8登録機会をフィルタするためのライフ・イベントの変移
この章の内容は次のとおりです。
ライフ・イベントの変移
ライフ・イベントは、指定した日数内に複数発生することがあります。変移ルールを使用すれば、それらを1つのイベントに変移して処理することができます。通常、同じ福利厚生関係内で特定の日に1人の加入者に対して処理できるのは、1つのライフ・イベントだけです。このトピックの内容は、次のとおりです。
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ライフ・イベントに変移ルールを使用する典型的なケース
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変移ルールを処理してライフ・イベントを変移できる場所
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これらルールと福利厚生関係の連携のしくみ
変移ルールは、「プラン構成」作業領域にある「ライフ・イベントの管理」タスクの「変移ルール」タブで作成します。1つの変移ルールには、最大10個のライフ・イベントを含めることができます。
変移ルールの例
変移ルールは、ライフ・イベントの組合せの中から獲得ライフ・イベントを決定するために定義します。
シナリオ: HR担当者が新規採用従業員の情報を入力する際には、複数のライフ・イベントが発生することがあります(新規採用、婚姻、扶養家族増加など)。
次のことが可能です。
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変移ルールを定義して、それらすべてのイベントを「新規採用」という1つの結果イベントに変移する。
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そのイベントを登録機会用に処理する
変移ルールを使用しない場合は、「新規採用」イベントを処理する前に、その他すべてのイベントを手動で無効化または削除する必要があります。なお、同じに複数のイベントが検出された場合に、その他のイベントを上書きするように「新規採用」イベントを構成することもできます。「ライフ・イベントの管理」ページでライフ・イベントを作成または編集する際に、「上書き」チェック・ボックスを使用します。
ライフ・イベント変移ルールの処理
次の表は、変移ルールを処理するための場所と、その説明をリストしたものです。
作業領域とタスク | 説明 |
---|---|
「評価およびレポート」作業領域: 「ライフ・イベントの変移」バッチ・プロセス |
「ライフ・イベントの変移」バッチ・プロセスの動作:
|
「評価およびレポート」作業領域: 任意の加入評価バッチ・プロセス 個人の「登録」作業領域:「ライフ・イベントの処理」タスク |
加入評価処理のデフォルトの動作:
|
個人の「登録」作業領域:「個人ライフ・イベント」タスク |
「潜在的ライフ・イベント」タブの「ライフ・イベントの変移」処理を使用します。 個人のイベント変移の動作:
|
福利厚生関係とライフ・イベントの変移
「ライフ・イベントの変移」プロセスでは、複数の福利厚生関係をまたいで発生したライフ・イベントは変移されません。イベントをグローバルに設定した場合でも、このプロセスは任意の時点で、個人の1つの福利厚生関係内でイベントを変移します。
変移ルールと適時性日数
適時性ルールを使用してライフ・イベントを構成した場合、加入評価処理では変移ルールより先に適時性ルールが評価されます。
変移ルールでの発生日の選択のガイドライン
変移ルールの獲得ライフ・イベントの発生日として割り当てる日付を選択する必要があります。「ライフ・イベント発生日」リストから日付ルールを選択します。
変移ルールは、「プラン構成」作業領域の「ライフ・イベントの管理」タスクを使用して作成します。
バッチ・プロセス実行の有効日
このルールは、結果ライフ・イベントの発生日を、「ライフ・イベントの変移」プロセスを実行する有効日に設定します。
例:
-
2015年11月1日に、「新規採用」ライフ・イベントが発生しました。
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2015年11月3日に、「等級変更」ライフ・イベントが発生しました。
-
2015年11月5日に、「ライフ・イベントの変移」プロセスを実行します。
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このプロセスは、ユーザーが定義した変移ルール・ロジックに従って、これらのイベントを「新規採用」ライフ・イベントに変移します。
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変移ルールによって、「新規採用」ライフ・イベントの発生日が2015年11月5日設定されます。
最早ライフ・イベント発生日
このルールは、結果ライフ・イベントの発生日を、評価されたライフ・イベントの最早の発生日に設定します。
前の例でこのルールを使用した場合、このプロセスは「新規採用」イベントの発生日を2015年11月1日に設定します。
最新ライフ・イベント発生日
変移プロセスは、結果ライフ・イベントの発生日を、評価されたライフ・イベントの最新の発生日に設定します。
前の例でこのルールを使用した場合、このプロセスは「新規採用」イベントの発生日を2015年11月3日に設定します。
最早ライフ・イベント日または結果イベント日
結果イベントがルールの変移イベントの中に含まれている場合、変移プロセスは発生日と同じイベント日を使用します。その他の場合、プロセスは結果イベント発生日を、評価されたイベントの最早の日付に設定します。
例:
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2015年11月1日に、「等級変更」ライフ・イベントが発生しました
-
2015年11月3日に、「住所変更」ライフ・イベントが発生しました。
-
「ライフ・イベントの変移」プロセスは、ユーザーが定義した変移ルール・ロジックに従って、これらのイベントを結果ライフ・イベントに変移します。
次の表は、このルールが結果ライフ・イベントに応じて発生日をどのように設定するかを示したものです。
結果ライフ・イベント | 発生日 |
---|---|
住所変更 |
2015年11月3日 「住所変更」イベント(結果イベント)は、変移ルールで選択したイベントに含まれています。したがって、そのイベントの発生日が適用されます。 |
事業所変更(新規ライフ・イベント) |
2015年11月1日。 「事業所変更」イベントは、変移ルールのイベント・リストに含まれていません。したがって、最早のイベント(このケースでは「等級変更」イベント)の発生日が適用されます。 |
最新ライフ・イベント日または結果ライフ・イベント日
結果イベントがルールの変移イベントの中に含まれている場合、変移プロセスは発生日と同じイベント日を使用します。その他の場合、プロセスは結果イベント発生日を、評価されたイベントの最新の日付に設定します。
前の例でこのルールを使用した場合、発生日は結果イベントに応じて次の表のようになります。
結果ライフ・イベント | 発生日 |
---|---|
住所変更 |
2015年11月3日 |
事業所変更(新規ライフ・イベント) |
2015年11月3日。 |
Formula
イベント発生日の決定に他の雇用情報を使用したい場合は、「ライフ・イベント発生日」Formulaタイプを使用してFormulaを作成します。
たとえば、ライフ・イベント発生日を就業者の事業所に応じて決定したい場合は、Formulaを作成します。
近接性日数
変移ルールでは、選択したイベントが発生した場合に、変移ルールを何日以内に適用する必要があるかを指定します。許容範囲として指定できる日数に制限はありません。
変移ルールに近接性日数値を設定するには、「プラン構成」作業領域にある「ライフ・イベントの管理」ページの「変移ルール」タブを使用します。
近接性日数の使用例
例1:「再雇用」イベントと「異動」イベントの発生日の差が5日以内の場合に、それらのイベントを適切なイベントに変移したいとします。その場合は、「近接性日数」フィールドに5と入力します。
例2:「婚姻」イベントと「扶養家族増加」イベントが同じ日に発生した場合に、それらのイベントを適切なイベントに変移したいとします。その場合は、「近接性日数」フィールドに0と入力します。
ライフ・イベントの変移ルールのFormulaタイプ
「変移ルールの作成」ページで事前定義以外のルールを定義したい場合は、ライフ・イベントの変移ルールでFormulaを使用します。このトピックでは、これらのFormulaのコンテキスト、データベース・アイテム、入力および出力を示します。
次の表は、「変移ルールの作成」ページで変移ルールのどの局面にFormulaを使用できるかを示したものです。
変移ルールの局面 | 使用するFormulaタイプ |
---|---|
構成アプローチ |
構成の変移 |
ライフ・イベント発生日 |
ライフ・イベント発生日 |
失われるイベントの処理 |
非獲得イベントの処理 |
コンテキスト
次のコンテキストは、すべてのFormulaタイプから使用できます。
-
LC_DATE_FROM: データベース・アイテムがいつから利用可能になるかを示す日付
-
LC_DATE_TO: データベース・アイテムがいつまで利用可能かを示す日付
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BUSINESS_GROUP_ID
-
ASSIGNMENT_ID
-
EFFECTIVE_DATE
-
BENEFIT_RELATION_ID
データベース・アイテム
BEN_PTNL_LER_FOR_PERとBEN_LER_Fの列は、すべてのFormulaタイプから使用できます。これらの列は、個人の潜在的ライフ・イベントに関連します。
入力変数
いずれのFormulaタイプについても、入力変数を定義する必要はありません。
戻り値
次の表は、各Formulaタイプに使用できる戻り値を説明したものです。
Formulaタイプ | 戻り変数 |
---|---|
構成の変移 |
|
ライフ・イベント発生日 |
LIFE_EVENT_OCCURRED_DATE: 獲得ライフ・イベントの発生日。 |
非獲得イベントの処理 |
ACTION_TO_TAKE: 次のいずれかの値を含みます。
|
サンプルFormula
このサンプルFormulaは、「婚姻」イベントと「住所変更」イベントの発生日の差が10日以内である場合に、それらのイベントを新しい「居住地変更」イベントへと変移します。このサンプルFormulaでは、カリフォルニアの就業者にのみ変移ロジックを適用します。
DEFAULT_DATA_VALUE for BEN_PPL_LER_NAME_TN is 'Default'
DEFAULT_DATA_VALUE for BEN_PPL_PTNL_LER_FOR_PER_ID_NN is 0
DEFAULT_DATA_VALUE for BEN_PPL_LER_ID_NN is 0
DEFAULT for PER_ASG_ADD_COUNTRY is 'U'
DEFAULT for PER_ASG_ADD_REGION2 IS 'C'
i=1
WINNING_LER_ID = 0
VOID_PTNL_ID1 = 0
VOID_PTNL_ID2 = 0
L_PER_PER_ADD_COUNTRY = PER_ASG_ADD_COUNTRY
L_PER_PER_ADD_REGION2 = PER_ASG_ADD_REGION2
if(L_PER_PER_ADD_COUNTRY = 'US' AND L_PER_PER_ADD_REGION2='CA') then (
WHILE BEN_PPL_LER_NAME_TN.exists(i) loop (
if(BEN_PPL_LER_NAME_TN[i] = 'Marriage') then (
VOID_PTNL_ID1 = BEN_PPL_PTNL_LER_FOR_PER_ID_NN[i]
)
if(BEN_PPL_LER_NAME_TN[i] = 'Address Change') then (
VOID_PTNL_ID2 = BEN_PPL_PTNL_LER_FOR_PER_ID_NN[i]
)
i=i+1
)
if(VOID_PTNL_ID1 != 0 AND VOID_PTNL_ID2 != 0) then (
WINNING_LER_ID = 316
return WINNING_LER_ID,VOID_PTNL_ID1,VOID_PTNL_ID2
)
)
return VOID_PTNL_ID1,VOID_PTNL_ID2
このサンプルFormulaは、ライフ・イベントの発生日が1999年1月1日より後であるかどうかをチェックします。条件がtrueであった場合、Formulaはその日付をライフ・イベント発生日として返し、獲得イベントに割り当てます。
DEFAULT_DATA_VALUE for BEN_PPL_LER_NAME_TN is 'My-Default'
DEFAULT_DATA_VALUE for BEN_PPL_LF_EVT_OCRD_DT_DN is '1999/01/01 12:00:00'(date)
i=1
LIFE_EVENT_OCCURRED_DATE = to_date('1999-01-01','yyyy-mm-dd')
while BEN_PPL_LER_NAME_TN.exists(i) loop (
if(BEN_PPL_LF_EVT_OCRD_DT_DN[i] > LIFE_EVENT_OCCURRED_DATE) then
LIFE_EVENT_OCCURRED_DATE = BEN_PPL_LF_EVT_OCRD_DT_DN[i]
i=i+1
)
return LIFE_EVENT_OCCURRED_DATE
このサンプルFormulaは、ACTION_TO_TAKE変数に割り当てられた値を、失われるイベントの処理用に返します。
ACTION_TO_TAKE = 'VOID'
return ACTION_TO_TAKE
式を使用したライフ・イベントの変移の例
このトピックの例では、Formulaを使用してライフ・イベントを変移するライフ・イベント変移ルールを示します。
「プラン構成」作業領域で、次の操作を行います。
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「FastFormulaの管理」タスクを使用してFormulaを作成する
-
「ライフ・イベントの管理」タスクの「変移ルール」タブを使用して変移ルールを作成する
Formulaを使用して変移ルールを作成する
「婚姻」イベントと「住所変更」イベントの発生日の差が10日以内の場合に、それらのイベントを新しい「居住地変更」イベントに変移します。このルールは、カリフォルニアの就業者にのみ適用する必要があります。米国のその他の事業所の就業者については、これらのイベントの発生日に30日間の許容範囲を持たせることとします。
このシナリオを達成するには:
-
「FastFormulaの管理」タスクを使用して、「変移ルール」FormulaタイプのFormulaを2つ作成します。
-
1つ目のFormulaには、「婚姻」イベントと「住所変更」イベントを「居住地変更」イベントに変移するためのロジックを含めます。イベントは、従業員の事業所がカリフォルニアである場合にのみ変移されます。Formulaテキストは次のとおりです。
DEFAULT_DATA_VALUE for BEN_PPL_LER_NAME_TN is 'Default' DEFAULT_DATA_VALUE for BEN_PPL_PTNL_LER_FOR_PER_ID_NN is 0 DEFAULT_DATA_VALUE for BEN_PPL_LER_ID_NN is 0 DEFAULT for PER_ASG_ADD_COUNTRY is 'U' DEFAULT for PER_ASG_ADD_REGION2 IS 'C' i=1 WINNING_LER_ID = 0 VOID_PTNL_ID1 = 0 VOID_PTNL_ID2 = 0 L_PER_PER_ADD_COUNTRY = PER_ASG_ADD_COUNTRY L_PER_PER_ADD_REGION2 = PER_ASG_ADD_REGION2 if(L_PER_PER_ADD_COUNTRY = 'US' AND L_PER_PER_ADD_REGION2='CA') then ( WHILE BEN_PPL_LER_NAME_TN.exists(i) loop ( if(BEN_PPL_LER_NAME_TN[i] = 'Marriage') then ( VOID_PTNL_ID1 = BEN_PPL_PTNL_LER_FOR_PER_ID_NN[i] ) if(BEN_PPL_LER_NAME_TN[i] = 'Address Change') then ( VOID_PTNL_ID2 = BEN_PPL_PTNL_LER_FOR_PER_ID_NN[i] ) i=i+1 ) if(VOID_PTNL_ID1 != 0 AND VOID_PTNL_ID2 != 0) then ( WINNING_LER_ID = 316 return WINNING_LER_ID,VOID_PTNL_ID1,VOID_PTNL_ID2 ) ) return VOID_PTNL_ID1,VOID_PTNL_ID2
ノート: Formulaテキストで、316は「事業所変更」ライフ・イベントのIDです。このIDは、ご使用の環境に適用される適切なIDに置き換えてください。 -
2つ目のFormulaには、就業者が米国内にいる場合にイベントを変移するためのロジックを含めます。
DEFAULT_DATA_VALUE for BEN_PPL_LER_NAME_TN is 'Default' DEFAULT_DATA_VALUE for BEN_PPL_PTNL_LER_FOR_PER_ID_NN is 0 DEFAULT_DATA_VALUE for BEN_PPL_LER_ID_NN is 0 DEFAULT for PER_ASG_ADD_COUNTRY is 'U' DEFAULT for PER_ASG_ADD_REGION2 IS 'C' i=1 WINNING_LER_ID = 0 VOID_PTNL_ID1 = 0 VOID_PTNL_ID2 = 0 L_PER_PER_ADD_COUNTRY = PER_ASG_ADD_COUNTRY L_PER_PER_ADD_REGION2 = PER_ASG_ADD_REGION2 WHILE BEN_PPL_LER_NAME_TN.exists(i) loop ( if(BEN_PPL_LER_NAME_TN[i] = Marriage') then ( VOID_PTNL_ID1 = BEN_PPL_PTNL_LER_FOR_PER_ID_NN[i] ) if(BEN_PPL_LER_NAME_TN[i] = 'Address Change') then ( VOID_PTNL_ID2 = BEN_PPL_PTNL_LER_FOR_PER_ID_NN[i] ) i=i+1 ) if(VOID_PTNL_ID1 != 0 AND VOID_PTNL_ID2 != 0) then ( WINNING_LER_ID = 316 return WINNING_LER_ID,VOID_PTNL_ID1,VOID_PTNL_ID2 ) return VOID_PTNL_ID1,VOID_PTNL_ID2
-
-
「変移ルールの作成」ページを使用して、2つの変移ルールを作成します。
-
1つ目の変移ルールに小さい方の連番を割り当てて、そのルールをカリフォルニアの就業者のイベントを変移するFormulaに関連付けます。次の表は、構成を示したものです。
フィールド 値 順序
1
構成アプローチ
ルール・ロジックにFormulaを使用
近接性日数
10
変移Formula
カリフォルニア就業者の変移ルール
ライフ・イベント発生日
バッチ・プロセス実行の有効日
-
2つ目の変移ルールに、大きい方の連番を割り当てます。このルールを、米国のその他の就業者のイベントを変移するFormulaに関連付けます。次の表は、構成を示したものです。
フィールド 値 順序
2
構成アプローチ
ルール・ロジックにFormulaを使用
近接性日数
30
変移Formula
残りの米国の就業者の変移ルール
ライフ・イベント発生日
バッチ・プロセス実行の有効日
カリフォルニアの就業者を処理するルールに小さい方の連番を割り当てるのは、そのルールを最初に評価するためです。カリフォルニアの就業者のルールは、米国のその他の就業者を処理するルールよりも限定的です。処理パフォーマンスを速くするには、より限定的なルールに、より大きい連番を割り当てることをお薦めします。
-
加入処理による変移ルールと適時性ルールの評価方法
適時性ルールを使用してライフ・イベントを構成した場合、加入評価処理では変移ルールより先に適時性ルールが評価されます。このトピックでは、変移ルールと適時性ルールのサンプル構成を使用して、加入評価処理がこのようなイベントをどのように評価するかを説明します。
変移ルール・イベントと適時性評価ルール・イベント
次のように構成したとします。
-
「異動」イベントと「居住地変更」イベントの発生日の差が5日以内である場合に、それらのイベントを結果の「居住地変更」イベントに変移する変移ルール。結果イベントの発生日は最早ライフ・イベントの日付に構成しました
-
「婚姻」イベントの適時性評価ルール。プロセス実行日から90日以上過ぎて発生したイベントについては、イベント・ステータスを「手動」に設定します
次の表は、加入評価処理でのライフ・イベントの評価方法を複数のシナリオで説明したものです。
シナリオ | イベント |
---|---|
適時性ルールを使用して構成されたライフ・イベントが、変移ルール・ライフ・イベントの組合せよりも先に発生します |
|
適時性ルールを使用して構成されたライフ・イベントが、変移ルール・ライフ・イベントの組合せよりも後に発生します |
|
AND演算子を使用した変移ルールの例
このトピックの例では、AND演算子を使用する変移ルールのサンプル構成を示します。またこの例では、そのルールが対応する潜在的ライフ・イベントを処理中にどう評価するかについても説明します。
変移ルールは、「プラン構成」作業領域の「ライフ・イベントの管理」タスクを使用して作成します。
AND演算子を使用したライフ・イベントの組合せ
次のイベントが同じ日に発生した場合に、それらのイベントを「扶養家族増加」イベントに変移したいとします。
-
婚姻
-
扶養家族増加
「変移ルールの作成」ページで変移ルールを作成するために、次の情報を指定します。
フィールド | 値 |
---|---|
選択したライフ・イベント |
次の値を選択します。
|
演算子 |
AND |
結果イベント名 |
扶養家族増加 |
ライフ・イベント発生日 |
最早ライフ・イベント発生日 |
近接性日数 |
0 |
失われるイベントの処理 |
一致するライフ・イベントの無効化 |
次の表は、加入評価処理での変移ルールの評価方法を複数のシナリオで説明したものです。
シナリオ | プロセスの処理 |
---|---|
シナリオ:
|
このプロセスでは次のことが行われます。
|
シナリオ:
|
両方のイベントが同じ日に発生していないため、このシナリオでは変移ルールは適用されません。 プロセスが「婚姻」イベントを評価します。 「扶養家族増加」イベントは「検出」ステータスのまま維持されます。 |
シナリオ:
|
一方のイベントが発生しないため、このシナリオでは変移ルールは適用されません。 プロセスが「婚姻」イベントを評価します。 |
OR演算子を使用した変移ルールの例
このトピックの例では、OR演算子を使用する変移ルールのサンプル構成を示します。またこの例では、そのルールが対応する潜在的ライフ・イベントを処理中にどう評価するかについても説明します。
変移ルールは、「プラン構成」作業領域の「ライフ・イベントの管理」タスクを使用して作成します。
OR演算子を使用したライフ・イベントの組合せ
次のシナリオについて考えます。
-
HR担当者が新規採用従業員の情報を入力する際には、複数のライフ・イベントが発生することがあります(新規採用、婚姻、扶養家族増加など)。
-
これらのイベントの発生日の差が10日以内である場合、それらのイベントを「新規採用」イベントに変移し、他のイベントを無効化します。
-
もっとも早いライフ・イベント日を、結果イベントの発生日として使用します。
「変移ルールの作成」ページで変移ルールを作成するために、次の情報を指定します。
フィールド | 値 |
---|---|
選択したライフ・イベント |
次の値を選択します。
|
演算子 |
OR |
結果イベント名 |
新規採用 |
ライフ・イベント発生日 |
最早ライフ・イベント発生日 |
近接性日数 |
10 |
失われるイベントの処理 |
一致するライフ・イベントの無効化 |
次の表は、加入評価処理での変移ルールの評価方法を複数のシナリオで説明したものです。
シナリオ | プロセスの処理 |
---|---|
シナリオ:
|
このプロセスでは次のことが行われます。
|
シナリオ:
|
このプロセスでは次のことが行われます。
次のイベントが最早イベントの近接性日数(10日間)以内に発生しなかったため、変移ルールはこれらのイベントを処理しません。
これらのイベントは、「検出」ステータスのまま維持されます。 |
シナリオ:
|
2015年9月14日に実行された場合、プロセスは:
2015年9月20日に実行された場合、プロセスは:
|
順次処理する変移ルールの例
このトピックの例では、順次処理される2つの変移ルールのサンプル構成を示します。またこの例では、これらのルールが対応する潜在的ライフ・イベントを処理中にどう評価するかについても説明します。
変移ルールは、「プラン構成」作業領域にある「ライフ・イベントの管理」ページの「変移ルール」タブを使用して作成します。
「変移ルールの作成」ページを使用して順次ルールを作成する
「事業所変更」イベントが発生した場合に、同じ日に発生する可能性がある他のイベント(誕生日や採用記念日など)を削除します。これらのイベントは、プラン構成に従って登録機会を提供しないため、追跡しません。
このシナリオを達成するには:
-
AND演算子を使用して、3つの変移ルールを作成します。
-
各ルールには一意の連番を使用します。
-
各ルールに、獲得イベントと失われるライフ・イベント(誕生日イベントなど)を含めます。
次の表は、1つ目のルールの構成を示したものです。
フィールド | 値 |
---|---|
順序 |
1 |
選択したライフ・イベント |
次の値を選択します。
|
演算子 |
AND |
結果イベント名 |
事業所変更 |
ライフ・イベント発生日 |
最早ライフ・イベント発生日 |
近接性日数 |
0 |
失われるイベントの処理 |
一致するライフ・イベントの削除 |
2つ目と3つ目のルールについても、1つ目のルールと同じ構成を使用します。ただし、各ルールに対して、異なる連番と失われるライフ・イベントを入力します。値は次の表のとおりです。
ルール2の構成 | ルール3の構成 |
---|---|
連番: 2 |
連番: 3 |
次のライフ・イベントを選択します。
|
次のライフ・イベントを選択します。
|
次の表は、加入評価処理での変移ルールの評価方法を複数のシナリオで説明したものです。
シナリオ | プロセスの処理 |
---|---|
次のシナリオについて考えます。
|
このプロセスでは次のことが行われます。
|
次のシナリオについて考えます。
|
このプロセスでは次のことが行われます。
|
ライフ・イベントの変移に関するFAQ
福利厚生データベース・アイテムにアクセスするにはどうすればよいですか。
「給与計算」作業領域の「FastFormula」ページを使用してFormulaを作成または編集する場合、Formulaに含める福利厚生データベース・アイテムにアクセスする方法は次のとおりです。
-
「データベース・アイテム」タブをクリックします。「検索」ボックスで、「データベース・アイテム」を選択していない場合は選択します。
-
すべての福利厚生データベース・アイテムのリストを取得するには、検索値としてBENと入力します。または、含める特定の福利厚生データベース・アイテムの名前がわかっている場合は、その名前を入力します。
-
リストでデータベース・アイテムを選択し、「Formulaに追加」をクリックしてFormulaに含めます。