日本全銀フォーマットのロックボックス処理

全銀伝送フォーマットORA_ZENGIN_LOCKBOXを使用して、日本のロックボックス顧客支払を処理します。

全銀伝送フォーマットORA_ZENGIN_LOCKBOX (arlockboximportzenginr.ctl)では、支払人カナ名を使用して顧客を識別して、顧客入金を作成し、対応する入金消込を処理します。定義されている場合は、必要に応じて顧客銀行名および顧客支店名がカナ支払人名とともにロックボックス・プロセスで使用されて、支払に関連付けられた顧客が識別されます。

開始する前に

全銀伝送フォーマットORA_ZENGIN_LOCKBOXを使用して顧客支払を処理するには、次の設定を完了する必要があります。

  • 支払顧客の全銀支払人カナ名マッピング・ルールを定義します。
  • ORA_ZENGIN_LOCKBOXの「入金」付加フレックスフィールドに、「全銀入金」コンテキストのコンテキスト依存セグメントを定義します。

ORA_ZENGIN_LOCKBOXの準備および発行

必要な設定を完了したら、ロックボックス処理用のORA_ZENGIN_LOCKBOX伝送ファイルを準備します。

事前定義済のORA_ZENGIN_LOCKBOX伝送フォーマットarlockboximportzenginr.ctlには、データ・タイプが1の「ロックボックス・ヘッダー」とデータ・タイプが2の「支払」の2つのレコード・タイプがあります。

ORA_ZENGIN_LOCKBOXの準備に関する考慮事項は次のとおりです。

  • 全銀ロックボックス銀行ファイル名には、arlockboximportzenginr_yymmddという命名規則を使用します。
  • 預入/引出しのフィールド・タイプが2でトランザクション・タイプが10であるレコードを、インポート用にロードされる銀行ファイルから除外します。
  • インポート用にロードされる銀行ファイル内の、データ・タイプがそれぞれ8および9のトレーラおよび終了レコード・タイプを除外します。
  • インポート用にロードされる銀行ファイル内の、各データ・レコードに一意の番号が設定された支払番号(小切手/請求番号)を移入します。
  • 異なる送金銀行、支店および口座からの複数のヘッダー・レコードを単一のロックボックス銀行ファイルに含めないでください。含めると、検証に失敗する場合があります。
  • 「品目番号」フィールド・タイプは、各支払に割り当てられるシステム生成連番です。インポート用にロードされる銀行ファイル内の品目番号を渡す必要はありません。

全銀ロックボックスを発行すると、「ロックボックスを介した入金の処理」プロセスによって、ORA_ZENGIN_LOCKBOXに固有の次のステップが実行されます。

  • 和暦の日付書式を西暦日付に変換します。
  • 令和の銀行ファイル日付を西暦日付に変換します。
  • 定義済の支払人カナ名にアクセスし、マッピング・ルールに含まれている場合は必要に応じて顧客銀行名および銀行支店名にもアクセスすることで、全銀支払人カナ名マッピング・ルールを使用して、入金に関連付けられた顧客アカウントを識別します。
  • 支払人カナ名マッピング・ルールに定義された顧客サイトに対して入金を作成するか、サイトが定義されていない場合は、入金に割り当てられたビジネス・ユニットのプライマリ請求先サイトに対して入金を作成します。
  • レビューおよび調査のために、「入金」付加フレックスフィールドの「全銀入金」コンテキストで追加情報を取得します。