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Oracle® Fusion Middleware Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールと構成
12c (12.1.3)
E56241-03
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1 Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストール計画

この章は、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールおよび構成計画を策定する際に役に立ちます。この章では、トポロジを提示し、製品ディストリビューションについて説明し、プロセス全体の概要について紹介します。

製品インストールやドメイン構成の途中または後で問題が発生しないよう、十分に確認する必要がある様々なトピックを扱います。

次のトピックを取り扱います:

1.1 このドキュメントの使用

この項には次のトピックが含まれます:

1.1.1 標準インストール・トポロジの最初の使用

このガイドは、Oracle SOA Suiteの標準インストール・トポロジ(図1-1)と、Oracle Business Process Managementの標準インストール・トポロジ(図1-2)を作成する際に役立ちます。これらのトポロジを高可用性を備えたセキュアなトポロジに拡張し、本番システムに適したものにすることができます。

標準インストール・トポロジはこの製品のトポロジ例であり、このトポロジのみがサポートされるわけではありません。詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の「標準インストール・トポロジの理解」を参照してください。

1.1.2 アップグレード・シナリオでのこのドキュメントの使用

アップグレード手順の一環としてOracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementをインストールする場合は、このガイドの指示に従ってソフトウェアをインストールしてください。ただし、WebLogicドメインを作成する場合には、構成ウィザードを実行しないでください。

ソフトウェアのインストール後に、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのアップグレードを参照してください。

1.1.3 このドキュメントを使用したドメインの拡張

このドキュメントの手順は新しいドメインを作成する方法を説明したもので、使用中のシステムにその他のOracle Fusion Middleware製品はインストールされていないことを前提としています。インストールおよびドメイン作成の手順のすべてがこの前提に基づいています。

その他のOracle Fusion Middleware製品がすでにシステムにインストールされている場合(たとえば、Oracle Fusion Middleware Infrastructureをすでにインストールしていて、ドメインが稼働している場合)、同じ手順を使用して既存のドメインを拡張できます。これを行うように選択する場合、Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニングで同じドメインにおける複数製品のインストールに関する項を必ず参照してください。

新規ドメインを作成する場合でも、手順に示された内容と要件が合わないときは、適切な内容を選択していることを確認し、その他の詳細について説明されているドキュメントを参照してください。

1.2 開発環境のインストールについて

このガイドでは、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのディストリビューションを使用して、本番環境の開始地点としての標準インストール・トポロジをインストールして構成する方法について説明します。

Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementを開発環境にインストールする場合は、Oracle SOA SuiteまたはOracle Business Process Quick Startディストリビューションをダウンロードしてインストールするようにしてください。このディストリビューションには、SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのアプリケーション作成に向けて、設計時ソフトウェアで事前構成されている統合開発環境(IDE)が付属しています。

Oracle JDeveloperの場合は、統合型のOracle WebLogic Serverを使用することで、JDeveloperの内側からアプリケーションをテストできます。また、カスタム・アプリケーションの実行時環境として使用するコンパクト・ドメインを作成することもできます。

詳細は、SOA SuiteおよびBusiness Process ManagementのQuick Start for Developersのインストールを参照してください。

1.3 標準インストール・トポロジの理解

この項には次のトピックが含まれます:

1.3.1 Oracle SOA Suiteの標準インストール・トポロジの理解

図1-1は、Oracle SOA Suiteの標準インストール・トポロジを示しています。

図1-1 Oracle SOA Suiteの標準インストール・トポロジ

図1-1の説明が続きます
「図1-1 Oracle SOA Suiteの標準インストール・トポロジ」の説明

1.3.2 Oracle Business Process Managementの標準インストール・トポロジの理解

図1-2は、Oracle Business Process Managementの標準インストール・トポロジを示しています。

図1-2 Oracle Business Process Managementの標準インストール・トポロジの理解

図1-2の説明が続きます
「図1-2 Oracle Business Process Managementの標準インストール・トポロジ」の説明

1.3.3 標準インストール・トポロジの図に含まれる要素の理解

このトポロジの図にあるすべての要素については、表1-1に説明があります。

表1-1 Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementの標準インストール・トポロジに含まれる要素の説明

要素 説明と追加ドキュメントへのリンク

APPHOST

アプリケーション層をホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。

DBHOST

データベースをホストしているマシンを示す、Oracleドキュメントで使用される標準用語。

WebLogicドメイン

論理的に関連するJavaコンポーネントのグループ(ここでは管理サーバー、管理対象サーバーおよびその他の関連するソフトウェアコンポーネント)。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のOracle WebLogic Serverドメインの概要に関する項を参照してください。

管理サーバー

ドメインの構成オブジェクトをメンテナンスし、管理対象サーバーへの構成変更を分散させる、ドメインの中央制御エンティティ。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理サーバーの概要に関する項を参照してください。

Enterprise Manager

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control。ドメインを管理するために使用する主要ツール。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の「Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Control」を参照してください。

クラスタ

同時に稼働し連携する、複数のWebLogic Serverインスタンスの集合。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。

マシン

1つまたは複数のWebLogic Serverインスタンス(サーバー)をホストするコンピュータを論理的に表現するもの。マシンは、ノード・マネージャを使用して管理対象サーバーを起動または停止するためにWebLogicの管理対象サーバーとノード・マネージャを論理的に結び付けるものでもあり、管理対象サーバーはマシンに関連付けされている必要があります。

管理対象サーバー

アプリケーション、アプリケーション・コンポーネント、Webサービスおよび関連リソースをホストします。

詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解の管理対象サーバーと管理対象サーバー・クラスタの理解に関する項を参照してください。

インフラストラクチャ

次のものを含むサービスの集合:

  • Metadata Repository (MDS)

    これにはOracle Application Developer Frameworkなどの、Oracle Fusion Middlewareコンポーネントのメタデータが含まれます。

    詳細は、Oracle Fusion Middlewareの理解のメタデータ・リポジトリの概要に関する項を参照してください。

  • Oracle Application Developer Framework (Oracle ADF)

  • Oracle Web Services Manager (OWSM)


1.4 標準インストール・トポロジのインストールと構成のロードマップ

このガイドでは、標準インストール・トポロジをインストールして構成するために必要なすべての手順について説明します。このトポロジの変更バージョンを作成する場合に使用できる補足情報への参照も、ガイドの手順内に記載されています。

表1-2に、トポロジをインストールして構成するために必要な手順を示します。

表1-2 Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールのロードマップ

タスク 説明 ドキュメント

システム環境の確認

インストールの前に、最小限のシステム要件およびネットワーク要件を満たしていることを確認します。

第1.5項を参照してください。

インストールの前後で必要になる必須パッチの確認

インストールしているソフトウェアに必要な必須パッチがあるかどうかについては、Oracle Fusion Middleware Infrastructureのリリース・ノートを確認してください。

Oracle Fusion Middleware Infrastructureリリース・ノートのインストールと構成に関する項を参照してください。

適切なディストリビューションの入手

Oracle SOA SuiteとBusiness Process Managementはどちらも、既存のOracle Fusion Middleware Infrastructureインストール環境を必要とします。Oracle SOA SuiteとBusiness Process Managementは、Oracle Fusion Middleware Infrastructureと同じOracleホームにインストールする必要があります。

両方の製品のディストリビューションを入手する必要があります。

第1.6項を参照してください。

インストール・ディレクトリの決定

作成する必要があるディレクトリが作成されているか、またはインストーラからアクセスでき、最小要件を満たすシステムに存在していることを確認します。

Oracle SOA SuiteとBusiness Process Managementはどちらも、Oracle Fusion Middleware Infrastructureが格納されている既存のOracleホーム・ディレクトリにインストールする必要があります。

Oracle Fusion Middlewareの理解の「Oracle Fusion Middlewareの主要ディレクトリとは」を参照してください。

Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストール

Oracle Fusion Middleware Infrastructureをインストールして、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Management用のOracleホーム・ディレクトリを作成します。

『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』を参照してください。

Infrastructure用にドメインを構成する必要はありません。このタスクの目的は、oracle_commonをOracleホーム内にインストールすることです。

ソフトウェアのインストール

Oracle Universal Installerを実行して、Oracle SOA SuiteまたはOracle Business Process Managementをインストールします。

ソフトウェアのインストールにより、使用しているシステムにソフトウェアが転送され、Oracleホーム・ディレクトリが作成されます。

第2章を参照してください。

データベース・プロファイルの選択およびOracle SOA Suite Healthcare Integrationについての要件の確認

必要なスキーマをデータベースにインストールする前に、SOA Suiteのスキーマに合せた設定が必要になるカスタム変数についての情報を確認します。

第1.9項を参照してください。

スキーマの作成

リポジトリ作成ユーティリティを実行して、構成に必要なスキーマを作成します。

第3.1項を参照してください。

WebLogicドメインの作成

構成ウィザードを使用してWebLogicドメインの作成および構成を行います。

Oracle SOA Suiteのトポロジを作成する場合は、第3.2項を参照してください。

Business Process Managementのトポロジを作成する場合は、第4章を参照してください。

高可用性のためのドメインの管理と準備

ドメインを管理するための追加のツールおよびリソースを確認し、高可用性のドメインを構成します。

第5章を参照してください。


1.5 システム環境の確認に関するロードマップ

インストールと構成のプロセスを開始する前に参照して理解する必要がある重要な情報が、この項(表1-3)に記載されています。ここでは、SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストールと構成に向けて、ご使用の環境を適切に準備するための重要なタスクと確認事項を示します。

表1-3 システム環境の検証ロードマップ

タスク 説明 ドキュメント

動作保証およびシステム要件を確認します

インストールと構成に向けて、対象のオペレーティング・システムが動作保証されていて、適切に構成されていることを確認します。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証とシステム要件の確認に関する項を参照してください。

適切なインストール・ユーザーを特定します

インストール・ユーザーが、ソフトウェアをインストールおよび構成するための適切な権限を持っていることを確認します。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストール・ユーザーの選択に関する項を参照してください。

目的のシステムでインストール・ディレクトリおよび構成ディレクトリを選択します

推奨ディレクトリ構造に従って、インストールおよび構成に必要なディレクトリが作成できることを確認します。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のインストールおよび構成のためのディレクトリの選択に関する項を参照してください。

動作保証されたJDKをインストールします

配布のインストール・プログラムは、ご使用のシステムで動作保証されたJDKを必要とします。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のJDKのインストールに関する項を参照してください。

Oracleデータベースをインストールして構成します

WebLogicドメインを構成するには、動作保証されたデータベースへのアクセス権が必要です。また、このデータベースは、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementに必要なスキーマが適切に構成されている必要があります。

詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の動作保証されたデータベースのインストールおよび構成に関する項を参照してください。


1.6 製品ディストリビューションの理解と入手

Oracle Fusion Middleware Infrastructureと、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのディストリビューションは、.jarファイルとして入手できます。このディストリビューションのインストールと構成を行うには、動作保証されたJDKがシステムに存在していることが必要です。


ヒント:

配布の詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品の配布の理解と入手に関する項を参照してください。

配布の入手方法は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』の製品の配布の入手に関する項を参照してください。

1.7 インストール・チェックリストの確認

表1-4に、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのインストール前に知っておく必要のある重要な項目、またはインストール中に決定する必要のある重要な項目を示します。

表1-4 インストール・チェックリスト

情報 値の例 説明

JAVA_HOME

/home/Oracle/jdk7_55/jdk1.7.0_55

Java JDK 1.7ホーム・ディレクトリを指す環境変数。

データベースのホスト名

examplehost.exampledomain

データベースを実行しているホストの名前とドメイン。

データベース・ポート

1521

データベースがリスニングしているポート番号。デフォルトのOracleデータベース・リスニング・ポートは1521です。

データベース・サービス名

orcl

Oracleデータベースには一意のサービス名が必要です。デフォルトのサービス名は、orclです。

DBAユーザー名

SYS

データベース管理権限を持つユーザーの名前。OracleデータベースのデフォルトのDBAユーザーは、SYSです。

DBAパスワード

ExamplePassword1

データベース管理権限を持つユーザーのパスワード。

ORACLE_HOME

/home/Oracle/product/Oracle_Home

ソフトウェアのインストール先ディレクトリ。このディレクトリには、必要に応じてOracle Fusion Middleware Infrastructure、Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteを含められます。

WebLogic Serverのホスト名

examplehost.exampledomain.com

Oracle WebLogic Server、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのコンソールのホスト名。

コンソール・ポート

7001

Oracle WebLogic Server、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのコンソールのポート。

DOMAIN_HOME

/home/Oracle/config/domains/soa_domain

ドメイン・データの格納場所。

APPLICATION_HOME

/home/Oracle/config/applications/soa_domain

アプリケーション・データの格納場所。

WebLogicドメインの管理者のユーザー名

weblogic

Oracle WebLogic Serverの管理権限を持つユーザーの名前。デフォルトの管理者ユーザーは、weblogicです。

管理者ユーザーのパスワード

ExamplePassword1

Oracle WebLogic Serverの管理権限を持つユーザーのパスワード。

$FTP_ROOT

${ORACLE_HOME}/b2b/ftp_root

埋込みFTPサーバーのルート・ディレクトリ。

FTPポート

7021

埋込みFTPサーバーのポート。

RCUユーティリティ

ORACLE_HOME/oracle_common/bin

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)へのパス。

RCUスキーマの接頭辞

soaまたはbpm

Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementで使用するデータベース・スキーマの名前の接頭辞。

RCUスキーマのパスワード

ExamplePassword1

Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementで使用するデータベース・スキーマのパスワード。

Configユーティリティ

ORACLE_HOME/oracle_common/common/bin

ドメインを作成し構成するための構成ウィザードへのパス。


1.8 標準インストール・トポロジには含まれない製品とコンポーネント

Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのディストリビューションには、複数のOracle SOA Suite製品が含まれています。それらのいくつかは、Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Managementの標準インストール・トポロジには見つからないものや、含まれていないものがあります。

プライマリ標準インストール・トポロジには含まれないコンポーネントのインストールに関する情報は、付録Aを参照してください。

さらに、次の各項も参照してください。

1.8.1 Oracle User Messaging Service (UMS)のインストールについて

Oracle User Messaging Serviceは、ユーザーとデプロイ済アプリケーションとの間での双方向通信を可能にするソフトウェア・テクノロジです。詳細は、Oracle User Messaging Serviceの管理のOracle User Messaging Serviceの概要に関する項を参照してください。

UMSは、Oracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションの一部として配布されています。これは、Oracle Fusion Middleware Infrastructureの標準インストール・トポロジの一部としてインストールされます。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』を参照してください。

UMSランタイム・コンポーネントは、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードのテンプレートとOracle Fusion Middlewareのスキーマで構成されています。このスキーマは、リポジトリ作成ユーティリティを使用して、サポート対象のデータベースにインストールされます作成されます。

開発については、Oracle JDeveloper 12cをインストールして使用することで、UMS機能を利用したアプリケーションを開発できます。詳細は、Oracle JDeveloperのインストールに関する項を参照してください。

1.8.2 Oracle Business Activity Monitoringのインストールについて

Oracle Business Activity Monitoring (BAM) 12cは、ビジネス・プロセスをリアルタイムで監視し、情報に基づく戦略的なビジネスの意思決定を支援します。

Oracle BAMは、Oracle SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのディストリビューションに含まれています。Oracle BAMが組み込まれるセカンダリ・トポロジについては、付録Aで説明しています。

また、Oracle BAMが組み込まれるエンタープライズ・デプロイメント・トポロジについては、『Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』に記載されています。詳細は、『Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』のOracle SOA SuiteおよびOracle Business Activity Monitoringのトポロジの図に関する項を参照してください。

Oracle BAMの詳細は、Oracle BAMによるビジネス・アクティビティの監視を参照してください。

1.8.3 Oracle Enterprise Schedulerのインストールについて

Oracle Enterprise Schedulerにより、Oracle WebLogic Serverクラスタのノード全体に分散された様々なジョブ・タイプ(Java、PL/SQL、バイナリ・スクリプト、Webサービス、EJBなど)を実行できるようになります。

詳細は、Oracle Enterprise Scheduler用アプリケーションの開発の「Oracle Enterprise Schedulerについて」を参照してください。

本番環境の場合、Oracle Enterprise Schedulerランタイム・ソフトウェアは、SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのディストリビューションの一部として含まれていて、Oracle SOA SuiteまたはOracle Business Process Managementのソフトウェアをインストールするときに自動的にインストールされます。

Oracle Enterprise Schedulerランタイム・ソフトウェアをインストールして構成する場合は、Oracle Enterprise Schedulerが含まれているセカンダリ・トポロジを参照してください(付録A)。

また、『Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』には、Oracle Enterprise Schedulerが含まれているエンタープライズ・デプロイメント・トポロジの説明があります。詳細は、『Oracle SOA Suiteエンタープライズ・デプロイメント・ガイド』のOracle SOA SuiteおよびOracle Service Busのトポロジの図に関する項を参照してください。

Oracle Enterprise Schedulerアプリケーションを開発する場合は、Oracle SOA Suite Quick Startのインストールを参照してください。

1.8.4 Oracle SOA Core Extensionsのインストールについて

SOA Core Extensions (SCE)はSOA 12cとともに提供されている機能であり、Oracle Application Integration Architecture (AIA)ベースの統合プロジェクトがSOA 12cへのアップグレード後に継続して動作するために必要な機能を提供します。

詳細は、Oracle SOA Core Extension Toolsを使用した統合の開発のAIA開発にSOA Core Extensionsを使用する方法に関する項を参照してください。

本番環境の場合、SOA Core Extensionsランタイム・ソフトウェアは、SOA SuiteおよびBusiness Process Managementのディストリビューションの一部として含まれていて、Oracle SOA SuiteまたはOracle Business Process Managementのソフトウェアをインストールするときに自動的にインストールされます。

SOA Core Extensionsランタイム・ソフトウェアをインストールして構成する場合は、Oracle Fusion Middleware構成ウィザードを実行してOracle SOA Suiteドメインを作成するときに、Oracle SOA Core Extensionテンプレートを選択します。

開発システムについては、Oracle SOA Core Extension Toolsを使用した統合の開発の開発環境とテスト環境の設定方法に関する項を参照してください。

1.9 SOA Suiteスキーマに必要なカスタム変数について

Oracle SOA SuiteまたはBusiness Process Managementソフトウェアのインストール後には、Oracle WebLogicドメインを構成するために、データベース・スキーマを作成する必要があります。Oracle SOA Suiteのスキーマをインストールするときに、2つのカスタム変数の設定を求めるプロンプトが表示されます。この変数は、該当するスキーマがデータベースに作成される方法に影響します。そのため、スキーマをインストールする前に、次に示す情報を確認しておく必要があります。ここに示すトピックは、どちらも第3章タスク6「カスタム変数の指定」に関連しています。

1.9.1 データベース・プロファイル・カスタム変数について

リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)の「カスタム変数」画面にある、データベース・プロファイル・カスタム変数を使用すると、SOAインフラストラクチャ・スキーマをインストールするデータベースに関する予測サイズまたはプロファイルを確認できます。Oracle SOA Suite構成に必要なデータベースのサイズを推定する場合は、『Oracle SOA SuiteおよびOracle Business Process Management Suiteの管理』のデータベース増加管理戦略の開発に関する項に記載された情報を考慮に入れてください。

データベース・プロファイルとして「SMALL」または「MEDIUM」と入力すると、スキーマの作成時に、RCUは特別なアクションを実行します。「SMALL」「MEDIUM」オプションは、情報提供の目的にのみ入力する必要があります。

データベース・プロファイルとして「LARGE」を入力すると、RCUは、間隔パーティション化というOracleデータベースの機能を使用して、SOAインフラストラクチャ・スキーマを作成します。間隔パーティション化により、多数のコンポジット・アプリケーションを処理する必要がある場合に、データベースの効率が向上します。「LARGE」データベース・プロファイルを選択すると、RCUは、Oracle SOA Suiteの削除スクリプトとガイドラインでサポートされる方法で、間隔パーティション化した表を作成します。

データベースのパーティション化に関する詳細は、Oracle Database VLDBおよびパーティション化ガイドで、次の内容に関する項を参照してください。

  • パーティション化の概念

  • 間隔パーティション化

1.9.2 Healthcare Integrationカスタム変数について


注意:

Healthcare IntegrationとBPM Suiteは相互に排他的です。両方を同じドメインに含める構成はOracleではサポートされないため、両方は含めないでください。

Healthcare Integrationユーザー・インタフェース使用する予定がない場合は、Healthcare Integrationカスタム変数の値として「NO」を入力します。Healthcare Integrationユーザー・インタフェースを使用する予定がある場合は、「YES」を選択します。それ以外の場合は、Healthcare Integrationユーザー・インタフェースをインストールして構成しても正しく機能しなくなります。詳細は、Oracle SOA Suite Healthcare Integrationユーザーズ・ガイドのOracle SOA Suite for Healthcare Integrationユーザー・インタフェースの使用方法に関する項を参照してください。

Healthcare Integrationカスタム変数の値として「YES」を入力すると、RCUは、データベース内に追加のマテリアライズド・ビューを作成します。Healthcare Integrationユーザー・インタフェースには、このビューが必要になります。「NO」を入力した場合は、次に示すSQLスクリプトをデータベースで実行することで、これに該当する追加のスキーマ構成タスクを後から実行できます。このスクリプトは、B2Bインストール・タイプにHealthcareを選択すると、Oracle Fusion MiddlewareのOracleホームにインストールされます。

ORACLE_HOME/common/sql/soainfra/sql/oracle/b2b_mv.sql