清算勘定の自動消込

すべての清算勘定仕訳をGLに転記したら、仕訳明細の消込を自動的に実行できます。「仕訳」ワークエリアから「決済勘定の自動突合せ」タスクを選択し、自動突合せプロセスを発行します。

自動消込に影響する設定

次の設定を使用可能にします。

  • 「元帳オプションの指定」ページの「消込使用可能」オプション。

  • 特定の清算勘定仕訳で使用されるそれぞれの勘定科目セグメント値に対する「値の管理」ページの「消込」属性。

自動消込を成功させるためには、適用される消込タイプがアクティブになっている必要があります。消込開始日は、対象となる清算勘定仕訳明細の会計日と同じかそれより早い必要があります。さらに、対象となるそれぞれの清算勘定仕訳明細が消込参照を持ち、仕訳が転記済の必要があります。

プロセスを発行する際に、次を指定します。

  • データ・アクセス・セット

  • 元帳

  • 消込タイプ

    ノート: 空白の場合は、元帳固有のタイプ、次に勘定体系レベルの定義の順で、すべての消込タイプが評価されます。
  • 会計期間: 至: 自動消込のために、この期間までの消込可能な清算勘定仕訳明細が取得されます。会計日および関連する清算勘定仕訳明細の期間が、この値と比較されます。デフォルト値は最遅のオープン会計期間です。使用可能な値がない場合は、最遅のクローズ会計期間がデフォルト値になります。これより早い任意の会計期間に変更できます。

清算勘定仕訳明細の消込方法

自動消込プロセスは、関連する清算勘定仕訳明細をグループ化して消し込みます。レビュー済および未消込の明細の両方を、自動消込を使用して消し込むことができます。関連する清算勘定仕訳明細は、勘定科目照合ルールとフィルタの決定に基づき、同じ元帳、消込タイプ、消込参照および清算勘定科目組合せを共有します。さらに、計上済借方合計と計上済貸方合計の正味差額がゼロになります。

ノート: 許容範囲は手動消込のみに適用されます。

消込が成功すると、仕訳明細の異なるセット内の基礎となる各仕訳明細に、自動的に次のマークが付きます。

  • 「消込済」の消込ステータス

  • 消込日

  • 消込グループと呼ばれる一意の識別子

勘定体系が次のセグメントおよび子値を持ちます。

  • 会社: プライマリ貸借一致セグメント値01、02、03

  • コスト・センター: 000、100、200

  • 勘定科目: 範囲00000 - 99999

  • 製品: 100、200

勘定体系は、消込が使用可能になっているVision Services (USA)元帳で使用されます。消込タイプは次の属性を持ちます。

  • 名前: 承認済請求

  • 勘定科目照合ルール: プライマリ貸借一致セグメント、勘定科目別

  • 勘定科目フィルタ:

    • コスト・センター: 100から200

    • 勘定科目: 22100から22101

この表は、Vision Services (USA)元帳およびApproved Claims消込タイプについて、プロセスが照合および消込のために仕訳明細をグループ化する方法を示しています。

セット1

セット2

セット3

セット4

セット5

セット6

01-100-22100-100

01-100-22101-100

02-100-22100-100

02-100-22101-100

03-100-22100-100

03-100-22101-100

01-100-22100-200

01-100-22101-200

02-100-22100-200

02-100-22101-200

03-100-22100-200

03-100-22101-200

01-200-22100-100

01-200-22101-100

02-200-22100-100

02-200-22101-100

03-200-22100-100

03-200-22101-100

01-200-22100-200

01-200-22101-200

02-200-22100-200

02-200-22101-200

03-200-22100-200

03-200-22101-200

この例では、仕訳明細が6つのセットにグループ化されています。勘定科目照合ルールは「プライマリ貸借一致セグメント、勘定科目別」であるため、各プライマリ貸借一致セグメント値(01、02、03)が勘定科目フィルタに含まれる各勘定科目セグメント値(22100、22101)と組み合せられて、独自のセットにまとめられます。

製品セグメントは勘定科目照合ルールにも勘定科目フィルタにも含まれていないため、各セットにはすべての製品セグメント値(100、200)が含まれます。

最後に、コスト・センターのセグメントは勘定科目照合ルールに含まれませんが、勘定科目フィルタには含まれています。コスト・センター値は000、100および200ですが、勘定科目フィルタでは100および200のみが指定されています。これは、消込対象の仕訳明細は、コスト・センター100および200を含む勘定科目組合せにかぎられるということです。また、コスト・センターは勘定科目照合ルールに含まれていないため、各セットにはコスト・センター100および200の両方を含む仕訳明細が含まれます。

まとめると、次の勘定科目組合せには、プライマリ貸借一致セグメント値01、02および03と勘定科目セグメント値22100および22101が含まれていますが、コスト・センターが000であるため、これらの組合せは消込から除外されます。

  • 01-000-22100-100

  • 01-000-22100-200

  • 01-000-22101-100

  • 01-000-22101-200

  • 02-000-22100-100

  • 02-000-22100-200

  • 02-000-22101-100

  • 02-000-22101-200

  • 03-000-22100-100

  • 03-000-22100-200

  • 03-000-22101-100

  • 03-000-22101-200