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Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Data Qualityのインストールと構成
12c (12.1.3)
E59397-02
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8 WebLogic ServerでのEnterprise Data Qualityのアップグレード

この章では、WebLogic Serverで実行中のEDQを、リリース11gからリリース12c (12.1.3)にアップグレードする方法について説明します。


注意:

このドキュメントでのトピックは、示された順番に実行する必要があります。


この章には、次の項が含まれ、意図する実行順に示されています。


注意:

Apache TomcatでEDQをアップグレードしている場合、第9章「Tomcat ServerでのEnterprise Data Qualityのアップグレード」を参照してください。


8.1 Enterprise Data Qualityのアップグレードの準備

これらの手順は、アップグレード・プログラムを実行する前に実行する必要のある準備作業の概要を示します。

表8-1 EDQのアップグレードの準備手順(実行順)

手順 実行するアクション

Oracle Fusion Middlewareのアップグレードに関するドキュメントを確認します。

Oracle Fusion Middlewareリリース12c (12.1.3)へのアップグレードの準備のための追加のガイドラインについては、Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニングを参照してください。このドキュメントには、12c環境に移行するために理解する必要のある技術的な変更についての説明も含まれています。

現在のEDQバージョンがアップグレードの有効な開始点かどうかを判断します。

アップグレードの開始点とは、Oracle Fusion Middleware Upgrade Assistantを使用してリリース12c (12.1.3)に直接アップグレードするために、実行している必要のあるEDQの特定のバージョンのことです。

有効な開始点: Oracle Universal Installer (OUI)を使用してインストールされた、EDQバージョン11.1.1.7以降。現在のバージョンがこの要件を満たしている場合、アップグレード・アシスタントを使用して12c (12.1.3)に直接アップグレードできます。そのリリースで、OUIが初めてEDQで使用可能になりました。処置: このドキュメントの手順を続行します。

無効な開始点: リリース11g (11.1.1.7)より前のEDQのバージョン。処置: 最初にソフトウェアをバージョン11.1.1.7以降にアップグレードしてから、このドキュメントに戻り、環境をリリース12c (12.1.3)にアップグレードします。バージョン11.1.1.7にアップグレードするには、次に示すOracle Enterprise Data Qualityインストレーションおよびアップグレード・ガイド・リリース11g R1 (11.1.1.7)を参照してください。

http://docs.oracle.com/cd/E48549_01/doc.11117/e40040/upgrade.htm#CIABBCGE

11g Fusion Middleware環境をバックアップします。

開始する前に、EDQドメインを含む、11g環境の完全バックアップを作成することをお薦めします。手順については、Oracle Fusion Middlewareのアップグレードのプランニングのアップグレードのためのバックアップおよびリカバリ計画に関する項を参照してください。

現在のEDQドメインのすべてのEDQサーバーおよびコンポーネントを停止します。

『Oracle Fusion Middlewareの管理』のOracle Fusion Middlewareの起動および停止に関する項を参照してください。

すべてのEDQコンポーネントは、これらのアップグレード手順の終わりに、開始するよう求められるまで、停止したままにする必要があります。

WebLogic Server管理サーバーの実行

停止するよう求められるまで、WebLogic Server管理サーバーを実行しておきます。管理サーバーからタスクを実行します。

EDQリリース12c (12.1.3)のダウンロード

1.5項「EDQのダウンロード」の手順に従います。

EDQリリース12c (12.1.3)のインストール

12cのソフトウェアをインストールします。3項「Enterprise Data Qualityのインストール」を参照してください。

EDQバージョン12.1.3のアップグレード

このチェックリストのすべての手順を満たしたら、次の手順を表示順に実行することで、リリース12c (12.1.3)にアップグレードできます。

8.2項「ファイルベースのキーストアのOPSSセキュリティ・ストアへの移行」

8.3項「EDQおよびOPSSスキーマのアップグレード」

8.5項「EDQドメインの再構成」

8.6項「ベース・ドメインへのアップグレード変更の適用」

8.7項「アップグレードのトラブルシューティング」


8.2 ファイルベースのキーストアのOPSSセキュリティ・ストアへの移行

すべてのOracle Fusion Middleware製品は、そのセキュリティ資格証明をOracleデータベースのOracle Platform Security Services (OPSS)スキーマに格納する必要があります。これに対するOracleの用語はセキュリティ・ストアです。構成ディレクトリ内のファイルベースのキーストアを使用していた場合、OPSS DBベースのセキュリティ・ストアを使用する必要があります。

OPSS DBベースのセキュリティ・ストアに変換するには、OPSS、監査サービスおよび監査サービス・ビューア・スキーマを作成します。監査サービスおよび監査サービス・ビューア・スキーマは、Oracle Platformおよびセキュリティ・サービス・スキーマによって必要とされます。これらのスキーマを作成した後で、OPSSスキーマ用のWebLogic Serverデータ・ソースを作成し、さらにEDQキーストアをOPSSスキーマに再度関連付けます。

タスク1 OPSSスキーマの作成

Fusion Middleware 11gリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)を実行してOPSSスキーマを作成します。画面の詳細は、「ヘルプ」をクリックしてください。

  1. オラクル社から11gリポジトリ作成ユーティリティ(RCU)をダウンロードします。手順については、次の場所を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E23104_01/download_readme_ps6/download_readme_ps6.htm#BABHDBJC

  2. 選択したディレクトリにコンテンツを解凍します。このディレクトリをRCU_HOMEディレクトリと呼びます。Windowsオペレーティング・システムでは、名前に空白を含むディレクトリにRCUファイルを解凍しないでください。

  3. WebLogic Server管理サーバーを起動します。

  4. オペレーティング・システムのコマンド・シェルまたはコンソールを実行します。

  5. RCU_HOMEディレクトリ内のbinディレクトリからRCUを起動します。


    注意:

    英語以外の言語のデータベースを使用してRCUを実行する場合は、次の環境変数を設定します。

    setenv LANG en_US.UTF8

    setenv LC_ALL $LANG

    setenv NLS_LANG american_america


    Linuxの場合:

    ./rcu

    Windowsの場合:

    rcu.bat

  6. 「OK」をクリックして「ようこそ」画面をパス・スルーします。

  7. 「リポジトリの作成」画面で、「作成」を選択してから、「次へ」をクリックします。

  8. 「データベース接続の詳細」画面で、EDQリポジトリ・データベースの接続詳細と、EDQデータベース・ユーザーのログイン資格証明を入力します。

  9. 「コンポーネントの選択」で既存のスキーマ接頭辞の使用を選択するか、または新しい接頭辞を作成します。Oracle ASリポジトリ・コンポーネントで、「AS共通スキーマ」を展開してから、「Oracle Platform Security Services (OPSS)」を選択します。

  10. 「スキーマ・パスワード」画面で、スキーマの所有者のパスワードを入力します。

  11. 「表領域のマップ」画面で、1つのデフォルトの表領域と1つの一時表領域を使用します。デフォルトの表領域名が表示されます。

  12. 「サマリー」画面で、「OK」をクリックし、スキーマの作成を終了します。

タスク2 OPSSスキーマ用のJDBCデータ・ソースの作成

WebLogic Server管理コンソールを使用して、OPSSスキーマ用の汎用JDBCデータ・ソースを作成します。画面の詳細は、「ヘルプ」をクリックしてください。

  1. 「ドメイン構造」ツリーで「サービス」を開き、「データ・ソース」を選択します。

  2. データ・ソースのサマリー画面で「新規」をクリックし、「汎用データ・ソース」を選択します。

  3. 「JDBCデータ・ソース」の「プロパティ」画面で、データ・ソース名、およびタスク1で11g RCUを使用して作成したOPSSスキーマのJNDI名を入力します。OPSSデータ・ソース名はopss-data-sourceで、JNDI名はこの例のようになります。jdbc/OpssDataSourceデータベースのタイプとして「Oracle」を選択してから、「次へ」を押します。

  4. 「新しいJDBCデータ・ソースの作成」画面で、Oracleデータベースに必要なデフォルトのJDBCドライバが表示されて選択されます。「次へ」をクリックします。


    注意:

    注意:JDBCドライバを使用してデータベース接続を作成するには、先にJDBCドライバをインストールしておく必要があります。一部のドライバはWebLogic Serverとともにインストールされていますが、多くのドライバはインストールされていません。


  5. 「トランザクション・オプション」画面で、「グローバル・トランザクションのサポート」ボックスを選択されたままにして、「次へ」をクリックします。

  6. 「接続プロパティ」画面で、接続詳細、およびタスク1で11g RCUを使用して作成したOPSSスキーマへ接続するための資格証明を入力します。

  7. 「データベース接続のテスト」画面で接続パラメータを確認し、「構成のテスト」をクリックします。接続テストの結果がページの上部に表示されます。テストに失敗した場合は、構成エラーをすべて修正してテストを再試行します。選択したJDBCドライバがWebLogic Server管理サーバーにインストールされていない場合は、「次へ」をクリックしてこの手順をスキップします。この手順が終了した後で、ドライバをインストールします。

  8. ターゲットの選択ページで、データ・ソースのデプロイ先となるWebLogic Serverサーバーまたはクラスタを選択します。

  9. 「終了」をクリックして、JDBCデータ・ソースの構成を保存し、選択したターゲットにデータ・ソースをデプロイします。

  10. これらの変更をアクティブ化するには、管理コンソールの「チェンジ・センター」で、「変更のアクティブ化」をクリックします。すべての変更がすぐに有効になるわけではありませんが、EDQのアップグレード・プロセスの最後にサーバーを再起動するとすべて有効になります。

タスク3 ファイルベースのキーストアのDBベースのセキュリティ・ストアへの再関連付け

WebLogic Server Scripting Tool (WLST)を使用して、ファイルベースのキーストアを、WebLogic Server管理コンソールを使用して作成したOPSSデータ・ソースに再関連付けします。

  1. 11g $EDQ_HOME/oracle_common/common/binディレクトリから、次のコマンドを発行して、WebLogic Server Scripting Tool (WLST)を実行します。

    UNIX/Linuxの場合

    ./wlst.sh
    

    Windowsの場合

    wlst.cmd
    
  2. WLSTで、セキュリティ・ストアを作成するOracleデータベースに接続します。

    connect('username', 'password', 'host:port')
    

    説明:

    usernameは管理ユーザーの名前です。

    passwordは管理ユーザーのパスワードです。

    hostはデータベース・ホストの名前です。

    portはデータベースへの接続ポートです。

  3. OPSSスキーマをファイルベース形式からデータベース形式へと再関連付けします。

    reassociateSecurityStore(domain="upgradeDomain", 
    servertype="DB_ORACLE", jpsroot="cn=jpsroot",
    datasourcename="jdbc/OpssDataSource", join="false");
     
    

    説明:

    datasourcenameタスク2のWebLogic Server管理コンソールで作成した新しいOPSS JNDIデータ・ソースの名前です。このスクリプトの詳細は、次を参照してください。

    http://docs.oracle.com/cd/E29542_01/core.1111/e10043/cfgauthr.htm#JISEC2675


注意:

EDQサーバーおよび管理対象サーバーはまだ再起動しないでください。残りのアップグレードの手順を完了します。変更内容はサーバーに保存され、アップグレード後にサーバーを再起動したときに、残りのサーバーに伝播されます。


8.3 EDQおよびOPSSスキーマのアップグレード

この項の手順に従い、EDQデータベース・リポジトリのEDQCONFIG (構成)、EDQRESULTS (結果)およびOPSSスキーマをアップグレードします。


注意:

Upgrade Assistantでは、スキーマ・アップグレードの実行中、ドメインのすべてのサーバーを停止する必要があります。


タスク1 アップグレード・アシスタントの起動
  1. 次のディレクトリに移動します。ここで、12c_FMW_HOMEはバージョン12c Oracleホーム・ディレクトリです。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    12_FMW_HOME/oracle_common/upgrade/bin
    

    Windowsオペレーティング・システムの場合

    12_FMW_HOME\oracle_common\upgrade\bin
    
  2. 次のプログラムを実行します。

    LinuxまたはUNIXオペレーティング・システムの場合

    ./ua
    

    Windowsオペレーティング・システム:

    ua.bat
    
タスク2 続行前の重要な注意の確認

「ようこそ」画面には、アップグレードに進む前に考慮する重要な注意事項が含まれています。これらに目を通し、作業を進める準備が整っていることを確認します。画面の詳細は、「ヘルプ」をクリックしてください。


注意:

次の画面の詳細は、アップグレード・アシスタントによるアップグレードのアップグレード・アシスタントによるスキーマのアップグレードに関する項を参照してください。


タスク3 アップグレード操作の選択

「スキーマ」を選択します。次の画面でアップグレード・アシスタントにより、アップグレード可能なスキーマがリストされます。

「スキーマ」を選択すると、画面のタイトルが「スキーマ」に変わります。

タスク4 コンポーネント・スキーマの選択

「使用可能なコンポーネント」画面には、アップグレード可能なスキーマがリストされます。

「Oracle Fusion Middleware」を選択し、次のスキーマがすべて選択されていることを確認します。

  • Oracle Enterprise Data Quality構成スキーマ

  • Oracle Enterprise Data Quality結果スキーマ

  • Oracle Platformセキュリティ・サービス・スキーマ

タスク5 11gベース・ドメイン・ディレクトリの指定

「ドメイン・ディレクトリ」画面で、バージョン11g EDQドメインのディレクトリを入力します。たとえば、C:\Oracle\Middleware\FMW_HOME\user_projects\domains\edq_domainです。

続行する前にボックスを確認してください。Upgrade Assistantでは前提条件が満たされていることを確認できません。

タスク6 前提条件の確認

「前提条件」画面で項目を確認します。アップグレード・アシスタントでは前提条件が満たされていることを確認できません。

タスク7 データベースおよびスキーマ資格証明の指定

EDQ結果スキーマ、OPSSおよびEDQ構成スキーマ画面が連続して表示されます。

最初の画面で、EDQ結果(EDQRESULTS)スキーマを含むデータベースの接続詳細を指定してから、「接続」をクリックします。次に、スキーマ・ユーザーのパスワードを求められます。

残りの画面には、EDQ結果スキーマ画面で指定したデータベース接続とスキーマ資格証明が自動的に移入されます。いずれかのスキーマでこれらのエントリが正しくない場合、エントリを変更して、データベース接続が確立されるのを確認します。

タスク8 アップグレードの検証の完了

「調査」画面では、アップグレード・アシスタントにより、選択したコンポーネントをアップグレードする前に、一連の検証が実行されます。すべての検証が成功していることを確認します。

タスク9 アップグレードの開始

「アップグレード・サマリー」画面で「アップグレード」をクリックし、アップグレードを開始します。「アップグレードの進行状況」の各画面には、アップグレードの進行状況に関する情報が示され、「アップグレード成功」画面にアップグレードが要約されます。

8.4 必要な12cスキーマの作成

Oracle Fusion Middlewareリリース12c (12.1.3)では新しいスキーマと表が導入されました。これはOracle Repository Creation Utility (RCU)のリリース12c (12.1.3)バージョンで作成される必要があります。アップグレードのこの手順は、EDQドメインの再構成の前に実行する必要があります。

必要な12cスキーマを作成するには、4.2項「EDQデータベース・リポジトリの作成」を参照し、そのすべての手順に従いますが、「コンポーネントの選択」画面で次のスキーマのみを選択します。


注意:

「コンポーネントの選択」画面でOPSSスキーマを選択しないでください。このスキーマはすでに8.2項「ファイルベースのキーストアのOPSSセキュリティ・ストアへの移行」で11g RCUを使用して作成し、8.3項「EDQおよびOPSSスキーマのアップグレード」でアップグレード・アシスタント(UA)ユーティリティを使用してアップグレードしています。


8.5 EDQドメインの再構成

Oracle Fusion Middleware再構成ウィザードを実行して、WebLogic Serverドメイン環境のアップグレードを完了します。

各画面の詳細は、「ヘルプ」をクリックしてください。

タスク1 ステージング・モードの「nostage」への設定

このタスクはステージング・モードを必要な設定の「nostage」に設定します。

  1. WebブラウザからWebLogic Server管理サーバー・コンソールにログインします。

  2. 左ペインで、「環境」を展開します。

  3. 「サーバー」でedq_server1を選択します。

  4. 「構成」タブ、「デプロイメント」タブの順に選択します。

  5. 「ステージング・モード」メニューからの「nostage」を選択します。その他のサーバーの設定を変更しないでください。

  6. 「保存」をクリックします。

タスク2 ノード・マネージャの開始および停止

このタスクは、ノード・マネージャがインストールされてから少なくとも1回は開始されていることを確認します。ノード・マネージャを開始すると、以前のドメインからバージョン12cドメインに移動する必要のあるスクリプト・ファイルのセットが作成されます。このタスクを実行すると、ドメインのアップグレード時に余分な手順を実行する必要がなくなります。

  1. EDQ 11gドメインから、次のコマンドを実行してノード・マネージャを開始します。hostnameには、ノード・マネージャがインストールされているシステムの名前を指定し、portには、それが実行するポート番号を指定します。

    Windowsの場合

    startNodeManager.cmd hostname port
    

    UNIXの場合

    sh startNodeManager.sh hostname port
    
  2. 実行元のコマンド・シェルを閉じることでノード・マネージャを停止します。

タスク3 再構成ウィザードの起動

このタスクはEDQドメインをアップグレードします。

  1. WebLogic Server管理サーバーとすべての管理対象サーバーを停止します。

  2. 次のディレクトリに移動します。ここで、12c_FMW_HOMEはバージョン12c Fusion Middlewareホーム・ディレクトリです。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    12c_FMW_HOME/oracle_common/common/bin
    

    Windowsオペレーティング・システム:

    12c_FMW_HOME\oracle_common\common\bin
    
  3. ドメインの再構成ウィザードを開始します。

    UNIXオペレーティング・システムの場合:

    ./reconfig.sh -log=log_file
    

    Windowsオペレーティング・システム:

    reconfig.cmd -log=log_file
    

    log_fileに完全パスおよびファイル名を指定します。ログ・ファイルの作成は、再構成処理をトラブルシューティングする必要がある場合に役立つことがあります。


    注意:

    次のエラー・メッセージが表示される場合、デフォルトのキャッシュ・ディレクトリが有効ではないことを示します。

    *sys-package-mgr*: can't create package cache dir
    

    環境変数CONFIG_JVM_ARGSを設定することでキャッシュ・ディレクトリを変更できます。例:

    CONFIG_JVM_ARGS=-Dpython.cachedir=valid_directory
    

タスク4 11gドメインの指定

「ドメインの選択」画面で、11g EDQドメインの場所への完全パス(FMW_HOME/user_projects/domains/base_domainまたはFMW_HOME\user_projects\domains\base_domain)を指定します。また、「参照」をクリックし、ファイル・マネージャのウィンドウを使用してドメインの場所を選択できます。

タスク5 「再構成セットアップの進行状況」の表示

「再構成セットアップの進行状況」は再構成の進行状況を表示し、選択したベース・ドメインが12cドメインに再構成できるかどうかを検証します。「コアWLSインフラストラクチャの再構成に成功しました」というメッセージは、ドメインが12cドメインに再構成できることを示し、「次へ」をクリックして次の手順に進むことができます。このメッセージが戻されない場合、ドメインは12cドメインに再構成できません。その場合、EDQバージョンがバージョン11gよりも前であるかどうかを確認し、そうであれば、先にEDQ 11gにアップグレードしてから、バージョン12cにアップグレードする必要があります。8.1項「Enterprise Data Qualityのアップグレードの準備」を参照してください。

タスク6 ドメイン・モードとJDKの選択

ドメイン・モードは変更できません。

ドメイン・モードとJDK画面で、ドメインで使用するJava Development Kit (JDK)の場所を指定します。これは、2.2項「EDQをサポートするJava Development Kitのインストール」でインストールしたJDKである必要があります。

タスク7 JDBCデータ・ソースの構成

「JDBCデータソース」画面で、11g EDQドメインに関連付けられたJDBCデータ・ソースが画面の下半分に表示されます。これらのデータ・ソースはEDQ構成スキーマおよび結果スキーマである必要があります。変更する必要がある場合は、データ・ソース各の横のチェック・ボックスを選択してから、変更します。

タスク8 JDBCデータ・ソースのテスト

JDBCデータ・ソース・テスト画面で、検出されたデータ・ソース接続をテストします。テストするスキーマを選択し、「選択された接続のテスト」をクリックします。


注意:

接続をテストするには、接続中のデータベースが実行している必要があります。


タスク9 必要な12cスキーマの指定

「データベース構成タイプ」画面で、RCUデータ・オプションを選択して、12.1.3 RCUを実行したときに作成したスキーマのデータベース接続情報を入手します。ドメインの構成ウィザードは接続情報を使用してこれらのコンポーネントに対するデータ・ソースを構成します。

タスク10 JDBCコンポーネント・スキーマの構成

JDBCコンポーネント・スキーマ画面で、OPSSスキーマを選択し、画面の一番上のそのスキーマに対する11gデータ・ソース設定を指定します。

タスク11 JDBCコンポーネント・スキーマ接続のテスト

JDBCコンポーネント・スキーマ・テスト画面で、すべてのスキーマを選択して、選択された接続のテストをクリックします。


注意:

接続をテストするには、接続中のデータベースが実行している必要があります。


タスク12 ノード・マネージャ構成の移行

「ノード・マネージャ」画面で、ノード・マネージャ構成を移行し、必要に応じて拡張オプションを変更します。「ノード・マネージャ・タイプ」の下のドメインごとのデフォルトの場所および「ノード・マネージャ構成」の下の既存の構成を移行を選択します。ノード・マネージャのログイン資格証明を指定し、「次へ」をクリックします。

タスク13 オプションの詳細構成オプションの選択

「拡張構成」画面では、追加のドメイン・オプションを選択できます。

  • 管理対象サーバー構成を変更するには、「管理対象サーバー、クラスタおよびCoherence」を選択します。オプションの詳細は、「ヘルプ」ボタンをクリックしてください。

  • 変更をスキップするには、「次へ」をクリックします。

タスク14 ドメイン再構成の開始

「構成のサマリー」画面で、構成を確認してから、再構成プロセスを開始するには「再構成」をクリックし、変更するには「戻る」をクリックします。

タスク15 再構成の終了

「ドメイン再構成は正常に適用された」ことを示すメッセージが表示されるまで待機してから、「次へ」をクリックします。

チェックマークと「Oracle WebLogic Serverの再構成に成功しました」というメッセージにより、再構成が成功したことが示されます。結果を表示してから、「終了」をクリックして再構成ウィザードを閉じます。

8.6 ベース・ドメインへのアップグレード変更の適用

これらの手順は、EDQドメインのベース・ドメインへのアップグレード中に行った変更を適用します。

  1. アップグレードしたEDQドメインからWebLogic Server管理サーバーを起動します。実行中の場合、停止してから再起動します。

    (UNIX) DOMAIN_HOME/bin/startWebLogic.sh

    (Windows) DOMAIN_HOME\bin\startWebLogic.cmd

  2. WebブラウザからWebLogic Server管理サーバー・コンソールにログインします。

  3. 「デプロイ」に移動します。

  4. 「デプロイ」の下で、EDQを選択してから、「更新」をクリックします。

  5. 「次へ」をクリックします。

  6. 「終了」をクリックします。

  7. EDQ管理対象サーバーを起動します。これはアップグレードを完了するために必要です。

8.7 アップグレードのトラブルシューティング

アップグレード・アシスタントの実行中にアップグレード・プロセスが失敗した場合、アップグレード・アシスタントを閉じ、できる場合は問題を修正してから、アップグレード・アシスタントを再起動します。

ファイルベースのキーストアをOPSSセキュリティ・ストアに移行した場合、発生する可能性のある1つの問題は、移行および再割当て後にWebLogic Server管理サーバーを再起動する場合です(手順については8.2項「ファイル・ベースのキーストアのOPSSセキュリティ・ストアへの移行」を参照してください)。EDQ秘密鍵がデータベース・セキュリティ・ストアにコピーされていないため、これはエラーの原因になります。これが失敗の原因となる可能性がある場合、WebLogic Scripting Tool (wlst)を実行して、次のコマンドを発行します。

connect("user", "password", "localhost:7001")
getOpssService("KeyStoreService").deleteKeyStore("edq", "default", "")

ここで、userはEDQデータベース・ユーザーで、passwordはそのユーザーのパスワードです。

正常に完了すると、「キーストアが削除されました」というメッセージが戻されます。

問題の原因がすぐに明らかにならない場合、またはアップグレード・アシスタンスの実行後にアップグレードが失敗した場合は、アップグレード・アシスタントによるアップグレードのアップグレードのトラブルシューティングに関する項を参照してください。