncorporation.comです。

    • 「Workspace URL」がhttps://fusionsystemtest-p-external-bi.visioncorporation.com:10622/workspace/index.jspの場合「サーバーURL」はhttps://fusionsystemtest-p-external-bi.visioncorporation.com:10622です。

  4. 変更したURLを「サーバーURL」フィールドにコピーします。

注意: Oracle Fusion Financials Reporting Studioをインストールするエンド・ユーザーの場合、インストーラによって別のコンソール・ウィンドウが起動されます。インストーラは、インストールによって設定タスクが完了した後も短時間実行し続けます。このプロセスは通常どおりで予期されており、Oracle Fusion Applicationsモードとエンタープライズ・パフォーマンス・マネージャ・モードの両方のOracle Fusion Applicationsインストールに適用されます。

コンソール・ウィンドウが自動的に閉じるのを待機してから、会計レポート・スタジオのインストール・ダイアログ・ボックスで「終了」ボタンをクリックします。コンソール・ウィンドウが閉じる前に「終了」ボタンをクリックすると、会計レポート・スタジオのインストールは完了しない場合があります。

注意: 新しいレポートは、Webプレビューでプレビューする前に保存する必要があります。

会計レポート・スタジオをインストールするために必要な前提条件は次のとおりです。

  1. 会計レポート・スタジオ・クライアント認証。http://www.oracle.com/technetwork/middleware/bi-foundation/hyperion-supported-platforms-085957.htmlにあります。

  2. ユーザーのコンピュータにインストールされたMicrosoft Office。

スマート・ビューのインストール

スマート・ビューは、各クライアントにロードする必要があるExcelアドインです。スマート・ビューをダウンロードするには、「ナビゲータ」「財務レポート・センター」「タスク」パネル・ドロワー→「財務レポートのワークスペースをオープン」をクリックします。ワークスペースが起動されたら、「ツール」「インストール」「スマート・ビュー」をクリックします。

注意: スマート・ビューはMicrosoft Office製品へのアドインであるため、Windowsオペレーティング・システムにのみインストールできます。

スマート・ビューをインストールしたら、スマート・ビュー共有接続URLを使用して接続を構成する必要があります。共有接続URLは、次のステップに従って導出できます。

  1. 「財務レポート・センター」タスク・パネルから、「財務レポートのワークスペースをオープン」を選択します。

  2. index.jspを削除し、SmartViewProvidersを末尾に追加して、ワークスペースURLを編集します。

    注意: 次のURLは、クラウドベース環境の例です。ワークスペースURLがhttps://efops-rel5st4-cdrm-external-bi.visioncorporation.com:10622/workspace/index.jspの場合、共有接続URLはhttps://efops-rel5st4-cdrm-external-bi.visioncorporation.com:10622/workspace/SmartViewProvidersです。
  3. URLをコピーします。

  4. Excelを開きます。

  5. 「スマート・ビュー」メニューから、「オプション」「詳細」をクリックします。

  6. URLを「共有接続URL」フィールドに貼り付けます。

  7. 「OK」をクリックします。

スマート・ビューでOracle Fusion General Ledger残高キューブを接続するには:

  1. 「スタート」メニュー「プログラム」「Microsoft Office」「Microsoft Excel 2007」から、スマート・ビューを開きます。

  2. 「スマート・ビュー」メニュー→「オープン」に移動します。リボンの「開始」で、リボンから値リストに表示される「Smart Viewパネル」をクリックします。タスク・ペインが開きます。

  3. タスク・ペインで「共有接続」をクリックします。

  4. ユーザー名とパスワードを使用してサインインします。

  5. 「サーバーを選択して続行」値リストをクリックします。

    注意: Essbaseサーバーが表示されない場合は、追加する必要があります。次のステップを使用します。
    1. 「Essbaseサーバーの追加」リンクをクリックします。

    2. Essbaseサーバーのログインおよびパスワードを指定します。

    3. Essbaseサーバーを展開し、その中にあるキューブを見つけます。

  6. 共有接続のリストから「Oracle Essbase」を選択します。

  7. 「展開」をクリックして、キューブのリストを展開します。

  8. キューブ(勘定体系の名前)を展開します。

  9. 「db」をクリックします。

  10. 分析リンクをクリックします。

注意: これらのステップは、新しいサーバーとデータベースに対して1回のみ実行する必要があります。

Essbaseデータベースの名前と別名の表示方法を設定するには:

  1. リボンの「オプション」をクリックし、「メンバー・オプション」を選択し、「メンバー名の表示」を選択します。

  2. 次の3つのオプションのいずれかを設定します。

    • 個別のメンバー名。Essbaseの個別のフル・パスのみを表示します。

    • メンバー名と別名: メンバー名と別名の両方を表示します。

    • メンバー名のみ。メンバー名のみを表示します。

注意: スマート・スライス機能はOracle Fusion General Ledgerではサポートされていません。その他のすべてのドキュメントについては、Oracle Smart View for Officeユーザーズ・ガイドを参照してください。

ワークスペース・データベース接続の構成

管理者は、ユーザーがワークスペースおよびFinancial Reporting Studioからキューブにアクセスできるように、ワークスペースからのデータベース接続を作成する必要があります。

注意: データベース接続を作成する前に、元帳設定が完了している必要があります。Oracle Fusion General Ledger残高キューブは、元帳設定の一部として作成されます。勘定体系と会計カレンダの組合せごとに個別のキューブが作成されます。データベース接続はキューブごとに必要です。

データベース接続を定義するステップは次のとおりです。

  1. 「ナビゲータ」「財務レポート・センター」を選択することによって開始します。

  2. 「財務レポート・センター」タスク・パネルから、「財務レポートのワークスペースをオープン」を選択します。

  3. 「ワークスペース」から、「ナビゲータ」メニュー→「アプリケーション」「BIカタログ」を選択します。

  4. 「ツール」メニュー→「データベース接続マネージャ」を選択します。

  5. 「新規」ボタンを選択します。

  6. 「データベース接続名」にわかりやすい名前を入力します。

  7. 「タイプ」としてEssbaseを入力し、サーバー、ユーザー名およびパスワードを入力します。

  8. 値リストから「アプリケーション」(キューブ)および「データベース」を選択します。「アプリケーション」名を展開して、関連する「データベース」を参照します。

  9. 「OK」ボタンを2回クリックして、選択内容を保存します。

  10. 「データベース接続マネージャ」ウィンドウで「クローズ」ボタンをクリックして、接続を保存します。

注意: データベース接続は、ワークスペースと会計レポート・スタジオの両方で使用できます。オプションで、レポートにグリッドを配置したときに会計レポート・スタジオで設定できます。これは、管理者のみが行う必要があります。

スマート・ビューおよび会計レポート・スタジオの詳細は、Oracle Help Center (http://docs.oracle.com)のOracle Financials Cloudの資料ページにある「Oracle Financials CloudでのEPMの使用」リンクを参照してください。

スマート・ビュー

Oracle Hyperion Smart Viewは、Oracle Hyperion Enterprise Performance Management、Oracle Business Intelligence Enterprise EditionおよびOracle Fusion General Ledger用に特別に設計されたWord、PowerPointおよびExcelの共通インタフェースを備えています。Smart Viewを使用すると、Excel、WordおよびPowerPointインタフェースでデータを表示、インポート、操作、配布および共有できます。スマート・ビューは、Enterprise Performance Management、Business IntelligenceおよびGeneral Ledgerのコンテンツに、Microsoft Office製品からアクセスして統合するための包括的なツールです。

スマート・ビューでは、スプレッドシートを作成およびリフレッシュして、リアルタイムの勘定残高および活動を使用できます。スマート・ビューを使用すると、次のことを実行できます。

  • 分析

  • 定義済フォーマットを利用したインタラクション

  • レポート設計

分析

Smart Viewでは、Excel環境を使用して、ソースに含まれているデータを対話式に調査します。プロセスを開始するテンプレートから開始するか、または空白のシートから開始して、データのグリッドの形成および変更を開始します。

定義済フォーマットを利用したインタラクション

事前定義済の入力フォームまたはレポート・フォームを実行するOracle Fusionユーザーにとって、スマート・ビューはMicrosoft Office内でタスクを完了するための便利な方法です。一貫した操作性を実現するため、または他のスプレッドシートベース・モデルをプロセスに結合するためにExcel環境で作業する場合は、スマート・ビューを使用します。たとえば、まだスプレッドシートおよびワークブック・ベースのモデルに保存されているデータを取り込むためには、スマート・ビューをOracle Hyperion Planningとともに使用します。

レポート設計

レポート設計はSmart Viewの別の機能的な側面であり、Oracle Fusion General Ledgerのデータの機能を活用します。データがSmart View内で使用可能になると、データ・ソースの組合せに基づいて必要に応じてレポートを作成できます。たとえば、プランニングおよび財務管理データを使用して実績を予算と比較できます。レポートは、異なる期間の複数のシナリオを比較できるようにすることで、さらに複雑にできます。Smart Viewの強みはレポートを作成する際や、必要に応じて定期的にリフレッシュするときなどに発揮されます。

スマート・ビューでは、スプレッドシートを作成およびリフレッシュして、リアルタイムの勘定残高情報を使用できます。Smart Viewを使用して、次のことができます。

  • スプレッドシートの全機能を使用可能なアドホック多次元ピボット分析を実行します

  • 任意の親値から次の親または子値にドリルダウンします

  • 任意の子値から詳細残高、仕訳明細および補助元帳トランザクションへのドリルダウンの実行

  • 実績、予算および予測情報を分析します

  • チャートとグラフにより可視性を向上します

  • 有効日階層を過去、現在および将来の階層に適用して、財務レポートの中で報告されている財務データを変更します。たとえば、2014年と2015年の結果を比較するには、2015年の組織階層を適用して2014年のレポートのデータを再編成します。

ヒント: スマート・ビューを使用する場合のベスト・プラクティスは、スマート・ビュー・オプションで常に行を非表示にすることです。スマート・ビューでは列を非表示にすることはできません。

スマート・ビューでの非表示の詳細は、http://docs.oracle.com/cloud/latest/epm-common/SVPBC/opt_data.htm#SVPBC-options_202から参照できるOracle Smart View for Officeユーザーズ・ガイドのスマート・ビューのオプションに関する章を参照してください。

スマート・ビューの詳細は、Oracle Help Center (https://docs.oracle.com)の「Oracle Financials Cloudのマニュアル」ページにある『Oracle Financials CloudでのEPMの使用』リンクを参照してください。

スマート・ビューでのアドホック分析の作成

この例では、スマート・ビューでアドホック分析を作成する方法を示します。

アドホック分析の作成

この例には、スマート・ビュー接続の構成、ディメンション・メンバーの選択、個別レポートの作成および金額の書式設定のステップが含まれます。
  1. 「財務レポート・センター」にナビゲートします。

  2. 「タスク」パネルを開き、「財務レポートのワークスペースをオープン」タスクをクリックします。

  3. ワークスペースURLの末尾から/index.jspを削除し、残りのURLをコピーします。たとえば、https://adc-fapXXXX-bi.oracledemos.comをコピーします。ここで、XXXXは一意のインスタンスIDです。

  4. Excelを開きます。

  5. 「Smart View」リボンに移動し、「オプション」をクリックします。

  6. 「詳細」タブの「共有接続URL」フィールドで、workspaceより前にあるすべての部分をコピーしたURLで置き換えます。たとえば、https://adc-fapXXXX-bi.oracledemos.com/workspace/SmartViewProvidersです

  7. 「OK」をクリックします。

  8. 「Smart View」リボンで、「パネル」をクリックします。「Smart View」パネルが開きます。

  9. 「Smart View」パネルで、「共有接続」をクリックします。

  10. ユーザー名とパスワードを使用してサインインします。

  11. 「Smart View」パネルで、「サーバーを選択して続行」フィールドのドロップダウン・リストを選択します。

  12. 共有接続のリストから「Oracle@Essbase」を選択します。

  13. Essbase_FA_Clusterのキューブのリストを展開します。

  14. USChartofAccountsキューブを展開します。

  15. 「db」を選択します。選択項目を展開しないでください。

  16. 「Smart View」パネルで、「接続」をクリックし、「アド・ホック分析」をクリックします。

  17. 「Essbase」リボンで、「POV」をクリックします。「視点」ウィンドウを使用すると、データ・ディメンション値を選択できるため、Excel分析に必要な情報を特定できます。

  18. 「視点」ウィンドウで、各ディメンションのドロップダウン・リストをクリックし、省略記号(...)を選択してメンバー・セレクタを開きます。「メンバー選択」ウィンドウで、「削除」アイコンを使用して、各ディメンションのデフォルト選択を削除します。ディメンション値を選択し、「追加」アイコンを使用して追加します。「OK」をクリックします。次の表に示すように、メンバーの選択を完了します。

    フィールド

    会社

    [All Company Values].[101]

    取扱商品

    10

    勘定科目

    11200-現金

    コスト・センター

    すべてのコスト・センター値

    製品

    すべての製品の値

    会社間

    すべての会社間の値

    シナリオ

    実績

    残高金額

    期間活動

    金額タイプ

    期間累計

    通貨

    USD

    通貨タイプ

    合計

  19. ワークシートで、行3、列Aの「会計期間」ディメンションをクリックします。

  20. 右クリックして、「Smart View」「メンバー選択」の順に選択します。

  21. 「メンバー選択」ウィンドウで、デフォルトの選択を削除します。「会計期間」ディメンションを展開し、期間12-16を追加します。

  22. 「OK」をクリックします。

  23. 行2、列Bの「元帳」をダブルクリックしてズーム・インします。ディメンションを選択し、「Essbase」リボンに移動し、「ズーム・イン」をクリックしてズームインすることもできます

  24. 行2、列Bの「すべての元帳」をクリックし、「Essbase」リボンの「ズーム・アウト」をクリックします。

  25. 行2、列Bの「元帳」を右クリックし、「Smart View」「メンバー選択」の順に選択します。

  26. 「メンバー選択」ウィンドウで、「元帳」のデフォルトの選択を削除します。

  27. 「US Ledger Set」を選択し、「追加」アイコンをクリックします。

  28. 「OK」をクリックします。

  29. 「視点」ウィンドウで、「リフレッシュ」をクリックします。

  30. 行2、列Bの「US Ledger Set」をダブルクリックしてズーム・インします。

  31. [US Ledger Set].[US Primary Ledger]セルをクリックします。

  32. 「Essbase」リボンで「選択項目のみ保持」をクリックし、その他の元帳メンバーを削除して、選択したメンバーのみを保持します。

  33. 「会社」ディメンションに基づいて個別のレポートを作成するには、「Essbase」リボンで、「カスケード」をクリックし、「同一ワークブック」を選択します。「メンバー選択」ウィンドウが開きます。

  34. 「メンバー選択」ウィンドウで、「[All Company Values].[102]」を選択し、「追加」アイコンをクリックします。

  35. 「OK」をクリックします。会社102のワークシートが開きます。

  36. 「All Company Values.101」ワークシートをクリックします。

  37. 行3、列Bの金額セルをクリックします。

  38. 「ホーム」リボンに移動し、「通貨表示形式」オプションをドル記号に設定します。

  39. 「Essbase」リボンに移動し、「フォーマットの保存」をクリックします。

  40. 「視点」ウィンドウで、「リフレッシュ」をクリックします。

クエリー・デザイナを使用したスマート・ビューでのレポートの定義

この例では、スマート・ビューでクエリー・デザイナを使用してレポートを定義する方法を示します。

クエリー・デザイナを使用したレポートの定義

  1. Excelを開き、「Smart View」リボンに移動します。「パネル」をクリックします。

  2. 「共有接続」をクリックします。

  3. ユーザー名とパスワードを使用してサインインします。

  4. 「サーバーを選択して続行」ドロップダウン・リストをクリックします。

  5. 「Oracle Essbase」を選択します。

  6. 「Essbase_FA_Cluster」を展開し、「USChartofAccounts」を展開します。

  7. 「db」を強調表示します。「db」は展開しないでください。

  8. 「接続」をクリックします。

  9. 分析リンクをクリックします。

  10. 「Essbase」リボンに移動し、「視点」をクリックします。

  11. スプレッドシートで、セルA2をクリックします。

  12. 「Essbase」リボンで、「問合せ」をクリックし、「クエリー・デザイナ」を選択します。Sheet1-Queryという名前の新しいシートが作成され、クエリー・デザイナが表示されます。

  13. 「視点」パネルで、次のように項目を移動します。

    1. 「勘定科目」「行」セクションに。

    2. 「会計期間」「列」セクションに。

    3. 「元帳」「視点」セクションに。

    4. 「会社」を最初のディメンションとして「行」セクションに。

    注意: ワークシートでディメンション・セルを選択し、「Essbase」リボンで「ピボット」コマンドを使用して、これらのステップを実行することもできます。

  14. ドロップダウン・リストをクリックして「メンバー選択」リンクを選択し、「金額タイプ」ディメンションを開きます。「削除」アイコンを使用して、デフォルトのプレースホルダを削除します。「期間累計」の値を選択し、「追加」アイコンを使用して選択した値のパネルに追加します。

  15. 「メンバー選択」ウィンドウで、「金額タイプ」ディメンションの横にあるドロップダウン・リストをクリックし、各「視点」ディメンションに切り替えます。次の表のように、各フィールドに値を入力します。

    フィールド

    元帳

    US Ledger Set→[US Ledger Set].[Us Primary Ledger]

    取扱商品

    All Line of Business Values

    コスト・センター

    すべてのコスト・センター値

    製品

    すべての製品の値

    会社間

    すべての会社間の値

    シナリオ

    実績

    残高金額

    期間活動

    通貨

    USD

    通貨タイプ

    合計

  16. 「POV Sheet1-Query_1」パネルから「AccountingPeriod」をクリックして、「メンバー選択」ウィンドウを開きます。「AccountingPeriod」セルを右クリックして「Smart View」「メンバー選択」の順に選択して、ワークシートから「メンバー選択」ウィンドウを開くこともできます。

  17. デフォルトの選択項目を削除します。「2016」を展開します。4つの四半期をすべて選択し、選択したパネルに四半期を追加します。

  18. 「OK」をクリックします。

    注意: 4つの四半期はワークシートの個別の列になります。

  19. 「会社」ディメンションをクリックします。

  20. 「All Company Values」を展開します。

  21. 「[All Company Values].[101]」および「[Company]@[941]」を選択し、それらを追加します。デフォルト値を削除します。

  22. 「OK」をクリックします。

  23. 「POV Sheet1-Query_1」パネルで、「行」セクションの「勘定科目」をクリックします。

  24. 「All Corporate Accounts-V1」→「Account@[T]」→「95001 - Net Income Current Year」を展開します。

  25. 「95011-収益」および「95021-経費」を展開します。

  26. デフォルト値を削除します。次の値を選択し、選択したパネルに追加します。

    • 95011-収益

    • 40000-収益

    • 95021-経費

    • 50000-材料および商品

    • 60000-営業経費

    • 70000-割増料金および税金

  27. 「OK」をクリックします。

  28. 「POV Sheet1-Query_1」パネルで、「問合せを適用」をクリックします。

  29. (自分のイニシャル) Smart View Financial Reportという名前で、デスクトップにレポートを保存します。

  30. スプレッドシートの先頭に行を7行挿入します。

  31. セルA3内をクリックします。「挿入」タブをクリックし、「ピクチャ」を選択します。

  32. 「WINNT (D)」「Labs」「Fin_reporting」「Vision Logo」を選択します。

  33. 「リフレッシュ」をクリックします。

    注意: データベースへの接続を維持するには、定期的にリフレッシュする必要があります。

  34. 「挿入」タブで、「テキスト・ボックス」をクリックします。

  35. セルC4をクリックし、(自分のイニシャル) Income Statement for Companies 101 and 941と入力します。Excelの書式設定を使用して、テキストに必要な書式を設定します。

  36. 「リフレッシュ」をクリックします。

  37. 「保存」をクリックします。

  38. 金額を含むすべてのセルを強調表示します。

  39. 「ホーム」リボンに移動し、「数値」セクションからドル記号を選択します。

  40. 「ホーム」リボンの「セル」セクションで、「書式」「列の幅の自動調整」を選択します。

  41. 「Essbase」リボンに移動し、「フォーマットの保存」を選択します。

  42. 「リフレッシュ」をクリックします。

  43. 「保存」をクリックします。

  44. 会社101と941のデータの間に行を3行挿入します。

  45. 列Bの最初の新しい空白行に、Total Incomeと入力します。

  46. データQtr1-14を含む最初の列に、=C10+C15という式を追加します。ここで、C10は「95001-収益」、C15は「95021-経費」です。

  47. この式をコピーして、他の列に貼り付けます。

  48. 会社941の合計についても、同じ式を適用します。

  49. すべての合計セルを「勘定」としてフォーマットします。「Essbase」リボンで、「フォーマットの保存」を選択します。

  50. 「保存」をクリックします。

  51. 会社101と941のデータの間に、さらに10行挿入します。

  52. 材料および商品を含む、4つの四半期すべてについて、経費データの4つの行すべてを強調表示します。

  53. 「挿入」リボンに移動し、「グラフ」セクションから折れ線グラフを選択します。

  54. 最初の「2-D 折れ線」グラフ・レイアウトを選択します。

  55. 折れ線グラフで、Series1、Series2、Series3およびSeries4という凡例をクリックします。

  56. 「グラフ ツール」リボンから、「データの選択」を選択します。

  57. 「凡例項目 (系列)」ペインで、「Series2」を選択し、「削除」をクリックします。Series2は経費の合計で、このグラフには適していません。

  58. 「凡例項目 (系列)」ペインで、各系列を個別に選択し、「編集」をクリックします。この表に示すように、系列と名前のフィールドに入力します。

    シリーズ 名前

    Series1

    材料および商品

    Series3

    営業経費

    Series4

    割増料金および税金

  59. 「横 (項目) 軸ラベル」パネルで、最初のラベルをクリックし、「編集」をクリックします。

  60. 「軸ラベルの範囲:」フィールドの隣にあるアイコンをクリックします。

  61. スプレッドシートで、4つの四半期ヘッダーを強調表示し、「軸ラベル」フィールドの隣にあるアイコンをクリックします。

  62. 「OK」を2回クリックします。

  63. 空白行内に収まるように、折れ線グラフを移動してサイズ変更します。

  64. 「保存」をクリックします。

  65. 「財務レポート・センター」「タスク」パネル・タブ→「財務レポートのワークスペースをオープン」に移動します。

  66. 「ナビゲート」「アプリケーション」「BIカタログ」をクリックします。

  67. 「共有フォルダ」「カスタム」を展開し、「財務レポート」を強調表示します。

  68. 「タスク」パネルから、「アップロード」を選択します。

  69. 「参照」をクリックし、ご使用のデスクトップから、自分のスマート・ビュー財務レポートを選択します。

  70. 「オープン」をクリックします。

  71. 「OK」をクリックします。

  72. EPM Workspaceタブを閉じます。

  73. 「財務レポート・センター」から、「検索」アイコンをクリックします。

  74. Smartと入力し、「検索」をクリックします。

    注意: レポートはすぐには見つからない場合があります。数分待ってから、再試行してください。

財務レポートの作成

会計レポート・スタジオを使用して、貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー・レポートなどの従来の財務レポート・フォーマットを設計できます。テキストやグラフが含まれた、従来とは異なる財務データや分析データのレポートを設計することもできます。

この例では、基本的な財務レポートを設計します。これは、Financial Reporting Web Studioを使用した財務レポートの設計に関する6つのトピックの最初のトピックです。Financial Reporting Web StudioはWebベースであるため、アプリケーションをダウンロードおよびインストールする必要はありません。

  1. 「財務レポート・センター」作業領域から、「タスク」パネル・タブを選択し、「財務レポートのワークスペースをオープン」をクリックします。

  2. 「ツール」メニューで、Financial Reporting Web Studioの起動を選択します。

  3. 「ファイル」メニューで、「新規」「レポート」を選択します。

  4. ツールバーで、「グリッド」アイコンをクリックします。グリッドは、外部データベース接続からのデータが含まれた表です。

  5. デザイン・キャンバスで、グリッドを作成するボックスを描画します。「データベース接続のプロパティ」ダイアログ・ボックスが開きます。

    ヒント: グリッドを作成する場合、ベスト・プラクティスは会社ロゴやレポート・タイトルなどの他のオブジェクト用にデザイン・キャンバス内に空白を残すことです。
  6. 「データ・ソース」リストを選択し、レポートの基になる勘定体系のデータ・ソースを選択します。勘定体系と会計カレンダの組合せごとに固有のキューブが存在します。

    ヒント: ベスト・プラクティスは、データベース接続サーバー・レベルで財務レポートの抑制を常に有効にすることです。設定を確認するには、グリッドを強調表示し、「タスク」メニューで「データ問合せ最適化設定」を選択します。ほとんどのレポートでは、グリッド全体の抑制を有効にすることをお薦めします。その後、常に表示する必要がある列および行の抑制を無効にします。

    抑制設定の詳細は、『Financial Reporting Web Studioユーザーズ・ガイド』の基本的な条件付き抑制の定義の項を参照してください。

  7. 「OK」をクリックします。「ディメンション・レイアウト」ダイアログ・ボックスが開きます。

ディメンションの整列

「ディメンション・レイアウト」ダイアログ・ボックスを使用して、レポート上でディメンションを整列します。このレポートでは、会計期間が列に表示され、収益および減価償却費勘定情報が行に表示されます。会社は各ページに表示され、実行時に選択できます。

  1. 「会計期間」ディメンションを「列」軸にドラッグします。

  2. 「勘定科目」ディメンションを「行」軸にドラッグします。

  3. 「会社」ディメンションを「ページ」軸にドラッグします。

  4. 「OK」をクリックし、「ディメンション・レイアウト」ダイアログ・ボックスを閉じます。

行の定義

「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスを使用して、収益および減価償却費勘定の行を定義します。

  1. 収益親勘定を選択します。

    1. 「勘定科目」セルをダブルクリックします。デフォルト・メンバーが選択された状態で「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスが開きます。

    2. デフォルトの勘定科目選択をクリックして選択し、「選択項目から削除」アイコンをクリックすることで、デフォルトの「勘定科目」選択を「選択済」領域から削除します。

    3. 「検索」フィールドで、収益合計を表す勘定科目の値を入力し、「検索」アイコンをクリックします。

    4. 検索結果から勘定科目を選択し、「OK」をクリックします。勘定科目が「選択済」領域に移動します。

    5. 「OK」をクリックします。「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスが閉じます。

  2. 次に、テキスト行を挿入し、収益勘定と減価償却費勘定の間に空白を追加します。

    1. 行ヘッダーをクリックして、グリッドの最後の行を選択します。

    2. 「挿入」メニューで、「行」「テキスト」の順に選択します。

  3. 減価償却費勘定の行を挿入します。

    1. 最後の行ヘッダーを右クリックします。

    2. 「行の挿入」メニューで、「データ」を選択します。新しい行のデフォルト値が収益親勘定であることに注意してください。

  4. 減価償却費親勘定を選択します。

    1. 新しい減価償却費勘定行の勘定科目値をダブルクリックします。収益親勘定が選択された状態で「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスが開きます。

    2. 収益親勘定をクリックして選択し、「選択項目から削除」アイコンをクリックすることで、収益親勘定選択を「選択済」領域から削除します。

    3. 「使用可能」領域で、「勘定科目」メンバーを展開し、レポートの収益親勘定が見つかるまで展開し続けます。

    4. 勘定科目を選択し、「選択項目に追加」アイコンをクリックして、勘定科目を「選択済」領域に移動します。

    5. 「選択したアイテムを別々の行に配置」オプションを選択して、各勘定科目がレポートの独自の行に表示されるようにします。

    6. 「OK」をクリックします。「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスが閉じます。

レポートの保存とプレビュー

レポートを保存し、財務レポートに算式を追加する次のトピックのためにレポートを開いたままにしておきます。

  1. 「保存」アイコンをクリックします。

  2. 自分の名前のフォルダを選択し、レポート名および摘要を入力します。

  3. 「保存」をクリックします。

  4. オプションで、「ファイル」メニューまたはツールバーを使用して、レポートをHTMLまたはPDF形式でプレビューします。

財務レポートのレポートへの算式の追加

この例では、財務レポートで減価償却費勘定残高を集計する算式を定義します。これは、Financial Reporting Web Studioを使用した財務レポートの設計に関する6つのトピックの2番目のトピックです。

開始する前に、「基本的な財務レポートの定義」トピックに記載されているステップを実行してから、次のステップに従います。

  1. 最後の行ヘッダーを右クリックし、「行の挿入」「式」の順に選択します。

  2. 新しい行の空のセルをクリックします。

  3. 「見出し行のプロパティ」ペインで、「カスタム見出し」オプションを選択し、Total Expensesと入力して「更新」アイコンをクリックします。新しい見出しがレポートに表示されます。

  4. 式の行の行ヘッダーを選択します。SUM関数がデザイン・キャンバスに表示されます。

  5. 「式」バーで、「Sum(0)」ボタンをクリックして、算式テキスト・ボックスに算式およびセル参照を入力します。

    経費行は順番に表示されるため、間にコロンを入れて最初の行番号と最後の行番号を使用できます。たとえば、Sum([3:5])などです。行が連続していない場合は、各行番号をカッコで囲み、カンマで区切ることができます。たとえば、Sum([3], [5], [6])などです。

  6. ツールバーのチェック・マークのアイコンをクリックすることで、算式の構文を検証します。検証では、データが使用可能かどうかではなく、算式の有効性がチェックされます。

  7. レポートを保存し、範囲関数を定義する次のトピックのためにレポートを開いたままにしておきます。オプションでレポートをプレビューします。

財務レポートのレポートの範囲関数の定義

この例では、複数の会計期間にわたってレポートする範囲関数を定義します。実行時に選択した期間から過去12か月間の残高を表示するように範囲を構成します。これは、Financial Reporting Web Studioを使用した財務レポートの設計に関する6つのトピックの3番目のトピックです。

開始する前に、次のトピックに記載されているステップを実行してください。

  1. 基本的な財務レポートの定義

  2. 財務レポートへの算式の追加

完了したら、次のステップを実行します。

  1. 「会計期間」セルをダブルクリックします。「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスが開きます。

  2. デフォルトの会計期間をクリックして選択し、「選択項目から削除」アイコンをクリックすることで、デフォルトの会計期間を「選択済」領域から削除します。

  3. 「関数」タブをクリックします。

  4. リストから「範囲」を選択します。

  5. 「選択項目に追加」アイコンをクリックします。「範囲」ダイアログ・ボックスが開きます。

  6. 範囲の開始メンバーを定義します。

    1. 開始メンバー行で、「値」列の「選択項目の検索」アイコンをクリックします。

    2. 「関数」タブをクリックします。

    3. 相対メンバー関数を選択して、レポートに表示される期間を、実行時に指定された期間に対して相対的に定義します。

    4. 「OK」をクリックします。「相対メンバー」ダイアログ・ボックスが開きます。

    5. 「メンバー」行で、「値」列の「選択項目の検索」アイコンをクリックします。

    6. レポートの開始期間を入力できるように、会計期間の現在のPOVを選択します。

    7. 「OK」をクリックします。

    8. 「オフセット」行で、「値」フィールドに-11と入力します。

      オフセットは、範囲の最初の期間を決定します。範囲関数の開始期間は、常に最も古い期間です。これは12ローリング期間レポートであるため、-11と入力して、実行時に入力する期間より前の11期間を含めます。終了メンバー・パラメータのメンバー選択によって、期間12が決まります。

    9. 「OK」をクリックします。

  7. 範囲の終了メンバーを定義します。

    1. 終了メンバー行で、「値」列の「選択項目の検索」アイコンをクリックします。

    2. 会計期間の現在のPOVを選択します。

    3. 「OK」をクリックします。

    4. 「OK」をクリックして「範囲」ダイアログ・ボックスを閉じます。

    5. 「OK」をクリックして「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  8. レポートを保存し、グリッド視点を定義する次のトピックのためにレポートを開いたままにしておきます。オプションでレポートをプレビューします。

財務レポートのレポートのユーザー視点およびグリッド視点の設定

この例では、財務レポートのユーザー視点およびグリッド視点を設定します。これは、Financial Reporting Web Studioを使用した財務レポートの設計に関する6つのトピックの4番目のトピックです。

すべての財務レポートのレポートには、ユーザー視点およびグリッド視点があります。ベスト・プラクティスは、両方を組み合せて使用することです。

実行時にユーザーが特定のディメンション・メンバーを選択できるようにするには、それらのディメンションをユーザー視点で設定する必要があります。ユーザー視点メンバーの選択は、ユーザーおよびデータ・ソースに対してグローバルです。つまり、アプリケーションはそれらを保存して、ユーザー視点に同じディメンションが設定されている他のレポートに適用します。デフォルトでは、すべてのディメンションはユーザー視点に設定されており、実行時に選択する必要があります。レポートで常に特定のディメンション選択を使用する場合は、グリッド視点で特定のメンバーを選択します。

注意: グリッド視点のメンバーはHTMLでのみ表示されます。

この例では、グリッド視点を使用するように元帳、シナリオ、残高金額および通貨ディメンションを設定します。

開始する前に、次のトピックに記載されているステップを実行してください。

  1. 基本的な財務レポートの定義

  2. 財務レポートへの算式の追加

  3. 財務レポートの範囲関数の定義

完了したら、次のステップを実行します。

  1. グリッドで、行と列の交差を表すセルを選択します。「グリッドのプロパティ」ペインが開きます。

  2. 「グリッドのプロパティ」ペインで、「グリッド視点」チェック・ボックスをクリックします。

  3. デザイン・キャンバスで、「元帳:元帳のユーザー視点」ボタンをクリックします。「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスが開きます。

  4. 「元帳」メンバーを展開し、レポートに含める元帳が見つかるまで展開し続けます。元帳を選択します。

  5. 「選択内容の適用」をクリックします。

  6. 「ディメンション」リストから「シナリオ」を選択して、レポートで使用する残高のタイプを選択します。

  7. 「シナリオ」メンバーを展開して、「実績」を選択します。

  8. 「選択内容の適用」をクリックします。

  9. 「ディメンション」リストから「残高金額」を選択します。

  10. 「残高金額」メンバーを展開し、「期間活動」を選択します。

  11. 「選択内容の適用」をクリックします。

  12. 「ディメンション」リストから「通貨」を選択します。

  13. 「USD」を検索します。

  14. 「OK」をクリックして、検索結果を受け入れます。

  15. 「選択内容の適用」をクリックします。

  16. 「OK」をクリックして「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスを閉じます。

  17. レポートを保存し、ページおよびグリッド・プロパティを設定する次のトピックのためにレポートを開いたままにしておきます。オプションで、レポートをプレビューします。

財務レポートのレポートのグリッド視点の設定およびページ軸の使用

この例では、グリッド視点の設定を変更し、財務レポートでページ・メンバー選択をプロンプトに設定します。これは、Financial Reporting Web Studioを使用した財務レポートの設計に関する6つのトピックの5番目のトピックです。

開始する前に、次のトピックに記載されているタスクを実行してください。

  1. 基本的な財務レポートの定義

  2. 財務レポートへの算式の追加

  3. 財務レポートの範囲関数の定義

  4. 財務レポートのグリッド視点の定義

完了したら、次のステップを実行します。

  1. グリッドの最初のセルをクリックして、すべての行と列を選択します。

  2. 右クリックして、リストから「グリッド視点の設定」を選択します。「グリッド視点の設定」ダイアログ・ボックスが開きます。

    1. 「残高金額」ディメンションが実行時に変更されないようにするには、「メンバー選択をロック」オプションを選択します。

    2. 「OK」をクリックします。「グリッド視点の設定」ウィンドウが閉じます。

  3. 「グリッドのプロパティ」ペインで、次の手順を実行します。

    1. 「ドリル・スルー」オプションをクリックして、レポートから一般会計トランザクション・データへのドリルを許可します。

    2. 「抑制」セクションをクリックして、抑制の設定を表示します。

    3. ゼロ値の行にテキスト・オプションを設定するには、「ゼロ値」フィールドに0を入力します。必要に応じて、ゼロ値の行、欠落データの行およびエラーのある行の表示を抑制することもできます。

  4. 「会社」ディメンションの実行時プロンプトを設定し、任意の会社または会社の組合せを実行時に柔軟に選択できるようにします。この例では、実行時に選択できる会社の有効なリストを制限します。

    1. グリッドで、「ページ」ラベルをクリックします。「会社」ディメンションがデザイン・キャンバスに表示されます。

    2. 「会社」ボタンをクリックします。「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスが開きます。

    3. デフォルトの会社選択をクリックして選択し、「選択項目から削除」アイコンをクリックすることで、デフォルトの「会社」選択を「選択済」領域から削除します。

    4. 会社のプロンプトを選択します。

    5. 「選択項目に追加」アイコンをクリックして、選択した項目を「選択済」領域に移動します。

    6. 「OK」をクリックします。「プロンプトの定義」ダイアログ・ボックスが開きます。

    7. 「選択リスト」フィールド内の「検索」アイコンをクリックします。「メンバーの選択」ダイアログ・ボックスが開きます。

    8. デフォルトの会社選択をクリックして選択し、「選択項目から削除」アイコンをクリックすることで、デフォルトの「会社」選択を「選択済」領域から削除します。

    9. 「会社」メンバーを展開し、プロンプトに表示するデフォルトの会社を見つけて選択するまで展開し続けます。

    10. 「選択項目に追加」アイコンをクリックして、会社を「選択済」領域に移動します。

    11. 「OK」をクリックします。「メンバーの選択」ウィンドウが閉じます。

    12. 「プロンプトの定義」ダイアログ・ボックスで、「メンバー名」フィールドをクリックし、「別名」を選択します。会社の数字の値ではなく実際の会社ラベルがプロンプトの値リストに表示され、プロンプトがわかりやすくなります。

    13. 「OK」をクリックします。「プロンプトの定義」ウィンドウが閉じます。

  5. グリッドの「ページ」ラベルをクリックします。「ページのプロパティ」ペインが開きます。

    1. 「ページのプロパティ」ペインで、「別名: デフォルト」オプションを選択して、レポートの各ページに数値ではなく会社の名前が表示されるようにします。

  6. グリッドで4つのデータ行を選択して、すべての行が同じ設定になるようにします。

    1. 「見出し行のプロパティ」ペインで、「見出し行のプロパティ」ペインの「別名: デフォルト」オプションを選択して、勘定科目のかわりに収益および減価償却費勘定の名前を表示します。

    2. 「見出し行のプロパティ」ペインで、親勘定科目の値を展開して詳細な子の値を表示できるように、「展開を許可」オプションを選択します。

  7. レポートを保存し、財務レポートをフォーマット設定してグラフを追加する次のトピックのためにレポートを開いたままにしておきます。オプションで、レポートをプレビューします。

財務レポートのレポートへのフォーマットおよびグラフの追加

この例では、フォーマットとグラフを財務レポートに追加します。これは、Financial Reporting Web Studioを使用した財務レポートの設計に関する一連のトピックの6番目で最後のトピックです。

開始する前に、次のトピックに記載されているステップを実行してください。

  1. 基本的な財務レポートの定義

  2. 財務レポートへの算式の追加

  3. 財務レポートの範囲関数の定義

  4. 財務レポートのグリッド視点の定義

  5. 財務レポートのページおよびグリッド・プロパティの設定

完了したら、次のステップを実行します。

  1. レポート・オブジェクト・ブラウザで、最初のオブジェクトであるレポートの名前を選択します。

  2. ロゴを追加します。

    1. レポート・レイアウトで、ヘッダー行をドラッグしてロゴおよびタイトルのスペースを作成します。

    2. 「ヘッダー」セクションで「レポート・オブジェクトの追加」アイコンをクリックし、「イメージ」を選択します。

    3. 「イメージのプロパティ」ペインで「参照」をクリックし、会社ロゴを選択します。

  3. タイトルを追加します。

    1. レポート・オブジェクト・ブラウザでレポートの名前を選択します。

    2. 「ヘッダー」セクションで「レポート・オブジェクトの追加」をクリックし、「テキスト」を選択します。かわりに、ツールバーの「テキスト」アイコンをクリックしてテキスト・ボックスを描画することもできます。テキスト・ボックスが開きます。

    3. レポートのタイトルを入力します。

    4. タイトル・テキストを選択し、フォーマット・ツールバーを使用してフォント・サイズの調整、テキストの中央揃え、フォント・スタイルの太字への変更を行います。

  4. ページの向きを変更します。

    1. レポート・オブジェクト・ブラウザでレポートの名前を選択します。

    2. 「ファイル」メニューで、「ページ設定」を選択します。

    3. 「ページ設定」ダイアログ・ボックスで、「横長」オプションを選択します。

    4. 「OK」をクリックします。

  5. チャートを追加します。

    1. 「本文」セクションで「レポート・オブジェクトの追加」アイコンをクリックし、「チャート」を選択します。

    2. 「チャートのプロパティ」ペインで、「線」チャート・タイプを選択します。

    3. 減価償却費勘定行のみを表示するには、行1の選択を解除し、「データ範囲」セクションで行3、4および5を選択します。

    4. 「チャートのフォーマット」ボタンをクリックします。「チャートのフォーマット」ダイアログ・ボックスが開きます。

    5. 「表示形式」タブで、チャートのタイトルを入力します。たとえば、期間別費用などです。

    6. 「凡例」タブをクリックして、凡例のタイトルを入力します。たとえば、経費のタイプなどです。

    7. 「軸」タブをクリックして、メタデータ軸のタイトルを入力します。たとえば、期間などです。プライマリ軸のタイトルを入力します。たとえば、ドルなどです。

    8. 「チャートのリフレッシュ」ボタンをクリックして、「チャートのフォーマット」ダイアログ・ボックスでチャートをプレビューします。

    9. 「OK」をクリックします。「チャートのフォーマット」ダイアログ・ボックスが閉じます。

  6. レポートを保存し、オプションでプレビューします。

Financial Reporting Web Studioの詳細は、Oracle Help Center (https://docs.oracle.com)のOracle Financials Cloudのすべてのブック・ページにある「Oracle Financials CloudでのEPMの使用」リンクを選択してください。

勘定科目グループの構成により、締め処理時に勘定科目の予期しない異常に気付くことをなくすのに役立つ、セルフモニタリング勘定科目を作成できます。

シナリオ

ユーザーは勘定科目グループを設定するタスクを与えられています。重要な勘定科目を目的別、カテゴリ別および比較基準別にトラッキングする勘定科目グループを定義するには、次のステップを実行します。

  1. 「一般会計ダッシュボード」ページにナビゲートします。

  2. 「勘定科目モニター」セクションで、「表示」「勘定科目グループ」「作成」を選択します。その他の勘定科目グループ・オプションには次のようなものがあります。

    • 勘定科目グループを作成、編集または削除する「管理」。他のユーザーと勘定科目グループを共有することもできます。

    • 所有または共有している勘定科目グループ、公開されている勘定科目グループなど、既存の勘定科目グループを変更したり、アクセス権がある既存の勘定科目グループのコピーを作成する「編集」。コピーした勘定科目グループの所有者としてマークされ、このグループは自動的に非公開アクセスに設定されますが、希望のアクセス設定に変更できます。

  3. 勘定科目グループ名および摘要を入力します。名前はデフォルトでは勘定科目グループが表示されるインフォレットで使用されますが、インフォレットの「処理」メニューで変更できます。

  4. 「次で表示」オプションの値を選択して、勘定科目グループをいずれかのインフォレット(「配賦」、「経費」、「収益」)、「勘定科目モニター」または「クローズ・モニター」に表示するかどうかを決定します。選択した表示オプションは、他の勘定科目グループの設定に影響することがあります。たとえば、「クローズ・モニター」に表示される勘定科目グループには公開アクセス権が必要であり、インフォレットに表示される勘定科目グループでは「元帳の動的派生」オプションを使用可能にする必要があります。

    注意: 表示設定に関係なく、どの勘定科目グループも「勘定科目モニター」および「財務レポート・センター」内から表示できます。
  5. インフォレットおよび「勘定科目モニター」の表示設定ごとに、「デフォルトとして設定」オプションを選択してデフォルトの勘定科目グループを指定できます。デフォルトの勘定科目グループ設定はユーザー固有であり、この設定により、インフォレットおよび「勘定科目モニター」を表示したときに表示される勘定科目グループが決まります。

    注意: デフォルト設定は、「クローズ・モニター」に表示されるように設定された勘定科目グループには影響しません。「クローズ・モニター」に表示される勘定科目グループは、元帳セット定義によって決定されます。
  6. 「元帳の動的派生」オプションを選択して、勘定科目グループを同一の残高キューブの元帳に適用します。派生する元帳は、選択したデータ・アクセス・セットに基づくものです。このオプションは、「収益」、「経費」および「配賦」インフォレットに表示される勘定科目グループに対して使用可能にする必要があります。

    注意: このオプションを選択しない場合、それぞれの勘定科目の行に元帳を入力します。
  7. 次の表に示すように、「時間オプション」「比較オプション」を選択します。

    時間オプション 比較オプション

    会計期間

    • 予算PTD

    • 予算QTD

    • 予算YTD

    • 前期間PTD

    • 前年度PTD

    • 前年度QTD

    • 前年度YTD

    四半期

    • 予算QTD

    • 予算YTD

    • 前四半期QTD

    • 前年度QTD

    • 前年度YTD

    • 予算YTD

    • 前年度YTD

    ヒント: 予算比較オプションを使用している場合、「シナリオ」フィールドの予算名を選択します。
  8. アクセスを設定します。

    注意: アクセス設定に関係なく、勘定科目グループを変更できるのは、その所有者のみです。ただし、アクセス権を持っている勘定科目グループについては、その所有者でない場合でも他のユーザーと共有できます。
    • 非公開: 自分のみが使用する場合。

    • 公開: 勘定科目グループの同じ残高キューブへのアクセス権を持つすべてのユーザーが使用する場合。「クローズ・モニター」に表示される勘定科目グループは、「公開」に設定する必要があります。

    • 共有: 勘定科目グループの同じ残高キューブへのアクセス権を持つ、指定したユーザーが使用する場合。

      注意: 共有アクセスを設定するには、「勘定科目グループの管理」ページにナビゲートします。
  9. 「勘定科目」セクションで、監視する勘定科目を入力します。勘定科目は、収益、経費または配賦プールのトラッキングを目的とした特定のインフォレットに整合するように定義する必要があります。

    • 「経費」インフォレットに表示される勘定科目グループに含まれる勘定科目は、費用勘定科目タイプである必要があります。

    • 「収益」インフォレットに表示される勘定科目グループに含まれる勘定科目は、収益勘定科目タイプである必要があります。

    • 「クローズ・モニター」の勘定科目グループの勘定科目は、2行のみにする必要があります。1行目は収益合計を表し、2行目は経費合計を表す必要があります。

    1. 各勘定科目に識別しやすい短い名前をつけます。名前はインフォレットおよび「勘定科目モニター」の「名前」列に表示されます。インフォレットに表示される勘定科目グループには、各勘定科目の名前を指定する必要があります。

    2. 「元帳の動的派生」オプションが使用可能になっていない場合は、元帳を入力する必要があります。

    3. 勘定科目の各セグメントに親値または子値のいずれかを入力します。

    4. 「増減」フィールドでいつ勘定科目を表示するか選択します。

      • 常に表示

      • より少ない金額による減少

      • より少ないパーセントによる減少

      • より多い金額による減少

      • より多い金額による増加

      • より少ない金額による増加

      • より少ないパーセントによる増加

      • より多いパーセントによる増加

      • より多いパーセントによる減少

      • 等しくない

      • 等しい

    5. 判断の基準である「しきい」フィールドの値を入力します。しきい値は「増減」フィールドで選択した設定と組み合せて使用されます。

  10. 「保存してクローズ」または「保存して別の作成」をクリックします。

FAQ

ワークスペース内の財務レポートからオブジェクトに権限を適用するにはどうすればいいですか。

「タスク」リストから「権限」ダイアログ・ボックスを開き、カタログ・オブジェクトの権限を設定します。権限によって、どのユーザー、グループまたはロールがオブジェクトを表示、開く、または変更できるかが決まります。ワークスペース内のカタログでの作業中にこのダイアログ・ボックスを表示した場合、指定した権限変更は即時に適用されます。バッチ・スケジューラ・ウィザードの一部としてこのダイアログ・ボックスを表示した場合、権限変更はバッチを実行するまで適用されません。

財務レポート・オブジェクトはどのようにして格納および編集できますか。

最初に、Oracle BI EEをOracle Fusion Applicationsの一部としてインストールします。次に、Oracle Hyperion Financial Reportingに作成する新しいオブジェクトを、Oracle BI Presentation Catalogの「ワークスペース」に格納して編集します。カタログでのこれらのオブジェクトの操作は、プロパティのコピーや変更のような他のオブジェクトを作業する方法と同じです。オブジェクトの作業の完全な情報は、Hyperion Financial Reportingのマニュアルを参照してください。財務レポート・レポート・デザイナは、Financial Reporting Studioの財務レポート・オブジェクトにもアクセスできます。

財務レポートは、ソース環境からエクスポートして、実装プロジェクトを使用してターゲット環境にインポートできます。

/shared/Custom/Financialsフォルダ内の財務レポートのみがエクスポートされるため、すべての財務レポートまたは財務レポートを含むフォルダをこのフォルダに確実にコピーしてください。「設定および保守」作業領域で、「財務諸表の作成」タスクのみを含む実装プロジェクトを作成します。次に、「構成パッケージの管理」タスクを使用してレポートのエクスポートとインポートを行います。

注意: ソースからターゲット環境への財務レポートのレポート定義移行サービスの場合、ディメンション・メンバー階層のバージョンIDの参照は、ターゲット環境でのバージョンIDと同期されます。