イベントベースの収益管理の仕組み

Receivablesは、手動入力されたトランザクションおよび自動インボイスを使用してインポートされたトランザクションの両方に対する収益認識のタイミングを自動化します。この自動収益管理プロセスにより、US GAAPおよび国際会計基準で義務付けられた厳密な収益認識要件に準拠できます。

イベントベースの収益管理プロセスでは、各トランザクションが評価され、即時に収益を認識するか、トランザクションに割り当てられた偶発に基づいて一時的に収益を前受収益勘定に繰り延べるかが決定されます。収益は、その後、各偶発に割り当てられた削除イベントに従って認識されます。

ノート: 自動収益認識を設定した場合でも、トランザクションの収益の手動修正は可能です。手動で収益を修正すると、Receivablesでは偶発の自動モニタリングが中止されます。

イベントベースの収益管理に影響する設定

次の設定はイベントベースの収益管理に影響します。

  • 「営業担当必須」売掛/未収金システム・オプション: 収益認識を使用するには、「営業担当必須」システム・オプションを有効にする必要があります。

  • AR_INTERFACE_CONTS_ALL表: AR_INTERFACE_CONTS_ALL表を使用すると、自動インボイスを使用してトランザクションをインポートする前に、偶発収益IDを請求明細に割り当てることができます。

    ノート: 親と子のトランザクション明細をインポートすると、自動インボイスによってすべての偶発が親明細から子明細に自動的にコピーされます。
  • 偶発収益: トランザクションに割り当てられた偶発収益およびそれに対応する削除イベントによって、繰延収益とその期間が決まります。

  • 収益ポリシー: 収益ポリシーによって、トランザクションへの偶発の割当がトリガーされる場合があります。

  • 偶発収益割当ルール: アクティブな偶発収益割当ルールによって、トランザクションへの偶発の割当がトリガーされる場合があります。

  • 収益スケジューリング・ルール: トランザクションに収益スケジューリング・ルールが割り当てられている場合、その収益スケジューリング・ルールの詳細およびルール開始日に従って収益が認識されます。

イベントベースの収益管理の計算方法

トランザクションの収益を繰り延べて後で認識するためのイベントベースの収益管理プロセスは、次のステップに従って行われます。

  1. Receivablesは、手動で入力されたトランザクションまたは自動インボイスを使用してインポートされたトランザクションを収益認識のために評価します。

  2. 1つ以上の偶発が存在する場合、Receivablesは対応する収益を前受収益勘定に繰り延べて、繰延の事由を記録します。

  3. Receivablesは、偶発収益を削除して収益認識をトリガーできるイベントが発生するまで、偶発をモニターします。

  4. 削除イベントが発生すると、Receivablesはトランザクションの適切な前受収益金額を認識します。

    収益は、収益スケジューリング・ルールまたは最終偶発削除日に従って認識されます。