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Oracle® Fusion Middleware Oracle JDeveloper拡張機能の開発
12c (12.1.3)
E59418-01
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5 拡張機能のパッケージ化とデプロイ

この章では、拡張機能を配布するためのパッケージの作成方法について説明します。

この章の内容は次のとおりです。

5.1 拡張機能のパッケージ化とデプロイについて

拡張機能をパッケージ化してデプロイする手順は次のとおりです。

  1. まず、拡張機能バンドル・アーカイブとしてパッケージ化されたJARで構成される、拡張機能パッケージを作成します。拡張機能バンドル・アーカイブとは、拡張機能によって使用される拡張機能JARとすべてのサポート・ファイルを含んだJARファイルです。

    拡張機能JARファイルには次のものが含まれます。

    • 拡張機能マニフェスト・ファイルextension.xml

    • 開発時と同じディレクトリ構造で配置された、コンパイル済のクラス・ファイルとリソース。

    拡張機能バンドル・アーカイブには次のものが含まれます。

    • 1つ以上の拡張機能JARファイル。

    • すべてのサポート・ファイル(ライブラリJARファイルなど)。

  2. 次に、拡張機能JARファイルを、配布用の.zipファイルへとパッケージ化します。

  3. JDeveloperで今回初めて開いたプロジェクトの場合(たとえば、旧バージョンのJDeveloper用に記述された拡張機能を移行しようとしている場合など)は、「アプリケーション」ウィンドウでプロジェクトを右クリックし、「ターゲット・プラットフォームへのデプロイ」を選択します。これにより、バンドル・マニフェストmanifest.mfが生成されます(まだ生成されていない場合)。「アプリケーション」ウィンドウをリフレッシュすることが必要になる場合があります。

  4. 拡張機能が外部ライブラリを参照する場合は、「アプリケーション」ウィンドウでMETA-INFノードの下のバンドル・マニフェストmanifest.mfを探して開き、次の行を変更します。

    Bundle-ClassPath: .
    

    変更後:

    Bundle-ClassPath: .,external:jdev-install/jdeveloper/jdev/extensions/library
    
  5. Oracleホームの下の別のディレクトリに拡張機能をインストールする必要がある場合は、このメカニズムを使用して、記述されている機能拡張を登録する必要があります。

5.2 拡張機能のパッケージ化

拡張機能プロジェクトを作成すると、OSGiバンドルを作成するための拡張機能デプロイメント・プロファイルも作成されます。詳細は、『Oracle Jdeveloperによるアプリケーションの開発』のデプロイメント・プロファイルに関する項を参照してください。

5.2.1 デプロイメント・プロファイルの作成方法

OSGiバンドル・プロファイルのパラメータは、「プロジェクト・プロパティ」ダイアログから設定します。

デプロイメント・プロファイルを編集する手順は、次のとおりです。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、プロジェクトを右クリックして「プロパティ」を選択します。または、「アプリケーション」メニューから「プロジェクト・プロパティ」を選択します。

  2. 「プロジェクト・プロパティ」ダイアログの左側のパネルで、「デプロイメント」を選択します。拡張機能プロファイルExtension (Extension JAR)が選択されます。「編集」を選択します。

  3. OSGiバンドル・プロファイル・ダイアログのバンドル・オプション・ページで、バンドル名、バージョン、アクティベータなどの詳細方法を入力できます。作業中にヘルプを表示するには、[F1]を押すか、ダイアログから「ヘルプ」をクリックします。

    ダイアログ内の他のページを選択すると、依存関係を設定したり、含めるライブラリを設定できます。詳細は、1.7.1項「依存関係について」を参照してください。

    「デプロイメント・プロファイルのプロパティ」の編集が終了したら、「OK」をクリックします。

5.2.2 OSGiバンドルの作成方法

デプロイメント・プロファイルを編集したら、OSGiバンドルを作成できます。

OSGiバンドルを作成するには、次のようにします。

  1. 「アプリケーション」ウィンドウで、拡張機能プロジェクトを右クリックし、「デプロイ」→「extension-profile」を選択して、拡張機能のデプロイ・ダイアログを開きます。

  2. 「OSGiバンドルにデプロイ」オプションが選択されます。「次へ」をクリックし、サマリー・ページで、作成されるバンドルの詳細情報を確認します。問題なければ、「終了」をクリックします。

Oracle-home/jdeveloper/jdev/extensionsディレクトリに、拡張機能を含んだOSGiバンドルが作成されます。

OSGiバンドルの実行とデバッグは、この場所から自動的に行えます。詳細は、第4章「拡張機能のテストとデバッグ」を参照してください。

5.3 拡張機能のデプロイ

拡張機能をチームに配布するには、拡張機能をファイル・システム上で利用可能にした後、「更新の確認」ウィザード(「ヘルプ」メニューからアクセス)を使用して拡張機能をインストールするようユーザーに指示します。詳細は、『Oracle Jdeveloperによるアプリケーションの開発』の拡張機能の操作に関する項を参照してください。

なお、拡張機能をWeb上の場所でホストして、より広範囲のユーザーがその拡張機能にアクセスできるようにすることもでき、オープンソース・プロジェクトとしてホストすれば、他のユーザーがその拡張機能にさらなる開発を加えて、機能の強化に協力できるようにすることもできます。

オラクルでは、複数のサードパーティ製JDeveloper拡張機能をホストしています。これらは、http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/index-099997.htmlから利用できます。このサイトに自作の拡張機能をアップロードする場合は、JDeveloperおよびADFフォーラム(https://forums.oracle.com/forums/forum.jspa?forumID=83)にメッセージを投稿してください。