8前提条件

この章の内容は次のとおりです。

学習前提条件

学習前提条件は、学習者が学習に登録する前に満たしている必要がある、コースまたは専門に関連付けられたタレント・プロファイル・アイテムです。前提条件が満たされていない場合、学習者は前提条件を満たすまでコースまたは専門に登録できません。

前提条件の例として、特定のコースを完了していること、特定のコンピテンシを習得していること、特定の言語を理解していることなどがあります。

専門に前提条件を設定でき、専門内のコースにも同様に前提条件を設定できます。専門の前提条件は、コースの前提条件とは無関係です。たとえば、専門1には前提条件1があり、コースAを含み、このコースに前提条件2があるとします。学習者が専門1に参加するために取得する必要があるのは、前提条件1のみです。ただし、コースAを開始するためには、前提条件2を取得する必要もあります。

学習者は、コースまたは専門の詳細ページで前提条件を確認できます。また、達成しているか達成していないかを示す前提条件ステータスも確認できます。前提条件を達成していない場合、学習者は学習を開始できません。「学習の検索」リンクをクリックすると、前提条件を満たすために使用できる学習アイテムを表示できます。

コースまたは専門への前提条件の追加

特定のコースまたは専門を履修するために必要な特定のスキルまたは資格を学習者が取得していることを必須とするために、コースまたは専門に前提条件を追加します。

学習結果などの前提条件はコンテンツ項目です。これらは、「プロファイル」作業領域の「タレント管理」で構成されます。管理者は既存のコンテンツ・タイプを使用するか、カスタムのコンテンツ・タイプおよびコンテンツ項目を作成できます。この表は、事前定義済のコンテンツ・タイプとコンテンツ項目の例を示しています。

コンテンツ・タイプ コンテンツ項目

コンピテンシ

処理指向

変更への適応

問題の分析

表彰および報奨

取締役会選定

コミュニティ・サービス賞

名誉博士号

言語

英語

フランス語

免許および資格

公認会計士

コンテンツ・タイプは、「前提条件」ページのセクションとして、タレント・プロファイルの場合と同様に表示されます。コンテンツ項目は、セクション内のアイテムとして表示されます。通常、前提条件はコースまたは専門の作成時に追加しますが、後で追加することもできます。

ノート: 使用可能なコンテンツ・セクションは、タレント管理ジョブ・モデル・プロファイルの構成に基づきます。

コースへの前提条件の追加

特定のコースを履修するために必要な特定のスキルまたは資格を学習者が取得していることを必須とするために、コースに前提条件を追加します。

  1. 「学習カタログ」ページで、「コース」タブをクリックします。

  2. 「検索結果」セクションで、コースを選択します。

  3. 「編集」をクリックします。

  4. コース・ページで、「前提条件」タブをクリックします。

  5. 「コンテンツの追加」をクリックします。

  6. 「コンピテンシ」、「言語」、「免許」、「資格」などのコンテンツ項目タイプを選択します。選択したコンテンツ項目タイプごとにセクションが表示されます。

  7. コンテンツ項目を追加し、その項目に関連付けられているすべてのフィールドに入力します。

  8. 「保存してクローズ」をクリックします。

ノート: カスタム・コンテンツ・タイプを追加した場合、そのコンテンツ・タイプが学習者に表示されるようにするには、「必須」チェック・ボックスが選択されたままになっている必要があります。Oracle Learning Cloudは、必須前提条件のみをサポートしています。シード済コンテンツ・タイプとカスタム・コンテンツ・タイプの両方に対して「必須」を選択する必要があります。タレント管理ジョブ・モデル・プロファイルの構成では、実装中は常に前提条件を必須として構成し、前提条件を指定する際に間違った構成が回避されるようにします。
ノート: 評点モデルが指定されたコンテンツ項目を追加する場合は、最小評点モデルを指定する必要があります。評点モデルの例には、初心者、上級、エキスパートなどのコンピテンシに関する熟達度があります。評点モデルと評点レベルは構成可能です。最大熟達度レベルは学習の前提条件には使用されません。

専門への前提条件の追加

特定の専門を履修するために必要な特定の資格を学習者が取得していることを必須とするために、専門に前提条件を追加します。

  1. 「学習カタログ」ページで、「専門」タブをクリックします。

  2. 「検索結果」セクションで、専門を選択します。

  3. 「編集」をクリックします。

  4. 専門ページで、「前提条件」タブをクリックします。

  5. 「コンテンツの追加」をクリックします。

  6. 「コンピテンシ」、「言語」、「免許」、「資格」などのコンテンツ項目タイプを選択します。選択したコンテンツ項目タイプごとにセクションが表示されます。

  7. コンテンツ項目を追加し、その項目に関連付けられているすべてのフィールドに入力します。

  8. 「保存してクローズ」をクリックします。

ノート: カスタム・コンテンツ・タイプを追加した場合、そのコンテンツ・タイプが学習者に表示されるようにするには、「必須」チェック・ボックスが選択されたままになっている必要があります。Oracle Learning Cloudは、必須前提条件のみをサポートしています。
ノート: 評点モデルが指定されたコンテンツ項目を追加する場合は、最小評点モデルを指定する必要があります。たとえば、コンピテンシを追加する場合は、最小熟達度(最小評点レベル)を指定します。最大熟達度は現在使用されていないため、構成しないでください。

前提条件の放棄

前提条件の放棄機能は、割当を作成したり既存の割当を管理したりする場合に、前提条件の検証をバイパスする管理者機能です。

コース割当後の前提条件の放棄

学習者にコースを割り当てた後に、前提条件を放棄できます。

  1. 「学習カタログ」ページで、「コース」タブをクリックします。

  2. 「検索結果」セクションで、コース・タイトルをクリックします。

  3. 左側にある「学習者」セクションをクリックします。

  4. 「学習者の結果」セクションで、「前提条件待ち」ステータスの学習者を選択します。

  5. 「ステータスの変更」メニューで、「前提条件の放棄」を選択します。

  6. 「完了」をクリックします。

学習者ステータスが「アクティブ」に変更され、学習者はコースの講義に登録できます。

専門割当後の前提条件の放棄

学習者に専門を割り当てた後に、前提条件を放棄できます。

  1. 「学習カタログ」ページで、「専門」タブをクリックします。

  2. 「検索結果」セクションで、コース・タイトルをクリックします。

  3. 左側にある「学習者」セクションをクリックします。

  4. 「学習者の結果」セクションで、「前提条件待ち」ステータスの学習者を選択します。

  5. 「ステータスの変更」メニューで、「前提条件の放棄」を選択します。

  6. 「完了」をクリックします。

学習者ステータスが「アクティブ」に変更され、学習者は専門に登録できます。

コース割当時の前提条件の放棄

学習者にコースを割り当てるときに、前提条件を放棄できます。

  1. 「学習カタログ」ページで、「コース」タブをクリックします。

  2. 「検索結果」セクションで、コース・タイトルをクリックします。

  3. 左側にある「学習者」セクションをクリックします。

  4. 「学習者の結果」セクションで「学習者の追加」メニューをクリックし、学習者のタイプ(「自主的」または「必須」)を選択します。

  5. 「割当詳細」ページのフィールドに入力し、「次」をクリックします。

  6. 学習者を選択して「次」をクリックします。

  7. 「拡張ルール」ページで「前提条件の放棄」を選択します。

  8. 前提条件を放棄する事由を選択します。

  9. オプションで、学習者を取り下げる前に割当が「前提条件待ち」ステータスである日数を指定します。たとえば、30と入力すると、学習者が割当の前提条件を取得するまでの日数が30日になります。

  10. 「送信」をクリックします。

学習者ステータスが「講義の選択なし」に変更されます(「前提条件待ち」ステータスから)。

専門割当時の前提条件の放棄

学習者に専門を割り当てるときに、前提条件を放棄できます。

  1. 「学習カタログ」ページで、「専門」タブをクリックします。

  2. 「検索結果」セクションで、専門のタイトルをクリックします。

  3. 左側にある「学習者」セクションをクリックします。

  4. 「学習者の結果」セクションで「学習者の追加」メニューをクリックし、学習者のタイプ(「自主的」、「必須」または「推奨」)を選択します。

  5. 「割当詳細」ページのフィールドに入力し、「次」をクリックします。

  6. 学習者を選択して「次」をクリックします。

  7. 「拡張ルール」ページで「前提条件の放棄」を選択します。

  8. 前提条件を放棄する事由を選択します。

  9. オプションで、学習者を取り下げる前に割当が「前提条件待ち」ステータスである日数を指定します。たとえば、30と入力すると、学習者が割当の前提条件を取得するまでの日数が30日になります。

  10. 「送信」をクリックします。

学習者ステータスが「講義の選択なし」に変更されます(「前提条件待ち」ステータスから)。