26プロセス構成

この章の内容は次のとおりです。

給与プロセス構成グループによって、主にロギングおよびパフォーマンスに関連する一連の処理パラメータが提供されます。新規採用フローや退職フロー、抽出プロセスやレポートなどのプロセスを実行するときに、プロセス構成グループを選択します。

プロセス構成グループを選択しない場合、アプリケーションではデフォルト・グループのパラメータが使用されます。プロセス構成グループのACTION_PARAMETER_GROUPSプロファイル・オプションで、デフォルト・グループを指定する必要があります。

プロファイル・オプションおよびデフォルト・プロセス構成グループの設定に使用できるタスクのリストを次に示します。

処理 タスクとページ

事前定義済プロセス構成グループの編集

「給与プロセス構成の管理」ページの「デフォルト・グループ」タブ

追加のプロセス構成グループの作成

プロセス構成グループの管理ページの「グループ上書き」タブ

サイト・レベルまたはユーザー・レベルでのデフォルトとしてのプロセス構成グループの選択

「管理者プロファイル値の管理」タスク

このページを開くには、ホーム・ページの「クイック処理」から「給与プロセス構成の管理」タスクを使用します。

プロセスのトラブルシューティングを行うためにロギング・パラメータをオンにしたグループを作成します。また、異なるプロセスを実行するために、異なるパフォーマンス・パラメータ値(チャンク・サイズやバッファ・サイズなど)を指定することもできます。

給与処理パラメータは、フローやレポートなど、給与関連プロセスの側面を制御するシステムレベル・パラメータです。各パラメータの値はアプリケーションで事前定義されていますが、これらの値は初期実装の一部として、およびパフォーマンス・チューニングのために上書きできます。「クイック処理」メニューの「給与プロセス構成の管理」タスクを使用します。

処理パラメータ

特定のパラメータの値を設定することが、システム全体に影響を及ぼす場合があります。バッチ・アップロード、新規採用、レポート・プロセスなど、フローを使用するプロセスを送信すると、PAY_ACTION_PARAMETERS表から値が読み取られます。

注意: パラメータを設定する前に、配列処理の概念と、これがパフォーマンスにどのように影響するかを理解する必要があります。

空白のパラメータ値はアプリケーションによって許可されないため、必要でないパラメータについては、そのパラメータ行を削除する必要があります。

次の表では、処理パラメータについて説明し、値および事前定義されたデフォルト値を示します。これらのパラメータは、給与および給与インタフェースなどのHRアプリケーションに適用されます。

パラメータ 説明

ログ終了のアサイメントID

ログが終了するアサイメントID。

デフォルト: すべてのアサイメント

ログ開始のアサイメントID

ログが開始するアサイメントID。

デフォルト: すべてのアサイメント

バランス・バッファ・サイズ

最新バランスの配列の挿入および更新のバッファ・サイズ。バランスごとに1行です。

ヒント: トレース・ファイルで実行タイミングと取得タイミングの相違が示される場合は、使用しているバッファ・サイズを確認してください。それぞれを100に設定してみてください。

最大: 1000

最小: 1

デフォルト: 500

バッチ・エラー・モード

給与バッチ・ローダー・アップロードのエラー通知を決定します。

ALL = すべての行

ANY = 任意の行

NONE = エラーなし

デフォルト: ANY

チャンク・サイズ

まとめて処理する給与関係処理の数。「パラレル処理パラメータ」のトピックも参照してください。

最大: 16000

最小: 1

デフォルト: 20

チェック・プロセス移入後方法のロッキング・コードの無効化

チェック・プロセスのパフォーマンスを高めるために、移入後方法に追加されたロッキング・コードを無効にします。

このパラメータはデフォルトでは使用できません。パラメータを追加するには、「共通ルックアップの管理」ページで参照タイプPAY_ACTION_PARAMETER_TYPEを検索し、参照コードORA_DISABLE_POST_POP_FIXを追加します。

はい、いいえ

デフォルト: いいえ

Oracle Supportから指示されないかぎり、この値は変更しないでください。

エレメント・エントリのバッファ・サイズ

アサイメントごとのエレメント・エントリ、エレメント・エントリ値、実行結果および実行結果値の初期配列の選択で、給与計算によって使用されるバッファ・サイズ。

最大: 1000

最小: 1

デフォルト: 500

Formula実行ロギング

Formulaコードの問題を調査するためのロギング・レベルを設定します。「ロギング処理パラメータ」のトピックも参照してください。

必要でないパラメータについては、そのパラメータ行を削除します。

履歴支払

処理日時点でアクティブな銀行を検索するための検証を削除します。この検証は、通常、支払プロセスによって強制されます。

このパラメータはデフォルトでは使用できません。これはテスト環境でのみ追加できます。パラメータを追加するには、「共通ルックアップの管理」ページで参照タイプPAY_ACTION_PARAMETER_TYPEを検索し、参照コードHISTORIC_PAYMENTを追加します。

はい、いいえ

デフォルト: いいえ

ロギング領域

コード・ロギングが実行される領域。「ロギング処理パラメータ」のトピックも参照してください。

値は、ロギングを有効にする機能領域が含まれるフォームPY_ENTRY内のCコード・エントリに対応します。

ロギング・カテゴリ

大量の詳細データに関する問題を調査するために役立ちます。「ロギング処理パラメータ」のトピックも参照してください。

複数の値を指定することで、任意の数のカテゴリを設定できます。たとえば、一般的なロギング情報、ルーティング情報、パフォーマンス情報およびエレメント・エントリ情報の場合は、GMPEと入力します。

適用可能な値については、「関連リンク」の項の「ロギング処理パラメータ」のトピックを参照してください。

必要でないパラメータについては、そのパラメータ行を削除します。

手動タスク処理

SOAサーバーが使用できない場合に手動タスクを処理できるようにします。

Y、N

デフォルト: Y

最大許容エラー数

プロセスをロールバックするときに、ロールバックできる給与関係処理の数。

最小: 0

デフォルト: CHUNK_SIZEまたは20

表示レポート出力の最大ファイル・サイズ

出力ウィンドウに表示するレポート・ファイルの最大サイズ(バイト)。

このパラメータはデフォルトでは使用できません。パラメータを追加するには、「共通ルックアップの管理」ページで参照タイプPAY_ACTION_PARAMETER_TYPEを検索し、参照コードBI_OUTPUT_SIZEを追加します。

正の数値である必要があります。

デフォルト: 10000000

実行処理ごとに許可された最大反復数

給与計算でのグロスアップ計算内の実行処理ごとに許可される反復の最大数。

最小: 0

デフォルト: 15

ロールバックする給与関係処理の最大数

プロセスをロールバックするときに、ロールバックできる給与関係処理の数。

最小: 1

デフォルト: 50

抽出のためのマルチスレッドXML生成

複数のスレッドを使用した抽出のためのXMLを生成します。

Y、N

デフォルト: N

新規採用フロー・パターン

新規採用プロセスの一部としてトリガーされる顧客定義のフローの名前。

必要でないパラメータについては、そのパラメータ行を削除します。

通知失効オフセット

給与フロー通知が自動的に削除されるまでの日数。

最小: 5

デフォルト: 5

給与バッチ・ローダー暗号化タイプ

給与バッチ・ローダーを使用してロードされるソース・ファイルに適用される暗号化のタイプ。

PGPSIGNED、PGPUNSIGNED、PGPX509SIGNED、PGPX509UNSIGNED

必要でないパラメータについては、そのパラメータ行を削除します。

エレメント適格の給与基準

アサイメントレベル・エレメントの給与によって適格性を有効にします。

はい、いいえ

デフォルト: いいえ

プロセス・タイムアウト

「実行バランス生成」プロセスがタイムアウトするまでの分数。

最小: 0

デフォルト: タイムアウト制限は強制されません。値を指定しない場合は、パラメータを削除します。

レポート・アサイメント処理の削除

レポートの生成後にレポート処理を削除します。

はい、いいえ

デフォルト: はい

実行結果バッファ・サイズ

給与計算結果ごとに1行に基づく、配列の挿入および更新のバッファ・サイズ。

最大: 1000

最小: 1

デフォルト: 500

チャンク処理のシャッフル

アサイメント処理の順序チャンクのランダム処理。

はい、いいえ

デフォルト: いいえ

抽出レポートでの空のXMLタグの抑制

XML出力ファイル内の、値が空白のタグを除外することによって、レポートの抽出出力のサイズを縮小します。

Y、N

デフォルト: Y

退職フロー・パターン

退職プロセスの一部としてトリガーされる顧客定義のフローの名前。

必要でないパラメータについては、そのパラメータ行を削除します(事前定義済の退職フロー・パターンなし)。

スレッド

Oracle Enterprise Scheduler Serviceから実行できるサブプロセスの合計数。「パラレル処理パラメータ」のトピックも参照してください。

最小: 1

デフォルト: 1

トレース

Cで記述されたアプリケーション・プロセスについてのみ、データベース・トレース機能を有効にします。

はい、いいえ

デフォルト: いいえ

トレース・レベル

トレース・イベントのトレース・レベルを設定します。最も詳細なレベルを生成するには、最も高い値を入力します。

1, 4, 8, 12

デフォルト: なし

ユーザー・メッセージ

PAY_MESSAGE_LINES表へのユーザー読取り可能情報の詳細ロギングを有効にします。

はい、いいえ

デフォルト: いいえ

XML_DATA_SOURCE

文書レコード提供オプションのパフォーマンス上の目的で、XMLがデータベースから導出されるかどうかを決定します。

Y、N

デフォルト: Y

給与固有の処理パラメータ

次の表に、Oracle Fusion Global Payrollにのみ適用できる処理パラメータを示します。

パラメータ 説明

一般会計に転送するための会計日

原価計算結果の仕訳をOracle Fusion General Ledgerに転送および転記する日付。

E = 対象日

P = 処理日

EVE = 「一部期間の見越額リバーサル」プロセスの場合、対象日が使用されます。「給与定義」ページで期間に対して対象日が定義されていない場合は、給与期間終了日が使用されます。

実績原価を含む給与計算では、給与計算の処理日が使用されます。

デフォルト: P

原価バッファ・サイズ

給与計算結果の原価計算時の、配列の挿入および選択文のバッファ・サイズ。

最大: 1000

最小: 1

デフォルト: 500

アサイメント・ステータスを取得する日付

給与計算でアサイメント・ステータスをチェックする有効日を決定するために使用する、対象日または支給日。

E = 対象日

P = 支給日

デフォルト: P

最早遡及処理日

遡及プロセスが計算される最早日付。この日付より前に行われた更新は再計算されません。

YYYY/MM/DD書式の日付値

給与登録の抽出データ・グループ

指定したデータ・グループ名に基づいて、出力ファイルに含まれるレコードを制限します。

デフォルト: データ・グループなし

データ・グループによる給与登録出力の制限

抽出データ・グループのパラメータ値も指定した場合に、出力ファイルに含まれるレコードのサブセットを処理できるようにします。

Y、N

デフォルト: N

税金ライブラリの場所の上書き

Quantum税ライブラリのディレクトリの場所。

設定値はありません。値は、税ライブラリが格納されるディレクトリ構造である必要があります。

必要でないパラメータについては、そのパラメータ行を削除します。

デフォルト: $VERTEX_TOP/lib

リバーサルおよびバランス調整会計日

次のいずれかの日付に基づく会計日です。

  • リバーサルまたはバランス調整の処理日

  • 「補助元帳会計への転送」タスクのプロセス終了日。このタスクを使用して、原価計算結果の仕訳をOracle Fusion General Ledgerに転送できます。

T = 「補助元帳会計への転送」タスクの終了日を会計日として使用した転送

P = リバーサルまたはバランス調整の処理日を会計日として使用

デフォルト: P

賃金ベース・ルール・バッファ・サイズ

「給与計算」プロセスでPAY_TAXABILITY_RULES表からの配列の選択で使用されます。

最小: 100

デフォルト: 500

パラレル処理パラメータ

給与プロセスは、マルチプロセッサ・コンピュータを活用するように設計されています。処理を分割し、複数のスレッド(サブプロセス)が並行して実行されるようにすることで、「給与の計算」や「総支給項目の計算」などのバッチ・プロセスのパフォーマンスを高めることができます。

パフォーマンスを高めるために、バッチ・プロセスで一緒に処理される給与関係処理の数や、各コミット・ユニットのサイズを設定することもできます。

パラレル処理で使用できるパラメータのリストを次に示します。

パラレル処理パラメータ

スレッド

バッチ・プロセスを送信すると、「スレッド」パラメータによって、同時に実行されるサブプロセスの合計数が決定されます。サブプロセスの数は、「スレッド」の値-1です。

このパラメータを、コンピュータで最適なパフォーマンスが得られる値に設定します。

  • シングルプロセッサ・コンピュータには、デフォルト値の1が設定されます。

  • マルチプロセッサ・コンピュータでのベンチマーク・テストにより、最適な値はプロセッサ当たり約2プロセスであることが示されています。

    たとえば、サーバーに6個のプロセッサがある場合は、初期値を12に設定し、この値を変化させてパフォーマンスへの影響をテストします。

チャンク・サイズ

「チャンク・サイズ」パラメータは、次のようなパラメータです。

  • バッチ・プロセスの各コミット・ユニットのサイズを示します。

  • 処理の初期フェーズ中に挿入されるアサイメント処理の数を決定します。

  • メイン処理フェーズ中に一度に処理されるアサイメント処理の数を設定します。

このパラメータは、「小切手支払の生成」や遡及支払など、すべてのプロセスに適用されるわけではありません。

「チャンク・サイズ」パラメータの値を設定するには、次の点を考慮します。

  • パラメータ値の範囲は、1から16,000です。

  • デフォルト値は20です。これは、ベンチマーク・テストの結果として設定されました。

  • 各スレッドでは、一度に1つのチャンクが処理されます。

  • 大きいチャンク・サイズ値は望ましくありません。

ロギング処理パラメータ

ロギング・パラメータを使用して、他の方法では簡単に識別できない問題を調査します。通常の操作では、ロギングを無効にします。これは、ロギング対象のプロセスのパフォーマンスに影響することがあるためです。

注意: Oracle Supportに支援を求める前に、ログ・ファイルを準備します。問題を再送信する前に、ロギング領域、カテゴリおよび割当の範囲を定義します。

ロギング・パラメータ

通常は、稼働前の初期実装およびテスト中に、この機能を使用します。通常の操作では、詳細ロギングは無効にする必要があります。

ロギングの3つの処理パラメータは、次のとおりです。

  • ロギング領域

  • ロギング・カテゴリ

  • Formula実行ロギング

ロギング領域

「ロギング領域」パラメータは、「ロギング・カテゴリ」パラメータと連携して、ロギングのコード領域を制限します。ロギング・カテゴリを設定した場合でも、ロギングを特定のコード領域に制限する場合は、ロギング領域も設定する必要があります。

値は、ロギングを有効にする機能領域が含まれるフォームPY_ENTRY内のCコード・エントリに対応します。

ロギング・カテゴリ

ロギング・カテゴリにより、ログに含まれる情報のタイプが定義されます。問題の原因と思われる特定の領域に焦点を当てる複数の値を指定することで、任意の数のカテゴリを設定できます。アプリケーションでは空白値は許可されていないため、ロギングが不要な場合はパラメータ行を削除する必要があります。

この表では、各ロギング・カテゴリについて説明します。発生した問題を調査するためのログ出力情報を示します。

パラメータ値 ロギング・カテゴリ 説明

B

バランス情報

給与処理中に使用されたバランスの作成および保守を示す出力情報が提供されます。

C

Cキャッシュ構造情報

給与キャッシュ構造の詳細および構造内のエントリに対する変更を示す出力情報が提供されます。オラクル社がサービス要求を処理しているとき、このパラメータを使用して追加情報を収集するよう依頼する場合があります。

E

エレメント・エントリ情報

データベースからのエントリの取得後、プロセス・メモリー内のエレメント・エントリの状態を示す出力情報が提供されます。この情報は、処理中にエントリのデータが変更されるたびに提供されます。

F

Formula情報

Formulaコンテキスト、入力および出力を含むFormula実行の詳細を示す出力情報が提供されます。

G

一般的なロギング情報

特定の情報タイプではなく、一般的な情報が提供されます。このパラメータでは、ソートされた出力は提供されません。通常は、特定のタイプの情報が提供されるパラメータを選択することをお薦めします。

I

バランス出力情報

バランス・バッファからデータベースに書き込まれた値の詳細を示す出力情報が提供されます。

L

バランス取出し情報

データベースから取得されるバランスと、それらのバランスがプロセスで使用されるかどうかを示す出力情報が提供されます。(年が変わったために年累計などのバランスが失効した場合は、プロセスによってそれらがリセットされ、新しいバランスが使用されます。)

M

入力または終了ルーティング情報

関数がいつ開始し、いつ終了したかを示す出力情報が提供されます。

この情報は、コール・レベルを示すためにインデントされ、関数コール・レベルで、コード内で取られたパスをトレースするために使用できます。多くの場合、この情報はコア・ダンプなどの問題の追跡を試みるときに役立ちます。

P

パフォーマンス情報

アサイメント・レベルおよび実行レベルで特定の操作が発生した回数と、その操作が発生した理由を示す出力情報が提供されます。多くの場合、このパラメータはバッファ配列書込み操作のバランスを調整するために使用されます。

Q

Cキャッシュ問合せ情報

給与キャッシュ構造に対して実行される問合せを示す出力情報が提供されます。オラクル社がサービス要求を処理しているとき、このパラメータを使用して追加情報を収集するよう依頼する場合があります。

R

実行結果情報

データベースに書き込む前の実行結果バッファまたは値バッファから実行結果および実行結果値の出力詳細が提供されます。これにより、バッファの内容が正しいことを検証できます。

S

Cキャッシュ終了ステータス情報

プロセスが終了する前の給与キャッシュの状態を示す出力情報が提供されます(そのプロセスが正常終了しても、エラーで終了しても)。オラクル社がサービス要求を処理しているとき、このパラメータを使用して追加情報を収集するよう依頼する場合があります。

TおよびZ

PL/SQL詳細およびPL/SQL出力

給与アプリケーションによって行われたPL/SQLコールに関する詳細情報を取得するには、TパラメータとZパラメータの組合せを使用します。

通常、この組合せは、支払前処理やアーカイブなど、大量のPL/SQLコードを使用する給与プロセスに関する情報を取得する場合に便利です。

このパラメータを使用すると、プロセスによって実行中に出力がバッファされ、処理の完了後にログ・ファイルの最後に配置されます。各給与プロセス・インスタンスには独自のログ・ファイルがあり、特定のプロセスIDのlogサブディレクトリに置かれます。

V (米国およびカナダのみ)

Vertex税計算情報

サード・パーティのVertex税エンジンとの間で受渡しされた値を示す出力情報が提供されます。このパラメータでは、Vertexエンジンの内部設定を示す別のファイルもOutディレクトリ内で提供されます。このロギング・オプションは、米国およびカナダの顧客のみが使用できます。

Formula実行ロギング

Formula実行ロギングは、ロギングが実行されるコード領域です。この処理パラメータ・メカニズムは、給与計算でのFormulaロギングにのみ使用できます。1つの文字または文字の組合せとしてパラメータ値を指定して、ロギングの領域を決定します。たとえば、文字列di (dとiの組合せ)は、データベース・アイテム・キャッシュのアクセスとFormulaの入力値および出力値のロギングに対応します。デフォルト値はロギングなしです。

注意: ダンプ・ロギング・オプションを使用することは、ほとんどありません。大量のデータが生成されるTトレース・オプションを使用すると、処理速度が大幅に低下します。

次の表に、Formula実行ロギングのパラメータ値とその詳細を示します。

パラメータ値 意味

c

コンテキストの変更

d

データベース・アイテム・キャッシュのアクセス

D

データベース・アイテム・キャッシュのダンプ

f

Formulaキャッシュのアクセス

F

Formulaキャッシュのダンプ

I

Formulaの入力値/出力値

m

その他

n

ネストされたコール

s

SQL実行(データベース・アイテムおよびPL/SQL Formula関数コール)

T

トレース(Formula実行時に行われるすべてのコールの入力および出力が提供される大規模なレベル)

w

作業ストレージ領域のアクセス

W

作業ストレージ領域のダンプ

1

レベル1 (c、f、iおよびmの組合せ)

2

レベル2 (1、c、d、nおよびwの組合せ)

3

レベル3 (2、D、sおよびWの組合せ)

4

レベル4 (3およびFの組合せ)

5

レベル5 (4およびTの組合せ)