37報酬履歴
この章の内容は次のとおりです。
報酬履歴のカテゴリ
このトピックでは、報酬履歴要約表の4つのカテゴリ(「給与」、「株式」、「その他の報酬」および「定期支払」)について説明します。報酬履歴要約表には、就業者に付与された含まれるすべての報酬および報酬割付詳細情報へのリンクがカテゴリ別に表示されます。この要約には5年間の報酬履歴が表示され、詳細ビューにはすべての年の報酬履歴が表示されます。
給与
次の表に、「給与」カテゴリの3つの情報行を示します。
行 | コメント |
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総合給与 |
現在の年の場合、これは就業者の給与ベースの周期(時間単位、月単位、年単位など)で示された最新の支給レートです。 以前の年の場合、これは指定された年の12月31日の支給レートになります。 |
年間レート |
指定された年の12月31日時点における給与ベース周期の就業者の総合給与および年換算係数を使用して計算されます。 |
変更率 |
就業者の総合給与の前年との差(履歴が存在する場合)。 |
要約表の基本給のハイパーリンクをクリックすると、給与履歴、変更率、支給率および増加率に関する詳細情報が表示されます。詳細ビューには、個々の基本給変更レコードへのリンクが表示されます。
株式
「株式」カテゴリには、株式数やオプションなど、授与された付与タイプごとに付与された単位で合計が表示されます。要約表の付与名をクリックすると、付与日および価格、付与株式数、確定株式数、未確定株式数、未確定株式の見積値に関する情報が表示され、さらに詳細にアクセスできます。
その他の報酬
「その他の報酬」カテゴリには、コミッション、賞与、超過勤務、払戻可能経費などの変動通貨報酬が表示されます。要約表の報酬名をクリックすると、すべての報奨に関する有効日、金額、通貨および総計情報が表示されます。
定期支払
「定期支払」カテゴリには、車両手当や教育補助などの定期報酬の最新金額が表示されます。要約表の支払名をクリックすると、個々の報奨額または報酬額の有効日、金額、通貨および総計情報が表示されます
要約表の構成: 説明
このトピックでは、報酬履歴要約表の4つのカテゴリ(「基本給」、「その他の報酬」、「株式」および「定期支払」)に表示されるデータの構成方法について説明します。
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報酬履歴には、基本給および株式付与が自動的に表示されます。
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その他の報酬および定期支払データは履歴に追加する必要があります。
報酬履歴の自動設定
報酬履歴では、「給与」カテゴリおよび「株式」カテゴリについてそれぞれ次のものが自動的に取得されます。
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給与表の基本給履歴
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株式表の株式付与数。
報酬履歴の手動設定
その他の報酬では、賞与などの1回払いがグループ化されます。定期支払では、手当や授業料返還などの基本給以外の支払分配がグループ化されます。「その他の報酬」および「定期支払」履歴カテゴリに報酬を含めるには:
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「報酬履歴の管理」タスクをクリックします。
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追加する給与エレメントおよび入力パラメータを選択します。
給与エレメント定義により、残りのデータが自動的に提供され、給与エレメントの繰返しに基づいて履歴カテゴリが決定されます。
統合ワークブックでの株式付与の管理
統合Microsoft Excelワークブックを使用して、株式付与データを追加および編集し、アプリケーションにアップロードできます。
ワークブックのダウンロード
「報酬」作業領域で株式付与を管理します。
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「タスク」パネル・タブで、「株式付与の管理」をクリックします。
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「株式付与の管理」ページの「検索結果」ツールバーで、「インポート・スプレッドシートの準備」をクリックします。
株式付与データの追加
サプライヤから提供された株式付与データをコピーします。各行に、一意の付与日、付与IDおよび付与番号が含まれていることを確認します。ワークブックの「変更済」フィールドに、追加された行を表す記号が追加されます。
株式付与データのアップロード
完了したら、「アップロード」をクリックします。「変更済」としてマークされた行のみがアップロードされ、背景色が白以外のセルの変更は無視されます。
変更の検証
「株式付与の管理」ページを開き、インポートされた株式付与データを検索して表示します。
エラーの解決
アップロード・プロセスは、各ワークブック行の「ステータス」フィールドを自動的に更新します。レビューを必要とするエラーが存在する場合、プロセスでは次のことが実行されます。
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アプリケーション内の変更をロールバックします
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ワークブック行のステータスを「アップロード失敗」に設定します
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次のワークブック行に進みます。
エラーを表示して解決するには:
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「ステータス」フィールドの「更新失敗」をダブルクリックします。
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ワークブックのデータ問題を修正します。
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最新の変更をアップロードします。
Excelのデスクトップ統合の設定
統合したExcelワークブックを使用して、アプリケーションにアップロードできるレコードを作成または編集できます。これらのワークブックを使用するには、Excelアドインをインストールする必要があります。
開始する前に
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使用しているExcelとWindowsのバージョンが、「My Oracle Support」(https://support.oracle.com)のSupported Platforms for ADF Desktop Integration (2242428.1)にあることを確認します。
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オプションで、Microsoft社のWebサイトから次のものをインストールします。
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Microsoft .NET Framework 4.5.2
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Microsoft Visual Studio 2010 Tools for Office Runtime (VSTOランタイム)
アドイン・インストーラでは、これらがすでに存在するかどうかを確認し、必要な場合はこれらをダウンロードおよびインストールします。ただし、特に、Excelアドインのインストールの一部としてこれらをインストールするときに問題が発生した場合は、これらを最初に手動でインストールできます。
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デスクトップ・アドインのインストール
Oracle ADF 11g Desktop Integration Add-In for Excelをインストールするには:
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自分のアカウントでコンピュータにサイン・インしてください。たとえば、誰か別の人を自分のコンピュータに管理者としてサイン・インさせて、そのコンピュータの全ユーザーに対するインストールを実行させることはできません。
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「ナビゲータ」→「ツール」→デスクトップ統合のダウンロードをクリックします。
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コンピュータにインストールする任意のプログラムを実行する場合と同様に、
adfdi-excel-addin-installer.exe
インストーラを実行します。
デスクトップ統合Excelワークブックの使用に関するガイドライン
提供されている場合は、デスクトップ統合Microsoft Excelワークブックをダウンロードして、レコードの作成や編集に使用できます。ワークブックでの編集は、レコードをアプリケーションにアップロードし直すまで、アプリケーションには影響しません。
禁止事項
アプリケーションへのアップロードを正常に完了させるためには、次のことは避けます。
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統合ワークブックのテキスト、たとえばワークシート名やタブ名を変更すること。
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列を追加すること。
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テンプレートの一部、たとえば列などを削除すること。
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必須の列と、ステータス列またはヘッダーを非表示にすること。
表記規則
統合ワークブックの列ヘッダーには、[..]が含まれている場合があります。これは、その列のセルをダブルクリックまたは右クリックするとダイアログ・ボックスが開き、値を選択してそのセルに挿入できることを意味しています。
ステータス
ステータス・ビューアを使用するには:
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使用可能な場合は、リボンにあるタスクのタブを開きます。たとえば、ワークブックをダウンロードして経費項目を作成する場合は、経費項目の作成というタブです。
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「ステータス ビューア」をクリックします。
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ワークシートで表内の任意の行をクリックすると、エラーに関するメッセージを含め、行のステータスが表示されます。ステータス・ビューアでは、ワークシート全体のステータスが常に表示されます。
検索
一部の統合ワークブックには検索機能があります。ワークブック内を検索するには、アプリケーションにサイン・インしている必要があります。検索ボタンをクリックすると、アプリケーションは、まだログインしていない場合はログインを求めます。
アップロード後のリフレッシュ
アップロード後に変更が反映されない場合は、次の操作を実行して、アプリケーション内で表をリフレッシュしてみます。
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表のリフレッシュ・オプションを使用する
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表でフィルタまたは検索を適用する
Excelデスクトップ統合のトラブルシューティング
アプリケーションはMicrosoft Excelに統合されているため、可能な場合は、デスクトップ統合ワークブック内のレコードを使用して作業できます。ダウンロードしたワークブックを開くことができない、またはワークブックが適切ではないと思われるなど、統合に関する問題が発生することがあります。クライアント・ヘルス・チェック・ツールを使用できます。詳細は、情報センター(「My Oracle Support」(https://support.oracle.com)の「Troubleshooting Oracle ADF Desktop Integration」(2012600.2))を参照してください。
クライアント・ヘルス・チェック・ツールの使用
ヘルス・チェック・ツールを使用して、統合に関してどのような問題が発生する可能性があり、それをどのように解決するかを確認します。このツールが見つからない場合や使用できない場合は、ヘルプ・デスクに問い合せてください。
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ヘルス・チェック・ツールの最新バージョンは、「My Oracle Support」(https://support.oracle.com)にあるHow to use ADF Desktop Integration Client Health Check Tool (2010222.1)からダウンロードします。
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他のプログラムと同様にコンピュータ上で
ClientHealthCheck.exe
を実行し、チェックされた各項目の結果を確認します。 -
問題のある項目があれば選択し、ヘルプ・テキストを読みます。
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問題のいくつかを修正する場合は、「問題の修正」ボタンをクリックします。それ以外の場合は、ヘルプ・テキストの指示に従います。
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さらに支援が必要な場合は、「レポートを別名で保存」ボタンをクリックして、ヘルプ・デスクに連絡するための情報を用意します。
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レポートをレビューし、機密情報があれば削除します。
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ヘルプ・デスクに連絡してレポートを提供します。
FAQ
サプライヤから私宛に送られた株式データをインポートするにはどうすればいいですか?
「株式付与の管理」ページで、「インポート・スプレッドシートの準備」ボタンを使用して、株式表スプレッドシートを生成します。サプライヤのデータを入力し、各行に、一意の付与日、付与IDおよび付与番号が含まれていることを確認します。情報を株式表にアップロードします。