電子請求書の処理方法
Oracle Fusion Payablesは、業界標準のXMLでサプライヤから請求書を電子的に受け取るためのインバウンド・フローを提供します。Oracle Fusion Collaboration Messaging Framework (CMK)は、顧客とサプライヤ間のビジネス間(B2B)メッセージングの設定に使用されます。
コラボレーション・メッセージング・フレームワーク
Oracle Fusion Collaboration Messaging Framework (CMK)は、調達-支払ビジネス・フロー内でのB2B通信を設定するための最も簡単な方法を提供します。CMKでは、Webサービスを使用して直接、またはOracle Business Networkなどのサービス・プロバイダを介した、取引先とのメッセージングがサポートされています。
サプライヤから電子請求書を受信した後に、CMKはペイロードを外部文書フォーマットから買掛/未払金請求書フォーマットに変換します。変換されたペイロードが買掛/未払金請求書インタフェース表に挿入されます。「買掛/未払金請求書のインポート」プロセスにより請求書がベース表にインポートされます。
電子請求書の処理方法
この図は、電子請求書処理のデータ・フローを示しています。

この表は、詳細な処理フローを示しています。
実行者 |
説明 |
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サプライヤ |
Oracle Business Networkにサインインし、XMLフォーマットの請求書を1つ以上含む請求書ペイロードをアップロードします。 |
OBN |
請求書ペイロードをCMKに渡します。 |
CMK |
XMLペイロードをWebサービス・フォーマットに変換し、請求書インタフェース・サービスを呼び出します。 |
請求書インタフェース・サービス |
変換された請求書ペイロードを取得し、Payablesインタフェース表のAP_INVOICES_INTERFACEおよびAP_INVOICE_LINES_INTERFACEにデータを挿入します。 |
買掛/未払金監督者 |
ソースに「B2B XML請求」を指定して、「買掛/未払金請求書のインポート」プロセスを発行します。または、自動的に実行するようにプロセスをスケジュールします。 |
「買掛/未払金請求書のインポート」プロセス |
インポート検証に成功した請求書レコードから買掛/未払金請求書を作成します。 |
内部Payablesユーザー |
「買掛/未払金請求書のインポート」プロセスにより生成されたレポートをレビューし、インポート拒否を特定します。「インポート・エラーの修正」スプレッドシートを使用してインタフェース表のデータを更新し、インポート・プロセスを再発行します。 サプライヤ・エラーが原因で発生した拒否は、修正のためにサプライヤにEメールで自動的に送信されます。サプライヤは修正後、請求書ペイロードを再送信する必要があります。したがって、請求書は「インポート・エラーの修正」スプレッドシートに表示されません。次に、発生時にサプライヤに自動的に通知される拒否のリストを示します。
ノート:
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買掛/未払金監督者 |
正常にインポートされた請求書を検証し、その会計を作成するプロセスを実行またはスケジュールします。 |
XML請求書処理には、次の制限があります。
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1つのXMLメッセージに含まれるすべての請求書が、同じサプライヤおよびサプライヤ・サイトからのものである必要があります。
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税金のみの請求書はサポートされません。
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請求書ペイロードの請求書内の請求書明細の順序は保持されない場合があります。ペイロードから作成される請求書では、品目明細が最初に表示され、次に手数料明細、その次に税金明細が表示されます。
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次の請求書構造がサポートされます。
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ヘッダーおよび品目明細のある請求書
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ヘッダーまたは明細レベルでの手数料
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ヘッダーまたは明細レベルでの税金
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