12日付の有効性
この章の内容は次のとおりです。
日付の有効性: 説明
日付の有効性によって、一部のオブジェクトの属性に加えられた変更の履歴が保持されます。専門ユーザーは、オブジェクトの過去および先日付のバージョンを取得して編集できます。
個人名、アサイメント、福利厚生プラン、等級、ジョブ、事業所、給与、ポジションなど、多くの人材管理(HCM)オブジェクトには、有効日があります。
論理および物理レコード
有効日オブジェクトには、1つ以上の物理レコードが含まれます。各レコードは、有効開始日と有効終了日を持っています。1つのレコードが最新版となり、トランザクションで使用されます。他のものは、過去に有効であったか、先日付で有効になります。同時に、これらのレコードは、論理レコードまたはオブジェクト・インスタンスを構成します。
この表は、部門ビジネス・オブジェクトの部門マネージャ属性の変更を示しています。各行が1つの物理レコードを表します。
| 物理レコード | 有効開始日 | 有効終了日 | 部門マネージャ |
|---|---|---|---|
|
4 |
2011年1月18日 |
|
C.Woods |
|
3 |
2010年10月15日 |
2011年1月17日 |
A.Chan |
|
2 |
2009年6月13日 |
2010年10月14日 |
T.Romero |
|
1 |
2007年3月22日 |
2009年6月12日 |
G.Martin |
物理レコードの有効終了日
各物理レコードは、最後のものを除き、有効終了日を持ちます。オブジェクトを更新すると、常に更新プロセスによってこの日付(次のレコードの有効開始日の前日)が追加されます。
オブジェクト終了日
一部の有効日オブジェクトには、最終有効終了日を入力できます。たとえば、アサイメントの終了によって、そのアサイメントに最終有効終了日が追加されます。または、「終了日」処理を使用できます。有効日オブジェクトに終了日を設定すると、その日付より後はトランザクションで使用できなくなります。ただし、オブジェクトの履歴は取得可能です。
有効日オブジェクトのステータス値
等級やジョブなどの一部の有効日オブジェクトは、有効日とステータス値の両方を持ちます。オブジェクト・ステータスが「非アクティブ」の場合、有効日に関係なく、そのオブジェクトはトランザクションで使用できません。ステータスを「非アクティブ」に設定すると、オブジェクトはトランザクションで使用できなくなります。オブジェクトの有効終了日を入力できない場合、そのステータスを変更することで同じ効果を得ることができます。
先日付の変更
有効日オブジェクトでは、先日付の変更を入力できます。たとえば、次の表に示すように、就業者の昇格・昇進を2011年10月25日に入力して、2012年1月18日に有効にできます。
| 物理レコード | 有効開始日 | 有効終了日 | 等級 |
|---|---|---|---|
|
2 |
2012年1月18日 |
|
IC2 |
|
1 |
2010年10月14日 |
2012年1月17日 |
IC1 |
物理レコード2は、2012年1月18日に有効になります。2010年10月14日から2012年1月17日までは、物理レコード1が有効であり、トランザクションで使用されます。オブジェクト履歴にアクセスできるユーザーは、有効になる前の物理レコード2を参照できます。
先日付の変更が存在する場合、他の処理は制限されることがあります。たとえば、この就業者のアサイメントを昇格・昇進が有効になる前に終了するには、最初に昇格・昇進を削除する必要があります。
日付対応オブジェクト
雇用関係などの一部のオブジェクトは、有効日オブジェクトではなく日付対応オブジェクトです。それらは、使用可能な時期を定義する開始日と終了日を持ちますが、変更履歴を持ちません。新しい属性値が既存の属性値を上書きします。
有効日オブジェクトの訂正: 例
有効日オブジェクトのほとんどの属性は、それらが現在、過去または先日付のどの物理レコードに出現するかにかかわらず、訂正できます。
オブジェクトの最初の物理レコードの有効開始日を訂正する場合、改訂された日付は、現在の有効開始日より前である必要があります。2番目以降のレコードの場合、改訂された日付は、そのレコードの現在の有効開始日と有効終了日の間にある必要があります。
現在のエラーの訂正
2011年3月11日に、事業所定義を作成しましたが、間違った電話番号を入力しました。2011年3月21日に、定義を検索して「訂正」処理を選択します。訂正前のオブジェクト履歴は、次の表のとおりです。
| 物理レコード | 有効開始日 | 有効終了日 | 事業所電話番号 |
|---|---|---|---|
|
1 |
2011年3月11日 |
|
650.555.0175 |
訂正後のオブジェクト履歴は、次の表のとおりです。
| 物理レコード | 有効開始日 | 有効終了日 | 事業所電話番号 |
|---|---|---|---|
|
1 |
2011年3月11日 |
|
650.555.0176 |
オブジェクトを訂正したため、変更履歴は存在しません。
過去のエラーの訂正
就業者のアサイメント履歴は、次の表のとおりです。
| 物理レコード | 有効開始日 | 有効終了日 | ジョブ | 在宅勤務 |
|---|---|---|---|---|
|
4 |
2010年10月20日 |
|
ライン・マネージャ |
いいえ |
|
3 |
2010年8月18日 |
2010年10月19日 |
上級管理者 |
いいえ |
|
2 |
2010年5月10日 |
2010年8月17日 |
上級管理者 |
はい |
|
1 |
2009年7月25日 |
2010年5月9日 |
管理者 |
はい |
実際には、この就業者のジョブは、2010年5月10日から10月19日までプロジェクト・リーダーであったことがわかりました。この期間は物理レコード2と3にまたがっているため、その両方を訂正する必要があります。
物理レコード2を取得するには、個人検索の有効基準日を、2010年5月10日と8月17日の間の任意の日付に設定します。検索結果からアサイメントを選択し、訂正を行います。
次に、物理レコード3を取得して、同じ訂正を行います。
有効日オブジェクトの更新: 例
有効日オブジェクトを更新する場合、オブジェクトの履歴に物理レコードを挿入します。通常、挿入したレコードは、現在のレコードの後に続き、有効開始日は今日の日付になります。ただし、先日付の変更を入力したり、過去のレコードを更新することもできます。
先日付の変更の入力
等級EC3は、2009年6月17日から存在します。その上限ステップは、2012年1月1日から変更されます。2011年11月30日に、等級の上限ステップを変更して、有効開始日の2012年1月1日を入力します。この変更によって、次の表に示すとおり、等級定義に物理レコードが作成されます。
| 物理レコード | 有効開始日 | 有効終了日 | 上限ステップ |
|---|---|---|---|
|
2 |
2012年1月1日 |
|
4 |
|
1 |
2009年6月17日 |
2011年12月31日 |
3 |
2012年1月1日から、物理レコード2が有効になります。それまでは、物理レコード1が有効です。
後続のレコードに対する履歴更新の適用
Jennifer Wattsは、次の表に示すように1つのアサイメントを持っています。
| 物理レコード | 有効開始日 | 有効終了日 | 等級 | 事業所 |
|---|---|---|---|---|
|
2 |
2010年9月18日 |
|
A1 |
地域事務所 |
|
1 |
2010年4月10日 |
2010年9月17日 |
A1 |
本社 |
2010年7月1日から、Jenniferを等級A2に昇格・昇進させます。アサイメントを有効開始日の2010年7月1日で更新し、等級A2を入力します。この更新で次のことを行います。
-
既存のレコード1と2の間に物理レコードを挿入します。
-
物理レコード1の有効終了日を2010年6月30日に、挿入したレコードの有効終了日を2010年9月17日に設定します。
また、既存の物理レコード2を訂正して等級をA1からA2に変更します。
Jenniferのアサイメント履歴は、次の表のようになります。
| 物理レコード | 有効開始日 | 有効終了日 | 等級 | 事業所 |
|---|---|---|---|---|
|
3 |
2010年9月18日 |
|
A2 |
地域事務所 |
|
2 |
2010年7月1日 |
2010年9月17日 |
A2 |
本社 |
|
1 |
2010年4月10日 |
2010年6月30日 |
A1 |
本社 |
有効連番: 例
アサイメントなどの一部の有効日オブジェクトでは、同一日の更新ごとに1つの物理レコードが作成されます。同じ有効開始日を持つ各物理レコードには、有効連番があります。このトピックでは、アサイメント履歴の有効連番の例を示します。
アサイメント勤務時間の変更
就業者のアサイメントを作成します。その後、同じ日にアサイメント勤務時間を更新します。この変更は訂正ではなく、更新です。アサイメント履歴は、次の表のとおりです。
| 物理レコード | 有効連番 | 有効開始日 | 有効終了日 | 勤務時間 |
|---|---|---|---|---|
|
2 |
2 |
2011年6月28日 |
|
42 |
|
1 |
1 |
2011年6月28日 |
|
40 |
アサイメント・マネージャの変更
2010年3月14日に、就業者のアサイメントを2回更新します。変更内容は次のとおりです。
-
アサイメント・マネージャをS.TaylorからJ.Milesに変更。
-
アサイメント・マネージャをJ.MilesからM.Scottに、等級をC14からC15に変更。
有効連番は、アサイメント・マネージャと勤務メジャーには適用されません。有効連番は、等級には適用されますが、アサイメント・マネージャには適用されないため、2回の更新を行った後のアサイメント履歴は、次の表に示すようになります。
| 物理レコード | 有効連番 | 有効開始日 | 有効終了日 | 等級 | アサイメント・マネージャ |
|---|---|---|---|---|---|
|
3 |
2 |
2010年3月14日 |
|
C15 |
M.Scott |
|
2 |
1 |
2010年3月14日 |
|
C14 |
M.Scott |
|
1 |
1 |
2009年5月30日 |
2010年3月13日 |
C13 |
S.Taylor |
アサイメント・マネージャと勤務メジャーの変更は、更新ではなく訂正です。任意の日に行った最後の変更のみが、オブジェクト履歴に残されます。M.Scottへのマネージャの変更によって、S.TaylorからJ.Milesに変更。
有効日オブジェクトからの物理レコードの削除: 説明
有効日オブジェクトから物理レコードを削除した場合の効果は、オブジェクト履歴内でのそのレコードの位置に応じて異なります。
次の表に示すように、3つの物理レコードを持つ有効日オブジェクトについて検討します。
| 物理レコード | 有効開始日 | 有効終了日 | 属性値 |
|---|---|---|---|
|
3 |
2011年8月15日 |
|
C |
|
2 |
2010年10月30日 |
2011年8月14日 |
B |
|
1 |
2009年6月10日 |
2010年10月29日 |
A |
中間レコード
属性値がBである物理レコード2を削除すると、削除後のオブジェクトは次の表に示すようになります。
| 物理レコード | 有効開始日 | 有効終了日 | 属性値 |
|---|---|---|---|
|
2 |
2011年8月15日 |
|
C |
|
1 |
2009年6月10日 |
2011年8月14日 |
A |
削除したレコードの前と後の両方に物理レコードが存在する場合、削除によって、前後のレコードの日付が自動的に調整されます。ここで、前のレコードの有効終了日は、次のレコードの有効開始日の前日になっています。この変更によって、オブジェクトの有効日間のギャップが埋められます。
最初または唯一のレコード
ほとんどの場合、最初または唯一の物理レコードは削除できません。
最初の物理レコードを削除できる場合、オブジェクトは、次の物理レコードの有効開始日(この例では2010年10月30日)から存在します。唯一の物理レコードが存在する場合、そのレコードを削除することは、オブジェクトを削除することと同じになります。
最終レコード
最終物理レコードを削除する場合、その削除によって、前の物理レコードから有効終了日(この例では2011年8月14日)が自動的に削除されます。
同一日における有効日オブジェクトの複数の更新: 説明
ほとんどの有効日オブジェクトでは、1日に1つの物理レコードのみが存在します。そのため、オブジェクト履歴には、ある1日の各属性に対する最新の更新のみが表示されます。たとえば、事業所電話番号を1日に3回更新しても、その日の物理レコードには最新の更新のみが表示されます。更新プロセスによって、前の2つの値は上書きされます。
アサイメントなどの一部のオブジェクトでは、更新プロセスによって、同一日の更新ごとに1つの物理レコードが作成されます。このようなオブジェクトには、更新順序を示すために、各物理レコードに有効連番が含まれます。変更は累積的で、最も大きい有効連番を持つ物理レコードが、その日付のトランザクションで使用されます。
たとえば、この表は、2010年10月14日と2012年4月30日に行われた個人のアサイメント勤務時間およびジョブに対する複数の更新を示しています。
| 物理レコード | 有効連番 | 有効開始日 | 勤務時間 | ジョブ |
|---|---|---|---|---|
|
6 |
2 |
2012年4月30日 |
40 |
指導技術者 |
|
5 |
1 |
2012年4月30日 |
42.5 |
指導技術者 |
|
4 |
3 |
2010年10月14日 |
42.5 |
上級技術者 |
|
3 |
2 |
2010年10月14日 |
42.5 |
技術者 |
|
2 |
1 |
2010年10月14日 |
40 |
技術者 |
|
1 |
1 |
2010年6月17日 |
40 |
下級技術者 |
オブジェクトの訂正
有効連番は、オブジェクトを更新した場合にのみ適用されます。オブジェクトを訂正した場合、新しい値によって前の値が上書きされます。訂正プロセスでは、変更ごとに個別の物理レコードは作成されません。
この表は、同一日に勤務時間属性とジョブ属性を複数回(更新ではなく)訂正した場合の個人のアサイメント・レコードを示しています。
| 物理レコード | 有効開始日 | 勤務時間 | ジョブ |
|---|---|---|---|
|
3 |
2012年4月30日 |
40 |
指導技術者 |
|
2 |
2010年10月14日 |
42.5 |
上級技術者 |
|
1 |
2010年6月17日 |
40 |
下級技術者 |
日付の有効性に関するFAQ
有効日オブジェクトの更新と訂正の違いは何ですか。
オブジェクトを更新する場合、オブジェクトの履歴に物理レコードを挿入します。通常、挿入したレコードは、現在の物理レコードの後に続き、有効開始日は今日の日付になります。ただし、オブジェクト履歴を編集したり、適切な有効開始日を設定して先日付の変更を作成できます。
有効日オブジェクトを訂正する場合、既存の物理レコードの情報を編集します。物理レコードは作成されません。
有効基準日とは何ですか。
検索結果をフィルタする日付値です。他の検索基準に一致する有効日オブジェクトでは、検索結果に、指定した有効基準日の物理レコードが含まれます。有効基準日は、検索基準の1つです。そのため、指定した日付が含まれない有効日付きオブジェクトは、検索結果に表示されません。デフォルトでは、有効基準日は今日の日付です。
有効日オブジェクトの先日付または過去のレコードを参照するにはどうすればよいですか。
有効日オブジェクトを検索する場合、有効基準日を入力できます。検索では、指定した有効基準日が含まれる有効日付範囲を持つオブジェクトから物理レコードが戻されます。
オブジェクトを表示または編集するときに、現在、過去および先日付のすべての物理レコードを含むその履歴を参照できます。オブジェクト履歴からこれらのレコードを任意に選択できます。
有効日オブジェクトを削除できますか。
ほとんどの場合、可能です。オブジェクトの検索時に検索結果表に「削除」アイコンが表示される場合、それを削除できます。削除によって、オブジェクトのすべての物理レコードがパージされ、それを元に戻すことはできません。削除後は、オブジェクトの履歴も使用できなくなります。
別の方法として、オブジェクトの有効終了日を入力したり、そのステータスを変更してトランザクションで使用できなくします。これらのアプローチでは、オブジェクトの履歴を使用し続けることができます。
オブジェクトに終了日を設定するとどうなりますか。
入力した日付が、オブジェクトの最終有効終了日になります。有効終了日を超えてオブジェクトの物理レコードが存在する場合、それらは自動的に削除されます(または自分で削除します)。
オブジェクトの履歴は、引き続き使用できます。たとえば、検索基準に、オブジェクトの有効日内の有効基準日が含まれる場合、そのオブジェクトが検索結果に表示されることがあります。
有効連番とは何ですか。
アサイメントなどの単一の有効日オブジェクトで同じ有効開始日を持つ物理レコードに自動的に追加される番号です。この番号によって物理レコードが区別され、更新順序が識別されます。最も大きい有効連番を持つ物理レコードが、関連日付のトランザクションで使用されます。