34基準で定義された値

この章の内容は次のとおりです。

「基準により定義された値」タスクを使用して、1つ以上の条件に基づいて値を計算または取得します。レート定義内に基準で定義されている値を使用できます。また、検証に使用するFormulaで、基準別の値の定義を使用することもできます。

サードパーティの給与製品を使用していて、給与レート詳細を抽出する必要がある場合は、「HCMレートの生成」プロセスを使用してレート値を計算します。「HCMレートの生成」プロセスは主に、複数の給与コンポーネントを合計した値など、導出レート値の計算に使用されます。ただし、エレメント・エントリに格納された値とは異なる値を計算するレート定義を定義できるため、プライマリ・レートの処理にも使用されます。

注意: 「HCMレートの生成」プロセスで作成される値は、レート表に格納されます。HCM抽出ツールを使用してこの情報を抽出し、それをサードパーティ給与プロバイダに送信できます。

次の例を使用して、これらの給与エレメントに対して基準で定義された値を計算する方法を理解してください。

年俸

従業員の年棒を、従業員のポジションに基づいて計算できます。次に例を示します。

  • 従業員がコンサルタントの場合、45,000を支払います

  • 従業員がシニア・コンサルタントの場合、55,000を支払います

  • 従業員が主席コンサルタントの場合、65,000を支払います

賞与支払

従業員の賞与支払を、従業員の事業所により加重して計算するように選択できます。より複雑なシナリオでは、従業員の部門、勤続年数および年俸に基づいて賞与を支払います。

  • 事業所により賞与支払に加重する場合、次のような基準を設定できます。

    • ロンドン勤務の従業員には、15パーセントの賞与を支払います

    • マンチェスター勤務の従業員には、13パーセントの賞与を支払います

    • サザンプトン勤務の従業員には、9パーセントの賞与を支払います

    • それ以外のすべての従業員には、5パーセントの賞与を支払います

  • 部門、勤続年数および年俸に基づいて賞与を支払う場合、次のような基準を設定できます。

    • 販売部に勤務する従業員の勤続年数が5年以下で、その年棒が45,000を超える場合は、2,000の賞与を支払います

    • 販売部に勤務する従業員の勤続年数が10年以下で、その年棒が45,000を超える場合は、5,000の賞与を支払います

    • 販売部に勤務する従業員の勤続年数が10年を超え、その年棒が45,000を超える場合は、9,000の賞与を支払います

    • 販売部に勤務するそれ以外のすべての従業員には、年棒に基づいて7パーセントの賞与を支払います

年金拠出金

年金プランには、従業員の年棒に基づいて拠出金を制限するルールを含めることができます。たとえば、このシナリオでは、次のような基準を設定できます。

  • 従業員の収入が25,000以下の場合、最大拠出金を2,500に制限します

  • 従業員の収入が50,000以下の場合、最大拠出金を7,500に制限します

  • 従業員の収入が100,000以下の場合、最大拠出金を12,500に制限します

  • 従業員の収入が100,000を超える場合、最大拠出金を支払の14パーセントに制限します

時給レート

米国では、労働法により、地域の最低賃金が州または連邦の最低賃金より高い場合、高いほうのレートを支払うことが義務付けられています。この要件を満たすために、「基準により定義された値」タスクを使用して、就業者の州、郡および専門的職業によって決定される支払レートを設定します。

この例では、次のシナリオの基準を設定できます。

  • 郡1の市区町村1で勤務する大工には、1時間当たり15のレート以上を支払います

  • 郡2の市区町村1で勤務する大工には、1時間当たり17のレート以上を支払います

  • 郡3の市区町村1で勤務する大工には、1時間当たり19のレート以上を支払います

  • それ以外のすべての就業者には、州の一般的な労働者賃金である、1時間当たり12 USDのレートを支払います

計算値定義ごとに、特定の値またはレートを決定する1つ以上の評価条件を指定する必要があります。多数の条件を指定した場合、条件はそれぞれ個別のレベルとして定義されて優先度順に配置され、ツリー構造が作成されます。

入力する基準および結果のツリー構造を制御します。ツリーの各ブランチに、複数の評価条件を含めることができます。どの条件も満たされない場合は、設定したデフォルト基準に対して設定した値が給与プロセスで使用されます。それぞれの基準と値、および親基準定義は、計算値定義として格納されます。

基準で定義された値には、次の表に示すコンポーネントが含まれます。

コンポーネント 要件

基準定義(評価条件)

少なくとも1つ必要ですが、多数設定することもできます。

デフォルト基準定義

ほとんどの場合、すべての条件に対応するために少なくとも1つ必要です。

設定した基準ですべての条件に対応できる場合、デフォルト基準定義は必要ありません。

名前

値定義の名前を指します。このフィールドは必須です。この名前は、国別仕様データ・グループ内のすべての値定義にわたって一意である必要があります。HCMデータ・ローダーを使用して階層を作成する間、顧客が親レコードを識別できるようにする必要があります。

値定義グループ

値定義を管理しやすいようにグループ化します。このフィールドは必須です。

検索日付

基準定義で情報を取得する際に対象日と有効日のどちらを使用するかを決定します。デフォルト値は有効日です。

表示名

値定義のコンテキスト内で作成された階層レコードの名前を指します。この名前は一意である必要はなく、基準別の値の階層レコード内に表示されます。表示名を入力しない場合は、データベース・アイテムの説明または名前が表示されます。

値定義

値定義には複数の値を含めることができます。それぞれは値識別子で識別されます。

データベース・アイテム

各基準定義に1つ

オペランド

各基準定義に1つ

値セット

オプション

リテラル値

各基準定義に1つ

「In」オペランドを使用すると、複数の値を入力できます。

レート

計算値を作成する場合に使用します。計算タイプとして「固定レート」または「増分レート」を選択した場合は、このフィールドにレートを入力する必要があります。

基準定義および評価条件

ツリー構造内に、実際の値またはレートを保持する基準定義を作成します。パーセント、数値、金額、テキストなど、多くのタイプの値を保持できます。

また、値を周期的な値として指定できるように、周期性を定義することもできます。さらに、国別仕様データ・グループで指定されたデフォルト通貨とは異なる通貨で値を定義することもできます。

サポートされる計算タイプは次のとおりです。

  • 定額

  • 定数×乗数

  • 固定計算

  • 固定レート

  • 増分レート

  • 数値

  • レート定義

  • 標準Formula 1

  • 標準Formula 2

値定義

基準を作成した後は、各基準の値を保持する値定義を作成します。ここに、計算タイプおよびレートを入力します。計算タイプとして定数、定数×乗数、または数値を使用している場合は、周期性も指定できます。

入力した計算値を表示または変更するには、該当するリンクをクリックして、「計算値定義」タスクにアクセスします。このページで、値: 自と値: 至の変更、計算タイプの上書き、新規行の追加、レートの変更、および通貨の変更を行うことができます。このページの「値: 自」フィールドと「値: 至」フィールドは通貨値です。

値ごとに一意の値識別子を指定した場合は、1つの基準に対して複数の値を取得できます。ツリー構造では、値定義名のかわりにこの識別子が表示されます。たとえば、年棒に基づいて異なるレートで従業員賞与を支払うとします。この場合、値識別子を使用して、「値: 自」フィールドと「値: 至」フィールドで各給与範囲に異なるレートを定義できます。

データベース・アイテム

各条件は、値がどこで使用されるかを特定するために、データベース・アイテムを参照します。また、値のデータ型(テキスト、数値または日付)も判別されます。事前定義済データベース・アイテム、またはバランスやエレメントなどの特定のデータの作成時に生成される、動的に作成されたデータベース・アイテムを使用して、条件を定義します。

新規採用フローで参照できるデータベース・アイテムの一部を次に示します。

  • 等級

  • ジョブ

  • ジョブ・コード

  • BU (ビジネス・ユニット)

  • 事業所

  • 部門

  • 就業者カテゴリ

  • アサイメント・カテゴリ

  • 従業員カテゴリ

  • 給与ベース

  • 雇用主

  • 勤続期間(年功)

  • 扶養家族数(3歳から18歳まで)

注意: 参照できるデータベース・アイテムは、新規採用フローで定義されている、給与ベースの計算に使用されるオブジェクトのデータベース・アイテムのみです。それ以外のタイプのデータベース・アイテムを参照すると、プロセスはゼロを返すか、デフォルトの基準を使用します。

他の目的のために基準別の値を定義すると、より広範なデータベース・アイテムを参照できます。たとえば、タイム・カードや給与レートの計算などです。

次のコンテキストをサポートする任意の静的DBIまたは動的DBIを参照できます。

  • HR_ASSIGNMENT_ID

  • HR_TERM_ID

  • PAYROLL_ASSIGNMENT_ID

  • PAYROLL_TERM_ID

  • PAYROLL_RELATIONSHIP_ID

  • PERSON_ID

  • CALC_BREAKDOWN_ID

  • PAYROLL_ID

  • EFFECTIVE_DATE

  • DATE_EARNED

  • LEGISLATIVE_DATA_GROUP_ID

オペランド

オペランドは、基準を作成する場合に使用します。データベース・アイテムで定義された値を、リテラル値と等しくする、リテラル値より大きくする、リテラル値より小さくする、リテラル値以上にする、またはリテラル値以下にすることを指定できます。

同じ基準に対して複数の値を取得するには、Inオペランドを使用します。たとえば、市区町村1と市区町村2に勤務する従業員に同じ賞与を支給する場合、Inオペランドを使用して、両方の都市に対して単一の評価条件を作成できます。

値セット

値セットを指定して、エントリを選択できる動的な値リストを提供します。このオプションは、テキストのみを提供する入力値に対して使用できます。

リテラル値

値セットを指定する場合、選択した値に基づく値リストからエントリを選択できます。「値セット」フィールドを空白のままにした場合、作成する値定義に適した任意のタイプの情報を入力できます。

年齢と事業所に基づいた賞与の支払

この例では、年齢と事業所に基づいて異なるレートで従業員賞与を支払うための基準を作成する方法を示します。次の表に、このシナリオにおける主な検討事項の概要を示します。

検討事項 この例の場合

どの年齢およびレートを使用するか。

  • 年齢25歳未満、10パーセントの支払

  • 年齢35歳未満、市区町村1の従業員に対して14パーセントの支払

  • 年齢35歳未満、市区町村2の従業員に対して16パーセントの支払

  • それ以外のすべての事業所の、35歳を超える従業員に対して、5パーセントの支払

どの事業所を賞与レートの決定に使用するか。

  • 市区町村1

  • 市区町村2

特殊な条件を追加する必要があるか。

はい。市区町村2の統括マネージャは、年間収入が100,000を超える35歳未満のすべての従業員に対して定額15,000を支払うことを希望しています。

この例では、次の処理を実行します。

  • 賞与レート基準定義の作成

  • 年齢基準の作成

  • 年齢グループ2の事業所基準の作成

  • 年齢グループ1の計算値定義の作成

  • 事業所の計算値定義の作成

  • デフォルト基準定義の計算値定義の作成

  • 評価条件の変更

開始する前に

この例では、様々な事業所のエントリに対する値セットとして、HRX_US_REP_LOCATIONを使用しています。同等の値セットがない場合は、作成する必要があることがあります。

賞与レート基準定義の作成

  1. 「給与管理」作業領域で、「基準により定義された値」タスクをクリックします。

    「設定および保守」作業領域で、次の領域に移動します。

    オファリング: ワークフォース配置

    機能領域: 給与

    タスク: 基準により定義された値

  2. 「作成」をクリックします。

  3. 次の表に示されているフィールドに値を入力します。

    フィールド

    名前

    賞与レート

    有効開始日

    1/1/15

    国別仕様データ・グループ

    国別仕様データ・グループを選択します。

  4. 「新規値定義グループの作成」を選択します。

  5. 「新規値定義グループ」フィールドに「賞与」と入力します。

  6. 「デフォルト計算タイプ」フィールドに「固定レート」と入力します。

  7. 「OK」をクリックします。

年齢基準の作成

  1. 賞与レートの基準定義がある行を選択します。

  2. 「新規」をクリックします。

  3. 「基準」を選択し、「OK」をクリックします。

  4. 作成する基準定義ごとに、次のフィールドを入力します。

    フィールド 年齢25歳未満 年齢35歳未満

    計算値定義名

    賞与レート 年齢グループ1

    賞与レート 年齢グループ2

    値定義グループ

    賞与

    賞与

    検索日付

    対象日

    対象日

    順序

    1

    2

    データベース・アイテム名

    PER_PER_PERSON_AGE

    PER_PER_PERSON_AGE

    オペランド

    <

    <

    リテラル値

    25

    35

  5. 基準定義を作成するたびに、「OK」をクリックします。

  6. 年齢基準のデフォルト・グループを作成するには、ステップ1から3までを繰り返します。

  7. 次のフィールドに入力します。

    フィールド

    計算値定義名

    賞与レート 年齢グループ・デフォルト

    値定義グループ

    賞与

    検索日付

    対象日

  8. 「デフォルト基準」チェック・ボックスを選択して、「OK」をクリックします。

年齢グループ2の事業所基準の作成

  1. 個人年齢が35歳未満の基準定義がある行を選択します。

  2. 「新規」をクリックします。

  3. 「基準」を選択し、「OK」をクリックします。

  4. 作成する基準定義ごとに、次のフィールドを入力します。

    フィールド 市区町村1 市区町村2

    計算値定義名

    賞与範囲 年齢グループ2 事業所1

    賞与範囲 年齢グループ2 事業所2

    値定義グループ

    賞与

    賞与

    検索日付

    対象日

    対象日

    順序

    1

    2

    データベース・アイテム名

    PER_ASG_LOCATION_ID

    PER_ASG_LOCATION_ID

    表示名

    事業所

    事業所

    オペランド

    =

    =

    値セット

    HRX_US_REP_LOCATION

    HRX_US_REP_LOCATION

    リテラル値

    市区町村1

    市区町村2

  5. 基準定義を作成するたびに、「OK」をクリックします。

  6. 事業所基準のデフォルト・グループを作成するには、ステップ1から3を繰り返します。

  7. 次のフィールドに入力します。

    フィールド

    計算値定義名

    賞与レート 年齢グループ2 事業所デフォルト・レート

    値定義グループ

    賞与

    検索日付

    対象日

  8. 「デフォルト基準」チェック・ボックスを選択して、「OK」をクリックします。

年齢グループ1の計算値定義の作成
  1. 個人年齢が25歳未満の基準定義がある行を選択します。

  2. 「新規」をクリックします。

  3. 「値」を選択し、「OK」をクリックします。

  4. 次のフィールドに入力します。

    フィールド

    計算値定義名

    賞与レート 年齢グループ1 レート

    値定義グループ

    賞与

    検索日付

    対象日

    計算タイプ

    固定レート

    レート

    .10

  5. 「OK」をクリックします。

事業所の計算値定義の作成
  1. 事業所が市区町村1の基準定義がある行を選択します。

  2. 「新規」をクリックします。

  3. 「値」を選択し、「OK」をクリックします。

  4. 次のフィールドに入力します。

    フィールド

    計算値定義名

    賞与レート 年齢グループ2 事業所レート1

    値定義グループ

    賞与

    検索日付

    対象日

    計算タイプ

    固定レート

    レート

    .14

  5. 「OK」をクリックします。

  6. 事業所が市区町村2の基準定義がある行を選択します。

  7. 「新規」をクリックします。

  8. 「値」を選択し、「OK」をクリックします。

  9. 次のフィールドに入力します。

    フィールド

    計算値定義名

    賞与レート 年齢グループ2 事業所レート2

    値定義グループ

    賞与

    検索日付

    対象日

    計算タイプ

    固定レート

    レート

    .16

  10. 「OK」をクリックします。

デフォルト基準定義の値定義の作成
  1. 事業所基準定義で、デフォルト基準定義のある行を選択します。

  2. 「新規」をクリックします。

  3. 「値」を選択し、「OK」をクリックします。

  4. 次のフィールドに入力します。

    フィールド

    計算値定義名

    年齢グループ 事業所デフォルト・レート

    値定義グループ

    賞与

    検索日付

    対象日

    計算タイプ

    固定レート

    レート

    .05

  5. 「OK」をクリックします。

  6. いずれの基準も満たしていない従業員に対する計算値定義を作成するには、最後のデフォルト基準定義がある行を選択します。

  7. 「計算値定義名」フィールド以外は、この手順のステップを繰り返します。ここには賞与デフォルト・レートと入力します。

  8. 「OK」をクリックします。

評価条件の変更
  1. 市区町村2の事業所の評価条件を変更するには、「賞与レート 年齢グループ2 事業所レート2」リンクをクリックします。

  2. 「計算値」セクションまでスクロールします。

  3. 「値: 至」100,000と入力します。

  4. 「行の追加」をクリックします。

  5. 「値: 自」100,000.01と入力し、「値: 至」999,999,999,999と入力します。

    データベース・アイテムを使用していないかぎり、「値: 自」と「値: 至」は通貨値です。

  6. 「計算タイプ上書き」フィールドで、「定額」を選択します。

  7. 「定額」15,000と入力します。

  8. 「OK」をクリックし、「送信」をクリックします。

年金拠出金の制限

この例では、年棒額に基づいて年金拠出金を制限するための基準を作成する方法を示します。この表は、このシナリオについて決定する主な事項を 要約しています。

検討事項 この例の場合

どのような給与および拠出金制限を使用するか。

  • 給与が50,000以下の場合、年金拠出金を5,000に制限します

  • 給与が100,000以下の場合、年金拠出金を10,000に制限します

  • 給与額がそれ以外の場合、年金拠出金を年棒の17パーセントに制限します

この例では、次のことを行います。

  1. 年金限度基準定義を作成します

  2. 給与基準を作成します

  3. 給与額1の値定義を作成します

  4. 給与額2の値定義を作成します

  5. デフォルト基準定義の値定義を作成します

年金限度基準定義の作成

  1. 「給与管理」作業領域で、「基準により定義された値」タスクをクリックします。

    次の領域に移動します。

    オファリング: ワークフォース配置

    機能領域: 給与

    タスク: 報酬作業

  2. 「作成」をクリックします。

  3. 次の表のように、各フィールドに値を入力します。

    フィールド

    名前

    年金限度

    有効開始日

    1/1/15

    国別仕様データ・グループ

    国別仕様データ・グループを選択します。

  4. 「既存の値定義グループの使用」ラジオ・ボタンを選択します。

  5. 「値定義グループ」フィールドで、「限界ルール」を選択します。

  6. 「デフォルト計算タイプ」フィールドで、「定額」を選択します。

  7. 「OK」をクリックします。

給与基準の作成

  1. 年金限度の基準定義がある行を選択します。

  2. 「新規」をクリックします。

  3. 「基準」を選択して、「OK」をクリックします。

  4. 作成する基準定義ごとに、次の表に示すようにフィールドに値を入力します。

    フィールド 50,000以下の給与 100,000以下の給与

    計算値定義名

    50,000以下の給与

    100,000以下の給与

    値定義グループ

    限界ルール

    限界ルール

    検索日付

    対象日

    対象日

    順序

    1

    2

    データベース・アイテム名

    CMP_ASSIGNMENT_SALARY_AMOUNT

    CMP_ASSIGNMENT_SALARY_AMOUNT

    オペランド

    < =

    < =

    リテラル値

    50,000

    100,000

  5. 基準定義を作成するたびに、「OK」をクリックします。

  6. 給与基準のデフォルト・グループを作成するには、ステップ1から3を繰り返します。

  7. 次の表のように、各フィールドに値を入力します。

    フィールド

    計算値定義名

    100,000を超える給与

    値定義グループ

    限界ルール

    検索日付

    対象日

  8. 「デフォルト基準」チェック・ボックスを選択して、「OK」をクリックします。

給与額1の値定義の作成

  1. 給与額が50,000以下の基準定義がある行を選択します。

  2. 「新規」をクリックします。

  3. 「値」を選択し、「OK」をクリックします。

  4. 次の表のように、各フィールドに値を入力します。

    フィールド

    計算値定義名

    拠出金限度1

    値定義グループ

    限界ルール

    検索日付

    対象日

    計算タイプ

    定額

    周期

    年次

    単位

    金額

    通貨

    国別仕様データ・グループ通貨

    定額

    5,000

  5. 「OK」をクリックします。

給与額2の値定義の作成

  1. 給与額が100,000以下の基準定義がある行を選択します。

  2. 「新規」をクリックします。

  3. 「値」を選択し、「OK」をクリックします。

  4. 次の表のように、各フィールドに値を入力します。

    フィールド

    計算値定義名

    拠出金限度2

    値定義グループ

    限界ルール

    検索日付

    対象日

    計算タイプ

    定額

    周期

    年次

    単位

    金額

    通貨

    国別仕様データ・グループ通貨

    定額

    10,000

  5. 「OK」をクリックします。

デフォルト基準定義の値定義の作成

  1. デフォルト基準定義がある行を選択します。

  2. 「新規」をクリックします。

  3. 「値」を選択し、「OK」をクリックします。

  4. 次の表のように、各フィールドに値を入力します。

    フィールド

    計算値定義名

    100,000を超える給与

    値定義グループ

    限界ルール

    検索日付

    対象日

    計算タイプ

    固定レート

    レート

    .17

  5. 「OK」をクリックします。

基準で定義された値に関するFAQ

基準定義を追加する順序は重要ですか。

はい。追加した基準定義はそれぞれ個別のレベルとして定義されて、優先度順に配置されます。この順序はツリー構造の生成に使用され、処理および返される値に影響を与えます。

たとえば、1番目の基準定義に給与が0より大きいという条件があり、その次の基準定義に給与が100,000より大きいという条件がある場合、すべての給与は1番目の条件を満たし、2番目の条件に対する結果は存在しないことになります。この状況を修正するには、基準定義の順序を逆にして、100,000より大きいという条件を1番目の条件にします。

いつでも、ビジネス・ニーズにあわせて基準定義の順序を変更し、処理の問題を修正できます。