この章では、Tomcat Serverで実行中のEDQを、リリース11gからリリース12c (12.1.3)にアップグレードする方法について説明します。
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注意: このドキュメントでのトピックは、示された順番に実行する必要があります。 |
この章の内容は次のとおりです。
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注意: Oracle WebLogic ServerでEDQをアップグレードしている場合、8項「WebLogic ServerでのEnterprise Data Qualityのアップグレード」を参照してください。 |
アップグレードを実行する前に、これらのアップグレード前手順を実行します。
TomcatでEDQのバージョン12cに直接アップグレードできるのは、Tomcatバージョン7からのみです。Tomcat6を実行している場合、EDQのアップグレードを進める前に、Tomcatをバージョン7にアップグレードする必要があります。次の場所で、Apache Tomcatのドキュメントを参照してください。
始める前に、11g環境の完全バックアップを実行することをお薦めします。
これらの手順はEDQのアップグレードを実行します。Tomcat7がインストールされていることを前提としています。そうでない場合は、9.1項「Oracle Enterprise Data Qualityのアップグレードの準備」を参照してください。
アップグレードの手順は次のとおりです。
このタスクはEDQリリース12c (12.1.3)の製品ファイルをインストールします。
EDQ 11.1.1.7サーバーを停止します。
EDQ 12cファイルをインストールします。第3章「Enterprise Data Qualityのインストール」を参照してください。
このタスクは、11g構成スキーマが12cバージョンに移行できるかどうかを検証します。
EDQ 12.1.3ディレクトリに移動します。
JDK実行可能ファイルへのパスが、EDQ用にインストールしたJDKに正しく設定されていることを確認します。
次のコマンドを実行して、移行準備レポートを実行します。
java -jar migration.jar premigrate dbtype:dbid@host:port/user/password
説明:
dbtypeは、PostgreSQLの場合はpgsql、Oracleの場合はoracleです。
dbidは、PostgreSQLの場合はデータベース名、Oracleの場合はSIDです。
hostはデータベース・ホスト・マシンの名前です。
portはオプションで、データベースがデフォルトのポート番号以外のポート番号で実行している場合に使用する必要があります。値を指定しない場合は、そのデータベース・タイプのデフォルトのポートが前提となります。
userはEDQがディレクタ・データベースに接続するために使用するユーザーIDです。
passwordはデータベース・ユーザーのパスワードです。
移行前レポートを確認します。問題が報告されたら、タスク3を続行する前に解決する必要があります。
このタスクはEDQリリース11g (11.1.1.7)構成スキーマをEDQリリース12c (12.1.3)構成スキーマに移行します。EDQは起動時に自動的に結果スキーマを移行するのでこの手順では触れていません。
EDQバージョン12.1.3インストール・ディレクトリ(EDQ_HOME)から、migration.jarファイルを実行します。使用中のデータベースにより、次のコマンドのいずれかを使用します(すべて1つのコマンドライン上)。
PostgreSQLデータベース
$FMW_HOME\edq\oracle.edq -jar migration.jar migrate postgres:databaseName@machinename:port/user/password
Oracleデータベース
$FMW_HOME\edq\oracle.edq -jar migration.jar migrate oracle:sid@machinename:port/user/password
このコマンドの入力変数の説明については、タスク2を参照してください。
このタスクでは、EDQリリース11g (11.1.1.7) Case ManagementスキーマをEDQリリース12c (12.1.3) Case Managementスキーマに移行します。
EDQバージョン12.1.3インストール・ディレクトリ(EDQ_HOME)から、cmパラメータを指定してmigration.jarファイルを実行します。使用中のデータベースにより、次のコマンドのいずれかを使用します(すべて1つのコマンドライン上)。
PostgreSQLデータベース
$FMW_HOME\edq\oracle.edq -jar migration.jar cm postgres:databaseName@machinename:port/user/password
Oracleデータベース
$FMW_HOME\edq\oracle.edq -jar migration.jar cm oracle:sid@machinename:port/user/password
このコマンドの入力変数の説明については、タスク2を参照してください。
このタスクはベースおよびローカル構成ディレクトリを更新し、リポジトリ・データベースへのEDQ接続を更新し、EDQ構成で使用中の機能パックを変更します。
バージョン12.1.3 EDQインストール・ディレクトリ(EDQ_HOME)からconfigapp.jarファイルを実行します。
$FMW_HOME\edq\oracle.edq -jar configapp.jar
EDQ構成アプリケーションが起動します。
最初の画面で、「開始」をクリックして、アップグレード手順を開始します。
「構成ディレクトリ」画面で、「既存の構成ディレクトリを更新します」を選択します。デフォルトのEDQベースおよびローカル構成ディレクトリの場所を受け入れるか、正しい場所を参照します。
「機能パック」画面で、このEDQのインストールで使用する機能パックを選択します。そのパック内のプロセッサを使用する構成パッケージを使用する予定の場合、パックを確実に選択します。
「構成リポジトリ・データベースを構成します」画面で、構成スキーマの接続詳細を指定するか、示されたデフォルトを受け入れます。
「結果リポジトリ・データベースを構成します」画面で、結果スキーマの接続詳細を指定するか、示されたデフォルトを受け入れます。
「選択したオプション」画面で、指定した構成を確認します。「戻る」をクリックして指定した内容を変更するか、または「終了」をクリックしてアップグレードの選択を受け入れます。
「EDQ構成アプリケーション」画面で、構成詳細が適用されるまで待ってから「閉じる」をクリックします。構成を再実行する場合は、「再起動」をクリックして構成アプリケーションを再起動します。
このタスクはアップグレードを完了する手順を実行します。
EDQリリース12c (12.1.3)をサポートするADFライブラリをデプロイします。詳細は、5.3項「Tomcat Application Serverの構成」を参照してください。
Tomcatのライブラリ・パスを更新します。
edq.warファイルをEDQ 12cインストール・ディレクトリ(EDQ_HOME)から再デプロイします。詳細は、5.7項「Tomcat Application ServerでのEDQアプリケーションのデプロイ」を参照してください。
Tomcatアプリケーション・サーバーを起動します。
EDQログ、起動パッドおよびEDQクライアントをチェックして、バージョンが正しいことを確認します。