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Oracle® Fusion Middleware Oracle Service Busの管理
12c (12.1.3)
E53003-05
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9 Oracle Service Bus環境のカスタマイズ

この章では、各種のリソースに関連付けられた環境変数の値を検索して置換したり、Service Bus構成を環境間で移動するときにリソースおよび環境値を自動的に変更する構成ファイルを作成することによるService Bus環境のカスタマイズについて詳しく説明します。

この章の内容は次のとおりです。

9.1 環境値について

環境値とは、Service Bus構成に含まれるデータのことで、あるドメインから別のドメインに(たとえば、テストから本番に)構成を移動する際に変更される可能性があります。これらの事前定義済のフィールドと環境値は、Service Busのサービスまたはリソースを作成するときに構成するプロパティと対応します。

環境値は、URL、URI、ファイル名、ディレクトリ名、サーバー名、電子メール・サーバーなどのエンティティを表します。よい例は、プロキシ・サービスのURLです。これは、ドメインの物理的な場所によって変わります。環境値は、アラート宛先、プロキシ・サービス、ビジネス・サービス、SMTPサーバーとJNDIプロバイダのリソース、UDDIレジストリ・エントリ、およびトランスポートに含まれます。デプロイメントの一部として、環境値を更新し、ターゲット・システムに関連する値を反映させる必要があります。

Oracle Service Busコンソールの「検索置換」ダイアログを使用してドメイン内の環境値を更新するか、構成ファイルを作成して実行できます。「検索置換」ダイアログを使用すると、完全一致する環境値を置換することも、環境値の部分文字列を置換することもできるようになります(これは、小規模な変更を行うときに役立ちます)。構成ファイルを使用して、すべての環境変数の直接変更、文字列またはサブ文字列の検索と置換、グローバル・レベルおよびサービス・レベルの操作設定の更新、およびリソース間のリファレンスの更新を行えます。

9.1.1 検索と置換

Oracle Service Busコンソールの「検索置換」ダイアログを使用すると、ドメイン内の環境値を検索して、一致する値のリストを表示できます。また、値または値の一部を置換することもできます。たとえば、すべての環境値に含まれるサーバー名とポート番号のみを変更する必要がある場合は、すべての環境値に含まれるold_hostname:old_portを検索して、それをnew_hostname:new_portに一度に置換できます。「検索置換」ダイアログでは、操作設定の値は検索されません。

一部の環境値は複合XMLオブジェクトであり、「検索置換」オプションでは検索と置換を実行できません。ただし、これらの環境値は構成ファイルを使用して設定することはできます。また、スクリプトからALSBConfigurationMBeanを使用して直接設定することもできます。ALSBConfigurationMBeanの詳細は、Oracle Service Bus Java APIリファレンスを参照してください。

9.1.2 構成ファイル

構成ファイルは、開発からステージングへのデプロイメントやステージングからプロダクションへのデプロイメントの実行時や、設計時に、環境を変更するのに便利です。構成ファイルは、Service Busで使用される環境値、操作設定、および参照マッピングを定義するXMLベースのファイルです。環境値はXMLベースであるため、XMLエディタを使用して生成済の構成ファイルを簡単に変更できます。Service Busインスタンスに対して構成ファイルを作成して実行すると、プロジェクトを実行している環境に固有のプロパティを簡単に更新できます(プロパティを1つずつ更新する必要はありません)。構成ファイルを使用すると、環境変数の値に対して次に示すアクションを実行できます。

  • 置換: 環境値の置換時には、新しい値がNULLであっても、新しい環境値で既存の値が置換されます。これは、その他のアクションが指定されていない場合のデフォルトのアクションです。このアクションは、すべての環境値でサポートされています。

    置換アクションを使用したサンプル構成ファイルは、「サンプル構成ファイル」の「例 - 置換アクションを使用したグローバル操作設定の更新」を参照してください。

  • 更新: 環境値の更新時には、新しい値が指定されていない場合を除いて、新しい環境値で既存の値を更新します。新しい値が指定されていない場合は、既存の値が維持されます。更新アクションでは指定した値のみが置換されるため、1つの設定のみを変更し、それ以外の設定では現在の値を保持する場合、これを置換アクションのかわりに使用します。更新アクションは、操作設定の環境値(表9-2にリストされているもの)でのみサポートされます。

    更新アクションを使用したサンプル構成ファイルは、「サンプル構成ファイル」の「例 - 更新アクションを使用した操作設定の更新」を参照してください。

  • 追加: これにより、新しい環境値を追加します。通常は、ビジネス・サービス・エンドポイントURIなど、複数のエントリを含む環境値にのみ適用します。このアクションは、サービスSLAアラート・ルール値でサポートされています。

    追加アクションを使用したサンプル構成ファイルは、「サンプル構成ファイル」の「例 - SLAアラート・ルールの追加および削除」を参照してください。

  • 削除: これにより、既存の環境値を削除します。通常は、ビジネス・サービス・エンドポイントURIなど、複数のエントリを含む環境値にのみ適用します。このアクションは、サービスSLAアラート・ルール値でサポートされています。

    削除アクションを使用したサンプル構成ファイルは、「サンプル構成ファイル」の「例 - SLAアラート・ルールの追加および削除」を参照してください。

  • 検索置換: 完全一致する環境値または環境値の部分文字列を置換する検索置換の操作を定義します。

    検索置換アクションを使用したサンプル構成ファイルは、「サンプル構成ファイル」の「例 - 検索置換アクションを使用した値の更新」を参照してください。

構成ファイルの参照の新しいマッピングを定義することもできます。たとえば、プロキシ・サービスを新しい環境の別のパイプラインにマップできます。例は、「サンプル構成ファイル」の「例 - リソース参照の更新」を参照してください。

9.1.2.1 スキーマ・ファイル

構成ファイルは、このファイルに必要な書式を定義する複数のスキーマ・ファイルに基づいています。メインのスキーマ・ファイル(Customization.xsd)では、構成ファイルの全般的な書式を定義します。Oracle Service Busコンソールで構成ファイルを作成すると、ほとんどの必要な構文は自動的に生成されます。ただし、構成ファイルを使用してアラート・ルールを追加する場合を除きます。この場合は、次のスキーマを参照してください。

  • AlertRule.xsd

  • AlertRuleCondition.xsd

次のファイルでは、サービスに対する操作設定を定義します。

  • BusinessOperations.xsd

  • FlowOperations.xsd

  • PipelineOperations.xsd

  • ProxyOperations.xsd

  • DomainConfig.xsd: グローバル操作設定の書式を記述します。

  • EnvValues.xsd

  • JmsEnvValues.xsd

XMLスキーマは、Service Busインストールの次の場所から入手できます。

OSB_ORACLE_HOME\lib\servicebus-schemas.jar

9.1.2.2 操作設定

操作設定は、Service Busサービスの特定の動作を実行時にグローバルおよびサービス・レベルで制御します。操作設定には、管理機能(モニター、ロギング、レポート、アラートなど)の有効化および無効化が含まれます。さらに、サービスに固有の構成プロパティ(ビジネス・サービスの場合はスロットルや結果キャッシュなど)も含まれます。操作設定の詳細は、「操作設定とグローバル設定の構成」を参照してください。

操作設定は、2つの環境値で定義します。これらの環境値は、構成ファイルには含まれていますが、「検索置換」ダイアログには含まれていません。Global Operational Settings変数では、すべてのService Busサービスの設定を定義します。Service Operational Settings変数では、特定のサービスの設定を定義します。

9.1.2.3 環境値

構成ファイル内のEnvValueActionsCustomizationType要素では、各リソースに含まれる特定のプロパティに新しい値を定義します。構成可能な環境変数は、Service Bus環境に含まれるリソースのタイプに応じて異なります。

9.1.2.4 検索と置換

構成ファイル内のFindAndReplaceCustomizationType要素では、特定の環境値に対する置換と検索の操作を定義します。この要素では、環境値についての問合せを定義して、それらの値に対する置換文字列を指定します。検索には、変更されたリソースのみを含めるかどうかというフィルタに加え、検索対象にするリソースのタイプ、環境値および参照によるフィルタを追加できます。検索文字列を指定して、isCompletematchフラグをfalseに設定すると、既存の環境値の一致部分文字列が置換されます。検索文字列の指定を省略すると、環境値全体が置換されます。この要素は、単純型(ブールや文字列)のみをサポートします。

9.1.2.5 参照マッピング

構成ファイル内のReferenceCustomizationType要素では、特定のリソースへの参照を更新します。この要素では、既存の参照とその参照のパスをリストし、新しい参照とパスを指定して既存の参照が参照するリソースを更新します。

9.2 Oracle Service Busコンソールを使用した環境値の検索と置換

Oracle Service Busコンソールの「検索置換」機能を使用して、ドメイン内の環境値を検索し、その値を必要に応じて新しい値に置換します。

この機能の動作は、セッション内で作業を行う場合と、そうでない場合とで異なります。セッション内にいる場合、環境値の検索と置換を行うことができます。ただし、セッション外にいる場合には、環境値の検索のみを実行できます。つまり、「すべて置換」は無効になります。

注意:

一部の環境値は複合XMLオブジェクトであり、Oracle Service Busコンソールでは、これらの環境値の検索と置換を実行できません。ただし、スクリプトからALSBConfigurationMBeanを使用して、これらの環境値を直接設定できます。ALSBConfigurationMBeanの詳細は、Oracle Service Bus Java APIリファレンスを参照してください。操作設定についても、コンソールを使用した検索と置換は実行できません。

複合型の環境値はAPIで設定するほかにも、構成ファイルを使用して設定することもできます。「環境値と操作設定を更新するための構成ファイルの使用」を参照してください。

9.2.1 環境値の検索

環境値の検索は、セッション内またはセッション外のどちらからでも実行できます。検索には、様々な基準(実際の値、変数のタイプ、特定のプロジェクト、現在のセッション、すべてのセッションなど)のフィルタを適用できます。

Oracle Service Busコンソールで環境値を検索するには:

  1. Oracle Service Busコンソールで、「管理」タブをクリックし、「検索置換」をクリックします。

    「検索置換」ダイアログが表示されます。

    図9-1 「検索置換」ダイアログ

    図9-1の説明が続きます
    「図9-1 「検索置換」ダイアログ」の説明
  2. 「検索する値」フィールドに、検索する環境値を入力します。

    このフィールドには、部分的な値を入力できます。たとえば、"fal"と入力すると、falseに設定されているすべての環境値に加え、文字列"fal"が含まれている値が表示されます。

  3. 現在のセッションで変更された項目のみを検索するには、「現在のセッションのみ」を選択します。
  4. 「変数の型」リストで、検索対象にする環境値のタイプを選択します。

    表9-1に、選択可能なタイプの一覧と説明を示します。

  5. 特定のプロジェクト内にある環境値を検索するには、「プロジェクト」リストでプロジェクト名を選択します。
  6. 「検索」をクリックします。

    ページの下側にある「検索と置換の結果」タブに、一致する値のリストが表示されます。

9.2.2 環境値の置換

環境値の置換時に、Service Busは、「検索する値」フィールドに入力した値と完全に一致する検索結果の値を、「置換する値」フィールドに入力した値で置換します。

Oracle Service Busコンソールで環境値を置換するには:

  1. Oracle Service Busコンソールを起動します。
  2. 値を検索するだけでなく置換も必要な場合は、セッション内にいることを確認します。「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションに入ります。
  3. 「管理」タブをクリックし、「検索置換」をクリックします。

    「検索置換」ダイアログが表示されます。

  4. 検索対象にする環境値の検索基準を入力します(「環境値の検索」を参照)。

    「検索する値」フィールドに、置換対象と完全に一致する値を入力していることを確認します。

  5. 「検索」をクリックすると、構成内で基準と一致する環境値のリストが表示されます。

    ページの下側にある「検索と置換の結果」タブに、一致する値のリストが表示されます。

  6. 「置換する値」フィールドに、新しい環境値を入力します。「検索する値」フィールドに入力した値は、この新しい値に置換されます。

    図9-2 「検索置換」ダイアログと置換値

    図9-2の説明が続きます
    「図9-2 「検索置換」ダイアログと置換値」の説明
  7. 「置換」をクリックして、すべての検索結果に含まれる元の環境値を新しい値に置換します。

    「検索する値」フィールドに入力した値に一致するすべての値が、現在のセッションの「置換する値」フィールドに入力した環境値に置換されます。

  8. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「アクティブ化」をクリックします。

9.3 環境値と操作設定を更新するための構成ファイルの使用

現在の構成に基づいて構成ファイルを生成するには、Oracle Service Busコンソールを使用します。

通常は、Service Busのリソースを新しいドメインにインポートして、このインポートしたリソースに基づいた構成ファイルを作成し、構成ファイル内の値を更新してから、新しいドメインに対して更新した構成ファイルを実行します。

構成ファイルには、選択したリソース内で使用されているすべての環境値に対するカスタマイズを含めることができます(たとえば、EnvValueTypesクラス内で定義された複合型の環境値)。実行可能なアクションは、EnvValueActionクラスに定義されています。さらに、構成ファイルには、リソース内での依存関係を持つリソース参照を変更するための、参照型のカスタマイズも含めることができます。

構成ファイルの詳細は、「構成ファイル」を参照してください。EnvValueTypesおよびEnvValueActionの詳細は、Oracle Service Bus Java APIリファレンスを参照してください。

9.3.1 構成ファイルの作成

Oracle Service Busコンソールは、選択するリソースまたはプロジェクトのセットの構成ファイルを生成するのに便利です。このファイルは、特定のService Bus環境に応じた実際の値を指定することで必要な変更を行うための出発点として使用できます。

Service Busで生成した構成ファイルには、置換アクションのみが含まれています。それ以外のアクション(更新、追加または削除)を実行する場合は、生成されたファイルを手動で更新して新しいアクションを実行するようにする必要があります。

構成ファイルを作成するには:

  1. Oracle Service Busコンソールで、「管理」タブを選択して、「構成ファイルの作成」をクリックします。

    「構成ファイルの作成」ページが表示され、構成に含まれるオブジェクトのリストが示されます。

  2. 構成ファイルに含めるプロジェクトまたはリソースを選択します。

    1. 右矢印をクリックして、プロジェクトのフォルダを開きます。プロジェクトに含まれる各リソースの名前と型が表示されます。

    2. 構成ファイルに含めるプロジェクトまたはリソースに対応するチェック・ボックスを選択します。

    3. 構成ファイルに含めないプロジェクトまたはリソースに対応するチェック・ボックスの選択を解除します。

  3. 「作成」をクリックします。

  4. 「ファイルのダウンロード」ダイアログ・ボックスで、「開く」をクリックしてファイルを開くか、「保存」をクリックしてファイルをローカル・マシンに保存します。

  5. XMLエディタで、作成したベースの構成ファイルに関連したカスタマイズ・スキーマを使用して、リソースと環境変数に対して必要な変更を行います。

    ベースの構成ファイルには、環境変数がすでに移入されている場合があります。表9-1に、各種リソースに自動的に含まれる環境変数を示します。

9.3.2 構成ファイルの実行

構成ファイルを作成し、新しいドメインに合せて値を更新しておくと、事前にシステムに保存したファイルを実行できます。構成ファイルを実行するには、セッション内にいる必要があります。

構成ファイルを実行するには:

  1. 環境値の更新を適用する環境内で、Oracle Service Busコンソールを起動します。
  2. セッションをまだ作成していない場合は、「作成」をクリックして新しいセッションを作成するか、「編集」をクリックして既存のセッションを入力します。
  3. 「管理」タブをクリックし、「構成ファイルの実行」をクリックします。
  4. 「参照」をクリックし、実行する構成ファイルの場所にナビゲートしてファイルを選択します。
  5. 「次」をクリックします。

    構成ファイルの実行による変更内容のサマリーが表示されます。

  6. 現在のセッションで変更されたリソース、サービス、プロジェクトまたはフォルダのみを構成するには、「現在のセッションで編集した項目のみ表示」を選択します。

    構成の対象を現在のセッションで変更されたリソースのみに限定すると、「適用先」列が更新され、現在のセッションで変更されたリソースが表示されます。プロジェクトまたはフォルダのカスタマイズに限定すると、現在のセッションで変更された、そのプロジェクトまたはフォルダのリソースが「適用先」列に表示されます。

  7. サマリーにリストされたすべての変更内容を見直して、それらの変更内容に間違いがないことを確認します。
  8. 「終了」をクリックして、現在のセッションで更新をコミットします。

    構成の詳細を表示するには、セッション内で、ページの下部にある「履歴」タブの「カスタマイズ」タスクをクリックします。

  9. セッションを終了して構成をランタイムにデプロイするには、「アクティブ化」をクリックします。

9.4 使用可能な環境値

環境変数は、「検索置換」ダイアログと、環境プロパティを更新するために作成する構成ファイル内に示されます。

次の表は、環境内で検索、置換および更新できる環境値の一覧を示しています。構成ファイル内の一部の変数には、場所が含まれているものがあります。この場所は、その値への(値のリストでの)索引を表すゼロ以上の整数値になります。たとえば、URI値の場所には、複数のエンドポイントURIを持つビジネス・サービスに関連付けられている特定のURIを指定できます。

EnvValueTypesの詳細は、Oracle Service Bus Java APIリファレンスを参照してください。これらの環境値のJava型および場所の値は、APIリファレンスで説明されています。すべての環境値のタイプの値の詳細は、環境値が検索されたコンポーネントのオンライン・ヘルプを参照してください。

表9-1 リソースの環境値

環境値 場所 説明

SNMPトラップのアラート

アラート宛先

アラート宛先のSNMPトラップが有効化されているかどうかを示すインジケータ。

ログに記録するアラート

アラート宛先

アラート宛先のアラート・ロギングが有効化されているかどうかを示すインジケータ。

レポート・データへのアラート

アラート宛先

アラート宛先のアラート・レポートが有効化されているかどうかを示すインジケータ。

動的キュー・プーリング

MQ接続

電子メールのアーカイブ・ディレクトリ

電子メール・プロキシ・サービス

電子メール・プロキシ・サービスのアーカイブ・ディレクトリ。

電子メール宛先URI

アラート宛先

電子メール・アラート宛先のURI。この変数には、構成ファイル内での場所が含まれています。

電子メールのダウンロード・ディレクトリ

電子メール・プロキシ・サービス

電子メール・プロキシ・サービスのダウンロード・ディレクトリ。

電子メールのエラー・ディレクトリ

電子メール・プロキシ・サービス

電子メール・プロキシ・サービスのエラー・ディレクトリ。

ファイルのアーカイブ・ディレクトリ

ファイル・プロキシ・サービス

ファイル・プロキシ・サービスのアーカイブ・ディレクトリ。

ファイルのエラー・ディレクトリ

ファイル・プロキシ・サービス

ファイル・プロキシ・サービスのエラー・ディレクトリ。

ファイルのステージ・ディレクトリ

ファイル・プロキシ・サービス

ファイル・プロキシ・サービスのステージ・ディレクトリ。

FTPアーカイブ・ディレクトリ

FTPプロキシ・サービス

FTPプロキシ・サービスのアーカイブ・ディレクトリ。

FTPダウンロード・ディレクトリ

FTPプロキシ・サービス

FTPプロキシ・サービスのダウンロード・ディレクトリ。

FTPエラー・ディレクトリ

FTPプロキシ・サービス

FTPプロキシ・サービスのエラー・ディレクトリ。

HTTPアウトバウンド接続タイムアウト

HTTPビジネス・サービス

HTTPビジネス・サービスの接続タイムアウト間隔(秒単位)。

HTTPアウトバウンド・ソケット読取りタイムアウト

HTTPビジネス・サービス

HTTPビジネス・サービスの読取りタイムアウト間隔(秒単位)。

IMAP移動先フォルダ

電子メール・プロキシ・サービス

電子メール・プロキシ・サービスのIMAP移動先ディレクトリ。

JCAは常にWSDLフラグを使用

JCAプロキシ・サービスおよびビジネス・サービス

接続ファクトリ・プロパティ、アクティブ化仕様プロパティ(プロキシ・サービス)および対話仕様プロパティ(ビジネス・サービス)が、常にWSDLファイルから使用されるかどうかを示すインジケータ。

JCA接続モード

JCAプロキシ・サービスおよびビジネス・サービス

サービスが関連するJCAアダプタ(管理対象または非管理対象のモード)に接続する方法を指定するモード。有効な値は、managedまたはnon-managedです。

JCA上書き接続認証フラグ

JCAプロキシ・サービスおよびビジネス・サービス

JCAアダプタ接続ファクトリ内の認証資格証明が、開発環境またはテスト環境(非管理対象の接続モード)でオーバーライドされているかどうかを示すインジケータ。

JEJBプロキシ・リモート・クライアント・タイムアウト

JEJBプロキシ・サービス

JEJBプロキシ・サービスのRMIクライアント・タイムアウト間隔(秒単位)。

JMSアラート宛先URI

アラート宛先

JMSアラート宛先のURI。この変数には、構成ファイル内での場所が含まれています。

JMS管理対象サーバー

JMSビジネス・サービス

メッセージIDのレスポンス相関パターンを持つJMSビジネス・サービスの宛先に関連付けられた管理対象サーバー。この変数には、構成ファイル内での場所が含まれています。

JMSキュー接続ファクトリ

JMSプロキシ・サービスおよびビジネス・サービス

メッセージIDのレスポンス相関パターンを持つJMSプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスのレスポンス・キュー接続ファクトリ。この変数には、構成ファイル内での場所が含まれています。プロキシ・サービスの場合、場所はNULLになります。

JMSレスポンス宛先

JMSビジネス・サービス

メッセージIDのレスポンス相関パターンを持つJMSビジネス・サービスの宛先。この変数には、構成ファイル内での場所が含まれています。

JMSレスポンスURI

JMSプロキシ・サービスおよびビジネス・サービス

JMS相関IDのレスポンス相関パターンを使用するJMSプロキシ・サービスまたはビジネス・サービスのレスポンス・キューのURI。この変数には、構成ファイル内での場所が含まれています。

JNDIプロバイダURL

JNDIプロバイダ

JNDIプロバイダのURL。

ポーリングの管理対象サーバー

クラスタ・ドメイン内の電子メール、ファイル、FTPまたはSFTPプロキシ・サービス

クラスタ・ドメイン内のポーリング用管理対象サーバー。

MQ接続プール・サイズ

MQ接続

MQ接続プール・サイズ

MQ接続タイムアウト

MQ接続

未使用の接続が破棄される時間間隔

MQ配信失敗メッセージURI

MQプロキシ・サービス

パイプラインがメッセージを指定された回数だけ送信を再試行した後、リクエスト・メッセージがリダイレクトされる配信失敗メッセージ・キューのURI 。

MQホスト名

MQ接続

MQキュー・マネージャをホストしているサーバーの名前。

MQポート番号

MQ接続

MQキュー・マネージャ・リスナーのポート番号。

MQキュー・マネージャのチャネル名

MQ接続

MQキュー・マネージャのサーバー接続のチャネル名。

MQキュー・マネージャ名

MQ接続

MQキュー・マネージャ名。

MQレスポンスURI

MQプロキシおよびビジネス・サービス

プロキシ・サービス・レスポンスまたはビジネス・サービス・レスポンスのURI。

MQ認識できないレスポンスURI

MQビジネス・サービス

認識できないレスポンス・メッセージが送信されるキューのURI。

MQバージョン

MQ接続

使用されるWebSphere MQのバージョン。

MQ XA有効

MQ接続

MQ接続によって処理されるトランザクションが分散(XA)トランザクションであるかどうかを示すインジケータ。

プロキシ・サーバー・ホスト

プロキシ・サーバー

プロキシ・サーバー・リソース内のプロキシ・サーバーのホスト名。この変数には、構成ファイル内での場所が含まれています。

プロキシ・サーバー・ポート

プロキシ・サーバー

プロキシ・サーバー・リソース内のプロキシ・サーバーのポート番号。この値は、整数になります。この変数には、構成ファイル内での場所が含まれています。

JMSサーバーへのセキュアな接続

JMSプロキシ・サービスおよびビジネス・サービス

Service BusがSSLを使用してJMSサーバーに接続するかどうかを示すインジケータ。trueの場合、Service BusはSSL (t3s)を使用してJMSサーバーおよびJNDIツリーに接続します。そうでない場合、接続はクリア・テキスト(t3)チャネルで行われます。場所の値はNULLにする必要があります。

サービスの再試行回数

ビジネス・サービス

ビジネス・サービスのエンドポイントURIが再試行される回数、つまり、フェイルオーバーの試行数。

サービス再試行の反復間隔

ビジネス・サービス

URIセット全体の再試行を繰り返すまでにビジネス・サービスが待機する時間。

サービスURI

プロキシまたはビジネス・サービス

プロキシまたはビジネス・サービスのURI。この変数には、構成ファイル内での場所が含まれています。プロキシ・サービスの場合、場所は定義されません。

サービスURIの重み

ビジネス・サービス

ビジネス・サービスURIに割り当てられた個々の重み。この変数には、構成ファイル内での場所が含まれています。

SFTPアーカイブ・ディレクトリ

SFTPプロキシ・サービス

SFTPプロキシ・サービスのアーカイブ・ディレクトリ。ダイレクト・ストリーミングがオンの場合、このアーカイブ・ディレクトリはリモートSFTPサーバーに存在し、それ以外の場合はローカルに存在します。

SFTPダウンロード・ディレクトリ

SFTPプロキシ・サービス

SFTPプロキシ・サービスのダウンロード・ディレクトリ。

SFTPエラー・ディレクトリ

SFTPプロキシ・サービス

SFTPプロキシ・サービスのエラー・ディレクトリ。ダイレクト・ストリーミングがオンの場合、このエラー・ディレクトリはリモートSFTPサーバーに存在し、それ以外の場合はローカルに存在します。

SFTP優先暗号スイート

SFTPプロキシ・サービスおよびビジネス・サービス

SFTPプロキシ・サービスおよびビジネス・サービスでの認証と暗号化に使用する暗号スイート。

SFTP優先圧縮アルゴリズム

SFTPプロキシ・サービスおよびビジネス・サービス

SFTPプロキシ・サービスおよびビジネス・サービスで処理中のデータの圧縮に使用する圧縮ライブラリ。

SFTP優先データ整合性アルゴリズム

SFTPプロキシ・サービスおよびビジネス・サービス

SFTPプロキシ・サービスおよびビジネス・サービスでの整合性チェックに使用するバルク・ハッシュ・アルゴリズム。

SFTP優先鍵交換アルゴリズム

SFTPプロキシ・サービスおよびビジネス・サービス

SFTPプロキシ・サービスおよびビジネス・サービスでメッセージの暗号化に使用するセッション鍵をネゴシエートするためのデフォルトの鍵交換プロトコル。

SFTP優先公開鍵アルゴリズム

SFTPプロキシ・サービスおよびビジネス・サービス

SFTPプロキシ・サービスおよびビジネス・サービスでの公開鍵暗号化に使用する非対称鍵アルゴリズム。

SMTPサーバーURL

SMTPサーバー

SMTPサーバーのURL。

スロットル・グループ有効

スロットル・グループ

ビジネス・サービスのスロットル・グループが有効化されているかどうかを示すインジケータ。

スロットル・グループ最大同時実行性

スロットル・グループ

スロットル・グループで同時処理可能なメッセージの最大数。

スロットル・グループ最大キュー長

スロットル・グループ

キュー内のメッセージ数を制限するスロットル・キューに許容された最大メッセージ数。

スロットル・グループ存続時間

スロットル・グループ

スロットル・グループのスロットル・キューにメッセージが存在できる最長時間(ミリ秒単位)。

Tuxedoアクセス・ポイント・マップ

プロキシまたはビジネス・サービス

URIごとに1つの場所がある管理対象サーバーごとのローカル・アクセス・ポイントの名前とアドレス。

Tuxedoアクセス・ポイント名

ビジネス・サービス

URIに関連付けられたリモートWTCアクセス・ポイントの名前。

Tuxedoネットワーク・アドレス

ビジネス・サービス

URIに関連付けられたリモートWTCアクセス・ポイントのネットワーク・アドレス。

UDDI自動インポート

UDDIレジストリ

UDDIレジストリからインポートしたビジネス・サービスの自動同期が有効化されているかどうかを示すインジケータ。このプロパティは、レジストリごとに選択します。

UDDI自動パブリッシュ

プロキシ・サービス

プロキシ・サービスに対して、UDDIレジストリへの自動パブリッシュが有効化されているかどうかを示すインジケータ。

UDDI照会URL

UDDIレジストリ

UDDIレジストリの照会URL。

UDDIパブリッシュURL

UDDIレジストリ

UDDIレジストリのパブリッシュURL。

UDDIセキュリティURL

UDDIレジストリ

UDDIレジストリのセキュリティURL。

UDDIサブスクリプションURL

UDDIレジストリ

UDDIレジストリのサブスクリプションURL。

WSエラー・キューURI

WSビジネス・サービス

エラー・メッセージを格納するJMSキューのURI。

ワーク・マネージャ

プロキシ・サービスとビジネス・サービス

すべてのプロキシ・サービスおよびビジネス・サービスでのディスパッチ・ポリシーの名前。

9.5 操作設定の環境値

構成ファイル内にグローバル・レベルおよびサービス・レベルの両方で操作設定を定義すると、新しい環境に含まれるそれらの操作設定はスクリプトで更新できます。

次の表に示す値を使用すると、操作設定用の新しい値を定義できます。Service Bus環境から構成ファイルを生成すると、そのファイルには自動的に操作設定が含まれます。

表9-2 操作設定の環境値

環境値 場所

グローバル操作設定

プロキシ・サービスおよびビジネス・サービス、パイプライン、分割-結合

プロキシ・サービス、ビジネス・サービス、パイプラインおよび分割-結合のグローバル操作設定。次のグローバル設定に値を指定できます。

  • モニタリング有効

  • レポート有効

  • ロギング有効

  • SLAアラート有効

  • パイプライン・アラート有効

  • 結果キャッシュ有効

  • 最大ロック・グループ数(リシーケンサ)

  • ロッカー・スレッドのスリープ間隔(リシーケンサ)

  • 完了済メッセージを削除するかどうか(リシーケンサ)

この値は、操作設定の置換および更新をサポートしています。

サービス操作設定

プロキシ・サービスおよびビジネス・サービス、パイプライン、分割-結合

プロキシ・サービスまたはビジネス・サービス、パイプライン、または分割-結合の操作設定。使用可能な操作設定は、サービス・タイプによって異なります。この値は、操作設定の置換および更新をサポートしています。

サービスSLAアラート・ルール

プロキシ・サービスおよびビジネス・サービス、パイプライン、分割-結合

プロキシ・サービスまたはビジネス・サービス、パイプライン、または分割-結合についてのすべてのアラート・ルール。この値は、置換アクションのみをサポートしていて、1つのリソースに対するすべてのアラート・ルールを置換するために使用できます。

サービスSLAアラート・ルール

プロキシ・サービスおよびビジネス・サービス、パイプライン、分割-結合

プロキシまたはビジネス・サービス、パイプライン、または分割-結合に対するアラート・ルールのプロパティ。この値は、ルールの置換、更新、追加および削除をサポートしています。場所も含まれており、新しいルールを挿入する場所を指定できます。ルールを追加する際は、次の場所のいずれかを指定します。

  • Null: 新しいルールは、ルールのリストの末尾に挿入します。

  • アラート・ルールの名前: 新しいルールは、入力したアラート・ルールの前に挿入します。

アラート・ルールを削除する際は、その場所で削除するルールの名前を指定します。

9.6 サンプル構成ファイル

ここでは、構成ファイルからの抜粋を示します。これらの抜粋部分は、Service Busドメインに対する各種の更新(操作設定、SLAアラート・ルールおよび参照の更新)を実行する方法を示しています。また、検索と置換の機能の使用法についても示しています。

例 - 置換アクションを使用したグローバル操作設定の更新

次の例では、操作設定を<xt:replace>要素の子<con:operations>で指定された値に置換します。値が指定されていない<xt:replace>要素内の項目にはnull値が割り当てられます。

  <cus:customization xsi:type="cus:EnvValueActionsCustomizationType">
    <cus:description/>
    <cus:owners>
      <xt:owner>
        <xt:type>Operations</xt:type>
        <xt:path>System/Operator Settings/GlobalOperationalSettings</xt:path>
      </xt:owner>
    </cus:owners>
    <cus:actions>
      <xt:replace>
        <xt:envValueType>Global Operational Settings</xt:envValueType>
        <xt:value>
          <con:operations>
            <con:monitoring>true</con:monitoring>
            <con:reporting>false</con:reporting>
            <con:logging>true</con:logging>
            <con:sla-alerting>true</con:sla-alerting>
            <con:pipeline-alerting>true</con:pipeline-alerting>
            <con:result-caching>false</con:result-caching>
            <con:resequencer-settings>
              <con:maxGroupsLocked>15</con:maxGroupsLocked>
              <con:lockerThreadSleep>10</con:lockerThreadSleep>
              <con:deleteCompletedMessage>true</con:deleteCompletedMessage>
            </con:resequencer-settings>
          </con:operations>
        </xt:value>
      </xt:replace>
    </cus:actions>
  </cus:customization>

例 - 更新アクションを使用した操作設定の更新

次の例では、「モニター」操作設定をtrueに更新します。新しい値が指定されていないため、他の操作設定の値は更新されます。

  <cus:customization xsi:type="cus:EnvValueActionsCustomizationType">
    <cus:description/>
    <cus:owners>
      <xt:owner>
        <xt:type>Operations</xt:type>
        <xt:path>System/Operator Settings/GlobalOperationalSettings</xt:path>
      </xt:owner>
    </cus:owners>
    <cus:actions>
      <xt:update>
        <xt:envValueType>Global Operational Settings</xt:envValueType>
        <xt:value>
          <con:operations xmlns:con="http://xmlns.oracle.com/servicebus/domain/config">
            <con:monitoring>true</con:monitoring>            
            <con:reporting></con:reporting>
            <con:logging></con:logging>
            <con:sla-alerting></con:sla-alerting>
            <con:pipeline-alerting></con:pipeline-alerting>
            <con:result-caching></con:result-caching>
            <con:resequencer-settings>
              <con:maxGroupsLocked></con:maxGroupsLocked>
              <con:lockerThreadSleep></con:lockerThreadSleep>
              <con:deleteCompletedMessage></con:deleteCompletedMessage>
            </con:resequencer-settings>
            <con:javaScript-timeout></con:javaScript-timeout>
            <con:automatic-service-migration></con:automatic-service-migration>
          </con:operations>
        </xt:value>
      </xt:update>
    </cus:actions>
  </cus:customization>

例 - SLAアラート・ルールの追加および削除

この抜粋部分では、TicketProcessプロジェクトのbix_transferというビジネス・サービスに新しいSLAアラート・ルール(ErrorCount)を追加する方法を示しています。新しいルールは、AverageResponseルールの前に追加されます。この抜粋部分では、sj_transferという名前の分割-結合からSLAアラートを削除する方法も示しています。

  <cus:customization xsi:type="cus:EnvValueActionsCustomizationType">
    <cus:description>Add new alert rule to multiple services</cus:description>
    <cus:owners>
      <xt:owner>
        <xt:type>BusinessService</xt:type>
        <xt:path>TicketProcess/bix_transfer</xt:path>
      </xt:owner>
      <xt:ownerQuery>
        <xt:resourceTypes>ProxyService</xt:resourceTypes>
      </xt:ownerQuery>
    </cus:owners>
    <cus:actions>
      <xt:add>
        <xt:envValueType>Service SLA Alert Rule</xt:envValueType>
        <xt:location>AverageResponse</xt:location>
        <xt:value>
          <aler:alertRule enabled="true" name="ErrorCount"
            xmlns:con="http://xmlns.oracle.com/servicebus/business/config"
            xmlns:oper1="http://xmlns.oracle.com/servicebus/operations"
            xmlns:oper="http://xmlns.oracle.com/servicebus/business/operations">
            <aler:description>Transport error count limit</aler:description>
            <aler:frequency>every-time</aler:frequency>
            <aler:severity>minor</aler:severity>
            <aler:stopProcessing>true</aler:stopProcessing>
            <aler:condition aggregation-interval="10">
              <con1:monCondExpr xmlns:con1="http://xmlns.oracle.com/servicebus/monitoring/alert/condition">
                <con1:function>count</con1:function>
                <con1:lhs>Transport.error-count</con1:lhs>
                <con1:operator>></con1:operator>
                <con1:rhs>0</con1:rhs>
              </con1:monCondExpr>
            </aler:condition>
            <aler:alertDestination ref="TicketProcess/dest"/>
            <aler:summary>Transport error count exceeded.</aler:summary>
          </aler:alertRule>
        </xt:value>
      </xt:add>
    </cus:actions>
  </cus:customization>
  <cus:customization xsi:type="cus:EnvValueActionsCustomizationType">
    <cus:description>Delete alert rule</cus:description>
    <cus:owners>
      <xt:owner>
        <xt:type>FLOW</xt:type>
        <xt:path>TicketProcess/sj_transfer</xt:path>
      </xt:owner>
    </cus:owners>
    <cus:actions>
      <xt:delete>
        <xt:envValueType>Service SLA Alert Rule</xt:envValueType>
        <xt:location>rule1</xt:location>
      </xt:delete>
</cus:actions>
</cus:customization>

例 - 検索置換アクションを使用した値の更新

次の例では、プロキシ・サービスおよびビジネス・サービス内でlocalhost:7001を含んでいる環境値を検索して、その値または部分文字列をtest1500env:7101に置換します。

<cus:query>要素内の項目によって、検索するリソース、環境値およびパスが決まります。<xt:searchString>要素には、検索文字列を含めます。<cus:replacement>要素には、置換文字列を含めます。

  <cus:customization xsi:type="cus:FindAndReplaceCustomizationType">
    <cus:description/>
    <cus:query>
      <xt:resourceTypes>ProxyService</xt:resourceTypes>
      <xt:resourceTypes>BusinessService</xt:resourceTypes>
      <xt:envValueTypes>File Error Directory</xt:envValueTypes>
      <xt:envValueTypes>Service Retry Iteration Interval</xt:envValueTypes>
      <xt:envValueTypes>UDDI Auto Publish</xt:envValueTypes>
      <xt:envValueTypes>Service URI Weight</xt:envValueTypes>
      <xt:envValueTypes>File Stage Directory</xt:envValueTypes>
      <xt:envValueTypes>Service Retry Count</xt:envValueTypes>
      <xt:envValueTypes>Service URI</xt:envValueTypes>
      <xt:envValueTypes>Managed Server for Polling</xt:envValueTypes>
      <xt:envValueTypes>File Archive Directory</xt:envValueTypes>
      <xt:refsToSearch xsi:type="xt:ResourceRefType">
        <xt:type>ProxyService</xt:type>
        <xt:path>Order/ps_order</xt:path>
      </xt:refsToSearch>
      <xt:refsToSearch xsi:type="xt:ResourceRefType">
        <xt:type>BusinessService</xt:type>
        <xt:path>Order/bs_order</xt:path>
      </xt:refsToSearch>
      <xt:includeOnlyModifiedResources>false</xt:includeOnlyModifiedResources>
      <xt:searchString>localhost:7001</xt:searchString>
      <xt:isCompleteMatch>false</xt:isCompleteMatch>
    </cus:query>
    <cus:replacement>test1500env:7101</cus:replacement>
  </cus:customization>

例 - リソース参照の更新

次の抜粋部分では、Orderプロジェクトのbs_orderというビジネス・サービスへの参照を、OrderProcessプロジェクトのbs_orderへの参照に更新します。

  <cus:customization xsi:type="cus:ReferenceCustomizationType">
    <cus:description/>
    <cus:refsToBeConsidered xsi:type="xt:ResourceRefType">
      <xt:type>ProxyService</xt:type>
      <xt:path>Order/order_proxy</xt:path>
    </cus:refsToBeConsidered>
    <cus:refsToBeConsidered xsi:type="xt:ResourceRefType">
      <xt:type>Pipeline</xt:type>
      <xt:path>Order/ps_orderPipeline</xt:path>
    </cus:refsToBeConsidered>
    <cus:externalReferenceMap>
      <xt:oldRef>
        <xt:type>BusinessService</xt:type>
        <xt:path>Order/bs_order</xt:path>
      </xt:oldRef>
      <xt:newRef>
        <xt:type>BusinessService</xt:type>
        <xt:path>OrderProcess/bs_order</xt:path>
      </xt:newRef>
    </cus:externalReferenceMap>
  </cus:customization>