19 製品およびサービス・データ品質の管理: 製品およびサービス・データのクレンジング
この章の内容は次のとおりです。
データ品質チェック
データ品質: 説明
製品データの品質は、分類、標準化、および品目データの絞込と品目の重複回避のための照合の基礎となるデータ品質によって向上します。品目データは、特に外部ソースからインポートする場合、矛盾している可能性があります。
データ品質には、次のものが含まれます。
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データ品質チェック
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データ品質属性
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分類
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標準化
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照合
データ品質チェック
データ品質をチェックする場合、データ品質はユーザーが作成、編集またはインポートする品目に分類、標準化および照合を適用した後、その受入の結果を提示します。
製品データの品質をチェックできます。
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1つの品目を対話形式で作成する場合
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複数の品目を対話形式で作成する場合
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品目を対話形式で編集する場合
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品目区分で品目をチェックする定期的な予定済プロセスの実行
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品目をバッチでインポートする場合
データ品質属性
データ品質は、主に指定された属性の値によって異なります。これらのデータ品質属性間の関係に詳細なルールを定義します。このルールは、標準化または照合に使用されます。続けて、これらの属性を品目区分レベルで指定します。
分類
分類には、1つ以上のカタログおよびそのカタログ内のカテゴリへの、提示される品目の割当が含まれます。たとえば、電力属性が10ワット、キャパシティ属性が300オーム、静電容量属性が10マイクロファラッドの場合、品目はコンデンサ・カテゴリに属します。分類ルールは、「品目ルール・セットの管理」タスクを使用して定義します。
標準化
指定された品目属性の値と目的の規則の間に一貫性を持たせるルールを定義できます。たとえば、華氏値をすべて摂氏に変換したり、英語の単位をすべてメートル法に変換できます。標準化を使用して、単位値のin.およびINをインチに変更するなど、属性値の異なる形式を1つの一貫した形式にマージすることもできます。標準化ルールは、「品目ルール・セットの管理」タスクを使用して定義します。
照合
作成またはインポートされる品目が、Oracle Fusion Product Hubリポジトリにすでに存在する品目と一致する場合に、それを検出するためのルールを定義できます。たとえば、電力供給品目の枠の最終形式のみが異なる場合、既存の品目と一致するとみなされます。この結果を得るために、照合ルール属性として仮想の枠スタイル属性は使用しません。
品目のデータ品質チェック: 例
次に示す各シナリオでは、品目にかかわる作業中にデータ品質のチェックが可能になる方法について説明しています。
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単一品目の作成
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複数品目の作成
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品目の編集
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品目バッチのインポート
単一品目の作成
単一品目の作成時に対話形式でデータ品質をチェックするには:
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「品目の作成」ページで、「処理」→「データ品質のチェック」を選択します。
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データ品質結果のチェックおよび適用ウィンドウを調べます。このウィンドウには、分類、標準化および一致する値が表示されます。
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データ品質の結果が要件を満たしている場合は、「適用」をクリックして「品目の作成」ページに新しい値を適用します。
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データ品質チェックは、「保存」、「保存してクローズ」または「発行」をクリックしたときにも実行されます。品目の発行は、新規品目要求に対して品目区分が有効化されているときにのみ可能になる点に注意してください。
複数品目の作成
複数目の作成時に対話形式でデータ品質をチェックするには:
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「複数品目の作成」ページで、「処理」→「データ品質のチェック」を選択します。
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データ品質結果のチェックおよび適用ウィンドウを調べます。このウィンドウには、セット内の品目ごとに、分類、標準化および一致する値が表示されます。
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イテレータ・コントロールを使用して、セット内で異なる品目を調べます。セット内から削除する品目の「品目の削除」をクリックします。
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データ品質の結果が要件を満たしている場合は、「OK」をクリックして「複数品目の作成」ページに新しい値を適用します。
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データ品質チェックは、「保存してクローズ」または「発行」をクリックしたときにも実行されます。
注意: 品目の発行は、新規品目要求に対して品目区分が有効化されているときのみ可能になります。データ品質の結果に、有効化されている品目と有効化されていない品目が混在している場合、「発行」処理は、次に示す処理に置き換えられます。-
品目区分が有効化されているかどうかにかかわらず、すべての品目を新規品目要求に追加します。
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有効化されている品目のみを新規品目要求に追加します。
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品目の編集
品目の編集時に対話形式でデータ品質をチェックするには:
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「品目の編集」ページで、「処理」→「データ品質のチェック」を選択します。
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データ品質結果のチェックおよび適用ウィンドウを調べます。このウィンドウには、分類、標準化および一致する値が表示されます。
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データ品質結果が要件を満たしている場合は、「適用」をクリックして「品目の編集」ページに新しい値を適用します。
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データ品質チェックは、「保存」、「保存してクローズ」または「発行」をクリックしたときには実行されません。
注意: 品目の更新時には、自動的なデータ品質チェックは実行されません。既存の品目のデータ品質を確保するには、定期的にスケジュールされた「セマンティック・キー更新」プロセスを実行します。
品目バッチのインポート
データ品質のオプションは、ソース・システムまたはバッチ定義の「データ品質」セクションで「データ品質のチェック」を選択することで、ソース・システムの定義時またはインポート・バッチ定義で指定できます。Oracle Fusion Product Hubで作成される品目は、自動的にデータ品質チェックを通過しますが、バッチを使用して更新した品目は手動でデータ品質チェックを開始する必要があります。
データ品質チェックに関するFAQ
データ品質チェックはいつ行われるのですか。
データ品質は、新しく作成された品目を保存するときに自動的にチェックされますが、更新した既存の品目を保存するときに明示的にデータ品質をチェックする必要があります。データ品質を定期的にチェックするために、予定済プロセスを実行できます。
新しい品目または複数の品目を作成する場合は、「処理」→「データ品質のチェック」を選択します。データ品質チェックは、「保存」、「保存してクローズ」または「発行」を選択したときにも自動的に実行されます。
既存の品目を編集する場合は、「処理」→「データ品質のチェック」を選択する必要があります。データ品質は自動的にチェックされません。
品目をバッチでインポートする場合、自動または手動でデータ品質をチェックできます。データ・アップロード中に自動チェックを有効にするには、「品目バッチの作成」ページの「データ品質オプション」セクションで「データ品質のチェック」を選択します。自動チェックが有効になっていない場合は、「品目バッチの管理」ページでバッチを選択して、「処理」→「データ品質のチェック」を選択できます。
どのようにするとデータ品質の管理に属性グループを使用できますか。
品目区分を定義するときに、データ品質の対象にする属性を適用する順序で選択します。選択したすべての属性が、分類と標準化に使用されます。また、重複品目の照合に使用される属性を選択することもできます。属性に照合対象のマークが付けられていない場合、その属性は分類にのみ使用され、重複の識別には使用されません。
データ品質の管理のために属性グループを使用するには:
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「品目区分の編集」ページで、属性グループおよびページ・タブに移動します。
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「データ品質」サブタブを選択します。
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「処理」→「選択して追加」を選択します。
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選択して追加: 「データ品質属性」ウィンドウで、1つ以上の目的のグループを検索します。
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属性グループから、データ品質のチェック時に使用する属性を選択します。データ品質のチェックに使用するその他の属性に対して繰り返します。
注意: 属性を選択した順序により、データ品質チェックで属性が使用される順序が決まります。 -
「一致」チェック・ボックスを選択して、その属性を照合に使用します。
品目の作成時にデータ品質チェックをバイパスできますか。
できません。データ品質チェックが実施されている場合、そのチェックは「処理」メニューから「保存」、「保存してクローズ」または「発行」を選択すると自動的に実行されます。「発行」処理は、新規品目要求にのみ適用されます。
複数品目のデータ品質結果から一部の品目を削除するとどうなりますか。
複数品目のデータ品質結果から削除した品目は作成されません。
新規品目のデータ品質結果が要件を満たしていないとどうなりますか。
作成中の品目に対するデータ品質の結果が正しくないと考えられる場合、当面の選択肢は作成を取り消すことです。ただし、設定を担当する管理者に連絡して、そのモデルを必要に応じて変更できるようにするために、問題について話し合うことも必要です。
データ品質チェックの実行後に結果を受入れないとどうなりますか。
分類と標準化の結果をすべて受入れるか、影響を受ける品目を作成しないことを選択するかのどちらかが必要です。ただし、新規品目が照合のチェックによる影響を受ける場合は、重複を無視して品目の作成を続行できます。