補助元帳会計イベント・データの診断

診断フレームワークを使用すると、会計が特定の方法で作成された理由や、エラーの原因を知ることができます。

診断フレームワークでは、会計問題の分析のためにデータを使用できるように、仕訳の作成で使用されるデータが保存されます。これは、会計時に会計基準および元帳設定を介して参照されるトランザクション・データを提供します。ほとんどのエラーは、ソース・システム情報または会計基準のいずれかが予期したものと異なるために発生します。

診断フレームワークの使用方法のいくつかを次に示します。

  • 実装フェーズでは、会計イベント診断レポートを起動して、トランザクション・オブジェクトで使用可能なソース値を表示できます。

  • 日次ベースで、会計イベント診断レポートを使用して例外のトラブルシューティングを実行できます。

診断フレームワークの機能

診断フレームワークの機能には次のようなものがあります。

  • SLA: 診断の使用可能: このオプションにより、会計の作成プロセスによって診断情報を収集するかどうかが制御されます。使用する際には注意が必要です。このオプションを選択すると、パフォーマンスが低下する可能性があります。

  • 診断フレームワークの実行: SLA: 診断の使用可能オプションが「はい」に設定されている場合、診断フレームワークは会計の作成プロセスと同時に実行されます。診断フレームワーク・データは診断表に保存されます。

  • 会計イベント診断レポート: 診断フレームワーク・レポートを表示するには、適切なレポート・パラメータを使用して会計イベント診断プロセスを発行します。

  • 会計イベント診断データのパージ: レポート内の情報が、使用できないほどの量まで増加してしまうことを防ぐために、会計の作成が成功した場合のパージが有用です。

    診断フレームワーク・データは次の場合にパージされます。

    • 収集されたデータが処理の実行によってパージできる場合。

    • 管理者が会計イベント診断データのパージ処理を起動した場合。

診断フレームワークのビジネス・プロセス・フロー

次のステップで、診断フレームワーク・ビジネス・プロセス・フローについて説明します。

  1. 管理者がユーザーまたは職責についてSLA: 診断の使用可能オプションを「はい」に設定します。

  2. ユーザーが会計の作成プロセスを発行し、これによって自動的に診断フレームワークの診断表への移入が実行されます。診断フレームワークによってソース値とその他の情報がトランザクション・オブジェクトから収集されます。

  3. ユーザーは会計イベント診断プロセスを発行して診断レポートを表示します。診断レポートの情報に基づいて、ソース・システムからの情報の追加または再発行が必要かを判断できます。また、会計基準への更新が必要かどうかも決定できます。

  4. ユーザーは会計の作成プロセスを再度実行し、エラーのあったイベントの補助元帳仕訳を生成します。

  5. 管理者は会計イベント診断データのパージを発行して、診断フレームワークの結果をパージします。