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Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Data Qualityのインストールと構成
12c (12.1.3)
E59397-02
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9 Tomcat ServerでのEnterprise Data Qualityのアップグレード

この章では、Tomcat Serverで実行中のEDQを、リリース11gからリリース12c (12.1.3)にアップグレードする方法について説明します。


注意:

このドキュメントでのトピックは、示された順番に実行する必要があります。


この章の内容は次のとおりです。


注意:

Oracle WebLogic ServerでEDQをアップグレードしている場合、8項「WebLogic ServerでのEnterprise Data Qualityのアップグレード」を参照してください。


9.1 Oracle Enterprise Data Qualityのアップグレードの準備

アップグレードを実行する前に、これらのアップグレード前手順を実行します。

  1. TomcatでEDQのバージョン12cに直接アップグレードできるのは、Tomcatバージョン7からのみです。Tomcat6を実行している場合、EDQのアップグレードを進める前に、Tomcatをバージョン7にアップグレードする必要があります。次の場所で、Apache Tomcatのドキュメントを参照してください。

    http://tomcat.apache.org

  2. 始める前に、11g環境の完全バックアップを実行することをお薦めします。

9.2 Enterprise Data Qualityのアップグレード

これらの手順はEDQのアップグレードを実行します。Tomcat7がインストールされていることを前提としています。そうでない場合は、9.1項「Oracle Enterprise Data Qualityのアップグレードの準備」を参照してください。

アップグレードの手順は次のとおりです。

タスク1 EDQリリース12c (12.1.3)のインストール

このタスクはEDQリリース12c (12.1.3)の製品ファイルをインストールします。

  1. EDQ 11.1.1.7サーバーを停止します。

  2. EDQ 12cファイルをインストールします。第3章「Enterprise Data Qualityのインストール」を参照してください。

タスク2 移行準備チェックの実行

このタスクは、11g構成スキーマが12cバージョンに移行できるかどうかを検証します。

  1. EDQ 12.1.3ディレクトリに移動します。

  2. JDK実行可能ファイルへのパスが、EDQ用にインストールしたJDKに正しく設定されていることを確認します。

  3. 次のコマンドを実行して、移行準備レポートを実行します。

    java -jar migration.jar premigrate dbtype:dbid@host:port/user/password
       
    

    説明:

    • dbtypeは、PostgreSQLの場合はpgsql、Oracleの場合はoracleです。

    • dbidは、PostgreSQLの場合はデータベース名、Oracleの場合はSIDです。

    • hostはデータベース・ホスト・マシンの名前です。

    • portはオプションで、データベースがデフォルトのポート番号以外のポート番号で実行している場合に使用する必要があります。値を指定しない場合は、そのデータベース・タイプのデフォルトのポートが前提となります。

    • userはEDQがディレクタ・データベースに接続するために使用するユーザーIDです。

    • passwordはデータベース・ユーザーのパスワードです。

  4. 移行前レポートを確認します。問題が報告されたら、タスク3を続行する前に解決する必要があります。

タスク3 構成スキーマの移行

このタスクはEDQリリース11g (11.1.1.7)構成スキーマをEDQリリース12c (12.1.3)構成スキーマに移行します。EDQは起動時に自動的に結果スキーマを移行するのでこの手順では触れていません。

  1. EDQバージョン12.1.3インストール・ディレクトリ(EDQ_HOME)から、migration.jarファイルを実行します。使用中のデータベースにより、次のコマンドのいずれかを使用します(すべて1つのコマンドライン上)。

    • PostgreSQLデータベース

      $FMW_HOME\edq\oracle.edq -jar migration.jar migrate
      postgres:databaseName@machinename:port/user/password
      
    • Oracleデータベース

      $FMW_HOME\edq\oracle.edq -jar migration.jar migrate
      oracle:sid@machinename:port/user/password
      

    このコマンドの入力変数の説明については、タスク2を参照してください。

タスク4   Case Managementスキーマのアップグレード

このタスクでは、EDQリリース11g (11.1.1.7) Case ManagementスキーマをEDQリリース12c (12.1.3) Case Managementスキーマに移行します。

  1. EDQバージョン12.1.3インストール・ディレクトリ(EDQ_HOME)から、cmパラメータを指定してmigration.jarファイルを実行します。使用中のデータベースにより、次のコマンドのいずれかを使用します(すべて1つのコマンドライン上)。

    • PostgreSQLデータベース

      $FMW_HOME\edq\oracle.edq -jar migration.jar cm
      postgres:databaseName@machinename:port/user/password
      
    • Oracleデータベース

      $FMW_HOME\edq\oracle.edq -jar migration.jar cm
      oracle:sid@machinename:port/user/password
      

    このコマンドの入力変数の説明については、タスク2を参照してください。

タスク5 構成アプリケーションの実行

このタスクはベースおよびローカル構成ディレクトリを更新し、リポジトリ・データベースへのEDQ接続を更新し、EDQ構成で使用中の機能パックを変更します。

  1. バージョン12.1.3 EDQインストール・ディレクトリ(EDQ_HOME)からconfigapp.jarファイルを実行します。

    $FMW_HOME\edq\oracle.edq -jar configapp.jar
    

    EDQ構成アプリケーションが起動します。

  2. 最初の画面で、「開始」をクリックして、アップグレード手順を開始します。

  3. 「構成ディレクトリ」画面で、「既存の構成ディレクトリを更新します」を選択します。デフォルトのEDQベースおよびローカル構成ディレクトリの場所を受け入れるか、正しい場所を参照します。

  4. 「機能パック」画面で、このEDQのインストールで使用する機能パックを選択します。そのパック内のプロセッサを使用する構成パッケージを使用する予定の場合、パックを確実に選択します。

  5. 「構成リポジトリ・データベースを構成します」画面で、構成スキーマの接続詳細を指定するか、示されたデフォルトを受け入れます。

  6. 「結果リポジトリ・データベースを構成します」画面で、結果スキーマの接続詳細を指定するか、示されたデフォルトを受け入れます。

  7. 「選択したオプション」画面で、指定した構成を確認します。「戻る」をクリックして指定した内容を変更するか、または「終了」をクリックしてアップグレードの選択を受け入れます。

  8. 「EDQ構成アプリケーション」画面で、構成詳細が適用されるまで待ってから「閉じる」をクリックします。構成を再実行する場合は、「再起動」をクリックして構成アプリケーションを再起動します。

タスク6 アップグレードの終了

このタスクはアップグレードを完了する手順を実行します。

  1. EDQリリース12c (12.1.3)をサポートするADFライブラリをデプロイします。詳細は、5.3項「Tomcat Application Serverの構成」を参照してください。

  2. Tomcatのライブラリ・パスを更新します。

  3. edq.warファイルをEDQ 12cインストール・ディレクトリ(EDQ_HOME)から再デプロイします。詳細は、5.7項「Tomcat Application ServerでのEDQアプリケーションのデプロイ」を参照してください。

  4. Tomcatアプリケーション・サーバーを起動します。

  5. EDQログ、起動パッドおよびEDQクライアントをチェックして、バージョンが正しいことを確認します。