12 ワーク・ストラクチャのロード

この章の内容は次のとおりです。

ワーク・ストラクチャのロード: 概要

HCMデータ・ローダーを使用してロードできるワーク・ストラクチャは、等級、等級ラダー、等級レート、ジョブ、ジョブ・ファミリ、事業所、組織、ポジションおよびHCMポジション階層です。このトピックでは、ほとんどまたはすべてのワーク・ストラクチャに適用される、いくつかの一般的な考慮事項について説明します。

コンポーネント階層のレビュー

「データ・ロードの開始」ページでワーク・ストラクチャを選択して、そのコンポーネント階層をレビューします。

.datファイルの例の確認

ワーク・ストラクチャのロード方法を示す.datファイルの例については、My Oracle Support (https://support.oracle.com)の『HCMデータ・ローダー: ワーク・ストラクチャのロード』(2021212.1)を参照してください。

セットが使用可能なワーク・ストラクチャのロード

次のワーク・ストラクチャは、セットが使用可能です。

  • 部門

  • 等級

  • ジョブ

  • 事業所

これらは、特定の参照データ・セット内に作成し、個々のビジネス・ユニットによって使用されるように制限できます。または、共通セット内に作成し、一般的に使用できるようにできます。参照セットが存在し、必要に応じて関連するビジネス・ユニットに関連付けられているようにする必要があります。

処理事由の使用方法

次のワーク・ストラクチャには、処理事由を関連付けることができます。

  • 等級

  • 等級レート

  • 等級ラダー

  • ジョブ

  • 事業所

  • 組織

  • ポジション

処理事由を使用することを計画している場合は、ワーク・ストラクチャをロードする前に作成する必要があります。「設定および保守」作業領域で「処理事由の管理」タスクを使用します。

等級のロード: 説明

等級は、就業者のランクまたは報酬のレベルを示します。等級は、等級ステップありでもなしでも作成できます。このトピックでは、等級を正常にロードするために理解する必要がある等級オブジェクトの側面について説明します。

等級ステップ

等級ステップを使用している場合は、等級ステップごとに1つの等級ステップ・コンポーネントをロードします。

等級の論理開始日および論理終了日の変更

既存の等級の最初の有効開始日と最終有効終了日は、いずれも変更できません。等級を参照する他のオブジェクトの開始日以前の有効開始日で等級オブジェクトを作成します。

翻訳される等級名および等級ステップ名のロード

ロードするユーザーの言語で、等級名および等級ステップ名を指定します。等級が存在するようになった後、等級名を他の対応言語に翻訳するためのGradeTranslation.datファイルを指定します。等級ステップ名を翻訳するためのGradeStepTranslation.datファイルを指定します。

次のGradeTranslation.datファイルの例では、既存の等級の名前を翻訳します。ここでは、ソース・キーによって等級が識別されます。

METADATA|GradeTranslation|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|Language|GradeName 
MERGE|GradeTranslation|VISION|ADMIN|1951/01/01|FR|Administrateur 
MERGE|GradeTranslation|VISION|IC1|1951/01/01|FR|Contributeur individuel 
MERGE|GradeTranslation|VISION|M1|1951/01/01|FR|Superviseur 
MERGE|GradeTranslation|VISION|D1|1951/01/01|FR|Directeur 

次のGradeStepTranslation.datファイルの例では、既存の等級ステップの名前を翻訳します。ここでは、ソース・キーによって等級ステップが識別されます。

METADATA|GradeStepTranslation|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|Language|GradeStepName 
MERGE|GradeStepTranslation|VISION|LT_CDR1|1951/01/01|FR|Niveau 1 
MERGE|GradeStepTranslation|VISION|LT_CDR2|1951/01/01|FR|Niveau 2 
MERGE|GradeStepTranslation|VISION|LT_CDR3|1951/01/01|FR|Niveau 3

等級の削除

アサイメント、ジョブ、等級レートなどの他のオブジェクトで参照されていない場合は、HCMデータ・ローダーを使用して等級オブジェクトを削除できます。次のGrade.datファイルの例では、既存の等級とすべての関連する等級ステップを削除します。ここでは、ソース・キーによって等級が識別されます。

METADATA|Grade|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate 
DELETE|Grade|VISION|CADET|1951/01/01 
DELETE|Grade|VISION|LT_CDR|1951/01/01

等級ラダーのロード: 説明

等級ラダーは、等級の順序が就業者の昇格を表す、一連の等級です。このトピックでは、等級ラダーを正常にロードするために理解する必要がある等級ラダー・オブジェクトの側面について説明します。

等級ラダー・コンポーネント階層

等級ラダーは次のコンポーネントで構成されます。

  • 等級ラダー。

  • ラダー内の等級。等級ラダー・タイプに関係なく、各等級に、このタイプのコンポーネントを1つ含めます。

  • ステップ・レート。タイプSTEPの等級ラダーには、このタイプのコンポーネントを1つ含めます。

  • ステップ・レート値。タイプSTEPの等級ラダーの各ステップに、このタイプのコンポーネントを1つ含めます。

翻訳される等級ラダー名およびステップ・レート名のロード

ロードするユーザーの言語で、等級ラダー名およびステップ・レート名を指定します。等級ラダーが存在するようになった後、等級ラダー名を他の対応言語に翻訳するためのGradeLadderTranslation.datファイルを指定します。ステップ・レート名を翻訳するためのStepRateTranslation.datファイルを指定します。次のGradeLadderTranslation.datファイルの例では、既存の等級ラダーの名前を翻訳します。ここでは、ソース・キーによって等級ラダーが識別されます。

METADATA|GradeLadderTranslation|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|Language|GradeLadderName 
MERGE|GradeLadderTranslation|VISION|GRD_LDR_OFF|1951/01/01|FR|Officier

等級ラダーの削除

アサイメントなどの他のオブジェクトで参照されていない場合は、HCMデータ・ローダーを使用して等級ラダー・オブジェクトを削除できます。等級ラダーを削除しても、関連する等級は削除されません。ただし、ステップを含む等級ラダーを削除すると、関連するステップ・レートおよびステップ・レート値が自動的に削除されます。次のGradeLadder.datファイルの例では、既存の等級ラダーを削除します。ここでは、ソース・キーによって等級ラダーが識別されます。

METADATA|GradeLadder|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate 
DELETE|GradeLadder|VISION|GRD_LDR_OFF|1951/01/01

等級レートのロード: 説明

等級レートは、給与、賞与、超過勤務などの支払タイプに関する一般情報のコレクションです。これには、通貨、支払の周期、年換算係数などの詳細が含まれます。たとえば、超過勤務レート・アナリスト等級レートには、アナリストに支払われる超過勤務手当に関して、この情報を指定できます。等級レートは、等級レート値に関連付けられます。関連するそれぞれの等級レート値は、等級と等級の支払固定額または支払範囲を示します。支払範囲については、最小値と最大値の両方を指定する必要があります。このトピックでは、等級レートを正常にロードするために理解する必要がある等級レート・オブジェクトの側面について説明します。

参照オブジェクトのロード

等級レートと等級レート値は、国別仕様データ・グループに対して作成されます。このため、等級レートをロードする前に、国別仕様データ・グループ・オブジェクトが存在する必要があります。

翻訳される等級レート名のロード

ロードするユーザーの言語で、等級レート名を指定します。等級レートが存在するようになった後、等級レート名を他の対応言語に翻訳するためのGradeRateTranslation.datファイルを指定します。次の例では、既存の等級レートの名前を翻訳します。ここでは、ソース・キーによって等級レートが識別されます。

METADATA|GradeRateTranslation|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|Language|GradeRateName 
MERGE|GradeRateTranslation|VISION|GR_CIV_SAL|2000/01/01|FR|Salaire civile

等級レートの削除

給与ベースなどの他のオブジェクトで参照されていない場合は、HCMデータ・ローダーを使用して等級レート・オブジェクトを削除できます。等級レートを削除すると、その関連する等級レート値が自動的に削除されます。次のGradeRate.datファイルの例では、既存の等級レートとその等級レート値を削除します。ここでは、ソース・キーによって等級レートが識別されます。

METADATA|GradeRate|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate 
DELETE|GradeRate|VISION|GR_CIV_SAL|2000/01/01

HCMポジション階層のロード: 例

HCMポジション階層は、ポジションとその親ポジションとの関係から導出されます。企業で「HCMポジション階層の使用」オプションが有効になっている場合は、「ポジションの管理」ページでポジションの親ポジションを識別できます。このトピックでは、HCMデータ・ローダーを使用してポジション階層オブジェクトをロードする方法について、例を示して説明します。各ポジション階層オブジェクトにより、ポジションとその親が識別されます。すべてのポジションがターゲット環境に存在する必要があります。

次の図は、これらの例でロードされるポジション階層を示しています。

最上位のポジションEVPはポジションVPの親で、
ポジションVPはポジションPM_DIRの親です。ポジションPM_DIRは
PM_MGR_SALESとPM_MGR_ACCESSの2つのポジションの親です。PM_MGR_SALESは
SNR_PM_SALESとPM_SALESの2つのポジションの親です。PM_MGR_ACCESSは
SNR_PM_ACCESSとPM_ACCESSの2つのポジションの親です。

ソース・キーを使用したHCMポジション階層のロード

次のPositionHierarchy.datファイルの例では、ソース・キーを使用してポジション階層オブジェクトをロードします。

METADATA|PositionHierarchy|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|EffectiveEndDate|ParentPositionId(SourceSystemId)|PositionId(SourceSystemId) 
MERGE|PositionHierarchy|Vision|1|2015/01/01|4712/12/31|PM_MGR_ACCESS|PM_ACCESS 
MERGE|PositionHierarchy|Vision|2|2015/01/01|4712/12/31|PM_MGR_ACCESS|SNR_PM_ACCESS 
MERGE|PositionHierarchy|Vision|3|2015/01/01|4712/12/31|PM_MGR_SALES|PM_SALES 
MERGE|PositionHierarchy|Vision|4|2015/01/01|4712/12/31|PM_MGR_SALES|SNR_PM_SALES 
MERGE|PositionHierarchy|Vision|5|2015/01/01|4712/12/31|PM_DIR|PM_MGR_ACCESS 
MERGE|PositionHierarchy|Vision|6|2015/01/01|4712/12/31|PM_DIR|PM_MGR_SALES 
MERGE|PositionHierarchy|Vision|7|2015/01/01|4712/12/31|VP|PM_DIR 
MERGE|PositionHierarchy|Vision|8|2015/01/01|4712/12/31|EVP|VP

ユーザー・キーを使用したHCMポジション階層のロード

次のPositionHierarchy.datファイルの例では、ユーザー・キーを使用してポジション階層オブジェクトをロードします。

METADATA|PositionHierarchy|EffectiveStartDate|EffectiveEndDate|ParentBusinessUnitName|ParentPositionCode|BusinessUnitName|PositionCode 
MERGE|PositionHierarchy|2015/01/01|4712/12/31|VisionBU|PM_MGR_ACCESS|VisionBU|PM_ACCESS 
MERGE|PositionHierarchy|2015/01/01|4712/12/31|VisionBU|PM_MGR_ACCESS|VisionBU|SNR_PM_ACCESS 
MERGE|PositionHierarchy|2015/01/01|4712/12/31|VisionBU|PM_MGR_SALES|VisionBU|PM_SALES 
MERGE|PositionHierarchy|2015/01/01|4712/12/31|VisionBU|PM_MGR_SALES|VisionBU|SNR_PM_SALES 
MERGE|PositionHierarchy|2015/01/01|4712/12/31|VisionBU|PM_DIR|VisionBU|PM_MGR_ACCESS 
MERGE|PositionHierarchy|2015/01/01|4712/12/31|VisionBU|PM_DIR|VisionBU|PM_MGR_SALES 
MERGE|PositionHierarchy|2015/01/01|4712/12/31|VisionBU|VP|VisionBU|PM_DIR 
MERGE|PositionHierarchy|2015/01/01|4712/12/31|VisionBU|EVP|VisionBU|VP

「HCMポジション階層のフラット化」プロセスの実行

「ポジションの管理」ページで親ポジションを変更すると、ポジション階層を更新するプロセスが自動的にトリガーされます。ただし、HCMデータ・ローダーを使用してポジション階層をロードすると、このプロセスはトリガーされません。HCMデータ・ローダーを使用してポジション階層オブジェクトをロードした後、「HCMポジション階層のフラット化」プロセスを明示的に実行する必要があります。

ジョブのロード: 説明

一般論として、ジョブは組織内の就業者のロールを定義します。たとえば、就業者のジョブを給与マネージャ、販売コンサルタントまたは管理者にすることができます。このトピックでは、ジョブ・オブジェクトを正常にロードするために理解する必要があるジョブ・オブジェクトの側面について説明します。

参照オブジェクトのロード

ジョブにジョブ・ファミリまたは有効等級を関連付ける場合は、ジョブをロードする前にこれらのオブジェクトをロードする必要があります。

ベンチマーク・ジョブ

ベンチマーク・ジョブを使用するには、次のようにします。

  1. BenchmarkJobFlag属性がYesに設定されたベンチマーク・ジョブをロードします。ベンチマーク・ジョブは、他のベンチマーク・ジョブを参照できません。そのため、BenchmarkJobIdまたはBenchmarkJobCodeの値を持つベンチマーク・ジョブはロードできません。

  2. 残りのジョブをロードします。ベンチマーク・ジョブを参照するこれらのジョブでは、BenchmarkJobId属性またはBenchmarkJobCode属性を使用して、関連するベンチマーク・ジョブを識別します。ジョブをそれ自体のベンチマーク・ジョブにすることはできません。したがって、ロードするジョブがこれらの値によって識別されることはありません。

翻訳されるジョブ名のロード

ロードするユーザーの言語で、ジョブ名を指定します。ジョブが存在するようになった後、ジョブ名を他の対応言語に翻訳するためのJobTranslation.datファイルを指定します。次の例では、既存のジョブの名前を翻訳します。ここでは、ソース・キーによってこれらのジョブが識別されます。

METADATA|JobTranslation|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|Language|Name 
MERGE|JobTranslation|VISION|SALES_CONS|2000/01/01|FR|Consultant en Ventes 
MERGE|JobTranslation|VISION|SALES_MGR|2000/01/01|FR|Superviseur des Ventes 
MERGE|JobTranslation|VISION|SALES_DIR|2000/01/01|FR|Directeur des Ventes

ジョブの削除

ジョブ・オブジェクトは、HCMデータ・ローダーを使用して削除できません。ただし、ジョブを非アクティブにすることができます。次のJob.datファイルの例では、既存のジョブを非アクティブ化します。ここでは、ソース・キーによってジョブが識別されます。

METADATA|Job|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|ActiveStatus 
MERGE|Job|VISION|MRKT_CONS|2015/01/01|I

ジョブ・ファミリのロード: 例

ジョブ・ファミリは、レポートを容易にするために、同様のジョブまたは関連するジョブをグループ化します。たとえば、アナリスト・ジョブ・ファミリに信頼アナリスト・ジョブと業務アナリスト・ジョブを追加できます。このトピックでは、ジョブ・ファミリ・オブジェクトをロードして管理する方法を示すいくつかの例を示しています。

ソース・キーを使用したジョブ・ファミリの作成

次のJobFamily.datファイルの例では、ソース・キーを使用して識別されるいくつかのジョブ・ファミリを作成します。

METADATA|JobFamily|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|JobFamilyCode|JobFamilyName|ActiveStatus 
MERGE|JobFamily|VISION|ANALYST|2000/01/01|ANALYST|Analyst|A 
MERGE|JobFamily|VISION|TECHNICIAN|2000/01/01|TECHNICIAN|Technician|A 
MERGE|JobFamily|VISION|CONSULT|2000/01/01|CONSULTANT|Consultant|A 
MERGE|JobFamily|VISION|MANAGEMENT|2000/01/01|MANAGEMENT|Management|A

翻訳されるジョブ・ファミリ名のロード

ジョブ・ファミリ名は、企業内で一意にする必要があります。ロードするユーザーの言語で、ジョブ・ファミリ名を指定します。ジョブ・ファミリが存在するようになった後、ジョブ・ファミリ名を他の対応言語に翻訳するためのJobFamilyTranslation.datファイルを指定します。次の例では、既存のジョブ・ファミリの名前を翻訳します。ジョブ・ファミリは、ソース・キーによって識別されます。

METADATA|JobFamilyTranslation|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|Language|JobFamilyName 
MERGE|JobFamilyTranslation|VISION|ANALYST|2000/01/01|FR|Analyste 
MERGE|JobFamilyTranslation|VISION|TECHNICIAN|2000/01/01|FR|Technicien

ジョブ・ファミリの削除

ジョブ・ファミリがジョブで参照されていない場合は、HCMデータ・ローダーを使用してジョブ・ファミリ・オブジェクトを削除できます。次の例では、ジョブ・ファミリを削除します。ここでは、ソース・キーによってジョブ・ファミリが識別されます。

METADATA|JobFamily|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate 
DELETE|JobFamily|VISION|TECHNICIAN|2000/01/01

事業所のロード: 説明

事業所は、ビジネスを行う場所またはビジネスにとって関心のある場所の物理的な住所です。事業所オブジェクトでは、住所と、事業所名、摘要、電話番号、請求と出荷の情報などのその他の詳細が記録されます。このトピックでは、事業所を正常にロードするために理解する必要がある事業所オブジェクトの側面について説明します。

事業所の論理開始日および論理終了日の変更

既存の事業所の最初の有効開始日と最終有効終了日は、いずれも変更できません。組織などの、事業所を参照する他のオブジェクトの開始日以前の有効開始日で事業所レコードを作成します。

翻訳された事業所名のロード

ロードするユーザーの言語で、事業所の名前と摘要を指定します。事業所が存在するようになった後、事業所の名前と摘要を他の対応言語に翻訳するためのLocationTranslation.datファイルを指定します。次の例では、既存の事業所の名前と摘要を翻訳します。ここでは、ソース・キーによって事業所が識別されます。

METADATA|LocationTranslation|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|Language|LocationName|Description 
MERGE|LocationTranslation|VISION|LOC_RD_UK|1951/01/01|FR|Vision Corporation Recherche et Developpement|Centre de recherche et de developpement

事業所の削除

事業所オブジェクトは、HCMデータ・ローダーを使用して削除できません。ただし、事業所を非アクティブにすることができます。このLocation.datファイルの例では、2015年1月1日以降、事業所を非アクティブ化します。事業所は、ソース・キーによって識別されます。

METADATA|Location|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|ActiveStatus 
MERGE|Location|VISION|LOC_UK_100|2015/01/01|I

組織のロード: 説明

組織は、企業内の部門やディビジョンなどの組織ユニットにすることができます。組織によって、法的レポート、財務管理および管理レポートを実行するためのフレームワークが提供されます。このトピックでは、組織を正常にロードするために理解する必要がある組織オブジェクトの側面について説明します。

組織コンポーネント

単一の組織が、複数の分類を持つことができます。たとえば、ディビジョンが、部門でもあることが可能です。したがって、単一の組織オブジェクトに対して、複数の組織分類コンポーネントをロードできます。

注意: 同じOrganization.datファイルで、親組織コンポーネントとともにすべての組織その他情報コンポーネントをロードする必要があります。組織その他情報コンポーネントは、親組織コンポーネントから独立してロードできません。その他の子コンポーネントは、組織を作成するときに、または組織が存在するようになった後でロードできます。

参照オブジェクトのロード

組織をロードする前に、ターゲット環境に参照オブジェクトが存在する必要があります。特に、次のようになります。

  • 組織に事業所を関連付けることを計画している場合は、組織をロードする前に事業所をロードする必要があります。

  • 組織にレポート・マネージャを関連付けるには、次のことを行う必要があります。

    1. レポート・マネージャを識別せずに組織をロードします。

    2. レポート・マネージャの就業者情報をロードします。

    3. 組織を更新してレポート・マネージャを追加します。

    ヒント: 就業者は、雇用主、ビジネス・ユニットおよび部門に採用されるため、組織をロードする前に就業者をロードできません。
注意: 部門は、セットが使用可能です。部門をロードする前に、関連する参照データ・セットが存在する必要があります。他のタイプの組織は、セットが使用可能ではありません。

組織分類コード

組織には、1つ以上の分類を含めることができます。コードまたは名前を指定できます。次の表に、有効な分類を示します。

分類名 分類コード

交渉の関連付け

HCM_BARGAINING_ASSOCIATION

部門

DEPARTMENT

障害者組織

HCM_DISABILITY_ORGANIZATION

ディビジョン

HCM_DIVISION

企業

ENTERPRISE

雇用主

HCM_LEMP

法的レポート・ユニット

HCM_LRU

給与法定ユニット

HCM_PSU

報告組織

HCM_REPORTING_ESTABLISHMENT

組織コンポーネントで識別されたものを含めて、組織の分類ごとに組織分類コンポーネントをロードします。

翻訳される組織名のロード

ロードするユーザーの言語で、組織名を指定します。組織が存在するようになった後、組織名を他の対応言語に翻訳するためのOrganizationTranslation.datファイルを指定します。次のOrganizationTranslation.datファイルの例では、既存の組織の名前を翻訳します。ここでは、ソース・キーによって組織が識別されます。

METADATA|OrganizationTranslation|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|Language|Name 
MERGE|OrganizationTranslation|VISION|MRKT|2000/01/01|FR|Marketing

組織の削除

HCMデータ・ローダーを使用して、組織オブジェクトを削除したり、非アクティブにすることはできません。ただし、組織分類が使用されなくなった場合は、その組織分類を非アクティブにすることができます。たとえば、部門とディビジョンの両方として分類された組織の場合は、次のことができます。

  • ディビジョンを非アクティブにして、部門をアクティブなままにして、部門を引き続き使用できるようにします。

  • 両方の分類を非アクティブにして、組織全体を非アクティブ化します。

次のOrganization.datファイルの例では、既存の組織分類を非アクティブ化します。組織は、ソース・キーによって識別されます。

METADATA|Organization|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate 
MERGE|Organization|VISION|CLARITY|2015/01/01 
METADATA|OrgUnitClassification|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|OrganizationId(SourceSystemId)|Status 
MERGE|OrgUnitClassification|VISION|CLARITY_DIS|2015/01/01|CLARITY|I
注意: ファイルには、分類が非アクティブになる日付と同じ有効開始日の組織コンポーネントが含まれている必要があります。

ポジションのロード: 説明

ポジションは、指定した部門におけるジョブの単一のオカレンスです。ポジションは、事業所によって制限することもできます。たとえば、フランスの営業部門におけるHRマネージャ・ジョブに、HR Manager Sales Franceポジションを作成できます。このトピックでは、ポジションを正常にロードするために理解する必要があるポジション・オブジェクトの側面について説明します。

有効開始日

ポジション・オブジェクトとその子コンポーネントには、同じ有効開始日が指定される必要があります。

参照オブジェクトのロード

ポジションをロードする前に、ターゲット環境に参照オブジェクトが存在する必要があります。特に、次のようになります。

  • ポジションがビジネス・ユニットに存在します。参照されるビジネス・ユニットが存在するようにします。

  • JobDepartmentの両方が、ポジションの必須属性です。参照されるジョブと参照される部門が存在するようにします。

  • ポジションには、事業所と有効等級を関連付けることができます。参照される事業所と参照される等級が存在するようにします。

ポジション・タイプ

ポジション・タイプが単独在職者の場合は、次のことを指定する必要があります。

  • FTE値。値は1以下にする必要があります。たとえば、在職者ポジションの勤務時間が標準勤務時間の半分である場合、常勤換算値は0.5になります。

  • 1のヘッドカウント。

ポジション・タイプが共有の場合は、次のことを指定する必要があります。

  • FTE値

  • 1以上のヘッドカウント

翻訳されるポジション名のロード

ロードするユーザーの言語で、ポジション名を指定します。ポジションが存在するようになった後、ポジション名を他の対応言語に翻訳するためのPositionTranslation.datファイルを指定します。次のPositionTranslation.datファイルの例では、既存のポジションの名前を翻訳します。ここでは、ソース・キーによってポジションが識別されます。

METADATA|PositionTranslation|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|Language|Name 
MERGE|PositionTranslation|VISION|APP_SALES|2015/01/01|FR|Sales Consultant d'application

ポジションの削除

ポジション・オブジェクトに在職者が含まれていない場合は、HCMデータ・ローダーを使用してそのポジション・オブジェクトを削除できます。ポジションを削除すると、その子コンポーネントが自動的に削除されます。次のPosition.datファイルの例では、既存のポジションを削除します。ポジションは、ソース・キーによって識別されます。

METADATA|Position|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate 
DELETE|Position|VISION|APP_SALES|2015/01/01

昇格等級ラダーのロード: 説明

昇格等級ラダーは、等級の順序どおりの階層です。これには、ステップ付きの等級とステップなしの等級のいずれかを含めることができ、両方を含めることはできません。等級にステップがある場合、昇格等級ラダー・オブジェクトを使用して等級レートを定義します。等級にステップがない場合、昇格等級ラダー・レコードのロード後に、昇格等級レート・オブジェクトを使用して等級レートを定義します。このトピックでは、HCMデータ・ローダーを使用して正常にロードするために理解する必要がある昇格等級ラダーの側面について説明します。

昇格等級ラダーのロードの準備

次の参照オブジェクトがターゲット環境に存在する必要があります。

  • 等級および等級セット

  • 国別仕様データ・グループ

また、処理事由を使用する場合は、それらを定義またはロードしてから、昇格等級ラダーをロードします。

ステップなしの等級の使用方法

等級にステップがない場合、次の表に示すように、昇格等級ラダー・オブジェクトの次の属性を設定します。

属性

GradeType

GRADE

ProgressionStyleCode

CMP_GSP_GP

必須属性のProgActionCodeSalaryActionCodeの両方を、事前定義済の値CMP_GRADE_STEP_PROGRESSIONに設定します。

昇格等級ラダー・オブジェクトの昇格ステップ・レートおよび昇格ステップ・レート値の各コンポーネントのかわりに、個別の昇格等級レート・オブジェクトをロードします。

ステップ付きの等級の使用方法

等級にステップがある場合、次の表に示すように、昇格等級ラダー・オブジェクトの次の属性を設定します。

属性

GradeType

STEP

ProgressionStyleCode

CMP_GSP_GSP

必須属性のProgActionCodeSalaryActionCodeの両方を、事前定義済の値CMP_GRADE_STEP_PROGRESSIONに設定します。

昇格等級ラダー・オブジェクトの昇格ステップ・レートおよび昇格ステップ・レート値の各コンポーネントをロードします。昇格等級レート・オブジェクトはロードしないでください。

ヒント: 昇格等級ラダー・コンポーネントと昇格ステップ・レート・コンポーネントの間には1対1関係が存在するため、同じ名前を指定します。

属性値の翻訳

次のものを翻訳できます。

  • 昇格等級ラダーの名前。昇格等級ラダー変換オブジェクトを使用します。

  • ステップ付きの等級を使用している場合は、昇格ステップ・レートの名前。昇格ステップ・レート変換オブジェクトを使用します。

  • ステップなしの等級を使用している場合は、昇格等級レートの名前。昇格等級レート変換オブジェクトを使用します。

昇格等級ラダーと昇格ステップ・レートに同じ名前を使用することをお薦めしますが、その場合は、両方に対して、同じ翻訳された値を使用します。

FastFormulaの使用方法

FastFormulaで値が決定する場合は、CMP_GSP_DATE_RULEに次の属性を設定します。

  • ProgressionDateCode

  • SalaryChangeDateCode

  • RateChangeDateCode

必要に応じて、ProgressionDateRuleNameSalaryChangeDateRuleNameまたはRateChangeDateRuleNameの属性でFormula名を指定します。

FastFormulaで値が決定する場合は、CMP_GSP_RATE_RULEに次の属性を設定します。

  • SalaryCalculationMethodCode

SalaryCalculationRuleName属性でFormula名を指定します。

昇格等級ラダー・オブジェクトをロードする前に、FastFormulaがターゲット環境に存在する必要があります。日付Formulaには、給与昇格日付決定ルール・タイプが指定されている必要があります。給与計算Formulaには、給与昇格レート計算ルール・タイプが指定されている必要があります。

昇格等級ラダーの削除

アサイメントなどの他のオブジェクトで参照されていない場合は、昇格等級ラダーを削除できます。ステップなしの昇格等級ラダーを削除する場合は、関連する昇格等級レート・オブジェクトと昇格ルール・オブジェクトを個別に削除する必要があります。ステップ付きの昇格等級ラダーを削除する場合は、関連するステップ・レートと値が自動的に削除されます。ただし、関連する昇格ルール・オブジェクトは個別に削除する必要があります。昇格等級ラダーを削除するときに、関連する等級および適格プロファイルは影響を受けません。

ステップ付きの昇格等級ラダーのロード: 例

このトピックでは、ステップ付きの昇格等級ラダー・オブジェクトをロードする方法について、例を示して説明します。

ソース・キーを使用したステップ付きの昇格等級ラダーの作成

次のProgressionGradeLadder.datファイルの例では、ステップ付きの昇格等級ラダーを作成します。ファイルには、昇格等級ラダー、昇格ラダー内の等級、昇格ステップ・レートおよび昇格ステップ・レート値の各コンポーネントが含まれます。すべてのコンポーネントでソース・キーが使用されます。昇格等級ラダーと昇格ステップ・レートは同じ名前にすることをお薦めします。

次の抜粋は、昇格等級ラダー・コンポーネントを示しています。

METADATA|ProgressionGradeLadder|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|GradeLadderName|GradeType|ActiveStatus|GradeSetCode|AllowProgOverrideFlag|AllowSalaryOverrideFlag|AutoProgressionCode|AutoSalChangeCode|ProgressionDateCode|ProgressionStyleCode|RateChangeDateCode|SalaryCalculationMethodCode|SalaryChangeDateCode|UpdateSalaryFlag|ProgActionCode|SalaryActionCode|LegislativeDataGroupId(SourceSystemId) 
MERGE|ProgressionGradeLadder|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL|2000/02/15|GSP Analysts|STEP|A|COMMON|N|N|CMP_GSP_PROG_MANUAL|CMP_GSP_PROG_MANUAL|CMP_GSP_PROCESS_DT|CMP_GSP_GSP|CMP_GSP_PROCESS_DT|CMP_GSP_GRADE_STEP_RATE|CMP_GSP_ELIGIBILITY_DT|Y|CMP_GRADE_STEP_PROGRESSION|CMP_GRADE_STEP_PROGRESSION|GSP_US_LDG1

次の抜粋は、昇格ラダー内の等級コンポーネントを示しています。

METADATA|GradesInProgressionLadder|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|GradesInLadderSequence|GradeSetCode|GradeId(SourceSystemId)|GradeLadderId(SourceSystemId) 
MERGE|GradesInProgressionLadder|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR1|2000/02/15|1|COMMON|ANALYST1_GR|GSP_ANALYSTS_PGL 
MERGE|GradesInProgressionLadder|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR2|2000/02/15|2|COMMON|ANALYST2_GR|GSP_ANALYSTS_PGL 
MERGE|GradesInProgressionLadder|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR3|2000/02/15|3|COMMON|ANALYST3_GR|GSP_ANALYSTS_PGL 
MERGE|GradesInProgressionLadder|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR4|2000/02/15|4|COMMON|ANALYST4_GR|GSP_ANALYSTS_PGL

次の抜粋は、昇格ステップ・レート・コンポーネントを示しています。RateType値がSALARYで、ProgressionRateFlag属性がYに設定されており、このレートが等級ステップ昇格に使用されることが示されています。

METADATA|ProgressionStepRate|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|LegislativeDataGroupId(SourceSystemId)|GradeLadderId(SourceSystemId)|RateName|RateType|CurrencyCode|RateFrequency|AnnualizationFactor|ActiveStatus|ProgressionRateFlag 
MERGE|ProgressionStepRate|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL|GSP Analysts|SALARY|USD|HOURLY|2080|A|Y

次の抜粋は、昇格ステップ・レート値コンポーネントを示しています。

METADATA|ProgressionStepRateValue|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|LegislativeDataGroupId(SourceSystemId)|RateId(SourceSystemId)|RateObjectId(SourceSystemId)|StepRateValueAmount 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR1_S1|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST1_GRS1|20.00 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR1_S2|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST1_GRS2|22.75 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR2_S1|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST2_GRS1|24.20 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR2_S2|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST2_GRS2|26.00 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR2_S3|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST2_GRS3|28.25 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR2_S4|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST2_GRS4|30.25 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR3_S1|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST3_GRS1|32.00 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR3_S2|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST3_GRS2|34.80 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR3_S3|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST3_GRS3|36.15 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR4_S1|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST4_GRS1|38.00 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR4_S2|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST4_GRS2|40.10 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR4_S3|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST4_GRS3|42.00 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR4_S4|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST4_GRS4|45.25 
MERGE|ProgressionStepRateValue|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_GR4_S5|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_ANALYSTS_PGL_RT|ANALYST4_GRS5|48.15

FastFormulaとユーザー・キーを使用したステップ付きの昇格等級ラダーの作成

次のProgressionGradeLadder.datファイルの例では、ステップ付きの昇格等級ラダーを作成します。ファイルには、昇格等級ラダー、昇格ラダー内の等級、昇格ステップ・レートおよび昇格ステップ・レート値の各コンポーネントが含まれます。すべてのコンポーネントでユーザー・キーが使用されます。昇格等級ラダーと昇格ステップ・レートは同じ名前にすることをお薦めします。

次の抜粋は、昇格等級ラダー・コンポーネントを示しています。これには、ProgressionDateCodeRateChangeDateCodeSalaryCalculationMethodCodeおよびSalaryChangeDateCodeの各属性に、4つの既存のFastFormulaに対する参照が含まれます。

METADATA|ProgressionGradeLadder|EffectiveStartDate|GradeLadderName|ActionReasonCode|GradeType|ActiveStatus|GradeSetCode|AllowProgOverrideFlag|AllowSalaryOverrideFlag|AutoProgressionCode|AutoSalChangeCode|ProgressionDateCode|ProgressionStyleCode|RateChangeDateCode|SalaryCalculationMethodCode|SalaryChangeDateCode|UpdateSalaryFlag|ProgActionCode|ProgActionReasonCode|SalaryActionCode|LegislativeDataGroup|ProgressionDateRuleName|SalaryChangeDateRuleName|RateChangeDateRuleName|SalaryCalculationRuleName 
MERGE|ProgressionGradeLadder|2016/01/01|GSP Nurses|GSP_NEW|STEP|A|COMMON|N|N|CMP_GSP_PROG_MANUAL|CMP_GSP_PROG_MANUAL|CMP_GSP_DATE_RULE|CMP_GSP_GSP|CMP_GSP_DATE_RULE|CMP_GSP_RATE_RULE|CMP_GSP_DATE_RULE|Y|CMP_GRADE_STEP_PROGRESSION|NEW_CONTRACT|CMP_GRADE_STEP_PROGRESSION|GBI United States LDG|GSP Assignment Date|GSP Salary Date|GSP Rate Sync Salary Date|GSP Rate Calc

次の抜粋は、昇格ラダー内の等級コンポーネントを示しています。

METADATA|GradesInProgressionLadder|EffectiveStartDate|GradesInLadderSequence|GradeSetCode|GradeCode|GradeLadderName 
MERGE|GradesInProgressionLadder|2016/01/01|1|COMMON|NURSE_1|GSP Nurses 
MERGE|GradesInProgressionLadder|2016/01/01|2|COMMON|NURSE_2|GSP Nurses 
MERGE|GradesInProgressionLadder|2016/01/01|3|COMMON|NURSE_3|GSP Nurses

次の抜粋は、昇格ステップ・レート・コンポーネントを示しています。RateType値がSALARYで、ProgressionRateFlag属性がYに設定されており、このレートが等級ステップ昇格に使用されることが示されています。

METADATA|ProgressionStepRate|EffectiveStartDate|RateName|RateType|CurrencyCode|RateFrequency|AnnualizationFactor|ActiveStatus|LegislativeDataGroup|GradeLadderName|ProgressionRateFlag 
MERGE|ProgressionStepRate|2016/01/01|GSP Nurses|SALARY|USD|Hourly|2080|A|GBI United States LDG|GSP Nurses|Y

次の抜粋は、昇格ステップ・レート値コンポーネントを示しています。

METADATA|ProgressionStepRateValue|EffectiveStartDate|StepRateValueAmount|RateName|GradeSetCode|GradeCode|GradeStepName|LegislativeDataGroup|GradeLadderName 
MERGE|ProgressionStepRateValue|2016/01/01|20.00|GSP Nurses|COMMON|NURSE_1|Step 1|GBI United States LDG|GSP Nurses 
MERGE|ProgressionStepRateValue|2016/01/01|22.00|GSP Nurses|COMMON|NURSE_1|Step 2|GBI United States LDG|GSP Nurses 
MERGE|ProgressionStepRateValue|2016/01/01|24.00|GSP Nurses|COMMON|NURSE_2|Step 1|GBI United States LDG|GSP Nurses 
MERGE|ProgressionStepRateValue|2016/01/01|26.00|GSP Nurses|COMMON|NURSE_2|Step 2|GBI United States LDG|GSP Nurses 
MERGE|ProgressionStepRateValue|2016/01/01|28.00|GSP Nurses|COMMON|NURSE_2|Step 3|GBI United States LDG|GSP Nurses 
MERGE|ProgressionStepRateValue|2016/01/01|30.00|GSP Nurses|COMMON|NURSE_2|Step 4|GBI United States LDG|GSP Nurses 
MERGE|ProgressionStepRateValue|2016/01/01|32.00|GSP Nurses|COMMON|NURSE_3|Step 1|GBI United States LDG|GSP Nurses 
MERGE|ProgressionStepRateValue|2016/01/01|34.00|GSP Nurses|COMMON|NURSE_3|Step 2|GBI United States LDG|GSP Nurses 
MERGE|ProgressionStepRateValue|2016/01/01|36.00|GSP Nurses|COMMON|NURSE_3|Step 3|GBI United States LDG|GSP Nurses

ステップ付きの昇格等級ラダーの削除

次のProgressionGradeLadder.datファイルの例では、GSP Nurses昇格等級ラダーを削除します。ここでは、ユーザー・キーによってオブジェクトが参照されます。このファイルにより、ステップ・レートと値を含む、昇格等級ラダーが削除されます。関連する昇格ルール・オブジェクトは個別に削除する必要があります。

METADATA|ProgressionGradeLadder|GradeLadderName 
DELETE|ProgressionGradeLadder|GSP Nurses

ステップなしの昇格等級ラダーのロード: 例

このトピックでは、ステップなしの昇格等級ラダー・オブジェクトをロードする方法について、例を示して説明します。

ソース・キーを使用したステップなしの昇格等級ラダーの作成

次のProgressionGradeLadder.datファイルの例では、等級にステップのない昇格等級ラダーを作成します。ファイルには、昇格等級ラダー・コンポーネントと昇格等級ラダー内の等級コンポーネントが含まれます。両方のコンポーネントでソース・キーが使用されます。レートは、昇格等級レート・オブジェクトを使用して個別に定義されます。

次の抜粋は、昇格等級ラダー・コンポーネントを示しています。

METADATA|ProgressionGradeLadder|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|GradeLadderName|GradeType|ActiveStatus|GradeSetCode|AllowProgOverrideFlag|AllowSalaryOverrideFlag|AutoProgressionCode|AutoSalChangeCode|ProgressionDateCode|ProgressionStyleCode|RateChangeDateCode|SalaryCalculationMethodCode|SalaryChangeDateCode|UpdateSalaryFlag|ProgActionCode|SalaryActionCode|LegislativeDataGroupId(SourceSystemId) 
MERGE|ProgressionGradeLadder|VISION|GSP_DEVELOPMENT|2000/02/15|GSP Development|GRADE|A|COMMON|N|N|CMP_GSP_PROG_MANUAL|CMP_GSP_PROG_MANUAL|CMP_GSP_PROCESS_DT|CMP_GSP_GP|CMP_GSP_PROCESS_DT|CMP_GSP_GRADE_STEP_RATE|CMP_GSP_ELIGIBILITY_DT|Y|CMP_GRADE_STEP_PROGRESSION|CMP_GRADE_STEP_PROGRESSION|GSP_US_LDG1

次の抜粋は、昇格等級ラダー内の等級コンポーネントを示しています。

METADATA|GradesInProgressionLadder|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|GradesInLadderSequence|GradeSetCode|GradeId(SourceSystemId)|GradeLadderId(SourceSystemId) 
MERGE|GradesInProgressionLadder|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GIL1|2000/02/15|1|COMMON|DEV1_GSP|GSP_DEVELOPMENT 
MERGE|GradesInProgressionLadder|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GIL2|2000/02/15|2|COMMON|DEV2_GSP|GSP_DEVELOPMENT 
MERGE|GradesInProgressionLadder|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GIL3|2000/02/15|3|COMMON|DEV3_GSP|GSP_DEVELOPMENT 
MERGE|GradesInProgressionLadder|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GIL4|2000/02/15|4|COMMON|DEV4_GSP|GSP_DEVELOPMENT 
MERGE|GradesInProgressionLadder|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GIL5|2000/02/15|5|COMMON|DEV5_GSP|GSP_DEVELOPMENT 
MERGE|GradesInProgressionLadder|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GIL6|2000/02/15|6|COMMON|DEV6_GSP|GSP_DEVELOPMENT

ユーザー・キーを使用したステップなしの昇格等級ラダーの作成

次のProgressionGradeLadder.datファイルの例では、等級にステップのない昇格等級ラダーを作成します。ファイルには、昇格等級ラダー・コンポーネントと昇格等級ラダー内の等級コンポーネントが含まれます。両方のコンポーネントで、ユーザー・キーが使用されます。レートは、昇格等級レート・オブジェクトを使用して個別に定義されます。

次の抜粋は、昇格等級ラダー・コンポーネントを示しています。

METADATA|ProgressionGradeLadder|EffectiveStartDate|GradeLadderName|GradeType|ActiveStatus|GradeSetCode|AllowProgOverrideFlag|AllowSalaryOverrideFlag|AutoProgressionCode|AutoSalChangeCode|ProgressionDateCode|ProgressionStyleCode|RateChangeDateCode|SalaryCalculationMethodCode|SalaryChangeDateCode|UpdateSalaryFlag|ProgActionCode|SalaryActionCode|LegislativeDataGroup 
MERGE|ProgressionGradeLadder|2010/01/01|GSP Staff|GRADE|A|COMMON|N|N|CMP_GSP_PROG_MANUAL|CMP_GSP_PROG_MANUAL|CMP_GSP_PROCESS_DT|CMP_GSP_GP|CMP_GSP_PROCESS_DT|CMP_GSP_GRADE_STEP_RATE|CMP_GSP_ELIGIBILITY_DT|Y|CMP_GRADE_STEP_PROGRESSION|CMP_GRADE_STEP_PROGRESSION|GBI United States LDG

次の抜粋は、昇格等級ラダー内の等級コンポーネントを示しています。

METADATA|GradesInProgressionLadder|EffectiveStartDate|GradesInLadderSequence|GradeSetCode|GradeCode|GradeLadderName 
MERGE|GradesInProgressionLadder|2010/01/01|1|COMMON|STAFF1|GSP Staff 
MERGE|GradesInProgressionLadder|2010/01/01|2|COMMON|STAFF2|GSP Staff 
MERGE|GradesInProgressionLadder|2010/01/01|3|COMMON|STAFF3|GSP Staff 
MERGE|GradesInProgressionLadder|2010/01/01|4|COMMON|STAFF4|GSP Staff

ステップなしの昇格等級ラダーの削除

次のProgressionGradeLadder.datファイルの例では、ソース・キーによって参照された昇格等級ラダーを削除します。この昇格等級ラダーには、ステップなしの等級が含まれます。そのため、関連する昇格等級レート・オブジェクトと昇格ルール・オブジェクトを個別に削除する必要があります。

METADATA|ProgressionGradeLadder|SourceSystemOwner|SourceSystemId 
DELETE|ProgressionGradeLadder|VISION|GSP_DEVELOPMENT

昇格等級レートのロード: 説明

昇格等級レートは、等級ステップを使用しない昇格等級ラダーに関連付けられた等級レートです。昇格等級レートによって、その関連する等級レート値に対する支払の通貨および頻度が識別されます。等級レート値で、ラダー内の各等級の給与範囲とレート値が指定されます。このトピックでは、HCMデータ・ローダーを使用して正常にロードするために理解する必要がある昇格等級レートのいくつかの側面について説明します。

昇格等級レートのロードの準備

昇格等級レートをロードする前に、次の参照オブジェクトがターゲット環境に存在する必要があります。

  • 等級および等級セット

  • 国別仕様データ・グループ

  • 昇格等級ラダー

昇格等級レート名

「昇格等級ラダーの管理」ページで昇格等級ラダーを作成すると、関連する昇格等級レートが自動的に作成されます。これは、昇格等級ラダーと同じ名前になります。昇格等級レートは1つの昇格等級ラダーに対して1つのみ存在でき、両方のオブジェクトが同じ国別仕様データ・グループを持ちます。HCMデータ・ローダーを使用して昇格等級レートを作成するとき、その名前とLDGは、関連する昇格等級ラダーと同じものにします。

アプリケーションでの昇格等級レート

昇格等級レート・オブジェクトを作成および保守するための独立したユーザー・インタフェースは存在しません。アプリケーションでは、「昇格等級ラダーの管理」ページを使用して、昇格等級レートを作成および保守します。昇格等級レートと等級レートは基になる表が同じであるため、「等級レートの管理」ページで昇格等級レートを表示することもできます。ただし、「等級レートの管理」ページで昇格等級レートを作成しないでください。この制限が存在するのは、等級ステップ昇格で使用するために必須となる値が移入されないためです。昇格等級レートは、アプリケーションで昇格等級ラダーを作成するときに自動的に作成することも、HCMデータ・ローダーを使用してロードすることもできます。

昇格等級レートのロード: 例

このトピックでは、HCMデータ・ローダーを使用して昇格等級レート・オブジェクトをロードする方法について、例を示して説明します。

昇格等級レートの作成

この項の両方の例で、昇格等級レートは次のようになります。

  • 等級ステップのない等級を使用し、レートが月次金額として見積もられます

  • その関連する昇格等級ラダーと同じ名前になります

  • RateTypeSALARYで、ProgressionRateFlagYに設定されており、このレートが等級ステップ昇格に使用されることが示されています

次のProgressionGradeRate.datファイルの例では、ソース・キーを使用して昇格等級レート・オブジェクトを作成します。

METADATA|ProgressionGradeRate|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|GradeRateName|LegislativeDataGroupId(SourceSystemId)|RateType|CurrencyCode|RateFrequency|ActiveStatus|AnnualizationFactor|ProgressionRateFlag|GradeLadderId(SourceSystemId) 
MERGE|ProgressionGradeRate|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GR|2000/02/15|GSP Development|GSP_US_LDG1|SALARY|USD|MONTHLY|A|12|Y|GSP_DEVELOPMENT 
METADATA|ProgressionGradeRateValue|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|LegislativeDataGroupId(SourceSystemId)|RateId(SourceSystemId)|RateObjectId(SourceSystemId)|MinimumAmount|MaximumAmount|ValueAmount MERGE|ProgressionGradeRateValue|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GRV1|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_DEVELOPMENT_GR|DEV1_GSP|3500|6500|5000 
MERGE|ProgressionGradeRateValue|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GRV2|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_DEVELOPMENT_GR|DEV2_GSP|4500|7500|6000 
MERGE|ProgressionGradeRateValue|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GRV3|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_DEVELOPMENT_GR|DEV3_GSP|5500|8500|7000 
MERGE|ProgressionGradeRateValue|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GRV4|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_DEVELOPMENT_GR|DEV4_GSP|6500|9500|8000 
MERGE|ProgressionGradeRateValue|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GRV5|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_DEVELOPMENT_GR|DEV5_GSP|7500|10500|9000 
MERGE|ProgressionGradeRateValue|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GRV6|2000/02/15|GSP_US_LDG1|GSP_DEVELOPMENT_GR|DEV6_GSP|8500|11500|10000

次のProgressionGradeRate.datファイルの例では、ユーザー・キーを使用して昇格等級レート・オブジェクトを作成します。

METADATA|ProgressionGradeRate|EffectiveStartDate|RateType|GradeRateName|GradeLadderName|CurrencyCode|RateFrequency|AnnualizationFactor|ActiveStatus|LegislativeDataGroup|ProgressionRateFlag 
MERGE|ProgressionGradeRate|2010/01/01|Salary|GSP Staff|GSP Staff|USD|Monthly|12|A|GBI United States LDG|Y 
METADATA|ProgressionGradeRateValue|EffectiveStartDate|MinimumAmount|MaximumAmount|MidValueAmount|ValueAmount|GradeRateName|SetCode|GradeCode|LegislativeDataGroup 
MERGE|ProgressionGradeRateValue|2010/01/01|2000|5000|3500|3000|GSP Staff|COMMON|STAFF1|GBI United States LDG 
MERGE|ProgressionGradeRateValue|2010/01/01|4000|6000|5000|4500|GSP Staff|COMMON|STAFF2|GBI United States LDG 
MERGE|ProgressionGradeRateValue|2010/01/01|5000|8000|6500|5800|GSP Staff|COMMON|STAFF3|GBI United States LDG 
MERGE|ProgressionGradeRateValue|2010/01/01|6000|9000|7500|6200|GSP Staff|COMMON|STAFF4|GBI United States LDG

昇格等級レートの削除

昇格等級レートを削除すると、その等級レート値も削除されます。給与ベースなどの他のオブジェクトで参照されていない場合は、HCMデータ・ローダーを使用して昇格等級レートを削除できます。昇格等級レートが昇格等級ラダーで使用されている場合は、関連する昇格等級ラダーも削除する場合にのみ削除します。

次のProgressionGradeRate.datファイルの例では、ソース・キーを使用して識別された昇格等級レートを削除します。

METADATA|ProgressionGradeRate|SourceSystemOwner|SourceSystemId|LegislativeDataGroupId(SourceSystemId) 
DELETE|ProgressionGradeRate|VISION|GSP_DEVELOPMENT_GR|GSP_US_LDG1

次のProgressionGradeRate.datファイルの例では、ユーザー・キーを使用して識別された昇格等級レートを削除します。

METADATA|ProgressionGradeRate|LegislativeDataGroup|GradeRateName 
DELETE|ProgressionGradeRate|GBI United States LDG|GSP Staff

昇格ルールのロード: 説明

昇格ルールによって、就業者が昇格等級ラダーの次の等級または等級ステップに移動できるかどうかを決定する条件が定義されます。昇格等級ラダーに等級ステップ昇格を使用している場合は、昇格ルール・オブジェクトを使用して昇格ルールをロードします。このトピックでは、HCMデータ・ローダーを使用して正常にロードするために理解する必要がある昇格ルールのいくつかの側面について説明します。

昇格ルールのロードの準備

昇格ルール・オブジェクトをロードするには、次の参照オブジェクトがターゲット環境に存在する必要があります。

  • 昇格等級ラダー

  • 適格プロファイル

昇格ルールと適格プロファイル

昇格ルールは、単に適格プロファイルの名前です。適格プロファイルによって、昇格が発生するために満たされる必要がある条件が定義されます。昇格等級ラダー、等級または等級ステップに昇格ルールを関連付けることができます。昇格ルール・オブジェクトでは、適格プロファイルと昇格等級ラダー、等級または等級ステップの間の関連付けのみがロードされます。各レベルには、複数の昇格ルールが存在できます。

昇格ルール・オブジェクトに関連付けられた適格プロファイルは、次のようになります。

  • 用途が報酬またはグローバルである必要があります

  • 昇格ルール・オブジェクトからは、ソース・キーを使用して参照できません

昇格ルールのロード: 例

このトピックでは、HCMデータ・ローダーを使用して昇格ルール・オブジェクトをロードする方法について、例を示して説明します。

昇格ルールの作成

通常、昇格等級ラダーのステップごと、または等級にステップがない場合は等級ごとに昇格ルールをロードします。次の各例は、昇格等級ラダー、等級および等級ステップに対する昇格ルールをロードする方法を示しています。これらには、各レベルでキーを作成するために必要な属性も含まれます。このアプローチには、次のルールが適用されます。

  • 昇格等級ラダーに対するルールをロードするときは、SetCodeGradeIdおよびGradeStepIdまたはGradeStepNameの各属性を#NULLに設定します。

  • 特定の等級に対するルールをロードするときは、GradeStepIdまたはGradeStepNameの属性を#NULLに設定します。

  • ステップに対するルールをロードするときは、すべての属性の値を指定します。

  • 等級にステップがない場合は、ファイルからGradeStepIdまたはGradeStepNameの属性を削除します。

または、レベルごとに個別に昇格ルールをロードできます。この場合は、必要なキー属性のみを含めます。たとえば、昇格等級ラダーのみに対する昇格ルールをロードするときは、SetCodeGradeIdおよびGradeStepIdまたはGradeStepNameの各属性を削除します。同様に、等級のみに対する昇格ルールをロードするときは、GradeStepIdまたはGradeStepNameの属性を削除します。

次のProgressionRule.datファイルの例では、ソース・キーを使用して各レベルで昇格ルールを作成します。既存の適格プロファイルによって、昇格の基準が定義されます。

注意: 適格プロファイルは、ソース・キーを使用して参照できません。
METADATA|ProgressionRule|SourceSystemOwner|SourceSystemId|EffectiveStartDate|GradeLadderId(SourceSystemId)|SetCode|GradeId(SourceSystemId)|GradeStepId(SourceSystemId)|ProgressionRuleName 
COMMENT Rule for Progression Grade Ladder 
MERGE|ProgressionRule|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_RULE1|2000/02/15|GSP_ANALYSTS_PGL|#NULL|#NULL|#NULL|Active Employees 
COMMENT Rule for Grade 
MERGE|ProgressionRule|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_RULE_G1_1|2000/02/15|GSP_ANALYSTS_PGL|COMMON|ANALYST1_GR|#NULL|26 Weeks of Service 
COMMENT Rules for Steps 
MERGE|ProgressionRule|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_RULE_G1S1_1|2000/02/15|GSP_ANALYSTS_PGL|COMMON|ANALYST1_GR|ANALYST1_GRS1|Completed Training 
MERGE|ProgressionRule|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_RULE_G1S1_2|2000/02/15|GSP_ANALYSTS_PGL|COMMON|ANALYST1_GR|ANALYST1_GRS1|Completed Training Level 2

次のProgressionRule.datファイルの例では、ユーザー・キーを使用して各レベルで昇格ルールを作成します。既存の適格プロファイルによって、昇格の基準が定義されます。

METADATA|ProgressionRule|GradeLadderName|SetCode|GradeCode|GradeStepName|ProgressionRuleName|EffectiveStartDate 
COMMENT Rule for Progression Grade Ladder 
MERGE|ProgressionRule|GSP Nurses|#NULL|#NULL|#NULL|Active Employees|2016/01/01 
COMMENT Rules for Grade 
MERGE|ProgressionRule|GSP Nurses|COMMON|NURSE_1|#NULL|26 Weeks of Service|2016/01/01 
COMMENT Rules for Steps 
MERGE|ProgressionRule|GSP Nurses|COMMON|NURSE_1|Step 1|Completed Training|2016/01/01 
MERGE|ProgressionRule|GSP Nurses|COMMON|NURSE_1|Step 1|Completed Training Level 2|2016/01/01

昇格ルールの削除

HCMデータ・ローダーを使用して、昇格ルール・レコードを削除できます。昇格ルールを削除しても、関連する適格プロファイルは削除されません。

次のProgressionRule.datファイルの例では、3つの昇格ルールを削除します。ここでは、ソース・キーを使用して昇格ルールが参照されます。

METADATA|ProgressionRule|SourceSystemOwner|SourceSystemId 
COMMENT Delete Rule for Progression Grade Ladder 
DELETE|ProgressionRule|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_RULE1 
COMMENT Delete Rule for Grade 
DELETE|ProgressionRule|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_RULE_G1_1 
COMMENT Delete Rule for Step 
DELETE|ProgressionRule|VISION|GSP_ANALYSTS_PGL_RULE_G1S1_1

次のProgressionRule.datファイルの例でも、3つの昇格ルールを削除します。ここでは、ユーザー・キーを使用して昇格ルールが参照されます。単一のProgressionRule.datファイルですべてのレベルのルールを削除するときは、次のルールが適用されます。

  • 昇格等級ラダーに対するルールを削除するときは、SetCodeGradeCodeおよびGradeStepNameの各属性を#NULLに設定します。

  • 等級に対するルールを削除するときは、GradeStepName属性を#NULLに設定します。

  • ステップに対するルールを削除するときは、すべての属性の値を指定します。

  • 等級にステップがない場合は、ファイルからGradeStepName属性を削除します。

METADATA|ProgressionRule|GradeLadderName|SetCode|GradeCode|GradeStepName|ProgressionRuleName 
COMMENT Delete Rule for Ladder 
DELETE|ProgressionRule|GSP Nurses|#NULL|#NULL|#NULL|Active Employees 
COMMENT Delete Rule for Grade 
DELETE|ProgressionRule|GSP Nurses|COMMON|NURSE_1|#NULL|26 Weeks of Service 
COMMENT Delete Rule for Step 
DELETE|ProgressionRule|GSP Nurses|COMMON|NURSE_1|Step 1|Completed Training