データ・ポイントの概要

データ・ポイントは、顧客に関する単一の与信情報です。データ・ポイントの例には、支払遅延請求書の数または金額、銀行口座平均残高、請求書即払済パーセントおよび外部機関による顧客の信用評価などがあります。

事例フォルダに割り当てられたデータ・ポイントは、顧客の信用価値に関する決定を行うための基盤を形成します。また、スコアリング・モデルでは、特定のデータ・ポイントの集合を使用して、顧客のクレジット・スコアが計算されます。

データ・ポイント・カテゴリ

Credit Managementでは、複数のカテゴリの事前定義済データ・ポイント・セットが用意されています。

これらのカテゴリは次のとおりです。

  • 年齢調べ: 顧客未回収残高に関連するデータ。

  • 銀行参照: 顧客銀行口座に関する情報。

  • 請求および支払: 顧客トランザクションおよび支払履歴。

  • ビジネス情報および与信: ユーザーの企業内および外部与信機関と監視サービスによる、顧客与信履歴に関連するデータ。

  • 担保: 与信の設定または要求に関連した、顧客の担保に関する情報。

  • 財務データ: 顧客ビジネスの健全性に関連するデータ(利益、損失、キャッシュ・フローなど)。

  • 保証人: 顧客の与信を保証する第三者に関する情報。

  • 参照: 顧客の参照を提供する第三者に関する情報。

  • 取引参照: 顧客信用価値の文書を提供する、同じ取引における第三者からの情報。

  • 事業資金: 顧客の投資資金に関する情報。

  • 追加: ユーザー定義カテゴリおよび値で使用可能な追加のデータ・ポイント。

スコア可およびスコア不可のデータ・ポイント

スコア可データ・ポイントを使用して、顧客に関する数値財務データを提供したり、スコアリング・モデルを作成します。追加参照情報にはスコア不可データ・ポイントを使用します。

スコアリング・モデルの場合、スコア可データ・ポイントでは、特定のデータ項目に可能性のある値範囲を入力して、各値範囲に数値スコアを割り当てて、可能性のある信用リスクを反映する必要があります。

たとえば、顧客の支払遅延請求書件数を識別するデータ・ポイントには、範囲0-10 (低信用リスク)、10-50 (中信用リスク)および50-100 (高信用リスク)を設定します。

スコア不可データ・ポイントは、スコア計算とは関係のない追加参照情報を与信レビューに提供します。この追加情報は、与信決定を行う際のファクタになります。

たとえば、高リスク国にビジネス拠点のある顧客の場合は、その信用評価が引き下げられる可能性があります。