プライマリ・コンテンツに移動
Oracle® Fusion Middleware Oracle API Catalog管理者ガイド
12cリリース1 (12.1.3)
E59448-03
  目次へ移動
目次
索引へ移動
索引

前
 
次
 

2 基本構成

この章では、Oracle API Catalog管理者にとっての専門用語および一般的なタスクを紹介し、Oracle API Catalogの構成方法の基本を説明します。

この章には、次のセクションがあります。

2.1 概要

Oracle Enterprise Repositoryでは、すべてのユーザーにロールが割り当てられます。ロールは、各ユーザーが使用できるOracle Enterprise Repositoryの機能を定義します。ユーザーは部署に割り当てられます。組織は、特定の部署における再利用可能なアセットの生産および消費を追跡でき、レポートの作成に便利です。

2.2 部署

ユーザーやプロジェクトを作成する前に、部署の設定または作成が必要です。この項には次のトピックが含まれます:

2.2.1 新規部署の作成

新規部署を作成するには、Oracle API Catalogの「管理」画面から次の手順を実行します。

  1. 左側のパネルで、「部署」をクリックします。

  2. 図2-1に示すように、新規部署の作成アイコンをクリックします。

    図2-1 新規部署の作成アイコン

    図2-1の説明が続きます
    「図2-1 新規部署の作成アイコン」の説明

  3. 「名前」および「説明」フィールドに適切な情報を入力します。

  4. 終了したら、「保存」をクリックします。

2.2.2 部署情報の編集

部署情報を編集するには、Oracle API Catalogの「管理」画面から次の手順を実行します。

  1. 左側のパネルで、「部署」をクリックします。

  2. 右側のパネルのリストから編集する部署を選択します。部署の詳細ページが表示されます。

  3. 「編集」アイコンをクリックします。部署の編集ダイアログが表示されます。

  4. 必要に応じて、「名前」および「説明」フィールドを更新します。

  5. 終了したら、「保存」をクリックします。

2.2.3 部署の削除

Oracle API Catalogで部署を削除するには、Oracle API Catalogの「管理」画面から次の手順を実行します。

  1. 左側のパネルで、「部署」をクリックします。

  2. 部署を削除するには:

    • 「検索結果」画面から部署を削除するには、削除する各部署の横のチェック・ボックスを選択し、「削除」をクリックします。この方法を使用して、一度に複数の部署を削除できます。

    • 詳細ページから部署を削除するには、削除する部署の詳細ページを開き、「削除」をクリックします。

2.3 ロール

Oracle Enterprise Repositoryのアクセス設定は各ロールに対して設定され、各ユーザーは組織内における各自の役割に基づいて特定のロールが割り当てられます。

Oracle Enterprise Repositoryでロールの追加、編集または削除はできません。ユーザーに割り当てることができるのは、デフォルトのロールのみです。デフォルトのロールについては、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryコンセプト・ガイド』のロール・ベースの機能に関する項を参照してください。

ロールはユーザーごとに変更できます。ユーザーのロール編集の詳細は、2.4.4項「ユーザー情報の編集」を参照してください。

2.4 ユーザー

この節では、以下のトピックについて説明します。

2.4.1 新規ユーザーの作成

新規ユーザーを作成するには、Oracle API Catalogの「管理」画面から次の手順を実行します。

  1. 左側のパネルで、「ユーザー」をクリックします。

  2. 図2-2に示すように、新規ユーザーの作成アイコンをクリックします。「新規ユーザーの作成」ページが表示されます。

    図2-2 新規ユーザーの作成アイコン

    図2-2の説明が続きます
    「図2-2 新規ユーザーの作成アイコン」の説明

  3. 図2-3に示すように、「概要」セクションの各テキスト・フィールドに適切な情報を入力します。


    注意:

    アスタリスクで示されている必須の各フィールドに値を指定していることを確認してください。

    図2-3 「概要」セクション

    図2-3の説明が続きます
    「図2-3 「概要」セクション」の説明

  4. 「ステータス」リストから「アクティブ」を選択します。

  5. 「ロール」セクションで、矢印ボタンを使用して「使用可能なロール」列から「選択したロール」列に項目を移動し、新規ユーザーにロールを割り当てます。

  6. 「部署」セクションで、矢印ボタンを使用して使用可能な部署列から選択した部署列に項目を移動し、新規ユーザーに部署を割り当てます。

  7. 終了したら、「保存」をクリックします。

2.4.2 ユーザー情報の表示

ユーザー情報を表示するには、Oracle API Catalogの「管理」画面から次の手順を実行します。

  1. 左側のパネルで、「ユーザー」をクリックします。

  2. 「検索」を使用して、表示するユーザーを検索します。

  3. リストからユーザーを選択します。新規タブにユーザーの情報が表示されます。

2.4.3 ユーザーの検索

この手順は、Oracle API Catalogの「管理」画面で実行します。

  1. 左側のパネルで、「ユーザー」をクリックします。

  2. 名前フィールドに適切な情報を入力します。

  3. 必要に応じて、「部署」「ロール」および「ステータス」のリストを使用して検索範囲を絞り込みます。

  4. 「検索」ボタンをクリックします。検索結果がメイン・ペインのリストに表示されます。

2.4.4 ユーザー情報の編集

この手順は、Oracle API Catalogの「管理」画面で実行します。

  1. 左側のパネルで、「ユーザー」をクリックします。

  2. 「検索」を使用して、編集するユーザーを検索します。ユーザーのリストがメイン・ペインに表示されます。

  3. リストからユーザーを選択します。新規タブにユーザーの情報が表示されます。

  4. 「編集」アイコンをクリックします。「ユーザーの編集」ダイアログが表示されます。

  5. 必要に応じて、「概要」「ロール」および「部署」セクションで変更を実行します。

  6. 終了したら、「保存」をクリックします。

2.4.5 ユーザーの削除

Oracle API Catalogでユーザーを削除するには、Oracle API Catalogの「管理」画面から次の手順を実行します。

  1. 左側のパネルで、「ユーザー」をクリックします。

  2. 「検索」を使用して、削除するユーザーを検索します。ユーザーのリストがメイン・ペインに表示されます。

  3. ユーザーを削除するには:

    • 「検索結果」画面からユーザーを削除するには、削除する各ユーザーの横のチェック・ボックスを選択し、「削除」をクリックします。この方法を使用して、一度に複数のユーザーを削除できます。

    • 詳細ページからユーザーを削除するには、削除するユーザーの詳細ページを開き、「削除」をクリックします。

2.5 セッション

管理者は、セッションによりOracle API Catalogにログインしてしているユーザーを確認でき、必要に応じてユーザーのセッションを停止できます。

2.5.1 セッションの表示

この手順は、Oracle API Catalogの「管理」画面で実行します。

  1. 左側のパネルで、「セッション」をクリックします。セッションのリストがメイン・ペインに表示されます。

2.5.2 単一セッションの削除

  1. メイン・ペインのリストから削除するセッションを選択します。新しいタブでセッションの詳細が開きます。

  2. セッションの詳細で、「削除」ボタンをクリックします。確認ダイアログが表示されます。

  3. 「OK」をクリックします。セッションが削除されます。

2.5.3 複数セッションの削除

  1. メイン・ペインのセッションのリストで、削除する各セッションを選択します。


    ヒント:

    リストされたセッションのすべてを選択するには、列の一番上にあるチェック・ボックスを選択します。

  2. 表のヘッダーで、「削除」ボタンをクリックします。確認ダイアログが表示されます。

  3. 「OK」をクリックします。セッションが削除されます。

2.6 Oracle API Catalogの診断ページへのアクセス

Oracle API Catalogのデフォルトでは、「診断」ページは無効化されています。http://host_name:port/application_name/diag/index.jspに移動します(host_nameは適切な場所に置き換えます)。

「診断」ページをデフォルト・モードで開くと、次のメッセージが表示されます。

現在、診断ページは無効化されています。Oracle API Catalogの管理者に問い合わせてください。

「診断」ページを有効にするには、次の手順を実行します。

  1. ORACLE_HOME/user_projects/domains/DOMAIN_NAME/bin/に移動します。

  2. Oracle API Catalogサーバーを起動する前に、setStartupEnv.shまたはsetStartupEnv.cmdを編集します。

  3. ファイル内のEXTRA_JAVA_PROPERITES="${EXTRA_JAVA_PROPERTIES}行に、-DdiagPagesEnabled=trueを追加します。

  4. Oracle API Catalogサーバーを再起動します。

必要なときのみ有効にし、システムが問題なく稼働するようになったら無効にすることをお薦めします。

2.7 Java Web Startのインストール

Java Web Startは、拡張子がJNLPのファイルを実行するブラウザ・プラグインです。Oracle API Catalogのインポート/エクスポート・ユーティリティを使用するため、クライアント上でJava Web Startが使用可能である必要があります。

2.7.1 Java Web Startのダウンロードとインストール

Java Web Startは、JDKの最新バージョンに含まれています。

このドキュメントが公開された時点では、Oracle Fusion Middleware製品にはJDK 7.0 Update 55以降が必要です。ただし、動作保証情報を確認して、必要なJDKのバージョンを常に確認してください。必要なJDKをダウンロードするには、ブラウザで次のURLに移動し、Java SE JDKをダウンロードします。

http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html

2.7.2 Java Web Startのトラブルシューティング

ブラウザで不明な拡張子を持つファイルが検出された場合、通常、アプリケーションの最初に、開くかまたは保存するように要求されます。JNLPファイル・タイプのこのアクションを実行するには、「Open」オプションを選択し、$JAVA_HOME/jre/bin/javawsファイルを参照して、適切なオプションを選択します。新しいJREを必要とする場合は、2.7.1項「Java Web Startのダウンロードとインストール」の指示に従い、最新のJREをダウンロードします。

2.7.3 Linux上でのJava Web Startの構成

Linuxオペレーティング・システムでは、使用する前にJava WebStartの構成が必要です。

Java WebStartを構成する手順は、次のとおりです。


注意:

Linuxの場合、ブラウザにはいくつかのオプションのみが用意されており、LinuxインストールのデフォルトのブラウザはMozilla Firefoxです。

  1. Mozilla Firefoxを閉じます。

  2. コンピュータ上でmozillaディレクトリ(例: /usr/lib/mozilla-1.4または/home/<user>/.mozilla)を探します。

  3. コマンド・プロンプトを開き、次のコマンドを使用してコンピュータ上のmozillaディレクトリに移動します。

    cd home/<user>/.mozilla
    
  4. pluginsディレクトリが存在しない場合は、次のコマンドを使用して作成します。

    mkdir plugins
    
  5. 次のように、Mozillaインストール・ディレクトリの下のpluginsサブディレクトリに移動します。

    cd plugins
    
  6. 現在のディレクトリで、Java ns7/libjavaplugin_oji.soファイル・タイプへのシンボリック・リンクを作成します。

    ln -s /oracle/soa/mwhome_gov/jdk7/jre/plugin/i386/ns7/libjavaplugin_oji.so

  7. Mozilla Firefoxを開き、次のリンクをテストします。

    http://www.java.com/en/download/help/testvm.xml

  8. Mozilla Firefoxで、「Edit」メニューをクリックし、「Preferences」を選択します。「Preferences」ダイアログが表示されます。

  9. 「Applications」をクリックします。「Application」ページが表示されます。

  10. 「Search」フィールドに、「JNLP」と入力します。JNLPが表示されます。

  11. 表示されたJNLPを選択します。「Action」リストがアクティブになります。

  12. 「Action」リストをクリックして、インストールされている正しいjavaws(例: WLS JDKとともにインストールされたものなど)を指すようにします。


    注意:

    ただし、64ビットのLinuxでは、WLSにはJRockitのみが付属しています。プラグインにアクセスするには、64ビットのJDKを手動でダウンロードする必要があります。


    注意:

    Java Web Startアプリケーションは、アプリケーションをローカルに保存して実行することもでき、その場合は、<JAVA_HOME>/jre/binにあるjavaws実行可能ファイルを使用します。次に例を示します。
    <JAVA_HOME>/jre/bin/javaws -verbose /path_to_file/impexp.jnlp