2 製品およびサービス・データの管理: 製品の定義

この章の内容は次のとおりです。

品目: 説明

単一または複数の品目を作成し、事前定義済テンプレートを適用します。

単一品目の作成

品目の作成は、UIの複数の場所から開始できます。最初に、マスター組織、品目数(この場合は1品目)、品目区分などの基本情報を指定します。その次に、品目に適用するテンプレートを選択します。テンプレートは順次的に適用され、前のテンプレートは後のテンプレートによって上書きされます。次に、必要な属性を指定します。品目区分で必須属性が定義されている場合は、その属性を指定する必要があります。

基本的な標準運用属性など、品目の別の側面を入力または表示するには、「仕様」タブの下のデータ・レベル属性を使用します。必要に応じて、「品目」または「品目改訂」レベルで「付加フレックスフィールド」を指定できます。Oracle Fusion Product Hubの使用ライセンスが供与されている場合は、拡張可能フレックスフィールドを指定して、「品目」、「品目改訂」および「品目仕入先サイト」のレベルで品目の属性を取得できます。

ユーザー・インタフェースで品目を作成しているときに、必要に応じて次のことを実行できます。

  • 品目構成の定義

  • 組織への割当

  • 関連の作成

  • カタログ・カテゴリの割当

  • 添付の追加

注意: 特定の属性値に基づいて品目を作成しているときには、品目カテゴリ割当の自動プロセスが実行される場合があります。機能領域カタログが定義されていない場合、その機能領域の品目割当はスキップされます。品目の作成時には、品目ルールが評価され、該当するメッセージが表示されます。データ品質チェックが有効化されている場合は、チェックの結果が表示されます。

複数品目の作成

新規品目を作成する場合、複数の品目を同時に作成することもできます。いくつかの共通特性を共有する多数の品目を作成する必要がある状況では、この手順を使用するのが適しています。

複数品目の作成は、単一品目の作成とほぼ同じように開始します。単一品目のシナリオでは品目数に1と入力しますが、複数品目の場合は1より大きい数値を入力します。表に各品目の詳細を指定する必要がある「複数品目の作成」ページが表示されます。

品目コピー: 説明

「品目の作成」アクションを使用すると、ユーザーは「コピーから作成」オプションを選択できるようになり、コピー元の品目を入力できるようになります。1つ以上の品目がコピーによって作成できます。

コピーによる品目の作成

次のものを既存の品目からコピーできます。

  • 属性

  • 関連

  • 構成

  • 組織割当

  • 添付

  • サプライヤ組織割当

  • カタログ・カテゴリ割当

属性

属性をコピーしてからテンプレートを適用するか、テンプレートを適用してから属性をコピーするかを示します。「仕様」タブで、属性値のコピーに使用できる属性グループのリストを選択します。

関連

「関連」タブで、新規品目にコピーされる関連、組織割当および添付カテゴリを選択します。

構成

「構成」タブで、新規品目にコピーする構成を選択します。構成をコピーするかわりに、共通の構成を作成することもできます。

添付

添付を選択することもできます。

改訂: 説明

品目は、品目定義の変更に基づいて改訂できます。改訂は、品目の改訂が追跡されるかどうかに関係なく、常に品目に対して作成されます。通常、品目の形状、フィットおよび機能が変更された場合、新しい改訂が作成されます。組織は新しい品目または改訂を作成して、品目の形状、フィットおよび機能に影響する大規模な変更を取得することもできます。

改訂レベルの変更は、改訂レベルの属性を使用して、新しい改訂を作成することで取得します。

取引先品目の作成および編集: 説明

取引先品目は、Product Hubアプリケーションの外部にある品目です。取引先および取引先品目の管理タスクを使用すると、これらの取引先品目を取引先品目としてProduct Hubに追加し、必要に応じてProduct Hub品目と関連付けることができます。「製品情報管理」作業領域で使用可能な取引先および取引先品目の管理タスクを使用して、取引先品目を作成します。

取引先品目の検索

リスト検索モデルを自動提示検索とともに使用して、取引先品目を検索します。「フィルタの表示」処理によって左側のパネルが開き、そこから追加のフィルタを指定できます。自動提示結果では、次のリージョンに検索結果が表示されます。

  • 取引先品目

  • 取引先

  • 関係品目

リスト検索からの検索結果は、表ビューとカード・ビューの2つの異なるビューに表示できます。表モードでは、表の各行に特定の取引先品目の情報が示されます。表ビューには次のフィールドが表示されます。

  • 添付: この列から、取引先品目の添付に簡単にアクセスできます。青い点が表示されている場合は、取引先品目に添付があります。青い点をクリックすると、取引先品目の詳細が示されている右パネルが開き、「添付」リージョンが展開されます。この列にプラス記号が示されている場合は、取引先品目に添付は含まれていません。

  • 関係: この列から、行内の取引先品目と製品品目との間の関係に簡単にアクセスできます。青い点が表示されている場合は、取引先品目に関係があります。青い点をクリックすると、取引先品目の詳細が示されている右パネルが開き、「関係」リージョンが展開されます。この列にプラス記号が示されている場合は、取引先品目に関係は含まれていません。

  • ソーシャル: この列は、品目にソーシャル会話があるかどうかを示します。ソーシャル会話が存在しない場合は、アイコンがグレー表示になります。取引先品目の行内のアイコンをクリックすると、「ソーシャル」ダイアログ・ウィンドウが開きます。取引先品目に対する会話が存在する場合は、その会話がリストされます。

  • お気に入り: この列に黄色い星のアイコンが表示されている場合は、取引先品目がお気に入りとして指定されていることを示します。星がグレー表示されている場合は、アイコンをクリックして、取引先品目をお気に入りとしてマークできます。

  • イメージ: 取引先品目にイメージが設定されている場合は、この行にそのイメージが縮小表示されます。イメージが設定されていない場合は、イメージを設定する必要があることを示すイメージが表示されます。

  • 取引先品目: 行の取引先品目番号。

  • 取引先: 取引先品目の取引先。

  • タイプ: 取引先品目のタイプ。値は、「製造業者」、「顧客」、「競合」および「サプライヤ」です。

  • 開始日および終了日: 取引先品目が使用可能な日付。

取引先品目の作成

ユーザーに「取引先品目の管理」に対する機能権限と、取引先品目に対する「表示」および「保守」権限のあるデータ付与がある場合(データ・セキュリティが有効な場合)、両方の検索結果ビューで、「追加」アイコンをクリックして新しい取引先品目を作成できます。ユーザーが追加処理をクリックすると、右側のパネルが展開され、「取引先品目の作成」コンテンツが示されます。取引先とタイプを選択します。「取引先タイプ」には、「製造業者」、「顧客」、「サプライヤ」および「競合」の4つの値があります。ユーザーが、その取引先品目または取引先のすべての取引先品目に対する「表示」データ権限のみを持っている場合、このフィールドは読取り専用になります。

  • 関係: このセクションを使用して、この取引先品目を表示または編集したり、取引先品目に関連品目を追加します。

  • 添付: このセクションを使用して、この取引先品目に関連する添付を管理します。

  • セキュリティ: セキュリティが有効な場合は、このセクションを使用してユーザーまたはユーザー・グループの権限を管理します。

    注意: 取引先品目が公開としてマークされている場合、「セキュリティ」リージョンは非表示になります。

製品の定義に関するFAQ

品目とは何ですか。

品目は、販売または取引する製品とサービス、および製品とサービスを構成するコンポーネントを表すために使用されます。

作成する各品目には、購買、在庫管理などの様々な機能に関して品目の動作を決定するいくつかの標準運用属性があります。これらの運用属性以外に、品目には品目区分で定義されるいくつかのユーザー定義属性があります。これらのユーザー定義属性は、品目仕様および製品定義に関連するその他の情報を取得します。

複数の品目テンプレートを選択するとどうなりますか。

複数の品目テンプレートが選択されると、それらのテンプレートは順次的に適用されます。そのため、複数のテンプレートで同じ属性が定義されていると、順序内で後続のテンプレートで設定されている属性の値が、その属性に対して前に設定されていた値をオーバーライドします。たとえば、テンプレート1でオーダー可能属性に「はい」が設定されていて、テンプレート2では同じ属性に「いいえ」が設定されていると、その属性値には「いいえ」が設定されます。

どのようにして新しい改訂を作成できますか。

「改訂の管理」ダイアログ・ボックスから新しい改訂を作成します。変更オーダーによって改訂を作成することもできます。

取引先を削除できますか。

取引先は、その取引先に取引先品目が割り当てられていない場合にのみ削除できます。削除できるのは、「製造業者」、「顧客」および「競合」の取引先のみです。