4福利厚生関係、参照、規約およびレポート・グループ

この章の内容は次のとおりです。

参照、規約、グループ、バランス、保険業者、福利厚生関係、規制機関、プロバイダなどの一般的な福利厚生オブジェクトを定義します

福利厚生オブジェクト 目的 設定タスク

参照

「証明タイプ」や「上書き事由」などのフィールドの選択リストを指定します。

福利厚生参照の管理

規約

法定要件を規制機関別に特定し、レポート・グループに関連付けます。

規約の管理

福利厚生グループ

就業者に割り当てて、福利厚生オブジェクトの適格基準として使用します。

福利厚生グループの管理

レポート・グループ

管理および規制レポート要件をサポートします。

福利厚生レポート・グループの管理

福利厚生バランス

就業者に割り当てて、バランス額を入力します。

福利厚生バランスの管理

組織

福利厚生加入者が受取人として指定できる組織の連絡先および税識別情報を指定します。

受取組織の管理

保険会社

福利厚生オファリングに関連付けられた外部福利厚生会社の連絡先情報を指定します。

福利厚生会社の管理

デフォルト福利厚生関係

各法的エンティティの福利厚生関係のデフォルト割当を構成します。

デフォルト福利厚生関係の構成

第三者管理者

要求を処理したり福利厚生プランの他の側面を管理する第三者組織の連絡先情報を指定します。

第三者管理者の管理

規制機関

プランを承認または管理する規制機関の連絡先情報を指定し、これらの機関をレポート・グループに関連付けます。

規制機関の管理

プロバイダ

プランとプログラムに属する福利厚生補償範囲およびサービスのプロバイダの連絡先と税識別情報を指定します。

福利厚生プロバイダの管理

登録処理項目

福利厚生オファリングへの登録を完了するために必要な登録処理項目の表示名を構成します

登録処理項目の構成

FastFormula

提供されているビジネス・ルールの代替手段を使用して、企業の要件に対するプラン設計を構成します。

FastFormulaの管理

これらの一般的な福利厚生オブジェクトを使用する場合:

  1. 対応する「一般的な福利厚生の定義」タスクを完了します。

  2. 「福利厚生プログラムおよびプランの管理」タスクを完了します。

このトピックでは、最も一般的なユーザー定義による福利厚生参照を識別します。これらの参照をレビューし、企業の要件を満たすように必要に応じて編集します。「設定および保守」作業領域で「福利厚生参照の管理」タスクを使用します。

関連する福利厚生参照は、次のように分類されます。

  • 福利厚生関係

  • 個人要因

  • プロセス名

  • 規約

  • 健康管理サービスと主治医

  • 証明

福利厚生関係参照

この表では、「デフォルト福利厚生関係の構成」ページでデフォルト福利厚生関係を構成する際に使用される福利厚生関係参照について説明します。また、この参照は、「登録」作業領域の「福利厚生関係の管理」ページでデフォルト福利厚生関係を上書きするときにも使用します。

参照タイプ 説明

BEN_BENEFIT_RELATION_NAME

福利厚生関係の名前(「デフォルト」や「無制限」など)

個人要因参照

この表は、福利厚生の連絡先を追加または編集するときに使用する個人要因参照について説明しています。

参照タイプ 説明

BEN_STUDENT_STATUS

学生タイプ(「フルタイム」や「パートタイム」など)

REGISTERED_DISABLED

登録済障害者値(「はい」、「はい - 完全障害者」、「はい - 部分的障害者」、「いいえ」など)

プロセス名参照

この表は、評価処理およびレポートの実行時に使用されるプロセス名参照について説明しています。

参照タイプ 説明

BEN_PROCESS

福利厚生プロセス名(「予定イベント加入の評価」や「登録クローズ」など)

規約参照

この表では、「規約の管理」タスクで規約を設定するときに使用する規約参照について説明します。規約を福利厚生プランの基本詳細に関連付ける際にも、参照を使用します。

参照タイプ 説明

BEN_REGN_ADMN

政府機関による規制管理のタイプ(「施行者」や「発行者」など)

BEN_REGY_PL_TYP

規制プランのタイプ(「付加給付」、「その他」、「年金」、「福祉」など)

BEN_REGY_PRPS

福利厚生オブジェクトに関連付けられた規制機関の目的(「監査」、「施行」、「資格認定」、「プラン開示必須」など)

健康管理サービスと主治医の参照

この表では、プラン構成プロセスの主治医ステップで使用される健康管理サービス・タイプと主治医の参照について説明します。これらの参照は、セルフサービス登録ページでも使用します。

参照タイプ 説明

BEN_PRDCT

プロバイダ・カテゴリ(「対象外プロバイダ組織」、「中間」、「サービス・ポイント」、「プレミアム」など)

BEN_PCP_CD

登録時に主治医を選択するための加入者の要件または機能(「オプション」など)

BEN_PCP_DSGN

プランの主治医指定ステータス(「なし」、「オプション」または「必須」など)

BEN_PCP_SPCLTY

主治医専門(「救急薬」など)

BEN_PCP_STRT_DT

主治医開始日(「次月の初日」、「15日後の次月の初日」、「登録開始または指定時のいずれか後の日付」など)

BEN_PRMRY_CARE_PRVDR_TYP

主治医タイプ(「歯科医」、「一般開業医」、「心臓専門医」、「小児科医」など)

証明参照

この表は、登録、扶養家族および受取人指定、福利厚生または補償範囲制限の証明処理項目を構成する場合、プラン構成中に使用する証明参照について説明しています。

参照タイプ 説明

BEN_BNF_CTFN_TYP

受取人証明タイプ(「養子縁組証明」、「出生証明」、「公証済配偶者同意」など)

BEN_PRTN_CTFN_TYP

加入証明タイプ(「取り消されたチェック」や「期日支払の証明」など)

BEN_ENRT_CTFN_TYP

登録証明タイプ(「ドメスティック・パートナ宣誓供述書」、「外部補償範囲の証明」、「健康状態の証明」、「他の補償範囲」など)

BEN_DPNT_CVG_CTFN_TYP

扶養家族補償範囲証明タイプ(「養子縁組証明」、「出生証明」、「ドメスティック・パートナ証明」、「法的保護証明」、「結婚証明」など)

1つの統合Microsoft Excelワークブックで、福利厚生プランを管理する規制機関によって定められた、ルール、ポリシー、法定要件など、複数の規約を記録できます。次に、規約をアップロードし、レポート目的で福利厚生レポート・グループに関連付けます。

ワークブックを使用して福利厚生規約を管理するための基本プロセスは次のとおりです。

  1. ワークブックを生成します。

  2. 規約を記録し、福利厚生レポート・グループに関連付けます。

  3. 編集結果をアップロードします。

  4. エラーを解決します。

ワークブックの生成

「プラン構成」作業領域で、次の操作を行います。

  1. 「タスク」パネル・ドロワーで、「規約の管理」をクリックして「規約の管理」ページを開きます。

  2. 「検索結果」セクションで、「ワークブックで準備」をクリックします。

ワークブックでの規約の作成および関連付け

ワークブック列は、「規約の作成」ダイアログ・ボックスのフィールドと同じです。

  1. 「規約」セクションで、ルール、ポリシーまたは法定要件を作成します。

  2. 「規制機関」セクションで、規約を規制機関に関連付けます。

編集結果のアップロード

編集が完了したら、「アップロード」をクリックして、「変更済」としてマークされた行をアプリケーション表にロードします。

注意: 規約が正常にアップロードされた後は、ワークブック内で規約を編集できません。ただし、規約は「規約の管理」ページで編集できます。

エラーの解決

アップロード・プロセスによって、各ワークブック行の「ステータス」フィールドが自動的に更新されます。

レビューを必要とするエラーが存在する場合、プロセスでは次のことが実行されます。

  1. アプリケーション内の変更をロールバックします

  2. ワークブック行のステータスを「アップロードに失敗しました」に設定します

  3. 次のワークブック行に進みます。

エラーを表示して解決するには、次の手順を実行します。

  1. 「ステータス」フィールドの「更新失敗」をダブルクリックします。

  2. ワークブックのデータ問題を修正します。

  3. 最新の変更をアップロードします。

福利厚生関係によって、福利厚生の登録および処理のための就業者アサイメントがグループ化されます。採用時または追加アサイメントを追加する際に、就業者への福利厚生関係のデフォルト割当を構成します。

「設定および保守」作業領域の「デフォルト福利厚生関係の構成」タスクを使用して、国または法的エンティティと福利厚生使用の組合せごとに次の選択を行います。

  • デフォルト福利厚生関係

  • 無制限イベント処理の使用

  • 複数のアサイメント処理の構成

たとえば、Vision US法的エンティティに属する就業者のライフ・イベントの処理に福利厚生関係を割り当てるためのデフォルト値を定義します。また、国(米国)レベルでデフォルト値を定義して、その国のすべての法的エンティティを含めることもできます。

福利厚生担当者は、「登録」作業領域で個々の就業者に割り当てられたデフォルトの関係を更新または変更できます。

デフォルト福利厚生関係

事前定義済のデフォルト構成のため、すべての就業者は少なくとも1つの福利厚生関係を持ちます。

次のいずれも使用しない場合は、事前定義構成を使用できます。

  • 無制限処理

  • 福利厚生関係に対する複数のアサイメント処理

無制限イベント処理の使用

無制限イベント処理を使用する場合は、次の両方に対して法的エンティティ・レベルまたは国レベルでデフォルト福利厚生関係を指定する必要があります。

  • 無制限イベント処理

  • ライフ・イベント処理

複数のアサイメント処理の構成

最初に、企業内の使用と法的エンティティ、または使用と国の各組合せに対して、相互に排他的な2つのオプションから1つ選択する必要があります。

  • 福利厚生処理に対して複数のアサイメント処理を使用不可にします。

  • 福利厚生処理に対して複数のアサイメント処理を使用可能にして構成します。

福利厚生に対する複数のアサイメント処理の無効化

福利厚生処理に対して複数のアサイメント処理を有効にしない場合、すべての就業者アサイメントが、選択したデフォルト福利厚生関係に関連付けられます。この構成では、各就業者には福利厚生関係が1つのみ存在するため、福利厚生担当者は代替の福利厚生関係を選択できません。

福利厚生に対する複数のアサイメント処理の有効化および構成

福利厚生に対する複数のアサイメント処理を使用可能にする場合は、福利厚生関係を追加就業者アサイメントに関連付けるデフォルト・パターンを構成します。

次の選択肢から新規アサイメントのデフォルト・オプションを1つ選択します。

  • 構成されたデフォルト福利厚生関係に新規アサイメントを含めます。

  • 新規アサイメントを福利厚生関係に含めません。

  • 就業者のプライマリ福利厚生関係に新規アサイメントを含めます。これは、デフォルト福利厚生関係か、プライマリとして指定された別の福利厚生関係です。

福利厚生関係に新規アサイメントを含める場合は、そのアサイメントがその福利厚生関係のプライマリ・アサイメントになり、現在のプライマリ・アサイメントを置換するかどうかを構成します。

複数アサイメント処理の有効化のユーザー・エクスペリエンスへの影響

複数のアサイメント処理を有効にすると、「登録」作業領域のページで、福利厚生関係によって就業者のデータをフィルタ処理できます。

このフィルタ・オプションがあるページは次のとおりです。

  • 加入者福利厚生要約

  • 登録の上書き

  • 個人ライフ・イベントの管理

  • オープン登録の処理

  • ライフ・イベントの処理

「登録」作業領域を使用して、複数の福利厚生関係を持つ加入者に対して登録を実行できるのは管理者のみです。これらの加入者は、セルフサービス・ページを使用して福利厚生に登録できません。

デフォルト福利厚生関係の構成

福利厚生関係によって、就業者アサイメントに基づいて処理するための福利厚生がグループ化されます。各就業者には、少なくとも1つの福利厚生関係が必要です。デフォルト福利厚生関係を定義するには、「デフォルト福利厚生関係の構成」ページを使用します。

デフォルト福利厚生関係を作成する方法を次に示します。

  1. ホーム・ページで、「その他」「設定および保守」をクリックします。

  2. 「デフォルト福利厚生関係の構成」タスクを検索して開きます。

  3. 「デフォルト福利厚生関係の構成」ページで「新規」アイコンをクリックします。

  4. 「使用」としてライフ・イベントまたは無制限を選択します。

  5. デフォルト福利厚生関係を実装する国を選択します。

  6. 福利厚生関係モデルとして「プライマリ雇用関係」を選択します。

  7. デフォルト福利厚生関係の有効日範囲を選択します。

  8. 「保存」をクリックします。

ノート: 古いフィールドを表示するには、「表示」「列」をクリックし、古い列を表示に切り替えます。これらのフィールドは読取り専用です。

統合Microsoft Excelワークブックを使用してレポート・グループを作成およびアップロードできます。

統合ワークブックを使用してレポート・グループを管理するための基本プロセスは次のとおりです。

  1. ワークブックを生成します。

  2. レポート・グループを作成し、既存のグループに詳細を追加します。

  3. 編集結果をアップロードします。

  4. エラーを解決します。

ワークブックの生成

「プラン構成」作業領域で、次の操作を行います。

  1. 「タスク」パネル・ドロワーで、「レポート・グループの管理」をクリックして「レポート・グループの管理」ページを開きます。

  2. 「検索結果」セクションで、「ワークブックで準備」をクリックします。

レポート・グループの作成および詳細の追加

ワークブックの列および選択リストは、レポート・グループの編集ページのフィールドおよび選択リストと同じです。

  • レポート・グループを作成します。

    1. 福利厚生プログラムとプランをレポート・グループに関連付けます。

    2. レポート・グループを管理する規制機関や規約を選択します。

  • 既存のレポート・グループに詳細を追加します。たとえば、追加のプログラムを既存のレポート・グループに関連付けます。

    1. 「コンポーネント・プログラム」セクションにレポート・グループの名前を入力します。

    2. プログラムを選択します。

    3. 有効開始日を入力します。

ノート: ワークブックのレポート・グループの既存のデータは編集できません。ただし、「規約の管理」ページで既存のレポート・グループ・データを編集できます。

編集結果のアップロード

編集が完了したら、「アップロード」をクリックして、「変更済」としてマークされた行をアプリケーション・データベースにロードします。

エラーの解決

アップロード・プロセスによって、各ワークブック行の「ステータス」フィールドが自動的に更新されます。レビューを必要とするエラーが存在する場合、プロセスでは次のことが実行されます。

  1. アプリケーション・データベースの変更をロールバックします。

  2. ワークブック行のステータスを「アップロードに失敗しました」に設定します

  3. 次のワークブック行に進みます。

エラーを表示して解決するには、次の手順を実行します。

  1. 「ステータス」フィールドの「更新失敗」をダブルクリックします。

  2. ワークブックのデータ問題を修正します。

  3. 最新の変更をアップロードします。

一般的な福利厚生に関するFAQ

設定および保守作業領域で、次の操作を行います。

  • 「共通参照の管理」タスクを使用して、福利厚生機能および適格プロファイルの福利厚生参照タイプを作成および編集します。

  • 「福利厚生参照の管理」タスクを使用して、BENで始まる既存の参照タイプの参照コードを編集します。

このタスクを使用して新しい参照タイプを作成することはできません。

福利厚生の文書カテゴリに文書タイプを追加するにはどうすればよいですか。

「設定および保守」作業領域の「文書タイプの管理」タスクを使用します。

適格就業者は、以前の法的エンティティで選択した福利厚生を引き続き受けることになります。

グローバル異動の前に、管理者は「デフォルト福利厚生関係の構成」ページで、異動先の法的エンティティや国に対するデフォルトの福利厚生関係アサイメント・ルールが存在することを確認する必要があります。

次の表は、正確性を確認するシナリオと処理をまとめたものです。

シナリオ 処理

特定の就業者が対象

「福利厚生サービス・センター」ページの「福利厚生関係の管理」ページにある「福利厚生関係」タブで、「リフレッシュ」をクリックします。

就業者の法的エンティティまたは国に対して、デフォルトの福利厚生関係構成が存在することを確認します。

複数の就業者が対象

「評価およびレポート」作業領域の「福利厚生関係の割当および更新」プロセスを使用します。

ライフ・イベントがクローズされた後でも、受取人詳細を上書きできますか。

はい、「登録」作業領域の「登録の上書き」オプションを使用して、受取人詳細を上書きできます。たとえば、ある加入者のライフ・イベントをクローズすると、様々なプランに対する受取人パーセント割付は合計100%になる必要があります。そうならない場合、「登録の上書き」オプションを使用して、以前にクローズしたライフ・イベントの受取人パーセント割付を修正できます。

割付の修正方法は次のとおりです。

  1. 福利厚生サービス・センターの「登録」タブで、「処理」メニューの「登録の上書き」を選択します。

  2. 「登録の上書き」ページで、「受取人」セクションまでスクロールします。

  3. 各受取人の割付を修正し、残りの割付が0%になるようにします。

複数の加入者の受取人パーセントまたは受取人タイプを一括で修正するにはどうすればよいですか。

福利厚生ヘルス・チェック診断レポートを使用して、プライマリ受取人のない受取人パーセントおよび次順位受取人の割付を識別します。修正処理に必要なデータを提供する、レポート内の関連セクションを次に示します。

セクション 説明

受取人パーセントが正しくない個人(HDL形式)

パーセント数が合計100パーセントにならない受取人をリストします。

次順位受取人を持つが、プライマリ受取人を持たない個人(HDL形式)

次順位受取人を持つが、プライマリ受取人を持たない個人をリストします。

これらのセクションにリストされたデータを.datファイルにコピーし、パーセントを修正したり、次順位受取人をプライマリ受取人に変更したりした後、HDLを使用してアップロードできます。