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Oracle® Fusion Middleware Oracle BAMでのビジネス・アクティビティのモニタリング
12c (12.1.3)
E54314-04
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A.1.5 エクスポートZipファイルの分割

エクスポートzipを分割して個別に再インポートできます。たとえば、データ・オブジェクトとプロジェクト・ディレクトリを2つのzipファイルに分離してそれぞれをインポートできます。この項では、BAMに同梱されているプロセス分析プロジェクトの例を使用して、エクスポートzipファイルの分割について説明します。

依存アーティファクトが不足している場合はインポートが失敗するため、zipは正しい順序でインポートする必要があります。Oracle BAMは、マニフェストを含むシェル・スクリプトを使用して、エクスポートzipを個別のプロジェクト・カテゴリに分割します。次の表に、特定のファイルが分割される理由に関するメモを記載します。数字の順序にギャップがあることに注意してください。これは将来の拡張を可能にするためです。BPMAnalyticsはプロセス分析に該当するものです。

BPMAnalyticsLogicalDOs.zip.31

プロセス分析のLogicalDOsが格納されます。他のプロジェクトをロックせずに計算フィールドをここで編集できます。

HWFAnalyticsLogicalDOs.zip.32

ヒューマン・ワークフロー(HFW)のLogicalDOsが格納されます。プロセス分析プロジェクトおよびHWFプロジェクトで共有されます。

CaseAnalyticsLogicalDOs.zip.33

ケースのLogicalDOsが格納されます。プロセス分析プロジェクトおよびケース・プロジェクトで使用されます。

BPMAnalyticsProject.zip.61

プロセス分析プロジェクトのアーティファクトが格納されます。

bamalertproj.zip

プロセス分析用の標準のシード済アラートが格納され、インポート順序は問題になりません。プロジェクトから分離することで、アラート定義を容易に変更できます。

BAMDataObjects.zip

標準のBAM DOsが格納されます(インポート順序は問題になりません)

BArchDataObjects.zip

標準のビジネス・アーキテクチャDOsが格納されます(インポート順序は問題になりません)

バージョニング

Oracle BAMは、zipファイル自体でのバージョニング情報は提供していません。ただし、バージョニングを埋め込むためのオプションがいくつかあります。
  • zipファイル名にバージョニング情報を含めます。これには、PreseedingFileHistoryデータ・オブジェクトに事前シードされたファイルのバージョンを示すことができるという利点もあります。古いバージョンは事前シード・ディレクトリから削除する必要があり、削除しない場合はすべてのバージョンが事前シードされます。

  • zipファイルに関するコメントを含めます。これらのコメントはファイル単位で設定できるため、微調整されたバージョニングおよびコメント機能を設定するのに適した方法です。

分割エクスポートZipファイル使用時のベスト・プラクティス

これらのベスト・プラクティスでは、zipファイル間に相互依存性があることを認識し、差分計算が適用不可であることを想定しています。複数の相互依存性があるためにエクスポートzipの個々のファイルをソース・コントロールすることが有効でない場合は、次のいくつかの指針が役立つことがあります。
  • プロジェクトごとに1人のユーザー。複数のユーザーが同じプロジェクトで作業する必要がある場合は、共有サーバーの設定をお薦めします。作業の完了後、指定された1人の開発者がソース・コントロールを実行できます。詳細なソース・コントロール・コメントの保持が必要になる場合があります。

  • 必要な場合は、2つのzipファイルをマージできます。重複したアーティファクトがないことを確認します。任意のzipユーティリティを使用してzipファイルを結合できます。

  • 計算フィールドを更新する場合は、プロジェクトの問合せとビューを保存し、更新していることを確認します。

  • 物理データ・オブジェクト列を追加する場合は、対応する論理データ・オブジェクトの列を追加していることを確認し、ソース・コントロールも必要になります。計算フィールドまたは問合せの変更がない場合、プロジェクトzipファイルを更新する必要はありません。