Oracle Cloud実装用の請求書画像インテグレーションの考慮事項

Oracle Cloudの請求書画像インテグレーション・ソリューションは、スキャン済画像のインポート、インテリジェント文字認識および請求書自動作成に対応しています。さらに、レビュー/完了が必要な例外付き請求書の買掛/未払金担当者へのルーティングにも対応しています。

請求書画像のスキャン

請求書をスキャンする際には、次の重要ポイントをレビューします。

  • 請求書を受領した国と同じ国で請求書を処理および格納する際の法的要件を考慮します。

  • 300 dpiの国際電信電話諮問委員会グループIV圧縮によるTIFF画像形式を使用して、請求書を白黒でスキャンします。この方法でスキャンすると、スキャン品質と画像サイズの間で最適なバランスが提供されます。

    ノート: JPEGフォーマットは使用しないください。不可逆圧縮ロジックにより、画像の詳細が失われ、認識の精度に影響するためです。
  • スキャナ上で適応しきい値テクノロジを有効にし、純粋な白黒画像の背景色、グレー・スケールおよびグラデーションを削除します。白黒画像は、最適な光学的文字認識精度と縮小された画像サイズを提供します。

  • より高い認識率を実現するには:

    • 購買オーダー番号を、デフォルトの7桁の数値形式を使用するのではなく、文字と数字の組合せとして定義します。たとえば、CN388392のような購買オーダー番号を定義します。

    • ビジネス・ユニット全体で購買オーダーに統一した採番方式を実装します。

Eメールへの請求書画像の添付

Eメールに請求書画像を添付する際には、次の重要ポイントをレビューします。

  • 次の方法で請求書画像をEメール添付に含めます。

    • 1つの添付に1ページの請求書を含める

    • 1つの添付に複数ページの請求書を含める

    • 1つの添付に複数の請求書を含める

    • 複数の添付に1ページの請求書と複数ページの請求書を含める

  • 正常に認識できるように、添付内の請求書を編成します。状況に応じて次のようにします。

    • 添付内に1ページの請求書がある場合、請求書間にセパレータとして空白ページを配置する必要はありません。

    • 添付内に複数ページの請求書が1つある場合、添付の末尾または先頭に空白ページを配置します。この方法により、各ページを1ページの請求書として処理することを防止します。

    • バッチに複数ページの請求書が複数ある場合、請求書間に空白ページを挿入します。

    • 添付内に1ページの請求書と複数ページの請求書の両方がある場合、請求書間に空白ページを挿入します。

ノート: サポート文書がある場合は、請求書とサポート文書の間に挿入できるセパレータ・ページが指定されています。詳細は、MOS文書(文書ID 2017464.1)を参照してください。

請求書の処理

請求書を処理する際には、次の重要ポイントをレビューします。

  • 「買掛/未払金請求書のインポート」および「買掛/未払金請求書の検証」プロセスの実行を15分から30分ごとにスケジュールします。

  • サプライヤ・サイトの配分セットを定義します。

  • 買掛管理部門内で必要な専門化を実現できるように、請求書ルーティング・ルールを変更します。たとえば、サプライヤ、ビジネス・ユニットまたは請求書金額に基づいて未完了請求書をルーティングします。このようにルーティングすることで、買掛/未払金担当者は特定の割当に基づいて請求書を処理できます。デフォルトのルールでは、すべての未完了請求書が、買掛管理スペシャリストおよび買掛/未払金監督者のジョブ・ロールを持つユーザーにルーティングされます。