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Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Schedulerの管理
12c (12.1.3)
E59386-02
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4.4 ジョブ・リクエストのためのシンプル・データ・セキュリティの構成

Oracle Simple Data Securityによって特定のデータ・レコードへのアクセスや変更に対するセキュリティ認可が強制されます。Oracle Simple Data Securityは、OPSSプリンシパルにアクションを付与することによってOracle Platform Security Services (OPSS)に統合されます。権限は、特定のリソースに対してだれ(プリンシパル)が何(アクション)を実行できるのかを定義します。Oracle Simple Data Securityの権限では、エンタープライズ・ユーザーまたはエンタープライズ・グループをプリンシパルとして使用できます。

Oracle Enterprise Schedulerのコンテキストでジョブ・リクエスト・アクセス制御セキュリティ・ポリシーは、権限、権限受領者、および次のようなジョブ・リクエスト・セットに対するoracle.as.scheduler.security.RuntimeDataPermission権限のセットで構成されます。

Oracle Enterprise Manager Fusion Middleware Controlを使用して、ジョブ・リクエストのアクセス制御データ・セキュリティ・ポリシーを管理できます。

デフォルトの動作は次のとおりです。

4.4.1 Oracle Simple Data Securityのアクション

Enterprise Managerを使用して、Oracle Enterprise Schedulerの機能およびデータのセキュリティ・ポリシーを作成できます。ここで、アクセスとロールを関連付けてポリシーを作成できます。

表4-7に、使用可能なシンプル・データ・セキュリティのアクションを示します。


表4-7 データ・セキュリティのためのアクションの付与

アクション 結果

ESS_REQUEST_READ

リクエストの読取り、およびリクエスト状態と詳細の取得を行います。

ESS_REQUEST_UPDATE

リクエストを更新します。

ESS_REQUEST_HOLD

リクエスト実行を保留します。

ESS_REQUEST_CANCEL

リクエスト実行を取り消します。

ESS_REQUEST_LOCK

リクエストをロックします。

ESS_REQUEST_RELEASE

リクエストのロックを解除します。

ESS_REQUEST_DELETE

リクエストを削除します。

ESS_REQUEST_PURGE

リクエストをパージします。

ESS_REQUEST_OUTPUT_CREATE

リクエストの出力を作成します。

ESS_REQUEST_OUTPUT_READ

リクエストの出力を表示します。

ESS_REQUEST_OUTPUT_DELETE

リクエストの出力を削除します。

ESS_REQUEST_OUTPUT_UPDATE

リクエストの出力を更新します。


4.4.2 Oracle Enterprise Schedulerコンポーネントのためのデータ・セキュリティ・ポリシーの作成方法

Enterprise Managerを使用して、Oracle Enterprise Schedulerの機能およびデータのセキュリティ・ポリシーを作成できます。

  1. ナビゲーション・ペインで、「WebLogicドメイン」フォルダを展開し、ポリシーを作成するドメインを選択します。
  2. 「WebLogicドメイン」メニューから、「セキュリティ」→「アプリケーション・ポリシー」を選択します。

    「アプリケーション・ポリシー」ページが表示されます。

  3. 「検索」セクションの「アプリケーション・ストライプ」ドロップダウンから、作業するアプリケーション・ストライプを選択します。
  4. 「作成」をクリックして、ユーザー、グループまたはアプリケーション・ロールへの権限の付与を開始します。

    「アプリケーション権限の作成」ページが表示されます。

  5. 「アプリケーション権限の作成」ページの「権限受領者」セクションで、「追加」をクリックします。
  6. 「プリンシパルの追加」ウィンドウの「タイプ」ドロップダウンでプリンシパルのタイプを選択し、プリンシパル名または表示名を入力し、検索ボタンをクリックして追加するプリンシパルを検索します。
  7. プリンシパルの検索の下で、使用するプリンシパルをクリックし、「OK」をクリックします。
  8. 「権限」セクションで「追加」をクリックします。
  9. 「検索」セクションで、どちらを検索するかに応じて「権限」または「リソース・タイプ」をクリックします。
  10. 権限を検索した場合、「権限クラス」ドロップダウンからoracle.as.scheduler.security.RuntimeDataPermissionを選択します。リソース・タイプを検索した場合、「リソース・タイプ」ドロップダウンからESSRequestSimpleResourceTypeを選択します。
  11. 「検索」ボタンをクリックします。
  12. 「検索結果」の下で、リソースを選択し、「続行」をクリックします。
  13. 「権限の追加」ダイアログで、付与する権限アクションを選択します。
  14. 「選択」をクリックします。