オンライン会計エンジン

オンライン会計エンジンでは、補助元帳トランザクションのオンライン会計がサポートされています。

オンライン会計を初めて発行したユーザーがこのプロセスを起動すると、そのプロセスがバックグラウンドで実行中のままになります。オンライン会計を発行する後続のユーザーは、このプロセスが終了するまで、同じプロセスを使用してオンライン会計を生成します。その後、オンライン会計を発行する次のユーザーが、このバックグラウンド・プロセスを再起動します。

補助元帳トランザクションUIから「ドラフトで計上」または「元帳に転記」のいずれかを選択すると、このプロセスにより会計が生成されます。

イベント処理中にエラーや例外が発生した場合は、「オンライン・トランザクション・エンジン機能の提供」が終了し、別のプロセスが起動されて置き換わり、別のオンライン会計リクエストを待機します。オンライン・エンジンのエラーまたはオンライン会計要求のエラーが発生した場合は、バッチ・モードで「会計の作成」を実行すれば、いつでも詳細を表示できます。

「オンライン・トランザクション・エンジン機能の提供」プログラムが拡張されて、実行、会計の作成および一般会計への転記を行う適切な権限を持つ事前定義済ユーザーFUSION_APPS_FIN_ODI_ESS_APPIDが、このプログラムを発行できるようになりました。これにより、適切な権限がないユーザーが補助元帳ユーザー・インタフェースにアクセスして、オンライン会計が失敗するのを防げます。

会計期間がオープンの場合は、会計期間ステータスおよびその他の設定がキャッシュされる場合があります。エラーが発生した場合は、「オンライン・トランザクション・エンジン機能の提供」プロセスを終了し、オンライン会計をトリガーするか、「会計の作成」プロセスを発行して会計を生成してください。

「オンライン・トランザクション・エンジン機能の提供」(XLAOTEC)プロセスが完了しないのはなぜですか。

これは、オンライン会計エンジンの想定どおりの動作です。4つのプロセスがバックグラウンドで実行中になり、UIで開始されたオンライン会計要求をいつでも受け入れる設計になっています。実行中の4つのエンジンは、環境のニーズに基づいて構成できます。

システムまたはESSの問題で実行中のプロセスの停止または取消が必要な場合は、これらのプロセスを手動で終了できます。ユーザーが別のオンライン会計要求を開始すると、「オンライン・トランザクション・エンジン機能の提供」というタイトルで別のプロセス・セットがシステムによって起動されます。

「オンライン・トランザクション・エンジン機能の提供」ESSプロセスの出力ファイルおよびログ・ファイルにユーザーがアクセスできるようにするにはどうすればよいですか。

セキュリティ・マネージャとしてセキュリティ・コンソールにサインインして、次のステップを実行します:
  1. アクセスを必要とするユーザーのジョブ・ロールを作成します。
  2. ESS_REQUEST_HISTORYオブジェクトのデータ・セキュリティ・ポリシーを作成します。「ポリシー」ページには、「一般情報」、「ロール」、「ルール」および「処理」の各タブがあります。
    1. 新しいジョブ・ロールをポリシーに割り当てます。

    2. ルールを作成し、条件の値として「会計自動化プロセスによって発行されるESS要求」を選択します。

    3. ユーザーがログおよび出力ファイルを表示できるようにするには、ESS_REQUEST_READおよびESS_REQUEST_OUTPUTREAD処理を選択します。

    4. ユーザーが「会計自動化」ジョブを取り消すことができるようにするには、ESS_REQUEST_CANCEL処理を選択します。