退職の取消について

退職を取り消すと、以前に終了した雇用関係とアサイメントが、退職前のステータスで復元されます。退職時にプライマリ雇用関係またはアサイメントがプライマリ以外になった場合、退職を取り消すとプライマリに戻ります。

HR担当者およびライン・マネージャは、それぞれ「自分のクライアント・グループ」タブおよび「自分のチーム」タブで「退職」(バージョン2 (V2))または「雇用の終了」(バージョン3 (V3))クイック処理を使用して退職を取り消すことができます。退職した就業者を検索し、「退職の表示」ページで取消をクリックできます。ライン・マネージャは、退職を取り消す権限を持っている場合、先日付の退職であれば、その退職を取り消すことができます。

ロールおよびユーザー・アクセスの処理

  • 退職時に個人に自動的にプロビジョニングされたロール(受取人など)は、自動的にプロビジョニング解除されます。

  • 退職時に手動または自動的にプロビジョニング解除されたロールは、再度プロビジョニングされます。

  • 個人のユーザー・アカウントが退職時に使用不可になった場合、再度使用可能になります。

退職前および退職後の変更

雇用関連の処理または変更が退職前に発生した場合、退職を取り消すとそれらは元に戻ります。ただし、退職後に先日付の変更が取り消されることはありません。たとえば、従業員の部門が退職後に終了し、すべての従業員が別の部門に再配置されたとします。退職の取消によって、終了した部門は復元されますが、新しい部門は復元されません。退職を取り消しても、従業員のライン・マネージャは自動的に復元されません。パラメータ0を指定して「マネージャ階層のリフレッシュ」プロセスを実行し、ライン・マネージャ階層の下に従業員を手動で追加しなおす必要があります。退職を取り消した後で雇用データを手動で検証し、必要な変更を加えることが重要です。

退職を取り消すための制限

同じ雇用主が就業者を同時に再雇用した場合、退職を取り消すことはできません。たとえば、4月15日に従業員を退職させ、同じ雇用主を使用して5月1日に再雇用したとします。5月15日の退職を取り消そうとします。この個人は同じ雇用主との間に2つの同時従業員雇用関係を持つため、この操作は実行できません。

非プライマリ雇用関係でトランザクションが実行されている場合にのみ、「グローバル臨時アサイメントの終了」トランザクションに対して退職の取消を実行できます。
ノート: V3退職を使用している場合は、HCMデータ・ローダーおよびREST APIのみを使用して「グローバル臨時アサイメントの終了」トランザクションの退職の取消を実行できます。