この章では、Oracle JDeveloperのインストールの準備について説明します。
この章には次の項が含まれます:
この項では、前のリリースからのいくつかの変更点について説明します。JDeveloperに精通するユーザーは、次の変更点に留意してください。
このリリースのJDeveloperでは、Java SE Development Kit (JDK) 7 Update 15以降が必要です。
このドキュメントで取り扱っているJDeveloperディストリビューションでは、12c (12.1.3) SOA IDE拡張機能をダウンロードできません。SOAアプリケーションまたはBusiness Process ManagementアプリケーションをJDeveloperで開発するには、SOA SuiteまたはBusiness Process Management SuiteのQuick Startを使用する必要があります。
Quick Startディストリビューションを使用すると、SOA SuiteアプリケーションまたはBusiness Process Management Suiteアプリケーション用にすでに事前構成されたバージョンのJDeveloperをインストールできます。また、Quick StartバージョンのJDeveloperを使用してOracle Event Processingアプリケーションを開発することもできます。最初に、『SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール』の「Quick Startディストリビューションの概要」を参照してください。
JDeveloperでは、多くの構成オプションをjdev.conf
というファイルに保存していました。12c (12.1.3)では、このファイル名がjdev.conf
からproduct.conf
に変更されました。今後、ユーザー・ホーム・ディレクトリやJDKパスの再定義といったインストール後の作業では、product.conf
を編集してください。
このドキュメントの旧版では、若干の構成の違いからMac OS Xでのインストールは別項扱いになっていました。このドキュメントでは、Mac OS Xでのインストール手順がLinuxおよびUNIXと統合されています。
Oracle JDeveloperは、開発の全ライフ・サイクルを対象とし、標準ベースのエンタープライズ・アプリケーションの構築に使用される多くのテクノロジに対応した機能を統合する、非常に生産的な開発環境を提供します。
Oracle JDeveloperの主な特徴を次に示します。
Java、SOA、Web 2.0、データベース、XMLおよびWebサービスの開発機能を単一の開発ツールに統合します。
初期のデザインおよび分析からコーディングおよびテスト・フェーズまで、開発全体の完全なライフ・サイクルを対象とします。
アプリケーションを構築するコンポーネントをより簡単に定義できる、アプリケーション・デザインへの視覚的および宣言的なアプローチを提供し、単調なコーディングの簡素化および排除を行うことで、開発者の生産性の向上に重点を置いています。
コンポジット・アプリケーションの開発に必要な全機能セットを、Java、データベース、Webページ・デザイン、WebサービスとXML、Fusion Middlewareなどのテクノロジに対応した特定の機能と統合します。
このガイドでは、Oracle JDeveloperのインストールに必要なすべての手順について説明します。これらの手順の中には、追加情報の参照先も含まれています。表1-1に、Oracle JDeveloperのインストールに必要な手順を示します。
表1-1 Oracle JDeveloperのインストールのロードマップ
タスク | 説明 | ドキュメント |
---|---|---|
システム環境の確認 |
インストールを開始する前に、システムとネットワークの最低要件が満たされていることを確認します。 |
|
適切なソフトウェア・ディストリビューションの取得 |
Oracle JDeveloperをシステムにインストールするには、Oracle JDeveloperディストリビューションを取得します。 |
第1.6項を参照 |
ソフトウェアのインストール |
ソフトウェアをインストールするためのインストール・プログラムを実行します。システムにソフトウェアが送信され、インストールしたソフトウェアのOracleホーム・ディレクトリが作成されます。 |
第2章を参照 |
起動時のOracle JDeveloperのカスタマイズ |
Oracle JDeveloperを使用するには、システム上の設定をカスタマイズします。 |
第2.2.3項を参照 |
Oracle JDeveloperでの使用について動作保証済のソフトウェアに関する最新情報は、Oracle Technology Network (OTN)のOracle JDeveloperドキュメント情報を参照してください: http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/121300-cert-2164864.html
他のOracle JDeveloperドキュメントは、このページに掲載されています: http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/index.html
注意: このバージョンのOracle JDeveloperにはApache ANT 1.7.1.0.0が同梱されています。より新しいバージョンのANTもこのリリースでも動作しますが、サポート対象ではなく予期しない動作が発生する可能性があります。 |
このリリースのOracle JDeveloperは、Windows、LinuxおよびMac OS Xでテストされ、動作保証されています。Solaris、AIX、HPIなどの移植プラットフォームについては動作保証されていませんが、Java SE Development Kit (JDK) 7 Update 15以降がインストールされた任意のプラットフォーム上でOracle JDeveloperを実行している場合はオラクル社がサポートを提供します。
推奨するCPU、メモリー、ディスプレイおよびハード・ドライブの構成の詳細は、Oracle Fusion Middlewareのシステム要件と仕様のOracle JDeveloperの要件に関する項を参照してください。
インストールで動作保証されるJDKの詳細は、『Oracle Fusion Middlewareのインストールのプランニング』のJDKのインストールに関する項を参照してください。
Oracle JDeveloperは、表1-2に示す2つの異なるディストリビューションで提供されます。
表1-2 Oracle JDeveloperディストリビューション
ディストリビューション | 説明 | インストーラ・タイプ |
---|---|---|
Oracle JDeveloper Studio |
Oracle JDeveloper統合開発環境のみでなく、埋込みOracle Fusion Middleware Infrastructureソフトウェアも含まれています。このソフトウェアには、JavaやOracle ADFアプリケーションの開発およびテストのためのOracle WebLogic ServerとOracle Application Development Frameworkが含まれています。 |
12c (12.1.3) Oracle JDeveloper Studioのインストーラは汎用形式で提供され、実行前に動作保証済のJDKをインストールする必要があります。JDKバージョンについては、Oracle Fusion MiddlewareのインストールのプランニングのJDKのインストールに関する項を参照してください。 Oracle JDeveloper Studioは、LinuxまたはWindowsの64ビット・プラットフォーム固有のインストーラでもインストール可能です。 |
Oracle JDeveloper Java |
Oracle WebLogic ServerまたはOracle ADFを使用せずに、純粋にJavaアプリケーションを開発する開発者向けのZIPファイル形式の小規模バーションのOracle JDeveloper。 このバージョンでの開発を始めるために、インストーラを実行する必要はありません。 |
Oracle JDeveloper JavaはZIPファイルに格納されています。Javaディストリビューションには、実行可能なインストーラはありません。 |
Oracle JDeveloper StudioのインストーラまたはJavaディストリビューションのZIPファイルは、Oracle Technology Network (OTN)のWebサイトからダウンロードしてください: http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/downloads/index.html
Oracle JDeveloper Studioディストリビューションを使用する場合、必要なライブラリとOracle ADFランタイム・ソフトウェアが含まれたOracle WebLogic Serverの埋込みバージョンで、自分のアプリケーションをローカルにテストできます。詳細は、第3.5項を参照してください。
Java Enterprise Edition (Java EE)アプリケーションをOracle JDeveloperからデプロイするには、Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのディストリビューションをインストールし、構成します。詳細は、『Oracle WebLogic ServerおよびCoherenceのインストールと構成』を参照してください。
Oracle ADFアプリケーションをOracle JDeveloperからデプロイするには、Oracle Fusion Middleware Infrastructureディストリビューションをインストールし、構成します。詳細は『Oracle Fusion Middleware Infrastructureのインストールと構成』を参照してください。