15 製品データ・ガバナンスの管理: 製品変更オーダーの管理

この章の内容は次のとおりです。

変更オーダーの作成

変更オーダー: 概要

変更オーダーを使用すると、ユーザー定義品目属性、構成、梱包、関連および品目改訂の変更を処理できます。

製品データ・スチュワードおよび製品マネージャは、製品変更オーダーを管理できます。事前定義済変更オーダー・タイプ内での変更オーダーの作成、製品変更の作成、製品変更の表示、レビューおよび承認のための変更の発行、変更ステータスの追跡、および予定日の変更の実装を実行できます。

変更オーダーが正常かつ検証済の状態で完了するように、正式なレビューおよび承認ワークフローを通じて変更を発行します。

注意: 「製品開発」作業領域では、明細レベルでの変更オーダーの承認はサポートされません。

事前定義済の伝播ルールを使用して複数の組織に変更オーダーを伝播することで、他の組織で品目構成の変更を実装できる一方、個別の組織に基づいて実装スケジュールを改編することもできます。

処理および実装でのボトルネックを回避するために、変更オーダーの個別の明細を既存または新規の変更オーダーに移動できます。

注意: Product Hubユーザーは、水平タブまたはサイド・タブから変更オーダーにアクセスできます。ヘルプ・トピックで示されているナビゲーションとユーザー・インタフェースのナビゲーションが異なる場合は、管理者が簡易な変更管理インタフェースを有効にしている可能性があります。異なるインタフェースを使用するには、管理者に連絡してください。

変更オーダー: 変更される情報

変更オーダーは、事前定義済の変更オーダー・タイプ内で作成し、品目情報を変更して、その情報をレビューと承認のためにルーティングします。

変更オーダーの変更内容

変更オーダーでは、次に示す情報を変更します

  • 品目仕様: 標準運用品目属性およびユーザー定義品目属性を変更します。

  • 品目構成: 品目構成を追加、更新および削除します。

    注意: コンポーネントは、変更オーダーによってのみ無効化できます
  • 梱包: 梱包および梱包属性を追加、更新および削除します。

  • 関連: 品目サプライヤ・サイト組織関連の追加、既存の関連の削除および既存の品目サプライヤ属性の変更を実行します。

  • 改訂: 品目情報の変更時に品目の新規改訂を作成します。

品目構成への変更は、変更オーダー・タイプに関連付けられたルールを通じて別の組織に伝播できます。

変更オーダーの作成場所

次に示すいずれかの方法で、「変更オーダーの作成」プロセスにアクセスします。

  • 「タスク」パネル・タブで「変更オーダーの管理」リンクを選択します。

  • 「変更オーダーの管理」ページで「作成」アイコンをクリックします。

  • 変更オーダーの管理ページの「処理」メニューから「作成」をクリックします。

変更オーダーにより、選択した組織に固有の品目が変更されます。ただし、選択した変更オーダー・タイプに伝播ルールが関連付けられている場合は、変更される品目が有効化されている別の組織に品目構成に加えた変更をプッシュできます。

変更オーダー・タイプにより、変更オーダーが生成される数、変更内容が別の組織に伝播される方法、および変更オーダーの完了に必要なワークフローのステップの内容が決まります。

変更オーダーのヘッダー詳細には、優先度、事由、伝播ルールおよびユーザー構成の属性が含まれています。

「概要」タブでは、次に示す情報を指定します。

  • 変更オーダーの完了に必要なタスク

  • 追加情報を提供する添付

  • 伝播情報

「明細』タブで、属性、構成、梱包および関連を変更する個別の品目を追加してアクセスします。

注意: 変更オーダーで変更可能な品目詳細のみが表示されます。たとえば、変更オーダーによるカタログ割当はサポートされていないため、それに該当するタブは品目詳細ページに表示されません。また、変更オーダーでは変更できない属性に対する「仕様」タブのリンクも表示されません。

承認のために変更オーダーを送信すると、変更オーダーの明細ごとの承認または拒否をトラッキングできます。

変更オーダー・タスク: 説明

変更オーダー・タスクを使用して、変更オーダーに関連するタスクのチェックリストを作成し、担当者に作業を割り当てます。特定のタスクの完了をユーザーに対して必須に設定して、そのタスクを完了するまで、変更オーダーが指定したステータスに進めないようにすることができます。

タスクの例には、次のものがあります。

  • 機能仕様ドキュメントの準備。

  • 影響を受けるオブジェクトの原価属性のレビューおよび更新。

  • 規制属性の定義。

  • マーケティングおよび販売への情報の公開。

「タスク」表には、タスクの詳細の指定に使用できる次のフィールドが含まれています。

  • 順序: タスクの実行順序を決定します。

  • 必須: タスクが変更オーダーの進行に必須であることを示します。タスクが必須の場合は、「完了前ステータス」を指定する必要があります。

  • 割当先: タスクの割当先になる個人を指定します。

  • 開始以前ステータスおよび完了前ステータス: タスクを開始する必要があるステータスと、その前にタスクが完了している必要があるステータスです。

  • 希望入手日: タスクを完了する必要がある日付を示します。

変更オーダー・タスクの管理

変更オーダー・タスクを作成するには、変更オーダーの定義または編集時に「タスク」表に明細を追加します。タスクを完了としてマークするか、タスクを取り消すには、「タスク・ステータス」列でステータスを変更します。既存の変更オーダー・タスクは、そのタスクのステータスが「オープン」の場合に変更できます。

変更オーダー添付: 説明

変更オーダー添付は、変更オーダーに関連する非構造化データです。変更オーダー添付の例として、CAD図面、テスト結果、仕様シート、URLが挙げられます。

添付は、次のような任意のタイプのファイルにできます。

  • デスクトップまたは構成済リポジトリからのファイルおよびフォルダ。

  • 添付プロセス中に生成されたテキスト・ファイル。

URLリンクを添付として指定することもできます。

変更オーダー添付の管理

添付は、変更オーダーの作成時に追加できます。添付の詳細を変更することも、オープン変更オーダーから添付を削除することもできます。

変更オーダーの伝播: 説明

伝播ルールを使用すると、組織に変更オーダー伝播することで品目構成の変更を複数の組織で実施できるようになります(選択した組織ごとに変更オーダーを作成する必要がなくなります)が、個々の組織に基づいて実施スケジュールを適応させる柔軟性は維持されます。複数の組織に変更内容を伝播するために、組織階層を使用することもできます。

別の組織に変更内容を伝播する方法は、伝播ルールによって決まります。使用可能な伝播ルールは、変更オーダーに選択した組織と変更オーダーによって決まります。

変更オーダー・タイプで伝播ルールが構成されている場合、伝播組織が変更オーダー・ヘッダー、組織のデフォルト・リスト、または変更オーダー・タイプによって特定される組織階層に表示されます。変更オーダー・タイプで特定される別の組織や組織階層を選択できます。選択した伝播組織または階層に関連付けられた組織のリストは、「伝播組織」リージョンに表示されます。

変更オーダー・タイプで識別される特定の組織の伝播を有効にすることも、それらすべての組織の伝播を有効にすることもできます。

品目の伝播の有効化

変更オーダーで指定された品目が伝播組織に割り当てられていることを確認して、変更内容が反映されるようにする必要があります。

「品目」列には、この変更オーダーに含まれている品目の合計数と、それらのうち特定の組織の伝播が有効化されている品目の数が示されます。

注意: 品目と組織の伝播は、「変更オーダーの編集」ページでのみ有効化できます。「変更オーダーの管理」ページから保存済の変更オーダーを編集するには、検索結果表で変更オーダー選択して、「編集」を選択します。

変更オーダーは、表示モードで伝播できます。保存済の変更オーダーに「変更オーダーの管理」ページからアクセスするには、検索結果表で変更オーダー名をクリックします。

品目の伝播を有効にするには、「伝播詳細」ページの「品目」表で、その組織の行にある「伝播詳細」アイコンをクリックし、該当する品目を選択して、それらの品目の伝播を有効にするために「組織に割当」をクリックします。

品目構成コンポーネントの伝播からの除外

品目構成のローカライゼーションの一環として、個別の組織が、変更オーダー発信元のマスターまたはソース組織からの品目構成に含まれるコンポーネントを使用することがあります。コンポーネントが存在しない場合、そのコンポーネントに対して作成された変更は伝播できなくなり、品目伝播でエラーが発生します。そうした伝播エラーを回避するために、コンポーネントに伝播する前に、変更オーダーからコンポーネントを除外できます。

品目構成コンポーネントを伝播から除外するには、組織の行にある「伝播詳細」アイコンをクリックします。「伝播詳細」ページの「品目」表で品目を選択して、その品目に関連付けられた構成と、その構成のコンポーネントを表示します。伝播の対象にしないコンポーネントの横にある「除外」を選択します。

変更の伝播

変更オーダー・タイプに関連付けられた伝播ルールにより、特定のステータスでのワークフローの完了後に、変更オーダーで別の組織または組織階層に自動的に変更内容を伝播できることがあります。

ただし、次に示すいずれかの方法で、明示的に変更オーダーを伝播できます。

  • 「変更オーダーの管理」ページの検索結果表で変更オーダーを強調表示にして、その変更オーダー内で選択したすべての組織に変更オーダーを伝播するために「伝播」を選択します。

  • 検索結果表で変更オーダー名をクリックすることで「変更オーダーの管理」ページから変更オーダー詳細にアクセスして、(「概要」タブの「伝播組織」で)組織の行の「伝播」アイコンを選択します。

注意: スケジュール済プロセスの出力ログ・ファイルを表示するには、「伝播組織」表の「伝播詳細」アイコンをクリックして、「伝播詳細」ダイアログ・ボックスを開きます。その後で、スケジュール済プロセス・アイコンをクリックします。

変更オーダーの伝播ルール: 説明

変更オーダーの伝播ルールにより、1つの組織から1つ以上の別の組織に変更内容が伝播される方法が決まります。

これにより、組織に変更オーダー伝播することで変更を複数の組織で実施できるようになります(選択した組織ごとに変更オーダーを作成する必要がなくなります)が、個々の組織に基づいて実施スケジュールを適応させる柔軟性は維持されます。複数の組織に変更内容を伝播するために、組織階層を使用することもできます。

伝播ルールの変更オーダー・タイプへの関連付け

伝播ルールは、新規変更オーダーに選択した変更オーダー・タイプに関連付けられます。伝播ルールは、変更オーダー・タイプを作成するとき、または「伝播ルール」タブで既存のルールを編集するときに定義します。

変更オーダーの伝播元になる組織を指定します。指定したソース組織ごとに、変更オーダーの伝播が可能になる1つ以上のターゲット組織または組織階層を選択します。

各変更オーダー・タイプは、異なる組織からの伝播と異なる組織や組織階層への伝播をサポートするように構成できます。

変更オーダー・ステータスを使用した伝播の制御

変更オーダー・ステータスは、変更オーダーが別の組織に伝播されるようにするタイミングを決定するために使用されます。

伝播ルールは、組織または組織階層ごとに追加します。

  • 伝播対象の変更オーダー・ステータスを選択します。

  • 「自動伝播」を選択すると、変更オーダーが指定したステータスに移行したときに自動的に実行されるようになります。

  • 伝播対象に選択した組織で伝播される変更のステータスを選択します。選択した組織内で伝播された変更は、このステータスに設定されます。

  • 指定した組織または組織階層のいずれかを伝播する組織の伝播のデフォルトとして設定します。

変更オーダーでの品目詳細管理: 説明

品目の追加と品目変更の作成は、変更オーダーの作成時または編集時に実行できます。新規品目組織割当を作成することも、既存の品目組織割当を変更することもできます。「明細」タブで品目のリンクをクリックして、「品目の編集」ページにアクセスします。このページでは、品目詳細を管理できます。

注意: 品目の有効日は、「品目の編集」ページにアクセスする前に指定して保存しておく必要があります。

「品目の編集」ページでは、次に示す品目詳細を編集できます。

  • 仕様: 仕様タブでは、事前設定済の属性とユーザー構成された属性を変更できます。

  • 構成および梱包: 「構成」タブでは、新規コンポーネントの追加、既存のコンポーネントの削除およびコンポーネント属性の変更によって、新規構成の追加、個性のコピーおよび構成の変更を実行できます。新規梱包の追加や梱包属性の変更によって、梱包を変更することもできます。

    注意: 変更オーダーによって参照(共通)構成を変更することはできません。
  • 関連: 「変更オーダーの編集」ページにアクセスして、変更オーダーの設定とコンテンツを変更します

    • 変更オーダーによって、子組織に品目を割当てできます。このような割当ては、常に、マスター組織変更オーダーのコンテキストでのみ発生します。

    • マスター組織から、子組織に品目を割り当てて、変更オーダーに変更を追加して、その変更オーダーを承認に向けてルーティングします。その後、品目は指定した日付に子組織で有効化できます。

    • マスター組織からは、変更オーダーの作成、改訂した品目の追加、および変更オーダーのコンテキストでの品目組織割当の作成も可能です。

    • 適切なバッチ・レベルの変更オーダー・オプションを選択すると、バッチで品目組織割当を作成して、その割当を変更オーダーに追加することもできますただし、変更オーダーが必要とするルールが、そのような割当の際にトリガーされるときには、バッチ・オプションを明示的に設定していない場合でも、変更オーダーによって割当が伝達されます。

    • 変更サービスを使用して、変更オーダーに品目組織割当を追加することもできます

変更オーダーを管理する場合:

  • 子組織の品目は変更オーダーで有効化できます。その品目は指定した日付にトランザクションで使用できるようになります。

  • 変更オーダーの承認経路が有効化されている場合は、子組織の品目を有効化する前に、品目組織割当の承認を依頼できます。

  • 「要求コメントのスキップ」が選択されている場合、「オープン」ステータスへの変更オーダーの送信時に要求コメント通知はシードされた担当者に送信されません。

注意: 要求コメントのスキップは、変更オーダー・タイプ別であり、すべての変更オーダー・タイプに及ぶことはありません。
  • 変更オーダー詳細ページから品目詳細にアクセスするには、「明細」タブで品目のリンクをクリックして品目詳細ページにアクセスします。

変更オーダーの管理

変更オーダー編集: 説明

「変更オーダーの編集」ページから、変更オーダー定義のすべての側面をモニターおよび変更できます。

次の方法で「変更オーダーの編集」ページにアクセスできます。

  • 新しい変更オーダーを作成するとき。

  • 「変更オーダーの管理」ページの検索結果から変更オーダーを選択し、「処理」メニューから「編集」を選択するとき。

  • 「変更オーダーの管理」ページの検索結果で変更オーダー・リンクをクリックして表示モードで変更オーダーにアクセスし、変更オーダー詳細ページから「編集」を選択するとき。

「変更オーダーの編集」ページから、変更オーダーのステータスに応じて、次に示すタスクを実行できます。

次の表に、変更オーダーのステータスに応じて実行できるタスクを示します。

ステータス 実行可能なタスク

ドラフト、オープン

優先度や事由などのヘッダー詳細を変更し、添付を追加または削除します。

ドラフト、オープン

変更オーダー・タスクの現在のステータスの変更します。

すべてのステータス

変更オーダー・タスクの現在のステータスをモニターします

ドラフト、オープン

明細詳細を変更し、将来の変更のために品目ページにアクセスします。

すべてのステータス

ワークフロー内の変更オーダーの現在のステータスをモニターします。

すべてのステータス

変更で実行された処理をレビューします。

変更オーダーでは、そのステータスに応じたタスク(変更、モニターまたはレビュー)を実行できます。

変更オーダー・ワークフロー: 説明

各変更オーダーは、変更オーダー・タイプに関連付けられた事前定義済のステータスとユーザー定義のステータスに基づいたプロセスに従います。ステータスの順序により、変更オーダーのワークフローを定義します。

変更オーダーのライフ・サイクルの各ステータスで、変更オーダーが次のステータスに促進される前に、指定の変更オーダー・タスクが完了している必要があります。

各変更オーダー・ワークフロー定義は、変更オーダー・タイプに関連付けられます。この定義により、ワークフローのステータスの順序が決まります。

  • 事前定義済ステータスの「オープン」、「スケジュール済」および「完了済」は、どの変更オーダー・タイプにも必要です。変更オーダー・タイプは、ユーザー定義のステータスを含む追加ステータスを保持するように構成できます。

  • 最後のステータスの順序は、承認ステータスの後にスケジュール済ステータスが続き、スケジュール済ステータスの後に完了ステータスが続く必要があります。

  • 変更オーダーは、ステータスが自動的に促進されるように承認前に設定できます。承認後、変更オーダーは常に自動的に促進されるようになります。

  • 変更オーダーの「承認済」および「スケジュール済」両方のステータスの変更明細の取消がサポートされます。動かなくなった変更明細を取り消した後で、変更オーダーを「完了済」ステータスに移動させることができますが、取り消された変更明細は取消済のままになります。

変更オーダーの処理: 説明

変更の伝播、変更オーダー間での明細の移動および変更オーダーのライフサイクル管理は、「変更オーダーの管理」の「処理」メニューで使用可能な変更オーダーの処理を使用して実行できます。

変更オーダーの処理

変更オーダーを選択して、次に示すいずれかの処理を実行します。

  • 促進および後退: 変更オーダーを変更オーダー・タイプのワークフローで次のステータスに手動で促進または後退します。

    変更オーダー・タイプに関連付けられたワークフローにより、変更オーダーは、特定のステータスでのワークフローの完了後に、次のステータスに自動的に促進または後退されるようになります。

  • 保留: 変更オーダーを保留状態にします。この変更オーダーに、その先の処理を実行できなくなります。

  • 保留解除: 変更オーダーの保留状態を解除して、その先の処理を実行できるようになります。

  • 取消: へ校オーダーのステータスを取消済に設定します。変更オーダーの品目に定義した変更は破棄されます。

  • 伝播: 選択した変更オーダーを選択した子組織に伝播します。

  • 変更明細の移動: 同一組織内の1つ以上の変更オーダーから選択した明細を新規または既存の変更オーダーに移動します。これは、商業化変更オーダーにのみ適用されます。

  • 変更明細の再スケジュール: スケジュール済変更オーダーの有効日を変更します。変更後の日付は、品目構成内の更新または無効化されたコンポーネントの開始日から終了日までの日付である必要があります。

    開始日と終了日が手動で指定された、品目構成内の新規品目コンポーネントを含む変更明細を再スケジュールした場合、再スケジュールは開始日にのみ影響し、終了日は変更されません。

  • レポートの生成: 選択した変更オーダーに関する詳細レポートを生成します。

変更オーダーの処理ログ: 説明

処理ログは、「変更オーダーの編集」ページのタブで使用できます。処理ログには、変更オーダーに対して実行または投稿されたすべてのアクション(および関連するコメント)が表示されます。処理ログには、アプリケーションにより生成されるメッセージも含まれています。

処理ログからは、新規コメントの投稿と割当によるディスカッションの開始、要求されたコメントへの応答、または特定のコメントへの返信を実行できます。これにより、変更オーダーのコンテキストでスレッド型のディスカッションを作成します。

変更オーダー管理: 説明

「変更オーダーの管理」ページからは、新規変更オーダーのコピーまたは作成、既存の変更オーダーの変更、レビューまたは削除を実行できます。

変更オーダー管理タスクのセットは次のとおりです。

  • 新規変更オーダーの追加、または既存の変更オーダーの複製。

  • 「変更オーダーの編集」ページにアクセスして、変更オーダーの設定とコンテンツを変更します。

    • 変更オーダーによって、子組織に品目を割当てできます。このような割当ては、常に、マスター組織変更オーダーのコンテキストでのみ発生します。

    • マスター組織から、子組織に品目を割り当てて、変更オーダーに変更を追加して、その変更オーダーを承認に向けてルーティングします。その後、品目は指定した日付に子組織で有効化できます。

    • マスター組織からは、変更オーダーの作成、改訂した品目の追加、および変更オーダーのコンテキストでの品目組織割当の作成も可能です。

    • 適切なバッチ・レベルの変更オーダー・オプションを選択すると、バッチで品目組織割当を作成して、その割当を変更オーダーに追加することもできますただし、変更オーダーが必要とするルールが、そのような割当の際にトリガーされるときには、バッチ・オプションを明示的に設定していない場合でも、変更オーダーによって割当が伝達されます。

    • 変更サービスを使用して、変更オーダーに品目組織割当を追加することもできます

  • レビューのために変更オーダー詳細にアクセスします。

  • 変更オーダーは、削除グループに追加することで削除します。

  • 変更オーダーのライフ・サイクルを管理するには、変更オーダーの処理の「促進」「後退」「保留」「保留解除」および「取消」を使用します。

  • 変更オーダーは、変更オーダー・タイプで定義した伝播ルールに基づいて、別の組織または組織階層に手動で伝播します。

  • ある変更オーダーから新規または既存の変更オーダーに明細を移動します。

  • 変更オーダー詳細レポートを生成します。

変更オーダー詳細の表示

変更オーダー詳細ページにアクセスするには、「変更オーダーの管理」ページの検索結果表で変更オーダーの名前をクリックします。

変更オーダー詳細ページでは、次に示すタスクを実行できます。

  • 伝播情報を変更します。

  • 変更オーダーの現在のワークフロー・ステータスをモニターします。

  • 変更オーダー・タスクの現在のステータスをモニターします

  • 変更オーダーで実行された処理をレビューします。

品目オーダー変更オーダー承認の管理

変更オーダー通知: 説明

変更オーダーのライフ・サイクルを通して割当先に通知が送信されます。

次の表に、各ステータス・タイプに使用できる様々なタイプの通知を示します。

ステータス・タイプ FYI変更オーダーの作成と割当 コメントの要求 FYIタスク通知 処理ログ表からのコメントの要求 承認通知

ドラフト

あり

なし

なし

あり

なし

オープン

あり

あり

あり

あり

なし

暫定承認

なし

なし

あり

あり

あり

承認

なし

なし

なし

あり

あり

予定

なし

なし

なし

あり

なし

完了

なし

なし

なし

あり

なし

変更オーダーが発行されると、割当先、承認者および要求者に通知が送信されます。通知は、ステップの開始時にステップの各担当者に送信されます。

各タスクの割当先には、統合された通知も送信されます。

FYI通知は、その通知が「スケジュール済」ステータスまたは「完了済」ステータスに移行したときに、変更オーダーの明細とヘッダーの作成者、割当先、要求者および承認者に送信されます。

変更オーダーが承認または否認されると、作成者、要求者および割当先に通知が送信されます。承認ルーティング・ワークフローが中断された場合、ステップ内の割当済ワークフロー・プロセスに関する通知を以前に受信した承認ルーティング内のすべての担当者に通知が送信されます。

承認経路ワークフローは、「ワークフローの終了」コマンドを使用することで、完了を除く任意のポイントで終了できます。関連する通知は、割当先のワーク・リストから削除されます。ワークフローの終了は、たとえば、ワークフローが目的どおりに完了できなくなる不測の事態の際に必要になることがあります。

注意: 事前定義済の要求コメント通知は、「オープン」ステータスに関連付けられます。この通知に応答が設定されるまで、変更オーダーを次のステータスに移動することはできません。その後、通知は割当先および要求者に自動的に送信されます。

この自動通知は、担当者を削除することでバイパスできます。通知がバイパスされ、BPELプロセスが自動的に促進するように設定されている場合、変更オーダーは自動的に次のステータスに移動します。それ以外の場合は、変更オーダーを手動で次のステータスに移動する必要があります。

変更オーダー承認プロセス: 説明

変更オーダーは、承認経路の正常な完了によってのみ承認できます。変更オーダーの作成時に、承認経路は承認ルールに基づいて自動的に作成されます。またはユーザーに付与した品目変更オーダー管理職務権限によって手動で作成します。

承認経路は、1つ以上の承認ステージで構成されます。各承認ステージでは、ワークフロー・プロセスと担当者を指定します。たとえば、承認または要求コメントを要求するステージを作成できます。また、「暫定承認」ステータスを持つステージを作成することもできます。

「要求コメントのスキップ」は、オープン・ステータスで使用できます。これを選択すると、要求コメント通知はシードされた担当者に送信されなくなります。

「要求コメントのスキップ」が有効化されていて、オープン・ステータスに自動前進が定義されている場合、ドラフトからの変更オーダーの送信時に、変更オーダーは自動前進に設定したステータスにプッシュされます。

各品目に対する変更の作成後、変更オーダーは承認ワークフローに向けて送信されます。

変更オーダーが送信されるときに、担当者に通知が送信されます。統合された通知は、承認プロセスのステージごとに該当する各担当者に送信されます。各承認者は、AMXの承認タスクで指定した失効日前までに応答を要求されます。必要とされる日付までに応答していない承認者が、指定の間隔で通知を受信するようにリマインダー通知を設定できます。

変更オーダーの承認ステータスにより、承認の進行状況をレポートします。承認者のリストと各承認者が実行した処理は、履歴の一部として取得され、承認の通知に表示されます。

承認者は、変更オーダーの各明細を承認することも、変更を拒否することもできます。

注意: Oracle Fusion Product Developmentでは、明細レベルでの変更オーダーの承認がサポートされていません。

タスクは、変更オーダーが承認または否認されたときに、作成者、要求者および割当先にEメール通知が送信されるように設定できます。承認経路ワークフローが停止されたときには、承認ステージで割り当てられたワークフロー・プロセスについて以前に通知されていた通知経路内のすべての関係者に電子メール通知が送信されるように設定できます。

変更オーダー・タイプは、ユーザー・グループの単一のメンバーによって要求が承認されるように設定できます。「設定および保守」領域の「変更オーダー・タイプの管理」タスクから、「ワークフロー」タブで変更オーダー・タイプを編集して承認ステップを選択します。そのステップのステータス詳細の承認アクティビティについて、「次からの応答要」を「1」に設定します。グループの1人のメンバーが変更を承認したときに、その承認ステップに対するグループ内の別の承認者への通知が取り下げられ、その次のステップの承認者に通知が送信されます。

変更オーダー明細の承認者の割当は、ルールによって管理されます。変更オーダーのヘッダーについては、ヘッダー承認ステージの暫定承認ステップまたは承認ステップのステータス詳細で割当方法(ルール・ベースまたはユーザー定義)を選択できます。ユーザー定義割当を選択する場合は、「割当先」コントロールを使用して承認者を選択します。

オプションとして承認者を割り当てることができます。単一のオプション承認者は、変更オーダーを拒否できますが、オプション承認者からの承認は無視されます。オプションの承認者を割り当てるには、暫定承認ステップまたは承認ステップのステータス詳細の「オプションの承認」行にある「割当先」コントロールを使用して承認者を選択します。

注意: 「ドラフト」または「オープン」の変更オーダーの場合、それらの明細は新規変更オーダーまたは別の既存の変更オーダーに移動できます(該当する明細が承認ワークフローを妨げていない場合)。

「次からの応答要」が「1」に設定されている場合、承認者が通知の「要求」処理を選択すると、その通知は別の承認者による変更がロックされます。ただし、最初の承認者が未要求処理を選択すると、そのロックが解除されます。

変更オーダーの暫定承認通知または承認通知では、「品目」表の「梱包タイプ」列がデフォルトで非表示になっています。変更オーダーの品目に関連付けられている梱包タイプを表示するには、「表示」メニューから「梱包タイプ」を選択します。

変更オーダー承認通知で品目リンクを使用すると品目に移動できます。その結果の読取り専用の品目ページは、別のウィンドウで表示されます。通知から品目のドリルダウンしたときの最初の表示は、品目全体のコンテキストでの変更を表示する品目表示です(変更オーダーでサポートされている場合)。その後で、変更を表示する品目表示に切り替えできます。

承認者は、その承認者がアクセス可能な品目の側面のみを確認できます。変更オーダーに対する次のタスクも実行できます。

  • 詳細情報の要求

  • 再割当

  • エスカレート

  • 一時停止

変更オーダーに関するFAQ

変更オーダー添付の有効なオブジェクトとは何ですか。

変更オーダー添付は、任意のタイプのローカル・ファイル、リポジトリ・ファイルまたはフォルダ、URLリンクまたはテキストになります。これらのオブジェクトは、変更オーダーのヘッダーと個別の明細の両方に添付できます。添付されたコンテンツは検索できません。

どのようにすると変更オーダーの品目に対する変更の詳細が見つかりますか。

変更オーダー承認通知の品目には、品目の番号で提示されたリンクを使用して移動できます。その結果の読取り専用の品目詳細ページは、別のウィンドウで表示されます。品目詳細から、「変更オーダー明細の表示」リンクを使用すると、レッドライン・モードで品目に対してスケジュールされた変更を表示できます。

「変更オーダーの管理」ページで、変更オーダーのリンクをクリックします。「明細」タブで、品目に対応する「品目の変更」をクリックして「品目の変更」ページにアクセスします。

通知からのドリルダウンによる最初の表示は、変更オーダーのコンテキストでの品目ビューです。その後で、レッドライン・モードでの品目変更のみの表示に切り替えることができます。

注意: 「品目の変更」ページには、この変更オーダーによって品目に加えられた変更のみが表示されます。承認者は、その承認者がアクセス可能な品目の側面のみを確認します。

どうのようにすると変更オーダーの品目コンポーネントに対する変更の詳細が見つかりますか。

「変更オーダーの管理」ページで、変更オーダーのリンクをクリックします。「明細」タブで、品目に対応する「品目の変更」アイコンをクリックして「品目の変更」ページにアクセスし、「構成変更」表の「コンポーネントの変更」アイコンをクリックして特定の品目コンポーネントの変更情報にアクセスします。

どのようにすると変更オーダー明細を移動できますか。

「変更オーダーの管理」ページで、検索結果を開いて、同一の組織内の1つ以上の変更オーダーから明細を選択して、「変更明細の移動」を選択します。「変更明細の移動」ダイアログ・ボックスでは、選択した変更明細の移動先になる既存の変更オーダーを選択することも、「変更オーダーの作成」を選択して新規変更オーダーに変更明細に移動することもできます。変更明細を移動するための新規変更オーダーを作成する場合は、その変更オーダーにヘッダー情報を入力する必要があります。

移動できるのは、商業化変更オーダーの変更明細のみであることに注意してください。

取下げと削除の違いは何ですか。

「取下げ」は、品目が変更オーダーに割り当てられる前に追加されたコンポーネントを削除するために使用します。

「削除」は、品目が変更オーダーに割り当てられた後に追加されたコンポーネントを削除するために使用します。

「製品情報管理」作業領域で作成した変更オーダーを保護するには、どうすればよいですか。

「製品開発」作業領域から変更オーダーにアクセスします。「セキュリティ」サイド・タブを使用してアクセスを制限します。変更オーダーのレビューおよび承認を担当するユーザーを選択できます。ロールを選択し、それを使用して変更オーダーの可用性を制限することもできます。それ以外に、変更オーダーのデータ・セキュリティ権限も提供する必要があります。

変更オーダーに品目を割り当てることができないのはなぜですか。

製品ハブで作成された品目を製品開発の変更オーダーに割り当てることはできません。

また、次のことに該当する品目は、製品ハブで商業化変更オーダーに割り当てることはできません。

  • 製品開発で作成され、かつ

  • 設計ライフサイクル・フェーズにあります。

変更オーダーの情報が、水平タブではなくサイド・タブに表示されるのはなぜですか。

管理者が「製品ハブ」作業領域で簡易な変更管理インタフェースを有効にしている可能性があります。管理者に連絡して、別のインタフェースに切り替えるよう依頼してください。