Oracle® Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryインストレーション・ガイド 12c リリース1 (12.1.3) E59446-04 |
|
前 |
次 |
この章では、Oracle Enterprise Repositoryのインストール後に実行する必要があるインストール後の手順について説明します。
この章には次の項が含まれます:
アプリケーション・サーバーの構成が完了したら、次の手順に従ってアプリケーション・サーバーを起動し、Oracle Enterprise RepositoryのWebベースのコンソールにログインします。
管理サーバーを起動します。第3.3.1項「管理サーバーの起動」を参照してください。
Oracle Enterprise Repository管理対象サーバーを起動します。第3.3.2項「管理対象サーバーの起動」を参照してください。
ブラウザでOracle Enterprise Repositoryアプリケーションを表示します。
例: http://myserver.domainname.com:7101/oer/
ログイン画面で、ユーザー名としてadmin
、パスワードとしてweblogic1
を入力します。これは、Oracle Enterprise Repositoryと共にインストールされているデフォルトの管理アカウントです。Oracle Enterprise Repository Webアプリケーションに最初に正常にログインしたときに、デフォルトの管理者パスワードを変更するように強制されます。Oracle Enterprise Repositoryの「管理」タブで、後からデフォルトのパスワードを変更することもできます。
注意: Oracle Enterprise Repositoryにログインするたびにユーザー名とパスワードを入力することを組織から求められている場合は、「自動ログインの有効化」オプションをオフにします。 |
「ログイン」をクリックします。
ログイン統計ダイアログ・ボックスに、ログイン日時を含むウェルカム・メッセージが表示されます。
「閉じる」をクリックします。
Oracle Enterprise Repositoryコンソールの使用の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository開発者ガイド』を参照してください。
診断ツールを使用すると、以下を含むOracle Enterprise Repositoryの特定の領域のテストやトラブルシューティングを行うことができます。
製品バージョン情報のチェック
サーブレット機能
必要なライブラリ
データベース接続
システム・パスの一覧表示
プリコンパイル・サーブレットの実行
Oracle Enterprise Repository診断ツールを使用できるのは、セキュリティ上の理由からアプリケーション・サーバーのJVMパラメータを使用している場合のみです。Oracle Enterprise Repositoryの診断機能を有効にするには、次のパラメータを使用します。
-DdiagPagesEnabled=true
このパラメータを、様々な方法でアプリケーション・サーバーの環境に追加できます。WebLogic Serverの場合、ORACLE_HOME
/user_projects/domains/
DOMAIN_NAME
/bin/setStartupEnv.sh
または*.cmd
ファイルを編集し、-DdiagPagesEnabled=true
をこのファイルのEXTRA_JAVA_PROPERITES="${EXTRA_JAVA_PROPERTIES}
行に追加します。Oracle Enterprise Repository管理対象サーバーを再起動します。
診断ツールを起動するには、Oracle Enterprise Repositoryコンソールのhttp://host_name/oer/diag/index.jspページに移動します。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド』のパスワード暗号化に関する項を参照してください。
Oracle Enterprise Repositoryポリシー管理ソリューション・パックをインポートする前に、ポリシーが正常に適用されるように、ポリシー管理のシステム設定を有効にしておく必要があります。
ポリシー管理ソリューション・パックをインポートする前に有効にする必要があるシステム設定の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド』のポリシー管理システム設定の有効化に関する項を参照してください。
Oracle Enterprise Repositoryには、初めて使用する場合に役立つ基本的なサンプル・データが用意されています。また、入手したOracle Enterprise Repositoryのエディションによっては、補足的なソリューション・パックをインポートすることもできます。このような補足的なソリューション・パックは、<FMW_HOME>/oer/modules/tools/solutions/
フォルダの下のインストールにあります。表6-1は、Oracle Enterprise Repository 12cで使用可能なソリューション・パックを示しています。
表6-1 Oracle Enterprise Repositoryのソリューション・パック
ソリューション・パック | ファイル名 | 説明 |
---|---|---|
12.1.3.0.0-Policy-Management-Solution-Pack.zip |
Oracle Enterprise Repositoryでポリシー管理機能を使用する場合にインストールします。 |
|
ハーベスタ・ソリューション・パック |
12.1.3.0.0-OER-Harvester-Solution-Pack.zip |
Business Process Managementワークフロー、ハーベスタまたはOracle Registry Repository Exchange Utilityを使用して、Oracle Enterprise RepositoryとOracle Service Registryとの間でデータをやり取りする場合にインストールします。 |
注意: Oracle Enterprise Repositoryのソリューション・パックのインストールの詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド』のインポート・エクスポート・ツールに関する項を参照してください。 |
Oracle Enterprise Repositoryインストールのテストには、Oracle Enterprise Repositoryの初期機能の適切な動作を確認するためのいくつかのタスクがあります。
アセット送信は、Oracle Enterprise Repositoryの「アセット」ページで実行されます。
「アセット」パネルで、「アセットの送信」をクリックします。
アセット送信ダイアログ・ボックスで、次のフィールドに入力します。
アセット名
バージョン
タイプ
説明
URL: ファイルの場所(例: http:/www.example.com/repository/)を入力します。
「送信」をクリックしてアセットをレジストラに送信します。
注意: 最初に必要なすべてのデータ・フィールドを入力せずにアセットとして保存しようとすると、警告メッセージが表示されます。確認メッセージには、アセットが正常にOracle Enterprise Repositoryレジストラに送信されたことが示されます。 |
「閉じる」をクリックします。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryユーザーズ・ガイド』を参照してください。
アセットの受入れプロセスは、アセット・エディタを使用してOracle Enterprise Repositoryレジストラで実行されます。レジストラでは、企業の要件に基づいて、アセットに関する決定を行います。アセットの受入れおよび割当てとは、レジストラでアセットを受け入れてから別のユーザーに割り当て、登録プロセスのリマインダを通じてそれを処理することです。
「アセット」ページで、「アセットの編集/管理」オプションをクリックしてアセット・エディタを起動します。
「アセット」ツリーの「送信済」フォルダを展開します。
「保留中」フォルダを展開し、「アセットの送信」で送信されたアセットを開きます。
ここでは、「受入れ」をクリックします。
アセットがツリー内の「レビュー中」フォルダに移動し、アセットの下にある各ワークフロー・フォルダにも表示されます。ワークフロー・フォルダは、アセット・エディタのタブに相当します。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryユーザーズ・ガイド』を参照してください。
アセットの受入れプロセスは、アセット・エディタを使用してOracle Enterprise Repositoryレジストラで実行されます。
「概要、「サポート」、「技術」、および「テスト」の各タブで、通知メール、ライセンス情報、サポート担当者などのその他の情報を必要に応じて入力します。
注意: 通知メールでは、アセットがダウンロードまたは選択されて使用される場合に、電子メール・アドレスに自動的に通知が送信されます。このタブでは、アセットを元の場所からストレージ・リポジトリに移動することができます。 |
タブの「承認」をクリックします。タブ・ラベルの色が変更され、「承認」ボタンは「非承認」に変わります。
「分類」タブをクリックします。
適切なカテゴリまたはドメインにアセットを割り当てます。
注意: カテゴリとドメインは構成可能です。詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド』を参照してください。 |
キーワードを入力し、以下の5つのうちのいずれかのカテゴリにアセットを分類します。
Raw: 品質と完全性は保証されません。
教育: 教育目的にのみ使用されます。このアセットは、ドキュメントやテスト結果などの情報としては完全ではない場合があります。
承認済: レジストラによる使用が承認されています。
推奨: 少なくとも1つのプロジェクトで正常に使用されます。
必須: 提供される機能が必要な場合に必ず使用します。(これは、顧客データへのアクセスや支払処理などを行うWebサービスに特に関係があります。)
「承認」をクリックします。
タブ・ラベルの色が変更され、「承認」ボタンは「非承認」に変わります。
「Documentation」タブをクリックします。
ドキュメントの要件がすべて満たされている場合は、「承認」をクリックします。
その他の各タブについて、承認プロセスを続行します。
「管理」タブで、「登録」をクリックして登録プロセスを完了するか、「割当て」をクリックしてアセットを他のユーザーに割り当てます。
「ファイル」メニューの「保存」をクリックして変更を保存します。
アセットは「登録済」フォルダに移動され、また、各アクション(タブの承認、フィールド値の更新)がアセットの「管理」タブにある監査ログに記録されます。
詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryユーザーズ・ガイド』を参照してください。
作成して新しく登録されたアセットを検索することで、プロセスを完了します。
「アセット」ページで、「検索」オプションを使用してアセットを検索します。
アセットは、メインの「アセット」ページの上部フレーム内のリストに表示されます。ここでは、BLOBとして格納されているXMLデータがデータベースに正しくロードされていることが示されます。
アセットをクリックして、アセットの詳細をメイン・ページの下部フレームに開きます。
アセット・エディタが適切に機能するためには、システム設定cmee.jws.pass-all-cookies
を有効にする必要があります。このシステム設定を有効にするには、次のタスクを実行します。
「管理」ページで、「システム設定」をクリックします。
「新しいシステム設定の有効化」フィールドにcmee.jws.pass-all-cookies
と入力し、「有効化」をクリックします。
完了したら、「保存」をクリックします。
API Catalogへのエクスポート機能パッチのオプションを使用すると、Oracle Enterprise Repositoryディレクトリから稼働中のOracle API CatalogインスタンスにAPIアセットをエクスポートできるようになります。
注意: API Catalogへのエクスポート機能を使用するには、12.1.3バージョンのOracle Enterprise RepositoryおよびOracle API Catalogが必要です。また、APIアセット・タイプをOER 12.1.3ハーベスタ・ソリューション・パックからインポートしておく必要があります。詳細は、第6.3項を参照してください。 |
次の手順を実行して、API Catalogへのエクスポート機能パッチをインストールします。
Oracle Bug#20191036のzipファイルをMy Oracle Supportからダウンロードします。パッチ・ファイルのコンテンツを、ローカル・ディレクトリに解凍します。
すべての稼働中のOracle Enterprise Repositoryサーバーを停止します。
パッチのREADME.txt
ファイルの手順に従って、パッチを適用します。
<Middleware_Home>
/user_projects/domains/
<oer_domain>
/config_oer
ディレクトリにコピーしたoac.xml
ファイルを編集して、稼働中のAPIアセットをエクスポートする宛先のOracle API Catalogインスタンスを示します。次の例では、3つのAPI Catalogサーバーのあるサンプルoac.xml
ファイルが構成後に表示されます。
<?xml version="1.0" ?> <oac-servers> <oac-server> <name>Production</name> <uri>http://01.example.com:8111/oac</uri> <username>admin</username> <password>password</password> </oac-server> <oac-server> <name>Development</name> <uri>http://02.example.com:8111/oac</uri> <username>admin</username> <password>password</password> </oac-server> <oac-server> <name>Staging</name> <uri>http://03.example.com:8111/oac</uri> <username>admin</username> <password>password</password> </oac-server> </oac-servers>
『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド』のAPI Catalog構成ファイルへのエクスポートに関する項で説明する手順に従い、encrypt.sh
/encrypt.bat
ユーティリティを使用して、oac.xml
ファイル内のパスワードを暗号化します。
すべてのOracle Enterprise Repositoryサーバーを起動します。
API Catalogへのエクスポート機能が使用できるようになります。この機能の使用方法の詳細は、『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド』のAPIアセットのAPI Catalogへのエクスポートに関する項を参照してください。
Oracle Enterprise Repositoryの使用の詳細は、次のドキュメントを参照してください。
『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryコンセプト・ガイド』
『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repositoryアップグレード・ガイド』
『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド』
『Oracle Fusion Middleware Oracle Enterprise Repository管理者ガイド』