ロックボックス標準入金インポート・プロセス

「ロックボックスを介した入金の処理」プロセスを使用して、ロックボックス入金をインポート、検証および転記します。ロックボックス・プロセスでは、送金銀行から提供されたデータからReceivablesで入金を作成し、入金を顧客トランザクションに消し込みます。

ロックボックス・プロセスには、次の3つのステップがあります。

  • データのインポート: ロックボックスは、売掛/未収金標準入金インポートFBDIテンプレートを使用してアップロードされたデータを銀行ファイルからインタフェース表に読み込んでフォーマットします。

  • データの検証: ロックボックスはインタフェース表のデータの互換性を検証し、データを入金表に転送します。

  • 入金の転記: ロックボックスは入金をトランザクションに消し込み、顧客残高を更新します。

これらのステップは個別にも同時にも発行できます。ロックボックス入金を転記した後は、Receivablesによってこれらの入金が他の入金と同様の方法で処理されます。これらを戻し処理をしてから再度消し込んで、未消込金額、不明金額または対顧客勘定金額を消し込むことができます。

売掛/未収金標準入金インポートFBDIテンプレートにアクセスするには、次のステップを実行します。

  1. 『Financialsのファイルベース・データ・インポート』ガイドに移動します。

  2. 目次で「売掛管理」をクリックします。

  3. 売掛/未収金標準入金インポートをクリックします。

  4. 「ファイル・リンク」セクションで、Excelテンプレートへのリンクをクリックします。

ワークシートでロックボックス・データを準備する際は、次のガイドラインに従ってください。

  • 各列の必須情報を入力してください。詳細なインストラクションは、各列ヘッダーのツールチップを参照してください。

  • テンプレート内の列の順序を変更しないでください。

  • 使用しない列は非表示にしたりスキップできますが、削除しないでください。

この図は、ロックボックス・プロセスを示しています。

この図は、ロックボックスを使用した 入金の処理方法を示しています。AR_PAYMENTS_INTERFACE表にインポートされる入金、
検証されてAR_INTERIM_CASH_RECEIPTS表とAR_INTERIM_LINES表に渡される入金、
および該当するReceivablesの表に転記される検証済入金
を示しています。

インポート

「インポートの発行」パラメータを「はい」に設定し、「検証の発行」パラメータを「いいえ」に設定して、ロックボックス伝送に対する「ロックボックスを介した入金の処理」インポート・プロセスを実行します。このプロセスでは、売掛/未収金標準入金インポートFBDIテンプレートからアップロードされたデータを使用して、銀行ファイルからAR_PAYMENTS_INTERFACE_ALL表にデータを読み込んでフォーマットします。

ロックボックスは、「ロックボックスを介した入金の処理」インポート・プロセスの発行で指定した伝送フォーマットを使用して、銀行ファイルからAR_PAYMENTS_INTERFACE_ALL表にデータが正しく転送されることを確認します。この伝送フォーマットには、顧客アカウント番号、銀行口座番号、消し込む各入金の金額、各入金の消込先のトランザクション番号などの情報が含まれます。

検証

「検証の発行」パラメータを「はい」に設定し、「インポートの発行」パラメータを「いいえ」に設定して、同じロックボックス伝送に対して「ロックボックスを介した入金の処理」インポート・プロセスを実行します。検証プロセスには、次のチェックが含まれます。

  • 重複するエントリが存在しないこと。

  • 顧客および入金の情報が有効であること。

  • 消し込む金額が入金額を超えていないこと。

  • AR_PAYMENTS_INTERFACE_ALL表の各列は、Receivablesの適切な値および列を参照します。

  • 入金通貨とトランザクション通貨が異なる場合、ロックボックスでは、2つの通貨間の換算レートを決定するために特定の消込情報も必要となります。

「ロックボックスを介した入金の処理」インポート・プロセスにより、検証に合格した入金がAR_INTERIM_CASH_RECEIPTS_ALLおよびAR_INTERIM_CASH_RCPT_LINES_ALLインタフェース表に転送されます。この時点で、必要に応じて転記前に入金をレビューして消込を変更できます。

「ロックボックスを介した入金の処理」の実行レポートを使用して、ロックボックス伝送で合格した検証と失敗した検証をすべてレビューします。検証に失敗したレコードはAR_PAYMENTS_INTERFACE_ALL表に残り、インポート・エラーを手動で修正するか、「ロックボックス伝送の管理」ページで対応するFBDIテンプレートをレビューして不要なレコードをパージするまで表内に存続します。

転記

「インポートの発行」および「検証の発行」パラメータを「いいえ」に設定し、「入金転記の発行」パラメータを「はい」に設定して、同じロックボックス伝送に対して「ロックボックスを介した入金の処理」プロセスを実行します。プロセスでは、インポートおよび検証に合格したロックボックス入金バッチが転記されます。

ロックボックス入金バッチを処理すると、Receivablesによって入金がトランザクションと照合されて、入金が自動的に消し込まれます。入金が自動的に消し込まれない場合、プロセスを手動で完了するために入金消込で推奨されるトランザクションのリストがReceivablesによって生成されます。