この章では、その他のコンポーネント製品に固有の情報について説明します。
このリリースでの、この章の内容は次のとおりです。
このトピックでは、Oracle Real Application ClustersへのOracle Data Integratorリポジトリ接続を構成する際の考慮事項について説明します。
Oracle Data Integrator (ODI) Oracle Real Application Clusters (RAC)接続を構成する場合、ODIマスターまたはODI作業リポジトリに対してOracle RAC再試行がサポートされます。ODIは、ODIシナリオの実行中に、ソース接続およびターゲット接続へのトランザクション接続を使用します。これらのソース接続およびターゲット接続については、ODIはRAC再試行の接続をサポートしていません。これらのトランザクションをOracle RACの別のノードに移行することはできません。
リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してODIリポジトリを作成する際、作業リポジトリ接続のJDBC URLを指定します。RCUは、このURLをマスター・リポジトリ・コンテンツに格納します。作業リポジトリのJDBC URLが単一ノードURLの場合、Oracle Real Application Clusters (Oracle RAC)のフェイルオーバー・アドレスを含むようにURLを変更する必要があります。
Oracle RACが単一クライアント・アクセス名(SCAN)で構成されていない場合は、Oracle RACインスタンスの詳細を提供できます。作業リポジトリのJDBC URLフィールドで、Oracle RAC接続アドレスをhost:portの形式で入力します。例11-1を参照してください。
Oracle RACをSCANで構成している場合、Oracle RACインスタンスの詳細にSCANアドレスを提供します。
例11-1に、SCANを使用しない場合に、2つのホストを持つOracle RACに接続するためのJDBC URL書式を示します。
例11-1 JDBC URLの書式(Oracle RACがSCANで構成されていない場合)
jdbc:oracle:thin:(DESCRIPTION =(LOAD_BALANCE=ON) (ADDRESS =(PROTOCOL =tcp) (HOST =host1)(PORT =port1)) (ADDRESS =(PROTOCOL =tcp)(HOST =host2) (PORT =port2)) (CONNECT_DATA =(SERVER=dedicated) (SERVICE_NAME=service_name)))
詳細は、Oracle Data Integratorの管理の作業リポジトリの作成に関する項を参照してください。
WebLogic Serverのフェイルオーバーが発生した場合は、他のWebLogic Serverインスタンスがスケジューラになります。Coherenceキャッシュによって、スケジューラ・ライフサイクルが処理されます。ロックにより、スケジューラの一意性が保証され、イベント通知はスケジューラの移行を知らせます。エージェントが再起動され、そのスケジュールが計算された場合は、進行中のスケジュールが考慮され、それらの実行サイクルは、サーバーの起動時間を過ぎても自動的に継続されます。新しいセッションは、スケジューラが停止しなかったかのようにトリガーされます。失効セッションは、エラー状態に移動され、再起動時にはその状態が保持されます。
Oracle Data Integratorエージェント・クラスタで、スケジューラ・ノードであるエージェント・ノードに障害が発生すると、クラスタ内の別のノードがスケジューラ・ノードとしての役割を引き継ぎます。新しいスケジューラ・ノードにより、すべてのスケジュールが再初期化され、その時点から実行されます。
ノードがクラッシュした際に反復可能な実行サイクルを持つスケジュール済シナリオが実行中の場合、スケジューラ・ノードがクラッシュした時点以降、そのシナリオは新しいスケジューラ・ノードでは反復が続行されません。たとえば、スケジュール済シナリオが2分間隔で10回実行を繰り返すように構成されている場合、3回目の実行中にスケジューラ・ノードで障害が発生すると、新しいスケジューラ・ノードでは、シナリオの残りの8回は実行されません。
この項では、Oracle Application Development Framework (ADF)に固有の情報を説明します。
この項では、次の項目について説明します。
関連項目: ADFの詳細は、次のものを参照してください。
|
Oracle JRF非同期Webサービスを使用している場合は、非同期Webサービスがサービスに固定されるため、フェイルオーバーは実行されません。WS-RMなどの信頼性の高いプロトコルを使用している場合は、障害の発生後に、より上位レベルのプロトコルによって新しいサーバーへの再接続が実行されます。
Oracle JRF非同期Webサービスの詳細は、『ドメイン・テンプレート・リファレンス』を参照してください。
顧客が用意したADFアプリケーションでGridLinkデータ・ソースまたはマルチ・データ・ソースを使用する場合は、管理サーバーの起動後に、WebLogic Server管理コンソールでmdsDSデータ・ソースのURLを変更する必要があります。
mdsDSデータ・ソースのURLを変更するには、次の手順を実行します。
WebLogic Server管理コンソールにログインします。「サービス」→「データ・ソース」を選択します。
「mdsDS」→「接続プール」を選択します。
JDBCのURLを指定するように次の形式で変更します。
jdbc:oracle:thin:@hostname:port/service-name
たとえば、次のようなJDBCのURLを想定します。
jdbc:oracle:thin:@(DESCRIPTION=(ENABLE=BROKEN)(ADDRESS_LIST=(ADDRESS=(PROTOCOL=TCP)(HOST=slc00erterw-r.us.example.com)(PORT=1521)))(CONNECT_DATA=(SERVICE_NAME=srv2_koala.us.example.com)))
このURLを次のように置き換えます。
jdbc:oracle:thin:@slc00erterw-r.us.example.com:1521/srv2_koala.us.example.com
変更を保存して、管理サーバーを含むすべてのサーバーを再起動します。