収益ポリシーの定義に関するガイドライン

「収益ポリシーの管理」ページを使用して、該当する各ビジネス・ユニットの収益ポリシーを定義します。Receivablesはこの収益ポリシー定義を使用して、手動で入力されたトランザクションとインポートされたトランザクションの収益認識を自動的に決定します。

Receivablesは、収益ポリシーに対して各トランザクションを比較し、ポリシー定義を逸脱しているトランザクションまたはトランザクション明細に偶発収益を割り当てます。

与信分類

与信分類を使用して、高リスクで信用度が低い顧客を識別します。最大3つのレベルのリスクを割り当てることができます。Receivablesは、これらのリスク・レベルを顧客プロファイルに割り当てられた与信分類と比較します。

収益ポリシー内の与信分類の1つに一致する与信分類を持つ顧客のトランザクションを入力またはインポートすると、Receivablesにより次の処理が行われます。

  • 顧客信用価値の偶発がそのトランザクションに割り当てられます。

  • トランザクション全体の収益が繰り延べられます。

  • トランザクションの収益が、受領した支払の範囲内でのみ認識されます。

払戻ポリシーしきい

「払戻ポリシーしきい」列を使用して、顧客に通常提示する標準払戻期間を日数で入力します。

契約に関連付けられた明細を含むトランザクションを入力またはインポートすると、Receivablesによって、その契約詳細が分析されます。契約で提示されている払戻期間が払戻ポリシーを逸脱している場合は、Receivablesによって次の処理が実行されます。

  • 偶発払戻がトランザクション明細に割り当てられます。

  • トランザクション明細の収益が自動的に繰り延べられます。

  • トランザクション明細の払戻期間の失効後に、トランザクション明細の収益が認識されます。

支払条件しきい

「支払条件しきい」列を使用して、支払条件を延長する最大期間を日数で入力します。

支払条件ポリシーに違反する支払条件または賦払スケジュールを含むトランザクションを入力またはインポートすると、Receivablesにより次の処理が行われます。

  • 拡張支払条件の偶発がそのトランザクションに割り当てられます。

  • トランザクション全体の収益が繰り延べられます。

  • トランザクションの収益が、受領した支払の範囲内でのみ認識されます。

たとえば、収益ポリシーの支払条件しきいとして180日を入力し、その後、次の4回の賦払を伴う支払条件のある請求書を入力またはインポートしたとします。

  • 60日以内全額支払

  • 90日以内全額支払

  • 120日以内全額支払

  • 200日以内全額支払

最後の賦払はしきい180日を20日超えているため、Receivablesは請求書の収益金額を全額繰り延べます。