突合せ照合ルール

突合せ照合ルールは、銀行取引明細書明細とシステム・トランザクションを照合して手動介入の必要性を最小限に抑えるために役立ちます。

銀行取引明細書の自動突合せ照合ルールを定義し、銀行取引明細書の自動突合せルール・セットに割り当てます。銀行口座にルール・セットを割り当てた後、自動突合せプロセスにより、より高い照合率を達成する突合せ照合ルールが選択されます。

照合ルールごとに次を指定します。

  • トランザクション・ソース: 買掛/未払金、売掛/未収金、給与、仕訳または外部。

  • 照合タイプ: 1対1、1対多、多対1、多対多またはゼロ金額。次の表に、Oracle Fusion Cash Managementで使用可能な様々な照合タイプを示します。

    照合タイプ

    説明

    1対1

    1つの銀行取引明細書明細が1つのシステム・トランザクションと照合され、互いに突合せされます

    1対多

    1つの銀行取引明細書明細が、多数のシステム・トランザクションに対して突合せされます

    多対1

    多数の銀行取引明細書明細がグループ化され、1つのシステム・トランザクションに対して突合せされます

    多対多

    多数の銀行取引明細書明細がグループ化され、多数のシステム・トランザクションに対して突合せされます

    ゼロ金額

    銀行取引明細書に報告されていないゼロ金額のシステム・トランザクション

  • グループ化属性: 選択した照合タイプに基づいて、銀行取引明細書明細およびシステム・トランザクションをグループ化するために使用されます。選択した属性の組合せによって、照合基準として何を使用できるかも決まります。日付、トランザクション・タイプおよび突合せ参照は、グループ化属性として選択した後でのみ、照合基準として使用できます。次の表に、選択された照合タイプで必要なグループ化属性を示します。

    照合タイプ

    取引明細書明細のグループ化属性

    システム・トランザクションのグループ化属性

    1対1

    該当なし

    該当なし

    1対多

    該当なし

    グループ化属性が必要

    多対1

    グループ化属性が必要

    該当なし

    多対多

    グループ化属性が必要

    グループ化属性が必要

    ゼロ金額

    該当なし

    該当なし

    ノート:
    • ゼロ金額システム・トランザクションを自動的に突合せる場合、トランザクションは、突合せ照合ルールで選択されたトランザクション日別およびトランザクション・ソース別にグループ化されます。

    • 金額ゼロのシステム・トランザクション日は、突合せグループの決済日として使用されます。

    多対1照合では、グループ化属性を使用して銀行取引明細書明細をグループ化します。1対多照合では、グループ化属性を使用してシステム・トランザクションをグループ化します。

    次に、銀行取引明細書明細のグループ化に使用できる共通のグループ化属性を示します。

    • トランザクション日

    • 体系化支払参照

    • トランザクション通貨

    • トランザクション・タイプ

    • 突合せ参照

    • 銀行トランザクション・コード

    • トランザクション・コード識別子

    • 相手方銀行口座

    • 評価日

    • 文字列書式の評価日

    次に、システム・トランザクションのグループ化に使用できる共通のグループ化属性を示します。

    • 銀行預入番号

    • トランザクション日

    • ビジネス・ユニット

    • 相手方銀行口座

    • 相手方名

    • 仕訳バッチ名

    • 仕訳明細摘要

    • 仕訳名

    • 支払ファイル識別子

    • 支払プロセス要求名

    • 支払指図識別子

    • 支払サーバー順序番号

    • 論理グループ番号

    • 支払方法

    • 体系化支払参照

    • 入金バッチ番号

    • 入金区分

    • 突合せ照合日付

    • 突合せ参照

    • 送金バッチ番号

    • 一意の送金識別子

    • トランザクション通貨

    • トランザクション・タイプ

    • トランザクション・ソース

  • 照合基準: 一般的に使用される照合属性のリストが含まれます。単に属性を選択して、選択した照合ルールにその属性を含めることができます。選択した属性によって、突合せ時に正しく照合される銀行取引明細書明細とシステム・トランザクションの間の照合条件が定義されます。

    ノート: 「突合せ照合ルールの作成」ページに提供されている照合タイプの設定は「1対1」で、「突合せ参照」「日付」および「トランザクション・タイプ」のチェック・ボックスが使用可能になっています。照合タイプを「1対多」、「多対一」または「多対多」に変更すると、これらのチェック・ボックスは使用不可になります。

    照合基準の属性は次のとおりです。

    • 金額

    • 日付

    • 突合せ参照

    • トランザクション・タイプ

  • 拡張照合基準: 銀行取引明細書明細とシステム・トランザクションを正常に照合するために満たす必要がある、追加の照合ロジックまたはフィルタリング条件を指定できます。次の点を考慮してください。

    • 条件の作成時に「大/小文字の比較」チェック・ボックスを有効または無効にできます。

    • 基準で照合するように選択した場合は、式の両側のデータ型が同じで、相互に対応している必要があります。たとえば、「取引明細書.記帳日」属性を一方の側で選択した場合は、照合基準として「トランザクション日」を選択できます。「日付」は検索対象と同じデータ型であり、検索対象に対応しているデータ型です。

    • リテラル式タイプの場合、オペランド値はデータベース値と一致している必要があります。たとえば、取引明細書.トランザクション・タイプ = ACH です

    「条件の作成」ページで使用できる取引明細書属性のリストは、選択する照合タイプによって異なります。次に、共通取引明細書属性の一部を示します。

    • 取引明細書.口座サービス機関参照

    • 取引明細書.入力追加情報

    • 取引明細書.記帳日

    • 取引明細書.小切手番号

    • 取引明細書.決済システム参照

    • 取引明細書.契約ID

    • 取引明細書.相手方銀行口座

    • 取引明細書.顧客参照

    • 取引明細書.エンド・トゥ・エンドID

    • 取引明細書.指示ID

    • 取引明細書.突合せ照合金額

    • 取引明細書.突合せ参照

    • 取引明細書.体系化支払参照

    • 取引明細書.トランザクションID

    • 取引明細書.トランザクション通貨

    • 取引明細書.トランザクション・タイプ

    • 取引明細書.評価日

    • 取引明細書.文字列書式の評価日

    「条件の作成」ページで使用できるトランザクション属性のリストは、選択する照合タイプによって異なります。次に、共通トランザクション属性の一部を示します。

    • トランザクション.銀行預入番号

    • トランザクション.ビジネス・ユニット識別子

    • トランザクション.相手方銀行口座識別子

    • トランザクション.相手方名

    • トランザクション.相手方サイト

    • トランザクション.仕訳バッチ名

    • トランザクション.仕訳明細摘要

    • トランザクション.仕訳明細番号

    • トランザクション.仕訳名

    • トランザクション.論理グループ番号

    • トランザクション.支払プロセス要求名

    • トランザクション支払サーバー順序番号

    • トランザクション.支払ファイル識別子

    • トランザクション.支払指図識別子

    • トランザクション支払または入金方法

    • トランザクション.支払参照

    • トランザクション.入金バッチ番号

    • トランザクション.入金区分

    • トランザクション.突合せ照合金額

    • トランザクション.突合せ照合日付

    • トランザクション.突合参照

    • トランザクション.送金バッチ番号

    • トランザクション.体系化支払参照

    • トランザクション.ステータス

    • トランザクション.トランザクション通貨

    • トランザクション.トランザクション日

    • トランザクション.トランザクション番号

    • トランザクション.トランザクション・ソース

    • トランザクション.トランザクション・タイプ

    • トランザクション.一意の送金識別子

1つのルールで1つ以上のトランザクション・ソースを選択できます。次の点を考慮してください。

  • 1対1または多対1の照合ルールで複数のソースが選択されている場合、自動突合せプログラムは選択されたソース全体で照合トランザクションを検索します。

  • 1対多または多対多の照合ルールで複数のソースが選択されている場合、プログラムは最初に、選択されたソース全体で使用可能なすべてのトランザクションを検索し、データ・プール全体にグループ化ルールを適用します。つまり、取引明細書明細は、様々なソースのトランザクションを含むグループに対して突合せできます。

  • グループに含まれるトランザクションが同じトランザクション・ソースのトランザクションになるようにするには、グループ化属性として「トランザクション・ソース」を指定します。

    ノート:
    • 資金管理では、ファイルベース・データ・インポートやOracle Fusion ADF Desktop Integrationなどのスプレッドシートベースのツールを使用した仕訳突合せ参照のインポートがサポートされています。

    • 必要な設定が完了すると、突合せ参照がアップロードされて仕訳明細に保存されます。