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Oracle® Fusion Middleware Oracle Event Processingビジュアライザの使用
12c リリース(12.1.3)
E57552-04
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2 ビジュアライザの使用

この章では、Oracle Event Processingサーバー・インスタンスおよびサーバー・インスタンスにデプロイされているアプリケーションの管理、構成および監視を行うツールであるOracle Event Processingビジュアライザについて、開始方法およびプリファレンスの設定方法を説明します。

この章の内容は次のとおりです。

詳細は、「Oracle Event Processingビジュアライザ」を参照してください。

2.1 ビジュアライザの開始

Oracle Event Processingビジュアライザを起動する前に、「前提条件」で説明されているように、システムが最小限の前提条件を満たしていることを確認します。

Oracle Event Processingビジュアライザの起動方法を選択します。

Oracle Event Processingビジュアライザの起動後、Oracle Event Processingビジュアライザを使用して、Oracle Event Processingサーバー・インスタンス、およびサーバー・インスタンスにデプロイされているアプリケーションの管理、構成および監視を開始できます。通常のタスクに関する詳細は、次を参照してください。

2.1.1 前提条件

Oracle Event Processingビジュアライザを起動するには、次の前提条件を満たしている必要があります。

  • パフォーマンスを向上させるには、Adobe Flash Playerのバージョン10,0,22,87をインストールします。

    コンピュータにインストールされているFlash Playerの最新バージョンのテストに関する詳細は、Adobe Flash Player Webサイトのバージョン・テストに関する項(http://kb.adobe.com/selfservice/viewContent.do?externalId=tn_15507)を参照してください。

    詳細は、http://www.adobe.com/products/flashplayer/を参照してください。

  • コンピュータの画面を1024x768以上の解像度に構成する必要があります。

  • Internet Explorer 7以上を使用することをお薦めします。

  • 一部のOracle Event Processingビジュアライザ・タスクでは、管理者ロールに構成されたOracle Event Processingサーバー・アカウントを使用して、Oracle Event Processingビジュアライザにログインする必要があります。詳細は、「ユーザー、グループ、およびロールの管理」を参照してください。

2.1.2 ブラウザからのビジュアライザの開始

「前提条件」で説明されているように最小限の前提条件を満たすブラウザを使用して、Oracle Event Processingビジュアライザを起動できます。

注意:

ほとんどのビジュアライザの機能がサポートされていないため、IPV6専用ブラウザは使用しないでください。

ブラウザからのビジュアライザの開始

  1. ブラウザが必要な要件を満たしていることを確認します。

    「前提条件」を参照してください。

  2. ブラウザで以下のURLを起動します。
    http://host:port/wlevs
    

    hostは、Oracle Event Processingが実行中のコンピュータ名を指します。portは、サーバーに構成されているJetty NetIOポートを指します(デフォルト値9002)。

    ポート番号は、Oracle/Middleware/my_oep/user_projects/domains/DOMAIN_DIR/servername/configディレクトリにあるconfig.xmlファイルで構成されています。ポート番号は、次の例(関連パートのみ表示)で示されるように、Jettyサーバーに構成されたnetioオブジェクトのport子要素の値です。

        <netio>
            <name>NetIO</name>
            <port>9002</port>
        </netio>
        ...
        <jetty>
            <name>JettyServer</name>
            <network-io-name>NetIO</network-io-name>
            ...
        </jetty>
    

    たとえば、ブラウザがOracle Event Processingと同じコンピュータで実行中であり、デフォルトのポートを使用する場合は、次のURLを起動します。

    http://localhost:9002/wlevs
    

    HTTPSを使用してOracle Event Processingビジュアライザへ接続する場合、SSLポート番号を指定します。これは、secure-network-io-nameというJetty要素によって参照されるnetio要素に割り当てられたポートです。デフォルト値は9003です。

    たとえば、次の構成があるとします(関連する部分のみを示します)。

        <netio>
            <name>sslNetIo</name>
            ...
            <port>9003</port>
        </netio>
        <jetty>
            ...
            <secure-network-io-name>sslNetIo</secure-network-io-name>
        </jetty>
    

    次のURLを使用します。

    https://localhost:9003/wlevs
    

    図2-1で示すように、「ログイン」画面が表示されます。

    図2-1 Oracle Event Processingビジュアライザ「ログイン」画面

    図2-1の説明が続きます
    「図2-1 Oracle Event Processingビジュアライザ「ログイン」画面」の説明
  3. 「ログイン」画面で、ドメインの作成時に構成した管理者ユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。

    注意:

    Oracle Event Processingビジュアライザのセキュリティ機能は、Oracle Event Processingサーバーに対してセキュリティを有効化している場合のみ機能します。Oracle Event Processingサーバーのセキュリティを無効化する場合は、次のように機能します。

    • Oracle Event Processing Visualizerは、デフォルトのユーザー、グループ、およびロールを提供しません。

    • 新規ユーザー、グループ、およびロールは作成できません。

    • 最初にOracle Event Processingビジュアライザにアクセスするときのログイン・ページはありますが、ユーザー名およびパスワードに何でも入力できます。

    詳細は、Oracle Event Processingの管理のユーザー、グループおよびロールを参照してください。

  4. 「ログイン」をクリックします。

    Oracle Event Processingビジュアライザの実行中にサーバーを停止すると、サーバー・プロキシの通知メッセージが表示されることがあるので注意してください。通常エラーではありません。

2.1.3 マルチサーバー・ドメインでのビジュアライザの開始

Oracle Event Processingビジュアライザを使用して、マルチサーバー・ドメインを管理できます。「ブラウザからのビジュアライザの開始」に記載されているように、Oracle Event Processingビジュアライザは、特定の1つのOracle Event Processingサーバーにそのホストおよびポートに基づいて接続することで動作します。

マルチサーバー・ドメインの場合、ドメイン内の1つのOracle Event Processingサーバーに接続し、そのサーバーから他のサーバーにアクセスします。マルチサーバー・ドメイン内のすべてのサーバーは、Oracle Event Processingビジュアライザをホストするための候補であり、これらのサーバーからドメイン内のすべての他のサーバーを管理します。ただし、パフォーマンスの面を考慮して、Oracle Event Processingビジュアライザをホストするサーバーを1つ選択し、マルチサーバー・ドメイン内の1つのサーバーを除くすべてのサーバーからのOracle Event Processingビジュアライザへのアクセスを無効化することをお薦めします。

単一点障害を防ぐため、Oracle Event Processingビジュアライザをドメイン内のn台のマシンの小さいサブセットで有効にすることを検討してください。

Oracle Event Processingビジュアライザをマルチサーバー・ドメインで使用するとき、左ペインのナビゲーション・ツリーは、ドメイン内の変更を反映するように自動的にリフレッシュされます。たとえば、新しいサーバーがドメインに参加するとき、そのサーバーはナビゲーション・ツリーに自動的に表示されます。逆に、サーバーがドメインから離脱する場合、そのサーバーは自動的にナビゲーション・ツリーに表示されなくなります。

注意:

マルチサーバー・ドメイン内の1つ以上のOracle Event Processingサーバーが異なるホストにある場合、Oracle Event Processingビジュアライザを使用してマルチサーバー・ドメインを管理するためには、server-host-name要素が必須です。また、(マルチサーバー環境かスタンドアロン・サーバー環境かにかかわらず、)複数のIPアドレスが構成されているホスト・マシンにサーバーをデプロイする場合も、この要素が必須です。各Oracle Event Processingサーバーのconfig.xmlcluster要素の子要素server-host-nameを構成する必要があります。

詳細は、Oracle Event Processingの管理config.xmlを参照してください。

マルチサーバー・ドメイン内のすべてのサーバーで、サーバーとアプリケーションの両方の構成管理、および操作管理(診断やイベント・レコード/再生など)を実行できます。

マルチサーバー・ドメインでのビジュアライザの開始

  1. マルチサーバー・ドメインを作成します。

    たとえば、3つのサーバー(defaultserverserver1、およびserver2)を含むマルチサーバー・ドメインがあると仮定します。各サーバー・ディレクトリはドメイン・ディレクトリ/Oracle/Middleware/my_oep/user_projects/domains/myDomainの子ディレクトリです。

    詳細は、Oracle Event Processingの管理config.xmlを参照してください。

  2. マルチサーバー・ドメイン内のサーバー間の通信を保護するためにSSLを構成します。

    詳細は、Oracle Event Processingの管理のマルチサーバーの管理を参照してください。

  3. Oracle Event Processingビジュアライザへのアクセスをホストするサーバーとして、マルチサーバー・ドメイン内のOracle Event Processingサーバーを1つ選択します。

    この例では、defaultserverOracle Event Processingビジュアライザ・アクセスをホストします。

  4. Oracle Event Processingビジュアライザへのアクセスを提供しないマルチサーバー・ドメイン内の他のサーバーを起動するとき、-disablevisualizerフラグを指定します。

    defaultserverOracle Event Processingビジュアライザをホストする場合、他の2つのサーバーからOracle Event Processingビジュアライザへのアクセスを無効化する必要があります。この場合、各サーバーを次の手順で起動します。

      prompt> cd /Oracle/Middleware/my_oep/user_projects/domains/myDomain/defaultserver
      prompt> startwlevs
      prompt> cd ../server1
      prompt> startwlevs -disablevisualizer
      prompt> cd ../server2
      prompt> startwlevs -disablevisualizer
    
  5. Oracle Event Processingビジュアライザとdefaultserver間の通信を保護するためにSSLを構成します。

    詳細は、Oracle Event Processingの管理Oracle Event Processingマルチサーバーの管理を参照してください。

  6. Oracle Event Processingビジュアライザを起動します。

    詳細は、「ブラウザからのビジュアライザの開始」を参照してください

2.2 ユーザー・プリファレンスの管理

Oracle Event Processing Visualizerでは、ユーザー・プリファレンスを使用して動作をカスタマイズできます。

ユーザー・プリファレンスを管理するには:

  1. 任意のOracle Event Processingビジュアライザ画面右上角にある「プリファレンス」ボタンをクリックします。図2-2で示すように、「プリファレンス」画面が右パネルに表示されます。

    図2-2 「プリファレンス」画面

    図2-2の説明が続きます
    「図2-2「プリファレンス」画面」の説明
  2. 表2-1で示すように、プリファレンスを更新します。

    表2-1 Oracle Event Processing Visualizerプリファレンス属性

    属性 説明

    言語の選択

    Oracle Event Processingビジュアライザが使用する言語を選択します。

    デフォルトは英語です。

    詳細は、「各国語サポート」を参照してください。

    「クライアント・アイドル・タイムアウト」:(分)

    クライアント(browser)がタイムアウトになり、自動的にログ・アウトするまでの時間を分単位で設定します。

    デフォルト値は20分で、最大値は30分です。

    開いているパネルの最大数

    左下角にあるオープン・アイテムフレームに表示される開いているアイテムの最大数を設定します。

    デフォルト値は8です。最大値は10です。

    注意:アクセシビリティが必要なユーザーには、キーボード・ナビゲーション操作を簡単にするために開いているパネルの最大数を1に設定します。詳細は、「アクセシビリティの向上」を参照してください。

    「開始時にすべてのツリー・ノードを展開」

    Oracle Event Processingビジュアライザを起動するたびに、左パネルのドメイン・ツリーを完全に展開するかどうかを指定します。

    全画面の有効化

    Oracle Event Processingビジュアライザで全画面表示機能を有効化するかどうかを指定します。

    注意:アクセシビリティが必要なユーザーには、このアイテムの選択を解除します。詳細は、「アクセシビリティの向上」を参照してください

  3. 「保存」をクリックします。

    プリファレンスが正常に変更されると、確認メッセージが表示されます。

2.3 アクセシビリティの向上

Oracle Event Processing Visualizerは、Adobe Flexを使用するWebアプリケーションです。この項では、JAWSなどのようなスクリーン・リーダーを使用するときにOracle Event Processingビジュアライザのアクセシビリティを向上する方法を説明します。

詳細は、次を参照してください。

Oracle Event Processingビジュアライザのアクセシビリティを向上するには:

  1. Oracle Event Processingビジュアライザ・プリファレンス・パネルを開きます。
  2. 「開いているパネルの最大数」オプションを1に設定します。
  3. 「全画面の有効化」オプションの選択を解除します。
  4. 「保存」をクリックします。