Oracle Fusion Middleware Upgrade Assistantのこの画面は、アップグレードするOracle Fusion Middlewareソフトウェアのタイプによって異なります。
詳細は、次の項を参照してください。
注意: この付録で説明されている画面は、必ずしも順番に表示されるとはかぎりません。選択するオプションによっては、すべての画面が表示されない場合もあります。各アップグレード・タイプで使用される画面の一般的な情報は、第1章「Upgrade Assistantの使用方法」を参照してください。 |
Oracle Fusion Middleware Upgrade Assistantを使用して、コンポーネント・スキーマ、コンポーネント構成およびスタンドアロン・システム・コンポーネント構成をFusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.6.0または11.1.1.7.0)または12c (12.1.2)からFusion Middleware 12c (12.1.3)にアップグレードします。
インストールされたコンポーネントのスキーマをアップグレードするには、「スキーマ」を選択します。Upgrade Assistantにより、スキーマのアップグレード候補のコンポーネントが次の画面にリストされます。
リストされたコンポーネントのいずれかをユーザー環境で使用していないために、そのコンポーネントのスキーマをアップグレードする必要がない場合があります。アップグレードするスキーマのみを選択します。
Oracle Platform Security Servicesオプションは、デフォルトで選択されています(したがって、監査サービス・スキーマも選択されています)が、必要に応じて選択解除することができます。
Upgrade Assistantを使用してスキーマをアップグレードする場合は、一度に1つのドメインのスキーマをアップグレードしてください。スキーマがアップグレードされ、ドメインが再構成およびアップグレードされた後、アップグレードが必要なそれぞれの追加ドメインに対して再度Upgrade Assistantを起動します。
この画面を使用して、実行するアップグレード操作を指定します。選択肢は次のとおりです。
スキーマ
WebLogicコンポーネント構成
スタンドアロン・システム・コンポーネント
スキーマ
インストールされているコンポーネントのスキーマをアップグレードするには、このオプションを選択します。Upgrade Assistantにより、スキーマのアップグレード候補のコンポーネントがリストされます。リストされたコンポーネントのいずれかをユーザー環境で使用していないために、そのコンポーネントのスキーマをアップグレードする必要がない場合があります。アップグレード・アシスタントを使用してスキーマをアップグレードする場合は、一度に1つのドメインのスキーマをアップグレードすることを検討してください。1つのドメインのスキーマが正常にアップグレードされた後、アップグレード・アシスタントを再度起動して、別のドメインのスキーマをアップグレードしてください。
注意: 12.1.3.0.0コンポーネントをサポートするために使用されるスキーマのみをアップグレードしてください。Oracle Fusion Middleware 12.1.3.0.0リリースに含まれていない11gまたは12c (12.1.2.0.0)コンポーネントをサポートするために現在使用されているスキーマをアップグレードしないでください。
WebLogicコンポーネント構成
再構成後に管理対象WebLogic Serverドメインのコンポーネント構成をアップグレードするには、このオプションを選択します。アップグレードされる12cドメインの場所を指定するよう求められます。
注意: アップグレード・アシスタントを使用してWebLogicコンポーネントの構成をアップグレードする場合は、次の手順を実行する必要があります。
アップグレード・プロセスと関連ツールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング』を参照し、12.1.3アップグレード・プロセス図を確認してください。 |
アップグレードするOracle WebLogic Serverドメインのドメインの場所を指定する必要があります。
スタンドアロン・システム・コンポーネント
Oracle HTTP Server (OHS)などのスタンドアロン・システム・コンポーネントをアップグレードする場合は、コンポーネントのアップグレード・ドメイン・ディレクトリを構成するための選択肢が2つあります。
新規ドメインの作成
システム・コンポーネントのアップグレード用に作成する新しい(固有)のディレクトリの場所と名前を指定します。
既存のドメインの更新
システム・コンポーネントのアップグレードに使用する既存の12.1.3.0.0ドメインを選択します。
「参照」をクリックし、ナビゲーション・ツリーを使用して、有効なドメイン・ディレクトリ(12.1.3.0.0ドメインのconfig
ディレクトリにあるconfig.xml
ファイルが含まれているディレクトリ)を選択し、「次」をクリックします。
Oracle HTTP Server (OHS)などのスタンドアロン・システム・コンポーネントをアップグレードする場合は、「スタンドアロン・システム・コンポーネント構成」オプションを選択します。次のいずれかを選択するように求めるプロンプトが表示されます。
オプション | 説明 |
---|---|
新規ドメインの作成 | 12cでは、スタンドアロン・システム・コンポーネントには、個別のスタンドアロン・ドメインが作成されます。スタンドアロン・ドメインは、Oracle HTTP Serverなどのシステム・コンポーネントのコンテナです。このディレクトリ構造は、Oracle WebLogicドメインのディレクトリ構造と同様ですが、管理サーバーまたは管理対象サーバーを含みません。これは、Oracle HTTP Serverなど同じタイプのシステム・コンポーネントのインスタンスを1つ以上含めたり、異なるタイプを組み合せて含めることができます。
構成ウィザード、packおよびunpackコマンド、WLSTおよびノード・マネージャなどの管理ツールは、スタンドアロン・ドメイン上で実行できます。 |
既存のドメインの更新 | システム・コンポーネントにスタンドアロン・ドメインが作成された後、このオプションを選択して、別のスタンドアロン・システム・コンポーネントにそのドメインを拡張できます。このオプションは、12.1.2からアップグレードする場合も使用されます。
既存の12.1.3ドメインの場所を指定する必要があります。 |
この画面では、WebLogicドメインのコンポーネント構成アップグレードに含められるコンポーネントのリストが提供されます。ドメインの名前は、ドメイン内にあるコンポーネントのリストとともに提供されます。
リストをレビューして、正しいコンポーネントがアップグレードされることを確認してください。アップグレードするコンポーネントが表示されない場合は、間違ったドメインを選択した可能性があります。別のドメインを指定するには「戻る」ボタンを使用します。
OPSSまたは監査のスキーマをアップグレードする場合、既存のOracle WebLogic 11gまたは12.1.2ドメイン・ディレクトリを指定する必要があります。Upgrade Assistantは、jps-config.xml
ファイルにアクセスするためのドメインの場所を必要とします。
「参照」をクリックし、ナビゲーション・ツリーを使用して、アップグレードする11gドメインまたは12.1.2ドメインのWebLogicドメイン・ディレクトリを選択します。
注意: Upgrade Assistantは、ドメインをアップグレードできることを確認するための検証チェックを実行します。Upgrade Assistantから、ドメインをアップグレードできないことを示すメッセージが返された場合は、アップグレードに関するドキュメントで、サポートされているドメイン構成について確認してください。ドメイン構成がサポートされていない場合は、スキーマまたはドメイン構成をアップグレードしないでください。ドメインのアップグレードに関する詳細は、Oracleサポートに問い合せてください。
この画面では、アップグレードを続行する前にすべての前提条件が満たされていることを確認する必要があります。続行する前にボックスを確認してください。
Upgrade Assistantでは前提条件が満たされていることを確認できません。
この画面を使用して、EBRのエディションのドロップダウン・リストから子エディションを選択します。
この画面を使用して、選択したスキーマとそのスキーマをホストするデータベースへの接続に必要な情報を入力します。アップグレード対象のスキーマが前のFusion MiddlewareリリースのRCUによって作成された場合、図A-10に示されているように、使用可能なスキーマ名がリストされているドロップダウン・メニューが表示されます。「接続」をクリックしてデータベースに接続してからアップグレードするスキーマを選択します。
一部のコンポーネント・スキーマは、図A-11に示されているように、手動で入力する必要があります。
次の表で、この画面に表示される要素について説明します。
要素 | 説明 |
---|---|
データベース・タイプ |
ドロップダウン・メニューからデータベース・タイプを選択します。メニューで使用できるデータベースのタイプは、アップグレードしようとするスキーマによって異なります。
アップグレード用に選択されたデータベース・タイプは、RCUが最初にスキーマを作成したときに選択されたデータベース・タイプと同一である必要があります。 データベース・タイプとしてOracle Edition-Based Redefinition (EBR)を選択した場合は、アップグレードしているスキーマも、EBRデータベース・タイプとしてRCUによって作成されている必要があります。特に、Upgrade Assistantは、あるデータベース・タイプから別のデータベース・タイプにスキーマを変換することはありません。ドロップダウン・メニューからデータベース・タイプを選択します。 |
データベース接続文字列 |
データベースの場所を入力します。
たとえば、Oracle Databaseを選択する場合は、次のURL形式を使用できます。 host:port/db_service_name Microsoft SQL ServerまたはIBM DB2データベースを使用している場合は、ドロップダウン・メニューからデータベース・タイプを選択し、フィールドの下のテキストを確認してください。ここには、データベース・タイプごとに必要な構文が表示されます。 注意: Upgrade Assistantは、他の有効な形式の接続文字列を受け入れます。たとえば、Oracle Database TNSスタイルの接続文字列も使用できます。 |
DBAユーザー名 |
データベースへの接続に使用するデータベース・ユーザー名を入力します。
Oracle Databaseユーザーの場合、Upgrade AssistantのユーザーにはOracleのDBAロールを付与する必要があります。 注意: 一部のコンポーネントでは、スキーマのアップグレードを実行するにはDBAロールでは不十分なことがあります。DBAユーザーは、SYSDBA権限を所有している必要があります。たとえば、12.1.3リリースでは、SOAINFRAおよびMDSはSYSDBA権限を必要とします。 特定のデータベース・プラットフォーム上では、ユーザー名で大文字と小文字が区別され、DBAユーザー名が小文字で構成される場合があります。Upgrade Assistantは、ユーザーが入力した名前に接続します。ユーザー名を大文字に変換しません。 |
DBAパスワード |
指定したDBAデータベース・ユーザーに対応するパスワードを入力します。 |
スキーマ・ユーザー名 |
ドロップダウン・リストからスキーマのユーザー名を選択するか、スキーマのユーザー名(DEV_MDSなど)を入力します。
一部のコンポーネントでは、スキーマのアップグレードを実行するにはDBAロールでは不十分なことがあります。かわりに、 すべてのデータベース・プラットフォーム上で、すべてのOracle Fusion Middlewareスキーマ名は大文字のみで構成されていることに注意してください。また、すべてのスキーマ名は、 WebLogic Serverドメイン、UMSおよびVeridataスキーマの場合、11gスキーマのユーザー名およびパスワードを手動で入力する必要があります。 |
スキーマ・パスワード |
特定のスキーマ・ユーザー名に関連付けられているパスワードを入力します。 |
エディション名 | エディションベースの再定義に対応したOracle Databaseをデータベース・タイプとして選択する場合、既存のエディション名を指定する必要があります。
注意: Fusion Middleware 11gリリース1 (11.1.1.6.0または11.1.1.7.0)からEBR対応スキーマをアップグレードする前に、最初にデータベース・サーバーを接続し、12c (12.1.3)のデータベース・サーバーにエディションを作成する必要があります。12.1.3の新しいエディションは、使用している11.1.1.6.0、11.1.1.7.0または12.1.2.0.0エディションの子である必要があります。 エディション・ベースの再定義のためにサーバー上にエディションを作成する方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニング』のエディション・ベースの再定義のためにサーバー上にエディションを作成する方法に関する項を参照してください。 |
OHSなどのシステム・コンポーネントをアップグレードする場合は、新しい12cコンポーネント・インスタンスを作成する開始点として使用する11gインスタンスのディレクトリの場所を指定する必要があります。
必要に応じて、「追加」ボタンを使用して、複数のインスタンスを含めます。
注意: Upgrade Assistantを使用してOracle 10gインスタンスをOracle 12cにアップグレードすることはできません。最初にOracle 10gインスタンスを11gにアップグレードする必要があります。10gから11gへの移行方法の詳細は、使用しているコンポーネントの11gのアップグレード・ドキュメントを参照してください。
この画面を使用して、スタンドアロン・システム・コンポーネントのアップグレード時にドメインの作成に使用されるノード・マネージャの資格証明を指定します。
アップグレード時に、スクリーンショットに示されているフィールドが表示されない場合があることに注意してください。フィールドの表示をトリガーする条件は、次の表で説明します。
注意: ユーザー名とパスワードは、ノード・マネージャとクライアントの間の接続の認証にのみ使用されます。これらは、サーバーの管理者IDおよびパスワードから独立しています。 |
要素 | 説明 |
---|---|
ユーザー名 |
ユーザー名はノード・マネージャへのアクセスに使用されます。
注意: このフィールドは、管理サーバー、またはUMSがターゲット指定されている12cドメイン内の1つ以上の管理対象サーバーの共有ディスクにローカル構成が見つからない場合にのみ表示されます。 |
パスワード |
ノード・マネージャへのアクセスに使用するパスワード。確認のためにパスワードを再入力する必要があります。
注意: 「ユーザー名」と同様に、このフィールドは、管理サーバー、またはUMSがターゲット指定されている12cドメイン内の1つ以上の管理対象サーバーの共有ディスクにローカル構成が見つからない場合にのみ表示されます。 |
リスニング・アドレス | 「リスニング・アドレス」フィールドには、ノード・マネージャがリスニングするDNS名またはIPアドレスを入力します。
注意: ドメイン構成でリスニング・アドレスが指定されている場合、このフィールドは表示されません。 |
リスニング・ポート |
ノード・マネージャのリスニング・ポート番号。
注意: ドメイン構成ですでにリスニング・アドレスとリスニング・ポートが指定されている場合、このフィールドは表示されません。 |
この画面を使用して、Oracle Web Services Manager (OWSM)ポリシー・マネージャをデプロイするWebLogic管理サーバー・ドメインの資格証明を入力します。
注意: これはオプションの画面です。この画面は、クロス・ドメイン構成でOWSMがデプロイされている場合にのみ表示されます。 |
要素 | 説明 |
---|---|
ホスト |
ドメインの管理サーバーが実行されているホスト。
必ず完全なホスト名を指定します。次に例を示します。 fusionHost1.example.com |
ポート |
管理サーバーのリスニング・ポート。通常、管理サーバーはポート7001をリスニングします。 |
ユーザー名 |
管理サーバーへのログインに使用されるユーザー名。これは、ドメインの管理コンソールへのログインに使用するユーザー名と同じです。 |
パスワード |
管理サーバーへのログインに使用される管理者アカウントのパスワード。これは、ドメインの管理コンソールへのログインに使用するパスワードと同じです。 |
アップグレード・アシスタントで実行する操作を次のオプションから選択します。「次へ」をクリックして続行します。
オプション | 説明 |
---|---|
ナレッジ・モジュールを必須更新で置換 | これを選択すると、標準KMが最新バージョンに置き換えられます。標準KMに対するすべてのカスタマイズが失われます。 |
トポロジおよびセキュリティ・メタデータの更新 | これを選択すると、テクノロジ、データ型、セキュリティ・プロファイルなどのトポロジおよびセキュリティ・アーティファクトが最新バージョンに置き換えられます。すべてのカスタマイズが失われます。 |
GUIDを使用するようにリポジトリをアップグレード | これを選択すると、リポジトリが12c完全モードに設定されます。すべてのオブジェクトが、内部IDではなく12c GUIDを使用して参照されます。
この選択を解除すると、リポジトリは11g互換性モードのままになり、これによってユーザーはすでに生成済の11gインタフェース・オブジェクトを実行できます。リポジトリは、グラフィカル・ユーザー・インタフェースまたはSDKコールを使用して12c完全モードに切り替えることができます。 注意: リポジトリを一度切り替えると、以前の11g互換性モードには戻りません。 |
インタフェースを12cマッピングにアップグレードします - 11g SDKの互換性が失われます | この選択により、すべての11gインタフェースが12cマッピングに変換されます。12cマッピングに変換されたら、使用前に既存のすべてのシナリオを再生成する必要があります。既存の11g SDKアプリケーションは使用できません。これらは12c SDKを使用するようにアップグレードする必要があります。
このオプションが選択されていない場合は、12cマッピングへの変換は実行されません。インタフェースは残され、11g SDKによってのみ変更できます(グラフィカル・インタフェースでは読取り専用です)。これらは、11g SDKを使用して変更および再生成/実行することができます。ユーザーがカスタム・アプリケーションを一度変更すると、インタフェースは、グラフィカル・インタフェースまたは12c SDKを使用して12cマッピングに変換できるようになります。 注意: このアップグレードが正しく動作するためには、11gリポジトリ内のすべてのインタフェースが有効である必要があります(たとえば、11g Studioからの検証中にエラーが発生しないことが必要です)。 11gインタフェースが有効でない場合、アップグレード・アシスタントは、一部の11gインタフェースがアップグレード中に失敗した場合でも停止しません。アップグレード・アシスタントは、無効なインタフェースを12cマッピングにアップグレードしようとしますが、そのインタフェースのアップグレードは失敗するか、例外がログ・ファイルに出力される可能性があります。このエラーが発生した場合、生成されたマッピングは無効になります。アップグレードを必ず成功させるためには、11gリポジトリ内のすべてのインタフェースが有効である必要があります。 |
AES-128暗号化アルゴリズムの使用 | 128ビットのキーを持つAESは機密情報に対し十分な保護を提供します。より重要度の高い機密情報を保護するには256ビットのキーを持つAESが必要です。 |
ODIのマスター・リポジトリおよび作業リポジトリを作成したとき、リポジトリ作成ユーティリティでは、デフォルトのSUPERVISORアカウントのパスワードを指定するように求められました。「ODIスーパーバイザ」画面で、次の情報を入力します。
要素 | 説明 |
---|---|
ODIスーパーバイザ・ユーザー名 | アップグレードされるODIリポジトリのスーパーバイザ・アカウント名。スーパーバイザ・ユーザーはSUPERVISOR (すべて大文字)である必要があります。 |
ODIスーパーバイザ・パスワード | ODIスーパーバイザ・アカウントに対して作成したパスワード。 |
この画面では、リポジトリ・オブジェクトの11g IDを一意のGUIDに変換するための一意の識別子またはアップグレード・キーを生成します。自動生成されたアップグレード・キーを使用するか、「アップグレード・キー」フィールドで独自のキーを指定することができます。
アップグレード・キーを選択する際に、次の2つのシナリオを検討してください。
11gリポジトリで使用されるIDが、同じリポジトリからエクスポートされたXMLファイル内のプロジェクトIDと同じであることを把握しています。11gリポジトリで使用されたプロジェクトIDを入力するために、「アップグレード・キー」フィールドを使用します。
このシナリオでは、リポジトリのアップグレードに使用されるアップグレード・キーは、アップグレード済の12cリポジトリにXMLファイルをインポートする際に使用されるアップグレード・キーと同じである必要があります。これによって、インポート・ファイル内のプロジェクト・オブジェクトがリポジトリ内のプロジェクト・オブジェクトと正しく照合されます(SYNONYMインポート・モードの1つを使用中の場合)。
別のリポジトリに作成されたオブジェクトを含むソースから提供された11g XMLエクスポート・ファイルを持ち、使用されているIDがわかりません。自動生成されたアップグレード・キーを使用するか、独自の一意のIDを指定して、重複するIDは回避してください。
このシナリオでは、そのファイルに同じ内部IDを持つプロジェクトが含まれる可能性があります。誤ったオブジェクトの一致によるメタデータの破損を防ぐため、そのファイルをリポジトリにインポートする際には、別のカスタム・アップグレード・キーを使用する必要があります。
注意: 同じオブジェクトの複数のコピーが(リポジトリ内に、またはXMLファイルでエクスポートされて)存在する場合は、オブジェクトのすべてのコピーに対して同じGUIDを作成する必要があります。そのため、その特定のオブジェクトのコピーに関係するすべてのアップグレード操作に対して、同じアップグレード・キーを使用する必要があります。
リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してVeridataスキーマを作成する際に使用されるOGGMON
スキーマ接頭辞を指定するには、この画面を使用します。
RCUは、作成した各スキーマに対するスキーマ所有者接頭辞の指定を必要とします。アップグレードするスキーマに使用する正確なスキーマ接頭辞を指定します。デフォルトの接頭辞は、DEV_OGGMON
のDEVです。
この画面を使用して、アップグレードする既存のVeridata 11gホーム・ディレクトリの場所を入力します。
「参照」をクリックし、ナビゲーション・ツリーを使用してVeridataドメイン・ディレクトリを選択します。
リポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を使用してVeridataスキーマを作成する際に使用されるVERIDATA
スキーマ接頭辞を指定するには、この画面を使用します。
RCUは、作成した各スキーマに対するスキーマ所有者接頭辞の指定を必要とします。アップグレードするスキーマに使用する正確なスキーマ接頭辞を指定します。デフォルトの接頭辞は、DEV_VERIDATA
のDEVです。
アップグレード対象のドメインがクラスタ・ドメインであり、AIAFP 11gがそのドメインにインストールされている場合、クラスタのすべてのノードからアクセス可能な共有場所のパスを指定する必要があります。
この画面を使用して、次の表に説明されているようにAIAFPインストール・ディレクトリおよびインスタンス名を指定します。
Oracle Application Integration Architecture Foundation Pack (AIAFP)をアップグレードする場合は、既存の11g AIAFPホーム・ディレクトリと、関連するインスタンス名を指定する必要があります。12cでは、AIAFPは、Oracle SOA Suiteでリブランドされ、現在はSOA Core Extensionと呼ばれていることに注意してください。
要素 | 説明 |
---|---|
AIAFPホーム・ディレクトリ | AIA Foundation Packインストーラによって11gのFoundation Pack製品ファイルがインストールされるフル・ファイル・パスです。
アップグレードする11g AIAFPホームを選択するには、「参照」をクリックして、ナビゲーション・ツリーを使用します。 |
11g AIAFPインスタンス名 | AIAFPホーム・ディレクトリに関連付けられたAIAFPインスタンスの名前を入力します。 |
この画面を使用して、UMS 11g構成ファイルをホストするリモート管理対象サーバーのログイン資格証明を指定します。必要な前提条件をすべて満たし、次の表に説明されているように必要なログイン情報を指定した場合、アップグレード・アシスタントにより、リモート構成ファイルが自動的にコピーされます。
アップグレード実行中のマシン上でUMS構成ファイルにローカルにアクセスできない場合は、各管理対象サーバーのログイン資格証明を手動で入力する必要があります(ums_server1,ums_server2など)。
場合によっては、構成ファイルを、アップグレード実行中のマシン(多くの場合、AdminServerマシン)にコピーする必要があります。Upgrade Assistantはファイルをコピーしようとしますが、それらを見つけることができない場合、管理サーバーに手動でコピーする必要があります。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Fusion Middleware Infrastructureへのアップグレード』のUMS構成ファイルのコピーに関する項を参照してください。
注意: ファイルを手動でコピーする必要があるのは、Upgrade Assistantが構成ファイルをコピーできないことを示すメッセージを受け取った場合のみです。ファイルをコピーしたら、Upgrade Assistantを再起動し、アップグレードを続行することができます。 |
要素 | 説明 |
---|---|
ユーザー名 | 製品をインストールしたオペレーティング・システム・ユーザーを指定します。このユーザーは、リモート構成ファイルのフェッチに使用されます。
注意: このユーザーには、リモート管理対象サーバーがインストールされるノードに 「ユーザー名」フィールドが表示されるのは、次のような場合です。
|
パスワード | このユーザーに関連付けられているパスワードを指定します。 |
管理対象サーバー | アップグレード・アシスタントが管理対象サーバーを自動的に検出できなかった場合、構成ファイルを含むリモート管理対象サーバーの名前を含むカンマ区切りリストを指定する必要があります。
たとえば、次のように指定します。 ums_server1、ums_server2 |
管理対象サーバー・アドレス | リモート管理対象サーバーを実行しているノードの完全なホスト名またはIPアドレスを含むカンマ区切りリストを指定します。このリストの順序は、上で指定された管理対象サーバー名のリストに対応する必要があります。
たとえば、次のように指定します。
ここでは次のようになります。
|
Upgrade Assistantは、アップグレード・プロセスを開始する前に各コンポーネントを調査し、最低基準を満たしていることを確認します。
この画面には、各コンポーネントを調査し、コンポーネントのアップグレード準備が整っていることを検証するUpgrade Assistantのステータスが表示されます。
Upgrade Assistantは、アップグレード・プロセスを開始する前に各コンポーネントを調査し、最低基準を満たしていることを確認します。
この画面には、スキーマのスキーマ・ソース・バージョンが表示されます(情報がスキーマ・バージョン・レジストリ表にリストされている場合)。スキーマがRCUを使用して作成されたものではない場合、またはソース・バージョンが見つからない場合、ソース・バージョンは「使用不可」
と表示されます。
コンポーネントの「ステータス」インジケータの説明は、次の表にあります。
ステータス | 説明 |
---|---|
進行中 |
Upgrade Assistantがコンポーネントのアップグレード項目を調査しています。 |
保留中 |
コンポーネントは、Upgrade Assistantが前のコンポーネントの処理を終了した後で調査されます。 |
失敗 |
アップグレード項目が欠落しているか、アップグレード基準を満たしていません。Upgrade Assistantはコンポーネントをアップグレードできません。「ログの表示」をクリックすると、エラーのトラブルシューティングを行えます。 |
成功 |
アップグレード項目が検出され、アップグレードに対して有効です。 |
調査プロセスを取り消してもスキーマまたは構成データに影響はありませんが、将来のアップグレード・セッションでは、Upgrade Assistantが収集した情報を再収集する必要があります。
このダイアログ・ボックスは、1つ以上のコンポーネントが調査フェーズに失敗し、アップグレードを継続することを選択した場合に表示されます。調査が失敗した場合は、アップグレードを取り消して(「いいえ」をクリック)、ログ・ファイルを確認することを検討してください。詳細は、「アップグレードのトラブルシューティング」を参照してください。
アップグレードを継続するには、「はい」をクリックします。
アップグレード・サマリーの確認
ツリーを展開または縮小して、ウィザードの画面で提供されるデータの詳細(スキーマの詳細、Oracle WebLogic Server接続の詳細、Oracle WebLogicドメイン・ディレクトリ情報など)を表示または非表示にします。
サマリー画面には、アップグレードするスキーマのソース・バージョンとアップグレード後の結果のターゲット・バージョンも表示されます。アップグレードに進む前に、両方のバージョンが正しいことを確認してください。
アップグレード・プロセスの開始
「アップグレード」をクリックして、アップグレード・プロセスを開始します。
スキーマをアップグレードする場合は、そのスキーマをホストしているデータベースのバックアップがあることを確認してください。
レスポンス・ファイルの保存
「レスポンス・ファイルの保存」オプションにより、Upgrade Assistantへの入力として使用できるファイルが作成されます。このレスポンス・ファイルは、Upgrade Assistantのグラフィカル・ユーザー・インタフェース画面で入力したすべての情報を収集し、後でサイレント・アップグレードを実行することができます。サイレント・アップグレードは、Upgrade Assistantウィザードとまったく同じ機能を実行しますが、データを手動で再入力する必要はありません。
この画面には、現在のアップグレード・プロセスの状況と、アップグレードが成功した後のコンポーネントの予測ターゲット・バージョンが表示されます。
進捗バーはアップグレードの残り時間を示す尺度ではないことに注意してください。進捗バーは、アップグレードされている各コンポーネントの完了したアップグレード・ステップを示す、変動するグラフ表示です。進捗バーが一定のペースで変動しない場合もあります。進捗バーの特定の部分が非常に速く変動することがあります。また、長い時間がかかるデータベース操作を実行している別のコンポーネントでは、非常に遅く変動したり、フリーズしたように見えることもあります。これは、アップグレードの進行状況が止まっていることを意味するのではなく、単に長い時間がかかる操作が実行されていることを示しているだけです。(特にスキーマ・アップグレードの間は)様々なアップグレード操作が異なるペースで実行されます。
注意: アップグレード・アシスタントにはアップグレードを実行するための十分な時間を与えてください。やむを得ない場合を除き、アップグレード操作は取り消さないでください。これを行うと、環境が不安定になる可能性があります。 |
各コンポーネントのアップグレードのステータスは、コンポーネント名の隣に表示される次のメッセージのいずれかで示されます。次の表で、各ステータス・メッセージを説明します。
ステータス | 説明 |
---|---|
進行中 |
Upgrade Assistantがコンポーネントのアップグレード項目をアップグレードしています。 |
保留中 |
コンポーネントは、Upgrade Assistantが先行するコンポーネントを終了してからアップグレードされます。 |
アップグレード不要 |
コンポーネントは以前にUpgrade Assistantでアップグレードされているか、コンポーネントはインストールされたばかりで、すでに最新バージョンになっています。このコンポーネントではアクションは実行されません。 |
スキップ済 | コンポーネントは、ステータスが「失敗」の別のコンポーネントに依存しています。ステータスが「スキップ済」のコンポーネントに対するアップグレードは試行されません。 |
失敗 | アップグレード項目が欠落しているか、アップグレード基準を満たしていません。コンポーネントをアップグレードできません。「ログの表示」をクリックすると、エラーのトラブルシューティングを行えます。 |
成功 |
アップグレード項目は正常にアップグレードされました。 |
正しくアップグレードされていないコンポーネントがある場合は、Upgrade Assistantのログ・ファイルで情報を確認します。
アップグレードが成功しました。新規インストールでコンポーネントを機能させるために手動で実行する必要のあるタスクが、アップグレード後のアクションのウィンドウに表示されます。これは、オプションのウィンドウで、コンポーネントにアップグレード後のステップがある場合にのみ表示されます。
また、次の手順も実行してください。
Oracleホームのpostupgrade.txt
ファイルを表示します。
UNIXシステムの場合:
ORACLE_HOME/oracle_common/upgrade/logs
Windowsシステムの場合:
ORACLE_HOME\oracle_common\upgrade\logs
その他のアップグレード後のタスクの詳細は、ご使用のOracle Fusion Middleware環境に固有のアップグレード・ガイドを参照してください。
1つ以上のコンポーネントのアップグレードに失敗しました。今行った操作では、コンポーネントをアップグレードできません。「ログの表示」をクリックすると、エラーのトラブルシューティングを行えます。
詳細は、「アップグレードのトラブルシューティング」を参照してください。
アップグレード・プラグインがアクティブに実行されている(つまり、アップグレード・ページが表示されていて、進捗バーが100%未満である)間に「取消」をクリックすると、前述の「取消の確認」画面が表示されます。
アクティブに実行されているアップグレード・プラグインがない場合、「取消」をクリックすると、前述の「取消の確認」画面が表示されます。
重要な注意: スキーマのアップグレードを取り消す場合は、スキーマとその環境(アップグレード前のディレクトリ構造)をホストするデータベースのバックアップをリストアする必要があります。