20 製品およびサービス・データ品質の管理: 製品およびサービス・データの標準化
この章の内容は次のとおりです。
番号、摘要およびルール: 説明
品目、変更オーダーおよび新規品目要求の作成時に、複数のタイプのオブジェクトの識別番号を生成するルールを作成できます。品目の摘要を生成するルールを作成することもできます。
ルールを使用した番号および摘要の生成には、次の処理が必要です。
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ルール・セットの作成
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ルールの作成
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関連付けの完了
ルール・セットの作成
番号生成ルールを含むルール・セットを、品目区分、変更オーダー・タイプまたはそのオブジェクトの新規品目要求タイプに関連付ける必要があります。
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オブジェクトの番号(または摘要)に新しい値を割り当てるため、ルール・セットの「割当」タイプを選択する必要があります。
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ルール・セットでは、関連タイプは次の表に従ってオブジェクトに対応する必要があります。
採番されるオブジェクト ルール・セットの関連タイプ 品目
品目区分
変更オーダー
変更タイプ
新規品目要求
新規品目要求
注意: ルール・セットを属性グループに関連付けることもできますが、属性グループの番号を生成することはできません。
ルール・セットは、品目マスター・ルール・セットに追加することでアクティブ化します。
ルールの作成
番号または摘要を生成するルールは、適切な値を生成する必要があります。
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ルールの戻りタイプは、次の表に従って採番されるオブジェクトに対応する必要があります。
採番されるオブジェクト ルールの戻りタイプ 品目(番号)
品目番号
品目(摘要)
品目摘要
変更オーダー
変更オーダー番号
新規品目要求
新規品目要求番号
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ルールの定義は、戻り値として番号(または摘要)を生成する必要があります。
関連付けの完了
オブジェクトを、番号または摘要を生成するルールのルール・セットに関連付ける必要があります。
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ルール・セットはすでに存在し、有効なルールを含む必要があります。
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オブジェクトの番号生成方法(または摘要生成方法)を生成済ルールに設定する必要があります。生成方法を設定する場所は、オブジェクトによって異なります。
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番号生成方法を生成済ルールに設定した後、関連するルール・セット名を、作成した生成ルールを含むルール・セットに設定する必要があります。
注意: 品目区分では、品目の番号生成用に1つのルール・セットおよび品目の摘要生成用に異なるルール・セットを使用できます。
ルールを使用した番号および摘要の生成: 例
次のシナリオは、ルールを使用して、新規に作成された品目、変更オーダー、新規品目要求、および新規に作成された品目の摘要の番号を生成する方法を示しています。
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新規品目の番号を生成するためのルール作成
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新規品目の摘要を生成するためのルール作成
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変更オーダーの番号を生成するためのルール作成
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新規品目要求の番号を生成するためのルール作成
新規品目の番号を生成するためのルール作成
このシナリオは、ルールを使用して新規に作成された品目の番号を生成する方法を示しています。
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ルールの設定タスクを選択します。
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「ルール・セットの管理」ページで、次の表に示すフィールド値を含むルール・セットを作成して保存します。
フィールド(ルール・セット) 値 表示名
例: MyItemNumGenRuleSet1
タイプ
割当
関連タイプ
品目区分
関連名
例: MyItemClass1
ビジネス・エンティティ
1つ以上の品目データ・レベル、品目改訂データ・レベルまたは品目仕入先データ・レベル
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「ルール・セットの編集」ページで、次の表に示すフィールド値を含むルールを作成して保存します。
フィールド(ルール) 値 名前
例: MyItemNumGenRule1
戻りタイプ
品目番号
プライマリIf式
true
セカンダリ If式
true
戻り値
例:
[Item].[Physical Attributes].[Unit Length]
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「品目区分の管理」タスクを選択します。
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「品目区分の管理」ページで、ルール・セットの関連名として選択した品目区分を編集します。
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「品目区分の編集」ページの「品目管理」タブで、次の表に示すフィールド値を選択し、品目区分を保存します。
フィールド(品目区分) 値 名前
例: MyItemClass1
品目番号生成方法(「番号生成」セクション)
生成済ルール
関連付けられたルール・セット
例: MyItemNumGenRuleSet1
注意: 対応する関連タイプ(このシナリオでは品目区分)を持つルール・セットのみ使用できます。また、有効なルールがルール・セットに作成されていない場合、ルール・セットは関連付けられたルール・セット値リストには表示されません。 -
この品目区分から新しい品目を作成する場合、品目番号フィールドには最初は番号がルール生成されるというメッセージが含まれます。品目を保存(または発行)すると、ルールによって番号が生成されます。
注意: 品目の保存後、このサイト・レベルで「品目番号の更新」(EGP_UPDATEABLE_ITEM)プロファイル・オプションが「はい」に設定されていない場合、品目番号は、生成されたか手動で入力されたかに関係なく変更できません。そのプロファイル・オプションが「はい」に設定されている場合、番号生成ルールで使用される属性が更新されると、それに応じて品目番号が再生成されます。
新規品目の摘要を生成するためのルールの作成
このシナリオでは、ルールを使用して新規に作成された品目の摘要を生成する方法を示します。シナリオは、新規品目の番号を生成するためのものと同じですが、次に示すような違いがあります。
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「ルール・セットの編集」ページの「詳細」セクションで、ルールの違いを次の表に示します。
フィールド(ルール) 値 名前
例: MyItemDescGenRule1
戻りタイプ
品目摘要
戻り値
例:
[Item].[Main].[Item_Type] + [Item].[Main].[Long_Description]
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「品目管理」タブでの、品目区分の違いを次の表に示します。
フィールド(品目区分) 値 品目摘要生成方法(「摘要生成」セクション)
生成済ルール
関連付けられたルール・セット
例: MyItemDescGenRule1
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この品目区分から新しい品目を作成する場合、品目の「摘要」フィールドには最初は摘要がルール生成されるというメッセージが含まれます。品目を保存(または発行)すると、ルールによって読取り専用の摘要が生成されます。
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摘要生成ルールで使用される属性が更新されると、品目を表示するときにそれに応じて品目摘要が再生成されます。
変更オーダーの番号を生成するためのルールの作成
このシナリオは、ルールを使用して新規に作成された変更オーダーの変更オーダー番号を生成する方法を示しています。シナリオは新規品目の番号を生成するためのものと同じですが、次に示すような違いがあります。
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「ルール・セットの編集」ページでの、ルール・セットの違いを次の表に示します。
フィールド(ルール・セット) 値 表示名
例: MyCONumGenRuleSet1
関連タイプ
変更タイプ
関連名
例: MyCOType1
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「ルール・セットの編集」ページの「詳細」セクションで、ルールの違いを次の表に示します。
フィールド(ルール) 値 名前
例: MyCONumGenRule1
戻りタイプ
変更オーダー番号
戻り値
例:
Flexfield[CM_Global_Segment1]
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「変更オーダー・タイプの編集」ページの「番号生成」タブでの、変更オーダーの違いを次の表に示します。
フィールド(変更オーダー・タイプ) 値 番号生成方法(「番号生成」セクション)
生成済ルール
関連付けられたルール・セット
例: MyCONumGenRuleSet1
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新しい変更オーダーを作成すると、ルールでは発行後に変更オーダー番号が生成されます。
新規品目要求の番号を生成するためのルールの作成
このシナリオは、ルールを使用して新規に作成された新規品目要求の品目要求番号を生成する方法を示しています。シナリオは新規品目の番号を生成するためのものと同じですが、次に示すような違いがあります。
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「ルール・セットの編集」ページでの、ルール・セットの違いを次の表に示します。
フィールド(ルール・セット) 値 表示名
例: MyNIRNumGenRuleSet1
関連タイプ
新規品目要求
関連名
例: MyNIRType1
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「ルール・セットの編集」ページの「詳細」セクションで、ルールの違いを次の表に示します。
フィールド(ルール) 値 名前
例:MyNIRNumGenRule1
戻りタイプ
新規品目要求番号
戻り値
例:
Flexfield[CM_Global_Segment1]
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「新規品目要求タイプ詳細の管理」ページの「番号生成」タブで、新規品目要求タイプの違いを次の表に示します。
注意: 複数の品目区分および変更オーダー・タイプが存在しますが、新規品目要求のタイプは1つのみです。したがって、新規品目要求はすべて同じルール・セットを使用します。フィールド(新規品目要求タイプ) 値 番号生成方法(「番号生成」セクション)
生成済ルール
関連付けられたルール・セット
例: MyNIRNumGenRuleSet1
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新規品目要求を作成すると、ルールによって新しい品目要求番号が生成されます。
更新プロセスへの品目の発行: 考慮する点
製品更新に品目を発行するために使用する方法を決定します。次のいずれかのオプションを選択します。
エラーのない品目
この処理を選択した場合、エラーがないすべての品目がバッチに追加されます。バッチを実行すると、ルールが強制的に適用され、品目が更新されます。
エラーのある品目
影響分析を実行すると、特定の品目がエラーになる可能性があります。この場合、品目を品目バッチに追加した後、更新された品目がルールと一致するように、品目バッチを検索および処理できます。
品目の手動更新
品目をバッチに追加する前にエラーを修正する場合、バッチを実行した後、各品目ページに個別にナビゲートし、これらの品目が更新プロセス中にエラーにならないように、必要なデータを更新します。
スプレッドシートへの品目のアップロード
品目をバッチに追加する前に、ADFDiスプレッドシートの品目を更新できます。これらの品目が更新プロセス中にエラーにならないように、必要な前処理更新を指定できます。この場合、品目を品目バッチに追加した後、更新された品目がルールと一致するように、品目バッチを検索および処理できます。
品目: 照合方法
インポート中に、またはアプリケーションを通じて作成された品目には、データ品質チェックの一部としての属性照合に加えて、グローバル取引品目番号(GTIN)および取引先品目(TPI)照合も実行されます。
GTIN/TPI照合の処理方法
まず、データ品質チェックはスポーク・システム品目番号に基づいて品目の照合を試行します。既存の相互参照が見つからない場合、データ品質チェックは次の順に照合を実行します。
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GTIN
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サプライヤ
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製造業者
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顧客
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競合相手
一致が見つかると、照合プログラムは停止し、次の照合タイプに進みません。次に、データ品質は品目区分で定義されている一致をチェックします。スポーク・システム相互参照が作成され、更新の場合に使用されます。
GTIN照合の場合、受入品目のGTINが内部品目にGTIN相互参照として存在し、受入品目の梱包タイプが内部品目と同じであれば、内部品目は一致として識別されます。GTIN相互参照を使用して品目を作成する場合、参照は既存の品目とGTIN相互参照を照合するために使用されます。照合を受け入れて品目を既存のデータを更新するか、照合を無視して新規品目として作成します。
TPI照合の場合、サプライヤ、製造業者、顧客または競合相手品目は、内部品目に関連付けられた取引先および取引先品目が受入品目と同じ場合にのみ一致とみなされます。TPI関連を使用して品目を作成する場合は、既存の品目とTPI関連の照合に使用されます。照合を受け入れて品目を既存のデータを更新するか、照合を無視して新規品目として作成します。
製品およびサービス・データの標準化に関するFAQ
品目番号を変更できる場合、どうなりますか。
通常、品目番号を入力(または製品ルールによって生成)し、品目を保存した後に品目番号を変更することはできません。この動作は「品目番号の更新」プロファイル・オプション(EGP_UPDATEABLE_ITEM)で生成されます。デフォルト設定は「いいえ」です。このプロファイル・オプションを「はい」に設定すると、番号生成ルールに関与する属性が変更されたとき、それらのルールによって品目番号が再生成されます。