この章では、Oracle JDeveloperのインストール後に実行する必要がある手順について説明します。
この章には次の項が含まれます:
この項では、Oracle JDeveloperをインストールした後に実行できるタスクについて説明します。この項では、Linux、Windowsおよびマルチユーザー環境を対象としたタスクについて説明します。
この項の内容は次のとおりです。
この項では、Oracle JDeveloperをLinux、UNIXまたはMac OS Xにインストールした後に実行できるタスクについて説明します。
この章の内容は、次のとおりです。
LinuxシステムにおいてOracle JDeveloperに対する推奨システム・リソース制限は最少4096です。
システムのリソース制限の構成を判断するには、次のコマンドを入力します。
/bin/sh -c 'ulimit -n'
戻り値が4096
未満の場合、次の手順を実行してシステムのリソース制限を設定します。
/etc/security/
にあるlimits.conf
ファイルを開きます。
次のパラメータを見つけます。
soft nofile value_of_the_parameter hard nofile value_of_the_parameter
これらのパラメータの値を4096
に変更します。
soft nofile 4096 hard nofile 4096
注意: 手順2のパラメータが存在しない場合、手順3に示すパラメータと値をlimits.conf ファイルに追加します。 |
この項では、Linux、UNIXまたはMac OS X環境でホーム環境変数を使用してユーザー・ホーム・ディレクトリの場所を永久的に再定義する方法について説明します。
ユーザー・ホーム・ディレクトリを定義すると、このディレクトリには、JDeveloper用のユーザー・プリファレンスを格納するsystem
サブディレクトリ(ドメイン・ホームとも呼ばれる)が含められます。また、ユーザー・ホーム・ディレクトリには、ユーザー生成コンテンツや特定のユーザーに固有のその他の構成ファイルを格納する別のサブディレクトリ(アプリケーション・ホームとも呼ばれる)も含められます。
ユーザー・ホーム・ディレクトリを定義しない場合、これらのサブディレクトリはコンピュータ上の別々の場所に配置されます。
system
サブディレクトリのデフォルトの場所は$HOME/.jdeveloper/system12.1.3.XX.XX.XX
です。XX.XX.XX
は、製品ビルドの一意の番号です。
ユーザー生成コンテンツのデフォルトの場所は、$HOME/jdeveloper/mywork
です。
JDeveloperファイルを$HOME
に格納しない場合、ユーザー・ホーム・ディレクトリを設定する方法は2つあります。どちらの方法でも、システム上にあるすべてのJDeveloperインスタンス用のユーザー・ホーム・ディレクトリを設定します。
次の方法のいずれか1つのみを使用すれば、ユーザー・ホーム・ディレクトリを設定できます。
環境変数JDEV_USER_DIR
の設定(ターミナル・セッションの再起動を必要とします)
product.conf
の編集
12c (12.1.3)以降、JDKの場所など、多くのJDeveloper設定はproduct.conf
に格納されます。このファイルは、前のインストールからのファイルが存在しないかぎり、JDeveloperによって初回起動時に作成されます。JDeveloperは、product.conf
に格納されている設定を、それが前のインストールからの設定であっても使用します。
注意: JDeveloperの旧バージョンにおけるproduct.conf の名前は、jdev.conf でした。 |
product.conf
ファイルを見つけます。これは$HOME
/.jdeveloper/12.1.3.0.0
にあります。
エディタでproduct.conf
を開きます。AddVMOption -Dide.user.dir
を目的のディレクトリ・パスに設定するための行を追加します。
たとえば、目的のディレクトリが$HOME/mydocs/jdevfiles
の場合、定義は次のようになります。
AddVMOption -Dide.user.dir=$HOME/mydocs/jdevfiles
注意: ホーム環境変数を設定するディレクトリに空白を含めないでください。たとえば、$HOME/my projects はホーム・ディレクトリとして指定しないでください。 |
変更を保存します。この変更は、JDeveloperを起動すると即座に有効になります。product.conf
に加えた変更は、定義済の環境変数もすべてオーバーライドします。
Oracle JDeveloperの初回起動時に、ユーザー・ホーム・ディレクトリが目的のディレクトリに設定されているかどうかを確認できます。これを行うには、「ヘルプ」メニューにアクセスし、ドロップダウン・メニューから「バージョン情報」を選択し、「プロパティ」タブを切り替えて、ide.user.dir
の定義を見つけます。
環境変数JDEV_USER_DIR
の設定
これは、ユーザー・ホーム・ディレクトリを設定するもう1つの方法です。環境変数JDEV_USER_DIR
は、任意のディレクトリ・パスに設定できます。次の例と構文は、Linuxシステム上のbashシェルの場合を示しています。
エディタで起動構成ファイルを開きます。bashシェルの場合、このファイルの名前は.bashrc
です。この構成ファイルはホーム・ディレクトリにあります。ご使用のシェル用の適切なファイルがこの場所に存在しない場合は、新しいファイルを作成します。
環境変数JDEV_USER_DIR
を目的のディレクトリに設定します。
たとえば、目的のディレクトリが$HOME/mydocs/jdevfiles
の場合、定義は次のようになります。
export JDEV_USER_DIR=$HOME/mydocs/jdevfiles
注意: ホーム環境変数を設定するディレクトリに空白を含めないでください。たとえば、$HOME/my project folder はホーム・ディレクトリとして指定しないでください。 |
ファイルを保存してエディタを終了します。新規ターミナル・セッションを開始します。
コマンド行で次のコマンドを使用して、環境変数を表示し、変更内容を確認します。
echo $JDEV_USER_DIR
これにより、指定したディレクトリが出力される必要があります。この例のコマンドの出力は、次のとおりです。
$HOME/mydocs/jdevfiles
Oracle JDeveloperの初回起動時に、ユーザー・ホーム・ディレクトリが目的のディレクトリに設定されているかどうかを確認できます。これを行うには、「ヘルプ」メニューにアクセスし、ドロップダウン・メニューから「バージョン情報」を選択し、「プロパティ」タブを切り替えて、ide.user.dir
の定義を見つけます。
この項では、JDeveloperの初回起動以降にJDKの場所が変更された場合に、JDKの場所を永続的に変更する方法について説明します。
JDKの場所を変更するには、次の手順を実行します。
product.conf
ファイルを見つけます。これは$HOME
/.jdeveloper/12.1.3.0.0
にあります。
エディタでproduct.conf
を開きます。次のような行を見つけます。
SetJavaHome /path/jdk
この行を非コメント化します。/path/jdk
をJDKディレクトリのパスに置換します。
たとえば、JDKの場所が/usr/local/java
の場合、定義は次のようになります。
SetJavaHome /usr/local/java
これにより、システム上のすべてのJDeveloperのインストールを対象としたJDKのパスが設定されます。
JDeveloperを削除し、product.conf
ファイルは削除しない場合、JDKのパスを含め、このファイルに格納されたすべての設定は、将来のインストール用に保持されます。前のインストールと同じバージョン番号のJDeveloperを再インストールした場合、新しいインストールは、そのJDKの場所を自動的に読み取ります。
Linuxプラットフォームでは、大きい不透明なJavaカーソルが表示され、ドラッグ・アンド・ドロップ操作に使用しにくいことがあります。この問題に対処するために、Oracle JDeveloperにはデフォルト・セットを置き換えるためのカーソル・セットが用意されています。カーソルを置き換えるには、JDKへの書込みアクセス権が必要です。
カーソルを置き換える手順は、次のとおりです。
次のJDKディレクトリにあるデフォルト・カーソルのバックアップ・コピーを作成します。
jdk_install
/jre/lib/images/cursors
次の手順を実行して、.tar
ファイルから代替カーソルを抽出します。
システムの次の場所に移動します。
JDEV_HOME/jdeveloper/jdev/bin/clear_cursors.tar
次のコマンドを実行して、tarファイルから代替カーソルを抽出します。
tar -xvf clear_cursors.tar
この項では、Oracle JDeveloperをインストールした後に実行できるタスクについて説明します。
この章の内容は、次のとおりです。
この項では、Windows環境でホーム環境変数を使用してユーザー・ホーム・ディレクトリの場所を永久的に再定義する方法について説明します。
JDeveloperのユーザー・ホーム・ディレクトリを定義すると、このディレクトリにはJDeveloperのユーザー・プリファレンスが格納されるsystem
サブディレクトリが含まれます。また、ユーザー生成コンテンツや特定のユーザーに固有のその他の構成ファイルを格納する別のサブディレクトリも含められます。
ユーザー・ホーム・ディレクトリを定義しない場合、これらのサブディレクトリはコンピュータ上の別々の場所に配置されます。
system
サブディレクトリ(ドメイン・ホーム)のデフォルトの場所は次のとおりです。
%USERPROFILE%\AppData\Roaming\JDeveloper\system12.1.3.XX.XX.XX
(Windows 7システムの場合)。XX.XX.XX
は、一意の製品ビルド番号です。
%USERPROFILE%\Application Data\JDeveloper\system12.1.3.XX.XX.XX
(その他のWindowsプラットフォームの場合)。XX.XX.XX
は、一意の製品ビルド番号です。
ユーザー生成コンテンツのデフォルトの場所(アプリケーション・ホーム)は次のとおりです。
C:\JDeveloper\mywork
(Windows 7システムの場合)
C:\Documents and Settings\My Documents\JDeveloper\mywork
(その他のWindowsプラットフォームの場合)。
JDeveloperファイルをデフォルトの場所に格納しない場合、ユーザー・ホーム・ディレクトリを設定する方法は2つあります。どちらの方法でも、システム上にあるすべてのJDeveloperインスタンス用のユーザー・ホーム・ディレクトリを設定します。
次の方法のいずれか1つのみを使用すれば、ユーザー・ホーム・ディレクトリを設定できます。
product.conf
の編集
12c (12.1.3)以降、JDKの場所など、多くのJDeveloper設定はproduct.conf
に格納されます。このファイルは、前のインストールからのファイルが存在しないかぎり、JDeveloperによって初回起動時に作成されます。JDeveloperは、product.conf
に格納されている設定を、それが前のインストールからの設定であっても使用します。
注意: JDeveloperの旧バージョンにおけるproduct.conf の名前は、jdev.conf でした。 |
product.conf
ファイルを見つけます。これは%USERPROFILE%
\AppData\Roaming\JDeveloper\12.1.3
にあります。
エディタでproduct.conf
を開きます。AddVMOption -Dide.user.dir
を目的のディレクトリ・パスに設定するための行を追加します。
たとえば、目的のディレクトリがN:\users\jdoe
の場合、定義は次のようになります。
AddVMOption -Dide.user.dir=N:\users\jdoe
注意: ホーム環境変数を設定するディレクトリに空白を含めないでください。たとえば、C:\My Projects をホーム・ディレクトリとして指定しないでください。 |
変更を保存します。この変更は、JDeveloperを起動すると即座に有効になります。product.conf
に加えた変更は、定義済の環境変数もすべてオーバーライドします。
Oracle JDeveloperの初回起動時に、ユーザー・ホーム・ディレクトリが目的のディレクトリに設定されているかどうかを確認できます。これを行うには、「ヘルプ」メニューにアクセスし、ドロップダウン・メニューから「バージョン情報」を選択し、「プロパティ」タブを切り替えて、ide.user.dir
の定義を見つけます。
環境変数JDEV_USER_DIR
の設定
これは、ユーザー・ホーム・ディレクトリを設定するもう1つの方法です。マルチユーザー・システム上のOracle JDeveloperの各ユーザーも含めてWindowsシステム上でホーム環境変数を設定するには、JDEV_USER_DIR
の値を編集する必要があります。
次を実行します。
Windowsの「スタート」メニューから「コントロール パネル」を選択し、「システム」を選択します。
「システムの詳細設定」をクリックし、「環境変数」をクリックします。
「ユーザー環境変数」セクションで「新規」をクリックします。
ユーザー変数としてJDEV_USER_DIR
を追加します。
この変数の値をホーム・ディレクトリ(N:\users\jdoe
など)に設定し、「OK」をクリックします。
注意: ホーム環境変数を設定するディレクトリに空白を含めないでください。たとえば、C:\My Projects をホーム・ディレクトリとして指定しないでください。 |
コマンド・シェルを開いて次のコマンドを入力し、変数の設定を確認します。
set
これにより、すべての定義済変数がリストされます。新しく定義した変数が、次のように表示されていることを確認します。
JDEV_USER_DIR=N:\users\jdoe
Oracle JDeveloperの初回起動時に、ユーザー・ホーム・ディレクトリが目的のディレクトリに設定されているかどうかを確認できます。これを行うには、「ヘルプ」メニューにアクセスし、ドロップダウン・メニューから「バージョン情報」を選択し、「プロパティ」タブを切り替えて、ide.user.dir
の定義を見つけます。
この項では、JDeveloperの初回起動以降にJDKの場所が変更された場合に、JDKの場所を永続的に変更する方法について説明します。
12c (12.1.3)以降、JDKの場所など、ほとんどのJDeveloper設定はproduct.conf
に格納されます。このファイルは、前のインストールからのファイルが存在しないかぎり、JDeveloperによって初回起動時に作成されます。新しいJDeveloperのインストールは、product.conf
に格納された設定を、それが前のインストールからの設定であっても使用します。
注意: JDeveloperの旧バージョンにおけるproduct.conf の名前は、jdev.conf でした。 |
JDKの場所を変更するには、次の手順を実行します。
product.conf
ファイルを見つけます。これは%USERPROFILE%\AppData\Roaming\JDeveloper\12.1.3.0.0
にあります。
エディタでproduct.conf
を開きます。次のような行を見つけます。
SetJavaHome \path\jdk
この行を非コメント化します。\path\jdk
をJDKディレクトリのパスに置換します。
たとえば、JDKの場所がD:
ドライブ上のjdk1.7.0_15
の場合、定義は次のようになります。
SetJavaHome D:\jdk1.7.0_15
JDeveloperを削除し、product.conf
ファイルは削除しない場合、JDKのパスなど、このファイルに格納されたすべての設定は保持されます。前のインストールと同じバージョン番号のJDeveloperを再インストールした場合、新しいインストールは、そのJDKの場所を自動的に読み取ります。
この項では、Microsoft Terminal Server、Citrix MetaFrame、MetaFrame XP (Windowsの場合)およびMetaFrame 1.1 (UNIX環境の場合)にJDeveloperをインストールする方法について説明します。これらの環境では、多数のクライアントが単一のOracle JDeveloperインストールにアクセスできます。いずれの場合も、ユーザーは各自のプロジェクトをローカルに保存できます。
マルチユーザー環境で使用するOracle JDeveloperをインストールして構成する場合は、JDeveloperとユーザーに最適なパフォーマンスを得るために、ユーザー数やサーバーの処理能力などのリソースのプランニングを考慮する必要があります。
この項では、次の項について説明します。
Citrix MetaFrame ServerまたはMicrosoft Terminal ServerにOracle JDeveloperをインストールするには、管理者権限が必要です。
第2章の説明に従って、Oracle JDeveloperのインストーラをCitrix MetaFrameまたはMicrosoft Terminal Server上で実行します。次の項の説明に従って、ユーザー・ホーム・ディレクトリとターミナル・サーバー・クライアントを構成する必要があるため、インストールの終了時にOracle JDeveloperを起動しないでください。
この項では、Citrix MetaFrameまたはMicrosoft Terminal Serverクライアントをローカルにインストール済で、システム管理者がJDeveloperのインストールと構成を完了していることを前提としています。
Oracle JDeveloperを実行できるようにTerminal Serverクライアントを構成するには、次を実行します。
Terminal Serverクライアントのカラー解像度が256色以上に設定されていることを確認します。この最少解像度は、Java JDK 7.0をインストールするための前提条件です。
ターミナル・サーバーにログオンします。
ユーザー・ホーム環境変数が定義されていることを確認します。システム上で使用される命名規則を確認します。デフォルト変数はJDEV_USER_DIR
です。
Oracle JDeveloperを起動します。
Oracle JDeveloperによって、ユーザー・ホーム・ディレクトリを作成する必要があるかどうかを確認するプロンプトが表示されます。「はい」をクリックします。
ユーザー・ホーム・ディレクトリが目的のディレクトリに設定されているかどうかを確認します。これを行うには、「ヘルプ」メニューにアクセスし、ドロップダウン・メニューから「バージョン情報」を選択し、「プロパティ」タブを切り替えて、ide.user.dir
の定義を見つけます。
Oracle JDeveloperをマルチユーザー環境で実行すると、次のエラーが発生する可能性があります。
システムDLL ole32.dllがメモリー内で移転しました。アプリケーションは正常に動作しません。この移転は、DLL Dynamically Allocated MemoryがWindows NTシステムDLLに確保されたアドレス範囲を使用したために発生しました。DLLを提供するベンダーに新しいDLLを要求してください。
このエラーが表示されたら、次のパラメータを非コメント化して、HOME
/.jdeveloper/12.1.3.0.0/product.conf
ファイルを更新してください。
AddVMOption -Xheapbase100000000
また、各ユーザーはデフォルト・プロジェクトを変更してこの設定を適用する必要があります。デフォルト・プロジェクト設定でこの値を指定するには、次の手順を実行します。
「アプリケーション」メニューから「デフォルト・プロジェクト・プロパティ」を選択します。
「デフォルト・プロジェクト・プロパティ」ダイアログで「実行/デバッグ/プロファイル」をクリックし、「編集」を選択します。
「起動設定」ノードをクリックします。
「起動設定」ページで、「Javaオプション」
フィールドに-Xheapbase100000000を入力します。
Oracle JDeveloperを起動するには、次の手順を実行します。
Linux、UNIXおよびMac OS Xの場合:
システムの次の場所に移動します。
JDEV_HOME/jdeveloper/jdev/bin/
次のコマンドを実行します。
./jdev
Windowsの場合:
「スタート」メニューから、「すべてのプログラム」を選択し、「Oracle Fusion Middleware 12.1.3」を選択し、さらに「JDeveloper Studio 12.1.3」を選択します。
Oracle JDeveloperは、コマンド行で次のいずれかのコマンドを実行して起動することもできます。
JDEV_HOME
\jdeveloper\jdeveloper.exe
JDEV_HOME
\jdeveloper\jdev\bin\jdevw.exe
JDEV_HOME
\jdeveloper\jdev\bin\jdev.exe
(内部診断情報を示すコンソール・ウィンドウを表示する場合)
Oracle JDeveloper 12c (12.1.3)は、Oracle JDeveloper 11.1.1.7.0または11.1.2.4.0からの移行をサポートします。このバージョンのOracle JDeveloperに移行する前に、他のすべての旧バージョンからOracle JDeveloper 11.1.1.7.0または11.1.2.4.0に移行しておくことをお薦めします。
この項では、前のバージョンからOracle JDeveloper 12c (12.1.3)への移行の詳細を説明します。この章の内容は、次のとおりです。
初めてOracle JDeveloperを起動する場合に(および新しい拡張機能の追加や新しいバージョンへのアップグレードを行うたびに)、「インポート・プリファレンスの確認」ダイアログが表示され、プリファレンスと設定を前のインストールからインポートするかどうか尋ねられます。
「インポート・プリファレンスの確認」ダイアログが表示されたときに、「すべてのインストールを表示」をクリックすると、以前のすべてのインストールのリストが表示されます。このリストから、プリファレンスと設定をインポートするインストールを選択します。リスト内の項目にマウスを移動すると、インストールへのパスがツールチップとして表示されます。
またはインストール・リストの右上にある、前のインストールを手動で検索(虫眼鏡アイコン)をクリックすると、インストールを手動で参照できます。「インポート・プリファレンスの確認」ダイアログで「はい」をクリックすると、前のインストールからユーザー・プリファレンスとIDEの状態がインポートされます。
Oracle JDeveloperで強制的に「インポート・プリファレンスの確認」ダイアログを表示するには、コマンド行でOracle JDeveloperの起動時に-migrate
フラグを使用します(たとえばjdev -migrate
)。
注意: 12c (12.1.3)にOracle JDeveloperの別のバージョンから移行する場合、使用する拡張機能を再インストールする必要があります。古いバージョンを対象とした一部の拡張機能は、すでに存在しない場合があります。拡張機能のインストールの詳細は、第3.4項「Oracle JDeveloper拡張機能の有効化」を参照してください。 |
前のリリースで作成されたアプリケーションまたはプロジェクトを開くと、プロジェクトをOracle JDeveloper 12gに移行するよう求められます。プロジェクトの内容によっては、一部の特定ソース・ファイルも移行するよう求められることがあります。
プロジェクトを移行する前に、プロジェクトのバックアップ・コピーを作成することをお薦めします。プロジェクトの移行に関する最初のプロンプトを受け入れると、JDeveloperは重要なXMLファイルの形式を更新しますが、移行によって特定のプロジェクト・コードが再書込みまたは更新されることはありません。移行後、アプリケーションを再度テストして、それらが正しく動作することを徹底的に確認してください。
特定タイプのプロジェクトの12cへの移行の詳細は、OTNのOracle JDeveloperページを参照してください。
このバージョンのJDeveloperでは、JavaServer FacesおよびJSTLを含んだすべてのプロジェクトをそれぞれの最新バージョンのテクノロジ(それぞれバージョン2.0および1.2)に移行する必要があります。さらに、web.xml
デプロイメント・ディスクリプタはバージョン2.5に移行されます。
移行に関する最新情報は、OTNの次のOracle JDeveloperドキュメント・ページを参照してください。http://www.oracle.com/technetwork/developer-tools/jdev/documentation/1212-cert-1964670.html#Abrams-SupportInformation-MigrationSupport
Oracle JDeveloperで拡張機能を使用するには、まず拡張機能をOracle Technology Network (OTN)からダウンロードする必要があります。使用可能なOracle JDeveloper拡張機能の一例がJUnitです。
Oracle JDeveloper内から拡張機能を検索してインストールできます。次の手順を実行します。
JDeveloperを起動します。
リボン・メニューで「ヘルプ」をクリックします。ドロップダウン・メニューから「更新の確認」を選択します。「更新」ウィザードが起動します。
「更新」ウィザードの最初の画面では、拡張機能の確認対象であるソースを選択できます。デフォルトでは、Oracle Fusion Middleware製品とOracleの公式な拡張機能および更新が選択されています。さらにオプションが必要な場合は、他の2つのチェック・ボックスも選択できます。
注意: 12c (12.1.3)以降、SOA拡張機能はダウンロードできなくなりました。Quick Startディストリビューションを使用して、SOA SuiteまたはBusiness Process Management Suite用に事前構成されたJDeveloperバージョンをインストールする必要があります。詳細は、『SOA SuiteおよびBusiness Process Management SuiteのQuick Start for Developersのインストール』の「Quick Startディストリビューションの概要」を参照してください。 |
ソースを特定して選択したら、「次へ」をクリックします。
「更新」画面で、JUnitなどの特定の拡張機能を選択できます。インストールする拡張機能のチェック・ボックスを選択し、「次へ」をクリックします。
「ライセンス契約」画面で、前の画面で選択した拡張機能のライセンス条項に同意する必要があります。「次へ」をクリックしてダウンロードを開始します。
拡張機能のダウンロードが終了すると、実行したインストールまたはアップグレードのサマリーがウィザードに表示されます。「終了」をクリックして、ウィザードを終了します。
通常、更新のインストールを完了するにはJDeveloperを再起動する必要があります。ウィザードを終了すると、このオプションを提供するダイアログ・ボックスが表示されます。保存していない作業がある場合は、JDeveloperを再起動する前に「いいえ」をクリックします。
または、Oracle JDeveloper拡張機能をOTNから手動でダウンロードしてインストールすることもできます。次の手順を実行します。
http://www.oracle.com/ocom/groups/public/@otn/documents/webcontent/131167.xml
にアクセスします。
Oracle JDeveloper拡張機能を選択します。JDeveloperの様々なバージョンに対応した、各拡張機能の様々なバージョンが存在する場合があるため、12c (12.1.3)に対応した拡張機能を選択するようにしてください。
指示に従ってzipファイルをダウンロードします。
拡張機能のアーカイブに追加のインストール指示があるかどうかを確認します。
「ヘルプ」メニューから「更新のチェック」を選択します。
ウィザードのステップ1で、「ローカル・ファイルからインストール」を選択して、ご使用のシステム上のZIPファイルの場所に移動します。
ウィザードを終了してOracle JDeveloperを再起動します。Oracle JDeveloperを再起動すると、拡張機能が使用可能になります。
注意: この項は、Oracle JDeveloperのJava Editionには適用されません。 |
Oracle JDeveloper Studio 12c (12.1.3)をインストールすると、Oracle WebLogic Server (12.1.2)も自動的にインストールされます。Oracle JDeveloperではこの事前構成済インストールを、統合Oracle WebLogic ServerおよびJDeveloper管理対象サーバーとしてIDE内でのアプリケーションのテストおよびデバッグに使用します。Oracle JDeveloperをインストールした後、開発、テストおよびデバッグを開始する必要のあるすべてのアプリケーションがインストールおよび構成されます。
JDeveloperにおけるスタンドアロンOracle WebLogic Serverインスタンスの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperユーザーズ・ガイド』の「アプリケーションのデプロイ」の章を参照してください。
Oracle JDeveloperには統合WebLogic Serverと呼ばれる統合アプリケーション・サーバーがバンドルされており、IntegratedWebLogicServer
と呼ばれるデフォルト・インスタンスが定義されています。
すべてのアプリケーションは、デフォルトでIntegratedWebLogicServer
にバインドされています。Oracle JDeveloperは、アプリケーションをテストするための統合WebLogic Serverライフサイクルを管理します。統合WebLogic Serverが初めて必要になったとき、Oracle JDeveloperによりDefaultDomain
が作成され、管理ユーザー名およびパスワードを指定するように要求されます。デフォルト・ドメインの構成ファイルの場所は、Oracle JDeveloperシステム・ディレクトリにあるDefaultDomain
ディレクトリです。
注意: インストール中に作成されるOracle WebLogic ServerドメインであるDefaultDomain は、IDE外での使用を目的としていません。ADFアプリケーションをスタンドアロンOracle WebLogic Serverにデプロイするには、ADFアプリケーションを実行するようにサーバーを構成する必要があります。
詳細は、『Oracle ADFアプリケーションの管理』のスタンドアロン・アプリケーション・サーバーのデプロイ準備に関する項を参照してください。 |
IntegratedWebLogicServer
のDefaultDomain
は、Java DBを使用します。IntegratedWebLogicServer
がDefaultDomain
を作成できなかった場合は、バックグラウンドで実行されている既存のJava DBまたはDerby Clientのインスタンスをすべて検索し、それらを停止する必要があります。
この項には次のトピックが含まれます:
アクセシビリティ機能を最大限に活用できるように、少なくとも次の構成をお薦めします。
Windows XP、Windows Vista
Java J2SE 1.7.0_15
Java Access Bridge 2.0.1
JAWS 12.0.522
Microsoft Internet Explorer 7.0以上
Mozilla Firefox 3.5以上
スクリーン・リーダーおよびJava Access Bridgeを設定するには、次の手順を実行します。
注意:
|
インストールされていない場合は、スクリーン・リーダーをインストールします。
インストールの詳細は、スクリーン・リーダーのドキュメントを参照してください。
Oracle JDeveloperをインストールします。
サイレント・インストールの実行の詳細は、第A.1項「Oracle JDeveloper Studioのサイレント・モードでのインストール」を参照してください。
Java Access Bridge for Windowsバージョン2.0.1をダウンロードします。ファイルの最新バージョンは、http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/tech/index-jsp-136191.html
から取得できます。
Java Access Bridgeの詳細は、Webサイトから取得可能なJava Access Bridgeのドキュメントを参照してください。
zipファイルの内容をaccessbridge_home
フォルダに抽出します。
accessbridge
_home\installer
フォルダからInstall.exe
を実行してJava Access Bridgeをインストールします。
インストーラはまずJDKのバージョンの互換性を確認します。次に、「Available Java virtual machines」ダイアログが表示されます。
「Search Disks」をクリックします。次に、Program Filesディレクトリ(存在する場合)にOracle JDeveloperのビルドとJDKのバージョンが格納されているドライブのみを検索するようにカスタマイズします。
JDKまたはOracle JDeveloperのインスタンスが多数含まれているディスクの場合や、複数のディスクを検索する場合は、検索プロセスに時間がかかることがあります。ただし、ディスクの総当り検索が完了しないかぎり、Access Bridgeは最適に構成されず、システムのすべてのJava仮想マシンに正しくインストールされません。検索するディスクを選択して「Search」をクリックします。
「Install in All」をクリックして、Java Access Bridgeをダイアログに表示されている各Java仮想マシンにインストールすることを確認します。
「Installation Completed」メッセージが表示された時点で「OK」をクリックします。
Oracle JDeveloperで作業するには次のファイルがシステム・パスに指定されている必要があるため、Winnt\System32
ディレクトリ(あるいはWindows XPまたはVistaの同等のディレクトリ)にインストールされていることを確認し、ない場合はaccessbridge_home
\installerfiles
からコピーします。
JavaAccessBridge.dll JAWTAccessBridge.dll WindowsAccessBridge.dll
PATH
システム変数には、システム・ディレクトリが必要です。
次のファイルがJDEV_HOME
\jdk\jre\lib\ext
ディレクトリにインストールされていることを確認し、ない場合はaccessbridge_home
\installerfiles
からコピーします。
access-bridge.jar jaccess-1_4.jar
ファイルaccessibility.properties
がjdev_home
\jdk\jre\lib
ディレクトリにインストールされていることを確認し、ない場合は\installerfiles
からコピーします。
スクリーン・リーダーを起動します。
フォルダJDEV_HOME
\jdeveloper\jdev\bin
にあるファイルjdev.exe
を実行してOracle JDeveloperを起動します。
エラー情報(存在する場合)を含むコンソール・ウィンドウがまず表示されます。Oracle JDeveloperの起動時には、「Oracle JDeveloper」ウィンドウが表示されます。表示されるエラーまたは警告のメッセージは、Oracle JDeveloperの機能には影響しません。
最新の構成情報や、アクセシビリティおよび障害支援技術への対応情報については、http://www.oracle.com/us/corporate/accessibility/faqs/index.htm
にあるOracle Accessibility FAQを参照してください。『Oracle Fusion Middleware Oracle JDeveloperユーザーズ・ガイド』の「Oracle JDeveloperのアクセシビリティについての情報」の章も参照してください。
Oracleは、Web上に多数のリソースを提供しています。表3-1「オラクル社のWebサイト」に、役に立つサイトを示します。
表3-1 オラクル社のWebサイト
説明 | URL |
---|---|
Oracle JDeveloperホームページ |
|
Oracle JDeveloperディスカッション・フォーラム |
|
オラクル社のサイト |
|
Oracle Technology Network |
|
Oracleアクセシビリティのサイト |