Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド 12c リリース 1 (12.1.3) E59479-02 |
|
前 |
次 |
この章では、用語およびOracle Enterprise Repository管理者の一般的なタスクを紹介することによって、Oracle Enterprise Repositoryの構成方法の基本について説明します。
この章には、次のセクションがあります。
Oracle Enterprise Repositoryでは、すべてのユーザーにロールが割り当てられています。ロールによって、各ユーザーが実行できるOracle Enterprise Repository機能が定義されます。Oracle Enterprise Repositoryのアセットに関連付けられたファイルにユーザーがアクセスするには、ユーザーはプロジェクトに割り当てられている必要があります。
プロジェクトは、Oracle Enterprise Repositoryのメトリックを収集する主な手段です。Oracle Enterprise Repositoryは、プロジェクトで作成されるアセットと、プロジェクトで使用されるアセットを追跡します。Oracle Enterprise Repositoryユーザーは、プロジェクトに割り当てられます。ユーザーが新しいアセットを発行すると、プロジェクトの作成が求められます。同様に、ユーザーがアセットを再利用する場合、アセットが再利用されるプロジェクトが求められます。ユーザーとプロジェクトは、どちらも部門に割り当てられます。特定の部門に対して再利用可能なアセットの作成と使用を組織が追跡できるため、これはレポート作成の観点から便利です。
図1-1に、ユーザー、ロール、プロジェクト、アセットおよび部門間のリレーションシップを示します。
ユーザーおよびプロジェクトを作成する前に、部門を設定または作成する必要があります。この項には次のトピックが含まれます:
新しい部門を作成するには、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面から次の手順を実行します。
左側のパネルで、「部門」をクリックします。
「新規作成」をクリックします。新規部門の作成ダイアログが表示されます。
「名前」および「説明」フィールドに適切な情報を入力します。
終了したら、「保存」をクリックします。
部門情報を編集するには、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面から次の手順を実行します。
左側のパネルで、「部門」をクリックします。
「すべてをリスト」をクリックするか、特定の部門を検索します。
右側のパネルのリストから、編集する部門を選択します。部門の詳細ページが表示されます。
「編集」をクリックします。部門の編集ダイアログが表示されます。
必要に応じて、「名前」および「説明」フィールドを更新します。
終了したら、「保存」をクリックします。
Oracle Enterprise Repositoryで部門を削除するには、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面から次の手順を実行します。
左側のパネルで、「部門」をクリックします。
「すべてをリスト」をクリックするか、削除する部門を検索します。
部門を削除します。
「検索結果」画面から部門を削除するには、削除する各部門の横にあるチェック・ボックスを選択し、「削除」をクリックします。この方法を使用すると、複数の部門を同時に削除できます。
詳細ページから部門を削除するには、削除する部門の詳細ページを開き、「削除」をクリックします。
Oracle Enterprise Repositoryの「管理」ページで「ロール」リンクをクリックすると、管理者は組織の様々な機能用のロールを設定できます。各ロールに対してOracle Enterprise Repositoryのアクセス設定が確立され、各ユーザーには組織内でのそれぞれの機能に基づいて特定のロールが割り当てられます。
管理ロールが割り当てられたユーザーは、すべてのOracle Enterprise Repository機能に制限なしにアクセスできます。デフォルトでは、新規インストールまたは以前のバージョンからの移行のいずれにおいても、管理者として識別されたユーザー・アカウントには、初期インストールおよび構成を容易にするために管理ロールが割り当てられます。管理権限の割当ては、元のOracle Enterprise Repository管理ユーザー・アカウントと追加アカウント1つのみに制限することをお薦めします。Oracle Enterprise Repositoryで設定されている様々なデフォルトのロールによって、あらゆるOracle Enterprise Repositoryユーザーの機能と責任を満たす様々な権限が提供されます。これらのロールは、組織の特定のニーズにあわせてカスタマイズできます。
次に、Oracle Enterprise Repositoryに付属の様々なデフォルト・ロールについて説明します。「管理」タブにアクセスできるユーザーは、組織のニーズにあわせてロール名を変更できます。これらのロールに付与されている権限は、「アクセス設定」セクションで変更できます。
ユーザー
Oracle Enterprise Repositoryのユーザー名とパスワードを持つ人は誰でもユーザーと見なされます。このロールは、ユーザーの作成時、新しいユーザーのデフォルト・ロールとして割り当てることができます。すべてのOracle Enterprise Repositoryユーザーは、次の操作を行うことができます。
企業の再利用イニシアチブに関するニュースの表示
アセットの検索、評価、使用およびダウンロード
プロジェクトの表示
レポートの生成
レジストラへのアセットの発行
アクセス管理者
アクセス管理者は、すべてのOracle Enterprise Repositoryユーザーを作成し、そのユーザーに権限を割り当てます。アクセス管理者は、「管理」タブの機能についてよく理解している必要があります。アクセス管理者は、通常、次の操作を行うことができます。
ユーザーと権限の作成、表示および編集
レポートの生成
上級発行者
上級発行者ロールは、通常、アセットのビルダーおよびハーベスタに割り当てられます。アセットのビルダーは、アセットの内容ベースの構築に焦点を当てます。ビルダーは、組織全体のアセットのニーズと個々のプロジェクトのニーズに対応します。ハーベスタは、実装後プロジェクトでアセットの再利用の可能性を調べます。上級発行者は、通常、次の操作を行うことができます。
アセットの検索、評価、使用およびダウンロード
プロジェクトの表示
レポートの生成
レジストラへのアセットの発行
アセット登録前のアセット・メタデータの編集
レジストラ
レジストラは、任意のアセットを受け入れるか、または拒否します。対処する機能に応じて、複数の人がリポジトリ・レジストラとしての役割を果たす場合があります。レジストラは、通常、次の操作を行うことができます。
アセットの検索、評価、使用およびダウンロード
プロジェクトの表示
レポートの生成
レジストラへのアセットの発行
アセット登録前のアセット・メタデータの編集
登録プロセスのアセットの受入れ
タブの承認
アセットの登録
アクセス設定の編集
レジストラ管理者
レジストラ管理者は、タイプ・マネージャを使用して、Oracle Enterprise Repository内のタイプを設定できます。レジストラ管理者は、通常、次の操作を行うことができます。
アセットの検索、評価、使用およびダウンロード
プロジェクトの表示
レポートの生成
レジストラへのアセットの発行
アセット登録前のアセット・メタデータの編集
登録プロセスのアセットの受入れ
タブの承認
アセットの登録
アクセス設定の編集
アーティファクト・ストアおよびタイプの編集
プロジェクト管理者
Oracle Enterprise Repositoryは、メンテナンス目的で履歴を管理するために、アセットの使用をプロジェクト・レベルで追跡します。プロジェクト管理者は、プロジェクトを作成し、「プロジェクト」タブを使用してユーザーをプロジェクトに割り当てます。プロジェクト管理者は、プロジェクトを閉じたり、どのアセットがデプロイされたかを示すことができ、プロジェクトによってレポートされたアセット価値のユーザー・インタフェースによって、プロジェクトで使用されているアセットの予測値およびコンシューマによってレポートされた価値を確認、検証およびオプションでオーバーライドできます。プロジェクト管理者は、通常、次の操作を行うことができます。
プロジェクトの作成、編集および表示
レポートの生成
システム管理者
システム管理者は、場合によって、インストールやインストール後の構成といった使用目的でOracle Enterprise Repositoryを構成します。システム管理者は、通常、次の操作を行うことができます。
システム設定の有効化および編集
レポートの生成
(システム管理者ロールを一般ユーザーに割り当てないでください。)
この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。
左側のパネルで、「ロール」をクリックします。図1-2に示すように、「ロール」セクションが表示されます。
「新規作成」をクリックします。図1-3に示すように、「新規ロールの作成」ダイアログが表示されます。
図1-3で、「概要」セクションのテキスト・フィールドにロール名および説明を入力します。
必要に応じて、新しいユーザーに自動的に割当てボックスを選択します。
「ユーザー」セクションの「ユーザーの編集」をクリックします。図1-4に示すように、新規ユーザーの追加ダイアログが表示されます。
「検索」を使用するか、「すべてをリスト」をクリックしてユーザーを見つけます。
矢印ボタンを使用して、「使用可能なユーザー」列と「選択したユーザー」列の間でユーザーを移動します。
終了したら、「保存」をクリックします。
アクセス設定をロールに追加するには、1.4.1項「ロールへの権限の付与」を参照してください。
この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。
左側のパネルで、「ロール」をクリックします。ロールのリストがメイン・ペインに表示されます。
「検索」を使用するかリストを参照して、削除するロールを見つけます。
オプション1:
上のフレームのリストで、削除する各ロールの横にあるボックスにチェックを入れます。
「削除」をクリックします。
オプション2:
上部ペインのリストでロールを選択して、その情報を下部ペインに表示します。
ロールの詳細(下のフレーム)で「削除」ボタンをクリックします。
削除の確認で「OK」をクリックします。
注意: 削除されたロールは、アクセス設定に表示されなくなります。 |
アクセス設定によって、管理者は各ロールに権限を割り当てることができます。アクセス設定では、ロールの機能と責任が識別され、Oracle Enterprise Repositoryのアセットおよびアセット管理機能への各ロールのアクセス・レベルが決定されます。
システム保護により、管理者は不注意から今後アクセス設定にアクセスできなくなるような権限変更を行うことはできません。
基本アクセス設定(BAS)
ユーザーが割り当てられているロールに基づいて、Oracle Enterprise Repository全体でのアセットへのアクセスを制御します。アセット・エディタ、タイプ・マネージャなどのOracle Enterprise Repositoryツールへのアクセスも同様に制御されます。基本アクセス設定では、システム全体でアクセスが設定されます。たとえば、アセットを表示する権限はすべてのアセットに適用され、アセットを使用およびダウンロードする権限も同様です。OERでのアクションの多くでは監査証跡が残されるため、プロジェクトおよび内部ユーザーの数が少ない場合にはBASで十分です。
カスタム・アクセス設定(CAS)
高度なロールベース・アクセス制御を設定して、Oracle Enterprise Repositoryの特定のアセットまたはアセット・グループへのアクセスを特定のユーザー・ロールに制限します。
この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。
左側のパネルで、「基本アクセス設定」をクリックします。
基本アクセス設定セクションのリストから、適切なグループ化を選択します。
選択したグループ化のアクセス設定がメイン・ペインに表示されます。
「編集」ボタン(メイン・ペインの右上隅)をクリックします。基本アクセス設定の編集対象:ダイアログが表示されます。
ロールが左側に表示され、権限が上部に表示されます。
適切なオプションを選択して、表示されるロールを決定します。
権限を付与するロールを選択します。
チェック・ボックスを使用して、適切な権限を割り当てます。
空のボックスを1回クリックすると、チェック・マークが追加されます(付与済)。
2回目のクリックで、Xが追加されます(拒否済)。
3回目のクリックで、ボックスはクリアされます(付与なし)。
終了したら、「保存」をクリックします。
1.4.1項「ロールへの権限の付与」を参照してください。
この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。
左側のパネルで、「基本アクセス設定」をクリックします。
基本アクセス設定セクションのリストから、適切なグループ化を選択します。
選択したグループ化のアクセス設定がメイン・ペインに表示されます。
「アクセスの表示」ボタン(メイン・ペインの右上隅)をクリックします。メッセージ・ダイアログが表示されます。
「構成」をクリックします。ユーザーおよびアクセス設定の検索/フィルタ処理ダイアログが表示されます。
ユーザーの検索セクションで、「検索」を使用するか、「すべてをリスト」をクリックして、権限を検証する対象のユーザーを見つけます。
矢印ボタンを使用して「使用可能なユーザー」列から「選択したユーザー」列にユーザーを移動します。
「OK」をクリックします。選択したユーザーのアクセス設定が表示されます。
複数のユーザーを選択した場合、ユーザー名の横にあるアイコンをクリックすると、そのユーザーに固有の情報が表示されます。
完了後、「閉じる」をクリックします。
ロールベース・アクセス制御(RBAC)により、Oracle Enterprise Repositoryではアセットの使用と作成をユーザーごとに追跡でき、アセットの表示はパーソナライズされてOracle Enterprise Repositoryの指定した部分に制限されます。ただし、ロールベース・アクセス制御の目的は、アセット・メタデータにセキュリティを提供することや、基礎となるアセット・リポジトリのセキュリティを補強することではありません。
Oracle Enterprise Repositoryのアクセス設定により、セキュリティを追加しなければ保護されないアセットやメタデータにセキュリティが追加されるわけではありません。セキュリティを最大化するには、保護されていないリポジトリを介したメタデータへのアクセスを防ぐようにアセット・メタデータを管理する必要があります。機密情報は、アセットのペイロードに埋め込むか、ドキュメント・ファイルとして添付してセキュアなリポジトリでホストする必要があります。
基礎となるアセット・リポジトリからの認証および権限のチャレンジを回避するよう選択する場合は、自己責任で行います。
以下のアクションもセキュリティに影響します。
単一のOracle Enterprise Repositoryユーザー・アカウントを介したアクセス用のSCMシステムの構成
非承認ユーザーによるシステム・アクセスの許可
ゲスト・アカウントの作成
特定のOracle Enterprise Repositoryライセンスでは、ゲスト・アカウントは禁止されている場合があります。
これらのアクションにより、Oracle Enterprise Repositoryの内容が、Oracle Enterprise Repositoryにネットワーク・アクセスできるすべてのユーザーにさらされる可能性があります。
使用されているアクセス設定によっては、アセット・エディタにアクセスできるユーザーは、リポジトリ内の非表示となるはずのアセットとのリレーションシップを表示できる場合があります。この場合、非表示のアセットの名前が表示され、そのアセットとユーザーがアクセスできるアセットとの間のリレーションシップの詳細も表示されます。非表示のアセットのその他の情報はアセット・エディタに表示されません。この場合、表示可能なアセットと非表示のアセット間のリレーションシップを削除できます。ただし、当該のユーザーが非表示のアセットにアクセスできないと、それらのユーザーはリレーションシップをリストアできません。
権限は、以下の場合があります。
付与済(権限が明示的に付与されている)
拒否済(権限が明示的に拒否されている)
付与なし(権限が明示的には付与も拒否もされていない)
次の表は、基本アクセス設定で管理できる権限を示しています。
アセット: 制御されるツール: Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面、アセット・エディタ、タイプ・マネージャ。
権限 | 説明 |
---|---|
表示 | アセットをOracle Enterprise Repositoryで表示できます。 |
使用 | Oracle Enterprise Repositoryで「使用 - ダウンロード」ボタンを表示および有効化します。 |
ダウンロード | アセット・ファイルをダウンロードできます。「使用 - ダウンロード」ボタンを押した後、ファイル・リンクを表示します。 |
確認 | Oracle Enterprise Repositoryを使用したアセットの確認。 |
編集 | アセット・エディタでのアセットの編集。 |
受入れ | アセットの受入れ。アセット・エディタのこのボタンによって、アセットは発行済 -- レビュー保留から発行済 -- レビュー中キューに移動します。 |
タブの承認 | アセットのメタデータの承認。このボタンは、各アセットのアセット・エディタの表示で、各タブの下部にあります。タブを承認すると、承認者の名前と日付がメタデータに記録され、アセットはそのタブの発行済 - レビュー中キューから移動され、タブのテキスト・ラベルが緑に変わります。 |
登録 | アセットの登録。この権限により、ユーザーはアセット・エディタですべてのアセットを登録できます。 |
アクセス設定の編集 | カスタム・アクセス設定でのみ適用されます。カスタム・アクセス設定をアセットおよびファイルに割り当てる機能を提供します。 |
作成/発行 | アセット・エディタでアセットを発行または新規アセットを作成する機能をユーザーに提供します。 |
アセット・エディタの起動 | アセット・エディタ・ツールを開く機能をユーザーに提供します。アセットを編集および登録するには、このツールを使用する必要があります。 |
アーティファクト・ストアの編集 | (アセット・エディタで)アーティファクト・ストアを作成および編集する機能をユーザーに提供します。 |
タイプの編集 | アセット・タイプ/コンプライアンス・テンプレート・メタデータを構成する機能をユーザーに提供します。アセット・エディタの起動権限が必要です。 |
通知 | ユーザーが非定型電子メールをユーザーに送信できるかどうかを決定します。 |
グローバル権限 | これらは、個別のアセットに適用されない権限であり、カスタム・アクセス設定によってオーバーライドできません。 |
アクセス: 制御されるツール: Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面: 「ユーザー」、「セッション」、「ロール」、「部門」、「ファイル・ストア」、基本アクセス設定、カスタム・アクセス設定
権限 | 説明 |
---|---|
表示 | 前述のセクション内のエントリの表示。 |
編集 | 前述のセクション内のエントリの編集。 |
作成 | ユーザー、ロール、部門、ファイル・ストアおよびカスタム・アクセス設定の作成。 |
削除 | セッション、ロールおよびカスタム・アクセス設定の削除。 |
プロジェクト: 制御されるツール: Oracle Enterprise Repositoryの「プロジェクト」画面
権限 | 説明 |
---|---|
表示 | 「プロジェクト」ページでのプロジェクトの表示。 |
編集 | 「プロジェクト」ページでのプロジェクトの編集。 |
作成 | 「プロジェクト」ページでのプロジェクトの作成。 |
テンプレートの適用 | コンプライアンス・テンプレートをプロジェクトに適用します。 |
ポリシー: 制御されるツール: Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」画面
権限 | 説明 |
---|---|
ポリシーの適用 | ユーザーが他のアセットにポリシーを適用できるようにします。 |
レポート: 制御されるツール: Oracle Enterprise Repositoryの「レポート」画面
権限 | 説明 |
---|---|
表示 | レポートの表示。 |
システム管理: 制御されるツール: Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面: 「システム設定」、電子メール・テンプレート。
権限 | 説明 |
---|---|
編集 | 全般、セキュリティ、認証およびファイル・ストアの設定を編集する機能。 |
有効化 | 全般、セキュリティ、認証およびファイル・ストアの新しい設定を有効化する機能。 |
この節では、以下のトピックについて説明します。
新しいユーザーを作成するには、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で次の手順を実行します。
左側のパネルで、「ユーザー」をクリックします。
「ユーザー」セクションの「新規作成」をクリックします。「新規ユーザーの作成」ダイアログが表示されます。
図1-14に示すように、「概要」セクションの各テキスト・フィールドに適切な情報を入力します。
注意: アスタリスク(*)で示された各必須フィールドには必ず値を入力してください。 |
「ステータス」リストで「アクティブ」を選択します。
「ロール」セクションで、矢印ボタンを使用して項目を「使用可能なロール」列から「選択したロール」列に移動して、新しいユーザーにロールを割り当てます。(ユーザー・ロールが、すべての新しいユーザーのデフォルトのロールです。)
「部門」セクションで、矢印ボタンを使用して項目を使用可能な部門列から選択した部門列に移動して、新しいユーザーを部門に割り当てます。
終了したら、「保存」をクリックします。
この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。
左側のパネルで、「ユーザー」をクリックします。
「名前」フィールドに適切なテキストを入力します。
必要に応じて「部門」、「ロール」および「ステータス」リストを使用して、検索を絞り込みます。
「検索」ボタンをクリックします。検索結果がメイン・ペインの上のフレームのリストに表示されます。
ユーザーのクローニングは、管理者がユーザー・アカウントを迅速に複製する簡単な方法です。
この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。
左側のパネルで、「ユーザー」をクリックします。
「ユーザー」セクションで、「検索」またはすべてをリストを使用して、クローニングするユーザーを見つけます。
ユーザーの詳細で「クローン」ボタンをクリックします。
「ユーザーのクローニング」ダイアログが表示されます。「概要」セクションは空白ですが、「ロール」および「部門」セクションの情報は、クローニングされたユーザーの情報が複製されています。
「概要」セクションの各テキスト・フィールドに適切な情報を入力します。
必要に応じて、矢印ボタンを使用して「使用可能」列と「選択済」列の間で項目を移動して、「ロール」および「部門」セクションの情報を編集します。
終了したら、「保存」をクリックします。
この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。
左側のパネルで、「ユーザー」をクリックします。
「検索」またはすべてをリストを使用して、編集するユーザーを見つけます。ユーザーのリストが、メイン・ペインの上のフレームに表示されます。
リストからユーザーを選択します。ユーザーの情報が下部ペインに表示されます。
ユーザーの詳細で「編集」ボタンをクリックします。「ユーザーの編集」ダイアログが表示されます(「新規ユーザーの作成」および「ユーザーのクローニング」ダイアログと同じフォームです)。
「概要」、「ロール」および「部門」セクションで、必要に応じて変更を行います。
終了したら、「保存」をクリックします。
Oracle Enterprise Repositoryでユーザーを削除するには、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面から次の手順を実行します。
左側のパネルで、「ユーザー」をクリックします。
「すべてをリスト」をクリックするか、削除するユーザーを検索します。
ユーザーを削除するには:
「検索結果」画面からユーザーを削除するには、削除する各ユーザーの横にあるチェック・ボックスを選択し、「削除」をクリックします。この方法を使用すると、複数のユーザーを同時に削除できます。
詳細ページからユーザーを削除するには、削除するユーザーの詳細ページを開き、「削除」をクリックします。
プロジェクトは、Oracle Enterprise Repositoryのメトリックを収集する主な手段です。Oracle Enterprise Repositoryは、プロジェクトで作成されるアセットと、プロジェクトで使用されるアセットを追跡します。Oracle Enterprise Repositoryユーザーは、プロジェクトに割り当てられます。ユーザーが新しいアセットを発行すると、プロジェクトの作成が求められます。同様に、ユーザーがアセットを再利用する場合、アセットが再利用されるプロジェクトが表示されます。これにより、Oracle Enterprise Repositoryは、プロジェクトごとの再利用節約に関するレポートを生成できます。また、Oracle Enterprise Repositoryは、アセット作成チームによって設けられた節約に関するレポートを作成できます。プロジェクトも階層状になっているため、組織は、たとえば多くのプロジェクトが生じる可能性のあるプログラムを設定できます。
プロジェクトは、より高度なガバナンス・プラクティスを適用および実施できるようにする概念です。Oracle Enterprise Repositoryコンプライアンス・テンプレート(通常は、アーキテクチャ設計図やプロジェクト・プロファイルの形式を取る)は、プロジェクトに適用できます。
Oracle Enterprise Repositoryの「プロジェクト」ページでは、プロジェクトを作成および管理するためのツールにアクセスできます。
プロジェクト情報は、一連のポートレットまたはタブとして表示できます。
概要
プロジェクトの説明などがあり、割り当てられた部門、開始日、予測時間およびプロジェクト・ステータスを示します。
プロジェクトに割り当てられているコンプライアンス・テンプレートを表示します。
プロジェクトで使用される(または使用が検討されている)アセットをリストします。
リストされているアセットの横にある「ズーム」アイコンをクリックして、そのレポートされたアセット価値を表示します。
プロジェクト・メンバーは、アセット使用の詳細を表示できます。
プロジェクト・リーダーは、レポートされたアセット価値を表示および編集できます。
レポートされたアセット価値は、そのプロジェクトでアセットを再利用することによる節約時間を表します。この値は、予測値、コンシューマ値、またはプロジェクト・リーダーによって決められる完全に新しい値のいずれかから導出されます。この値を設定できるのはプロジェクト・リーダーのみです。
プロジェクトによって作成されたアセットをリストします。
プロジェクトに関連付けられたすべてのユーザーと、プロジェクトでの各ユーザーのロール(リーダーおよびメンバー)をリストします。プロジェクト・リーダーは、レポートされたアセット価値の値を、プロジェクトで使用されるアセットに割り当てることができます。
関連プロジェクト
有効な場合、関連プロジェクトをリストし、親および子関係でのリレーションシップを定義します。
この手順は、「プロジェクト」画面で実行します。
左側のパネルで、「新規作成」をクリックします。「新規プロジェクトの作成」ダイアログが表示されます。
「名前」、「説明」および予測開発時間フィールドに適切な情報を入力します。
「...」ボタンをクリックしてカレンダを開き、「開始日」を選択します。
「部門」リストから部門を選択します。
「ステータス」リストで適切なステータスを選択します。「オープン」ステータスは、プロジェクトが変更のためにまだ開かれていることを示します。「クローズ」ステータスは、プロジェクトは閉じられており、変更のために開かれていないことを意味します。
必要に応じて、新しいユーザーに自動的に割当てを選択します。
「ユーザー」セクションの「編集」をクリックします。図1-22に示すように、ユーザーの追加/削除ダイアログが表示されます。
「検索」またはすべてのユーザーをリストを使用して、「検索結果」セクションにユーザーのリストを表示します。「部門」リストを使用して、検索結果をフィルタ処理します。
矢印ボタンを使用して、「検索結果」、プロジェクト・リーダーおよび「選択したユーザー」セクション間でユーザーを移動します。
「OK」をクリックします。割り当てられたプロジェクト・リーダーおよびプロジェクト・メンバーが、「新規プロジェクトの作成」ダイアログの「ユーザー」セクションに表示されます。
「保存」をクリックします。「新規プロジェクトの作成」ダイアログが閉じ、新しいプロジェクトの詳細が「プロジェクト」ページに表示されます。
この手順は、「プロジェクト」ページで実行します。
「検索」またはその他の方法を使用して、編集するプロジェクトを見つけます。
プロジェクトの詳細で「編集」をクリックします。
必要に応じてプロジェクト情報を編集します。(1.6.2項「プロジェクトの作成」を参照)。
この手順は、「プロジェクト」ページで実行します。
「ユーザー」タブを選択します。
「ユーザー/使用方法の再割当て」をクリックします。「再割当」ダイアログが表示されます。
オプションを使用して、適切なアクションを選択します。
「新規プロジェクトの選択」をクリックします。プロジェクトの検索ダイアログが表示されます。
「検索」またはすべてのプロジェクトをリストを使用して、プロジェクトのリストを表示します。
ユーザーまたは使用方法(あるいはその両方)の再割当て先のプロジェクトを選択します。
「OK」をクリックします。
「次」をクリックします。再割当てするユーザーの選択ダイアログが表示されます。
矢印ボタンを使用して、ユーザーをプロジェクト・リーダーまたはプロジェクト・メンバー(あるいはその両方)として再割当てします。
「次」をクリックします。確認メッセージが表示されます。
「完了」をクリックします。
この手順は、「プロジェクト」ページで実行されます。
「名前」テキスト・ボックスにキーワードまたは検索語を入力します。
必要に応じて、「部門」リストと「ステータス」リストを使用して、検索をフィルタ処理します。
「検索」をクリックします。検索結果がメイン・ペインにリストされます。
この手順は、「プロジェクト」ページで実行されます。
閉じるプロジェクトを選択します。プロジェクトの詳細が下のフレームに表示されます。
「編集」をクリックします。「プロジェクトの編集」ダイアログが表示されます。
図1-28に示すように、「プロジェクトの編集」ダイアログの「概要」セクションの「ステータス」リストから、「クローズ」を選択します。
「保存」をクリックします。プロジェクトに使用されるアセットがある場合は、図1-29に示すように、使用ステータスの更新ダイアログが表示されます。使用されるアセットがこのダイアログにリストされ、それぞれに「ステータス」リストがあります。
必要に応じて、使用される各アセットのステータスを更新します。
注意: プロジェクト・リーダーに割り当てられている特定のロールおよび権限によっては、プロジェクトで使用される特定のアセットがリストに表示されません。この場合は、使用ステータスの更新ダイアログにATTENTION メッセージが表示されます。ATTENTION メッセージの下にリストされているプロジェクト・メンバーのみがアセットを拒否できることに注意してください。それ以外の場合、使用ステータスの更新ダイアログで「OK」をクリックすると、非表示のアセットのステータスは「デプロイ済」に設定されます。 |
使用ステータスの更新ポップアップが閉じると、ビューは「プロジェクトの編集」ダイアログに戻ります。
「保存」をクリックします。プロジェクトが閉じます。
プロジェクト・リレーションシップ機能により、プロジェクト間のリレーションシップを親/子に基づいてマッピングできます。
この手順は、「プロジェクト」ページで実行されます。
図1-30に示すように、「プロジェクト」ページで「すべてをリスト」をクリックします。
図1-31に示すように、プロジェクトのリストがメイン・ペインの上のセクションに表示されます。
編集するプロジェクトを選択します。図1-32に示すように、「プロジェクトの詳細」ペインがメイン・ペインの下のセクションに表示されます。
「プロジェクトの詳細」ペインで「編集」をクリックします。図1-33に示すように、「プロジェクトの編集」ダイアログが表示されます。
「プロジェクトの編集」ダイアログの関連プロジェクト・セクションで、「編集」をクリックします。図1-34に示すように、プロジェクトの追加/削除ダイアログが表示されます。
「すべてのプロジェクトをリスト」をクリックします。使用可能なプロジェクト・ウィンドウにリストが表示されます。
必要に応じて、追加するプロジェクトを選択し、矢印ボタンを使用して親オブジェクトまたは子プロジェクト・カテゴリ・ウィンドウに移動します。選択したウィンドウにプロジェクトが表示されます。
「OK」をクリックして、プロジェクトの追加/削除ダイアログを閉じます。図1-35に示すように、新しいプロジェクト・リレーションシップが「プロジェクトの編集」ダイアログの関連プロジェクト・セクションの適切なリストに表示されます。
「OK」をクリックして、「プロジェクトの編集」ダイアログを閉じます。図1-36に示すように、新しいプロジェクト・リレーションシップが「アセット詳細」の関連プロジェクト・セクションに表示されます。
プロジェクト・リレーションシップは、Oracle Enterprise Repositoryナビゲータにも表示されます。
Oracle Enterprise Repositoryでプロジェクトを削除するには、Oracle Enterprise Repositoryの「プロジェクト」ページから次の手順を実行します。
「すべてをリスト」をクリックするか、削除するプロジェクトを検索します。
プロジェクトを削除するには:
「検索結果」画面からプロジェクトを削除するには、削除する各プロジェクトの横にあるチェック・ボックスを選択し、「削除」をクリックします。この方法を使用すると、複数のプロジェクトを同時に削除できます。
詳細ページからプロジェクトを削除するには、削除するプロジェクトの詳細ページを開き、「削除」をクリックします。
セッションによって、管理者はどのユーザーがOracle Enterprise Repositoryにログインしているかを確認でき、必要に応じてユーザー・セッションを停止できます。
この手順は、Oracle Enterprise Repositoryの「管理」画面で実行します。
左側のパネルで、「セッション」をクリックします。図1-37に示すように、セッションのリストがメイン・ペインに表示されます。
メイン・ペインのリストから、削除するセッションを選択します。セッションの詳細が下のフレームで開きます。
セッションの詳細で「削除」ボタンをクリックします。確認ダイアログが表示されます。
「OK」をクリックします。セッションが削除されます。
メイン・ペインのセッションのリストで、削除する各セッションを選択します。
ヒント: リストされているすべてのセッションを選択するには、列の上部にあるチェック・ボックスにチェック・マークを入れます。 |
表ヘッダーの「削除」ボタンをクリックします。確認ダイアログが表示されます。
「OK」をクリックします。セッションが削除されます。
(削除権限が必要です。1.4項「アクセス設定」を参照してください。)
タイプによって、アセットの構成が定義されます。すべてのアセットには、その属性を定義するタイプが必要です。タイプのXMLを生成することもできます。これは特に、1つのタイプから別のタイプへのマッピング属性が必要となる移行プロセスで使用されます。詳細は、第8章「タイプ・マネージャの使用」を参照してください。
Oracle Enterprise Repositoryでは、「診断」ページはデフォルトで無効になっています。http://host_name:port/application_name/diag/index.jsp
に移動します(host_name
は適切な場所に置き換えます)。
「診断」ページをデフォルト・モードで開くと、次のメッセージが表示されます。
診断ページは現在無効です。Oracle Enterprise Repository管理者に問い合せてください。
「診断」ページを有効にするには、次の手順を実行します。
ORACLE_HOME
/user_projects/domains/
DOMAIN_NAME
/bin/
に移動します。
Oracle Enterprise Repositoryサーバーを起動する前に、setStartupEnv.sh
またはsetStartupEnv.cmd
を編集します。
-DdiagPagesEnabled=true
を、このファイルのEXTRA_JAVA_PROPERITES="${EXTRA_JAVA_PROPERTIES}
行に追加します。
Oracle Enterprise Repositoryサーバーを再起動します。
必要な場合にのみ有効にし、システムが問題なく稼働するようになったら無効にすることをお薦めします。
Java Web Startは、拡張子がJNLPのファイルを実行するブラウザ・プラグインです。Oracle Enterprise Repositoryのアセット・エディタ、タイプ・マネージャ、ナビゲータ・アプレット、ブラウズ・ツリー・アプレットおよびインポート/エクスポート・ユーティリティを使用するには、クライアントにJava Web Startが必要です。
Java Web Startは、最新バージョンのJDKに含まれています。
このドキュメントが公開された時点では、Oracle Fusion Middleware製品にはJDK 7.0 Update 55以降が必要です。ただし、記載されているように動作保証情報を確認して、必要なJDKのバージョンを常に確認してください。必要なJDKをダウンロードするには、ブラウザを使用して次のURLに移動し、Java SE JDKをダウンロードしてください。
http://www.oracle.com/technetwork/java/javase/downloads/index.html
ブラウザで不明な拡張子を持つファイルが見つかると、多くの場合、アプリケーションを開くときに開くか保存することを求められます。JNLPファイル・タイプのこのアクションを実行するには、「Open」オプションを選択し、$JAVA_HOME/jre/bin/javaws
ファイルを参照して、適切なオプションを選択します。新しいJREが必要な場合は、1.10.1項「Java Web Startのダウンロードとインストール」の手順に従って最新のJREをインストールします。
Linuxオペレーティング・システムでJava WebStartを使用する前に、Java WebStartを構成する必要があります。
Java WebStartを構成するには、次の手順を実行します。
注意: Linuxの場合、ブラウザにはいくつかのオプションのみが用意されており、LinuxインストールのデフォルトのブラウザはMozilla Firefoxです。 |
Mozilla Firefoxを閉じます。
コンピュータ上でmozillaディレクトリ(例: /usr/lib/mozilla-1.4
または/home/<user>/.mozilla
)を探します。
コマンド・プロンプトを開き、次のようなコマンドを使用してコンピュータ上のmozilla
ディレクトリに移動します。
cd home/<user>/.mozilla
pluginsディレクトリが存在しない場合は、次のコマンドを使用して作成します。
mkdir plugins
次のように、Mozillaインストール・ディレクトリの下のpluginsサブディレクトリに移動します。
cd plugins
現在のディレクトリで、Java ns7/libjavaplugin_oji.soファイル・タイプへのシンボリック・リンクを作成します。
ln -s /oracle/soa/mwhome_gov/jdk7/jre/plugin/i386/ns7/libjavaplugin_oji.so
Mozilla Firefoxを開き、次のリンクをテストします。
Mozilla Firefoxで、「Edit」メニューをクリックし、「Preferences」を選択します。「Preferences」ダイアログが表示されます。
「Applications」をクリックします。「Application」ページが表示されます。
「Search」フィールドに、「JNLP
」と入力します。JNLPが表示されます。
表示されたJNLPを選択します。「Action」リストがアクティブになります。
「Action」リストをクリックして、インストールされている正しいjavaws
(例: WLS JDKとともにインストールされたjavawsなど)をポイントするようにします。
注意: ただし、64ビットのLinuxでは、WLSにはJRockitのみが付属しています。プラグインにアクセスするには、64ビットのJDKを手動でダウンロードする必要があります。 |
注意: アプリケーションをローカルに保存し、<JAVA_HOME> /jre/bin にあるjavaws実行可能ファイルを使用して、Java Web Startアプリケーションを実行することもできます。次に例を示します。
<JAVA_HOME>/jre/bin/javaws -verbose /path_to_file/impexp.jnlp |