12プランのアーカイブ

この章の内容は次のとおりです。

サプライ・チェーン・プランニングには2つのアーカイブ・タイプがあり、1つはプランに対してプランナが実行できるもの、もう1つは適切なセキュリティ権限を持つ管理者のみがMAPE統計に設定できるものとなります。プランナは、プランのアーカイブによって、プラン・コンテキストとともにプランにメジャーをアーカイブし、プランのアーカイブ済メジャーの経時的な複数のバージョンを保存できます。プランをアーカイブするとき、プランのアーカイブ・メジャー・カタログとして選択したメジャー・カタログに含まれる一連のメジャーをアーカイブします。

注意: 需要、供給、統合需要および供給、販売および業務の各プランのアーカイブを作成できます。アーカイブはOracle Planning Central Cloudでは使用できません。

プラン・アーカイブ

プランのアーカイブでは、ある時点の主要なメジャーをアーカイブする、複数のバージョンのプランを保存できます。ウォーターフォール分析とトレンド分析の表およびグラフでは、プラン・アーカイブを使用して、現在のプランのデータを過去のバージョンのプランと比較します。プランの過去のバージョンを表示すると、そのプランに対して行った戦略的かつ戦術的な変更の影響を確認できます。プランの「処理」メニューから「比較」「アーカイブ」を選択して、個々のアーカイブをプランと比較することもできます。

たとえば、5月にプランをアーカイブした後、9月の市場の状況によってプランに対して調整が実行されました。プランに対する調整の影響は、5月にアーカイブしたプラン・バージョンと現行プラン間でキー・パフォーマンス・インジケータの変化を確認することで分析できます。

サプライ・チェーンのプランナは、「処理」メニューから「アーカイブ」オプションを選択して、オープン・プランからアーカイブ・プロセスを実行できます。プランナは、「プランの実行」ページで「アーカイブ」オプションを選択して、アーカイブ・プロセスを実行することもできます。あるいは、「プランの管理」ページの「処理」メニューから「アーカイブ」オプションを選択して、プラン実行のアーカイブ・プロセスを独立して実行することもできます。

プランをアーカイブする前に、プランのアーカイブを有効にし、アーカイブ・パラメータを設定する必要があります。構成するパラメータによって、アーカイブに使用する時間階層、タイム・レベルおよびメジャー・カタログが決まります。「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブから移動する「スコープ: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスで、アーカイブ・パラメータを設定します。

アーカイブが含まれるプランの完全なコピーを作成して、アーカイブ・データをバックアップすることをお薦めします。プラン・レコードに一時的な問題が発生した場合は、バックアップのプラン・データにアクセスできます。一方、ビジネス・シナリオをシミュレートするスタンドアロン・プランを作成する場合、通常はアーカイブ済メジャーを含める必要はありません。

MAPEアーカイブ

適切なセキュリティ権限を持つ管理者は、「ツール」作業領域から「プラン・アーカイブの作成」予定済プロセスを実行して、MAPE統計のアーカイブを作成できます。一般的に、サプライ・チェーン・プランナにはMAPEアーカイブを作成する権限がありません。ただし、必要な権限を持つ管理者には、アーカイブの作成ダイアログ・ボックスに「MAPE計算に使用可能」チェック・ボックスが表示されます。管理者は、アーカイブを週または月レベルで作成できます。

注意: アーカイブされたデータを使用する需要プランと販売および業務プランの事前定義メジャーを計算するには、MAPEアーカイブを使用する必要があります。MAPEアーカイブについて計算された統計は、ウォーターフォール分析およびトレンド分析の表およびグラフの生成に使用されます。

プランをアーカイブするには、アーカイブ・オプションを有効にする必要があります。

注意: 需要、供給、統合需要および供給、販売および業務の各プランのアーカイブを作成できます。アーカイブはOracle Planning Central Cloudでは使用できません。

アーカイブ・プラン・オプションを構成するには:

  1. ナビゲータで、サプライ・チェーン・プランニング作業領域のリンクをクリックします。

  2. 「プランの管理」をクリックしてプランを選択し、「処理」メニューから、「プラン・オプションの編集」を選択します。

  3. 「スコープ」タブで、「詳細オプションの選択」ボタンをクリックします。

  4. 「スコープ: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスで、「アーカイブに使用可能」を選択します。

  5. レビューしてアーカイブ・パラメータを変更します。

    • 使用するカレンダを選択し、アーカイブ時間レベルを設定します。

    • アーカイブ時に使用するメジャー・カタログを選択します。

      注意: プランのすべてのメジャーをアーカイブするのではなく、プランの変更に関するインサイトを提供するメジャーのみを含むメジャー・カタログを作成することをお薦めします。
    • 自動的にアーカイブを削除するオプションを選択します。これにより、古いアーカイブは、「保持する直近の日数」パラメータよりも古い場合、自動的に削除されます。

  6. 「完了」をクリックします。

MAPE統計計算のアーカイブの概要

ローリング・アーカイブの管理セキュリティ権限を持つサプライ・チェーン・プランニング管理者は、週レベルまたは月レベルでMAPE統計を計算するためのアーカイブを作成できます。これらのアーカイブは、アーカイブされたデータを使用する需要プランと販売および業務プランの事前定義メジャーを計算するために使用されます。管理者は、「ツール」作業領域から、「プラン・アーカイブの作成」予定済プロセスを実行します。

予測の作成に使用されるメジャーに基づいて、MAPE統計計算のアーカイブには出荷または記帳メジャーが必要です。プランで出荷データを予測する場合は、出荷予測メジャーのみが必要です。プランで記帳データを予測する場合は、記帳メジャーのみが必要です。次の出荷または記帳メジャーが必要です。

  • 最終出荷予測

  • 最終出荷予測3か月前

  • 最終出荷予測3か月前最新アーカイブ

  • 最終記帳予測

  • 最終記帳予測3か月前

  • 最終記帳予測3か月前最新アーカイブ

ウォーターフォール分析またはトレンド分析でアーカイブを使用するには、セレクタ・ツールの「比較オプション」タブで「MAPE計算の使用」チェック・ボックスを選択します。

ローリング・ベースで作成されたMAPEアーカイブは、アーカイブ機能を使用するユーザー定義のメジャー式で参照できます。アーカイブ・タイプは、この機能のパラメータです。アーカイブ・タイプの有効な値は「ローリング」および「アドホック」です。

MAPE統計計算のアーカイブ

ローリング・アーカイブの管理セキュリティ権限を持つサプライ・チェーン・プランニング管理者は、週レベルまたは月レベルでMAPE統計を計算するためのアーカイブを作成できます。

「プラン・アーカイブの作成」スケジュール・プロセスを実行するステップは、次のとおりです。

  1. ナビゲータの「ツール」セクションで「予定済プロセス」リンクをクリックして、「予定済プロセス」ページにアクセスします。

  2. 「プラン・アーカイブの作成」プロセスの「プロセス詳細」ページにアクセスします。

    1. 「プロセスのスケジュール」ページで、「新規プロセスのスケジュール」ボタンをクリックします。

    2. 「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスで、「名前」リストをクリックした後、「検索」リンクをクリックします。

    3. 「検索と選択: 名前」ダイアログ・ボックスで「プラン・アーカイブの作成」を入力し、「検索」をクリックします。

    4. 「プラン・アーカイブの作成」を選択し、「OK」をクリックして「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスに戻ります。

    5. 「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

  3. 「プロセス詳細」ダイアログ・ボックスでアーカイブするプランを選択し、「拡張」ボタンをクリックします。

  4. 「パラメータ」タブで、「アーカイブを削除しない」または「アーカイブを自動的に削除」を選択します。

    アーカイブを自動的に削除するように選択した場合は、「保持する直近の日数」フィールドに数値を入力します。アーカイブ・プロセスでは、このパラメータに基づいて古いアーカイブが自動的に削除されます。

  5. 「MAPE計算に使用可能」チェック・ボックスを選択し、次のパラメータを入力または選択します。

    1. アーカイブ時間階層: アーカイブに使用するカレンダを選択します。

    2. アーカイブ・タイム・レベル: アーカイブに使用するタイム・レベルを選択します。

    3. アーカイブ対象メジャー・カタログ: アーカイブ時に使用するメジャー・カタログを選択します。

      注意: プラン内のすべてのメジャーをアーカイブするのではなく、アーカイブ対象メジャー・カタログを作成することをお薦めします。
    4. デフォルトのアーカイブ名を使用: デフォルトのアーカイブ名を使用する場合に選択します。

    5. ユーザー定義アーカイブ名を使用: デフォルト名をユーザー定義の名前で上書きする場合に選択します。

  6. 「スケジュール」タブをクリックして、頻度パラメータを設定します。

    • プランをすぐに実行する場合は、「可能な限り早く」を選択します。

    • 設定した時刻にバックグラウンドでプランを実行する場合は、「スケジュールの使用」を選択します。次に、「月次」「週次」などの「頻度」を選択して、ウォーターフォール分析およびトレンド分析で使用するMAPEローリング・アーカイブを作成します。

  7. 「送信」をクリックします。

プランナは、「プラン・オプション」ページの「スコープ」タブからアクセスできる「スコープ: 詳細オプション」ダイアログ・ボックスのパラメータを設定して、プラン・アーカイブを自動的に削除できます。ローリング・アーカイブの管理セキュリティ権限を持つサプライ・チェーン・プランニング管理者のみが、MAPEアーカイブを削除できます。「ツール」作業領域で、管理者は「プラン・アーカイブの削除」スケジュール・プロセスを使用して、不要なアーカイブ・データ・バージョンをクリーン・アップできます。アーカイブ・バージョンや時間範囲に基づいてプランのアーカイブを削除したり、プランのすべてのアーカイブを削除できます。

注意: 「プランの削除」処理を使用すると、プロセスによって、プランだけでなく、そのプランに関連付けられているすべてのアーカイブ・バージョンも削除されます。

「プラン・アーカイブの削除」スケジュール・プロセスを実行するステップは、次のとおりです。

  1. ナビゲータの「ツール」セクションで「予定済プロセス」リンクをクリックして、「予定済プロセス」ページにアクセスします。

  2. 「プラン・アーカイブの削除」プロセスの「プロセス詳細」ページにアクセスします。

    1. 「プロセスのスケジュール」ページで、「新規プロセスのスケジュール」ボタンをクリックします。

    2. 「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスで、「名前」リストをクリックした後、「検索」リンクをクリックします。

    3. 「検索と選択: 名前」ダイアログ・ボックスで「プラン・アーカイブの削除」を入力し、「検索」をクリックします。

    4. 「プラン・アーカイブの削除」を選択し、「OK」をクリックして「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスに戻ります。

    5. 「新規プロセスのスケジュール」ダイアログ・ボックスで、「OK」をクリックします。

  3. 「プロセス詳細」ダイアログ・ボックスでアーカイブを削除するプランを選択し、「拡張」ボタンをクリックします。

  4. 「パラメータ」タブの「プラン」セクションで次のオプションのいずれかを選択します。これらのオプションは、ローリング・アーカイブの管理セキュリティ権限を持つ管理者のみが使用できます。

    1. MAPEアーカイブを含む

    2. MAPEアーカイブのみを削除

  5. 「パラメータ」タブの「パラメータのアーカイブ」セクションで、次のパラメータを構成します。

    1. 削除するアーカイブ

    2. 時間範囲内のアーカイブを削除

    「プラン・アーカイブの削除」プロセスでは、「プラン」セクションで選択したMAPEアーカイブ・オプションによって、選択したアーカイブ・パラメータがフィルタ処理されます。

  6. 「スケジュール」タブをクリックして、頻度パラメータを設定します。

    1. プランをすぐに実行する場合は、「可能な限り早く」を選択します。

    2. 設定した時刻にバックグラウンドでプランを実行する場合は、「スケジュールの使用」を選択し、頻度を選択します(「月次」「週次」など)。

  7. 「送信」をクリックします。