この項では、AIA開発用の様々なAIAコンポーネントのネーミング標準に関するガイドラインの概要を説明します。
注意:
コンポジット・ビジネス・プロセス(CBP)は、次のリリースから非推奨となります。人間/システム相互作用のモデル化には、BPMの使用をお薦めします。
この章の内容は次のとおりです。
目標は、各アーティファクトの意図が明白であることと、そのアーティファクトに関連するテキストを使用して、指定のスペース制約内でできるかぎり詳細な情報を伝えることです。適用可能な場合は常に、次の内容を適用してください。
略語は避けてください。
略語は、あいまいさを招く場合があります。使用する名前は省略せずに記述する必要があります。オブジェクト名は、長くなりすぎる場合を除いて略さないでください。
アーティファクト名は英数字にしてください。
名前は、次の規則に従って英数字のみで構成する必要があります。
名前を構成する語は、空白なしのアッパー・キャメルケース方式で連結してください。
例: Purchase Order
名前に数字を使用することは、ビジネス上の意味を持たせる場合を除いて、避けてください。
空白、「-」、「_」、「.」、「$'」、「%」、「#」、[]などの特殊文字は使用しないでください。
あいまいさを回避するために、名前にはアーティファクト・タイプを指定してください。
異なる複数のアーティファクト・タイプに同じ名前を使用する場合は、タイプを示す接尾辞を追加します。アーティファクトの識別は、タイプの指定によって容易になります。
<アーティファクト名><タイプ接尾辞>
例: InvoiceEBO、InvoiceEBOType、InvoiceEBM、InvoiceEBMType。
名前付きアーティファクトに対する合計パス長の最大文字数は17000です。
Windowsなど、一部のオペレーティング・システムではファイル名に対して255文字の制限があります。完全なネットワーク・ディレクトリまたはURLを使用した接頭辞用に多少の余裕を残します。
次の基準は、XMLのネーミングおよび設計規則であるUN/CEFACTに基づいています。
次の一般的なネーミング標準に従います。
属性のネーミングにはローワー・キャメルケースを使用してください。
例: <xsd:attribute name="unitCode"/>
要素およびタイプのネーミングにはアッパー・キャメルケースを使用してください。
例: <xsd:element name="UnitOfMeasure"/> <xsd:complexType name="InvoiceEBOType"/>
概念自体が複数形でない限り、名前は単数形にしてください。
たとえば、反復要素には単数形の名前を指定してください。
名前には、空白、「-」、「_」、「.」、「$」、「%」、「#」などの特殊文字を含めないでください。
名前に数字を指定することは避けてください。
重要度を伝える必要から数字が使用される場合があります。
複合タイプ名は、要素からタイプが認識できるように、接尾辞Typeで終了してください。
例: <xsd:complexType name="InvoiceEBOType"/>
単純タイプ定義の名前は、ルート要素の名前に接尾辞ContentTypeを付けた名前にしてください。
例: <xsd:simpleType name="PhoneNumberContentType">
次に、一般的なネームスペースのネーミング規則を示します。次の各項では、特にEBSとABCSに関するネーミング規則も含めて、さらに詳細に説明します。
すべてのネームスペースは、http://xmlns.oracle.com/で開始する必要があります。
エンタープライズ・ビジネス・オブジェクト(EBO)およびエンタープライズ・ビジネス・メッセージ(EBM)で使用するネームスペースは、http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/で開始します。
例: http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Core/EBO/Invoice/V1
外部向けサービスに使用するネームスペースは、http://xmlns.oracle.com/EnterpriseServices/で開始する必要があります。
例: http://xmlns.oracle.com/EnterpriseServices/Core/Invoice/V1 http://xmlns.oracle.com /EnterpriseServices/Industry/Telco/Invoice/V1
バージョン付きアーティファクトのネームスペースには、versionの略語であるVを付けたメジャー・バージョン番号を接尾辞として指定する必要があります。
例: http://xmlns.oracle.com/ EnterpriseObjects/Core/EBO/Invoice/V1
ネームスペースの構造は、カプセル化するタイプの分類に密接に対応している必要があります。
例: 全業種向け: http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Core/EBO/Invoice/V1。
Telco向け: http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Industry/Telco/EBO/Invoice/V1。
ABCS内で生成されたアーティファクトのネームスペースは、http://xmlns.oracle.com/ABCS/で開始する必要があります。
スキーマ・ファイルにスキーマをインポートまたは含める場合、そのスキーマの場所には必ず相対パスを使用する必要があります。
例: <xsd:importnamespace="http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Core/EBO/Invoice/V1" schemaLocation="../../../../Core/EBO/Invoice/InvoiceEBO .xsd"/>
ネームスペースの接頭辞は、そのネームスペースの最小6つの小文字による略語である必要があります。
この略語は、使用されているコンテキスト内で説明的であり、明白である必要があります。
EBOとEBMのネームスペース接頭辞は、使用するアプリケーションやテクノロジに関係なく次の標準に従う必要があります。
ns1、ns2などの自動生成される接頭辞は使用しないでください。xsdやxsiなどの標準のネームプレースに対して自動生成される接頭辞は使用できます。
表21-1に、ネームスペース接頭辞に関連するネームスペース・パターンおよびファイルの詳細を示します。
表21-1 ネームスペース接頭辞
接頭辞 | ネームスペース・パターン | ファイル |
---|---|---|
corecomcust |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Core/Custom/Common/V1 |
CustomCommonComponents、CustomReferenceComponents |
coreinvcust |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Core/Custom/EBO /Invoice/V1 |
CustomInvoiceEBO |
corecom |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Core/Common/V1 |
CommonComponents.Reference Components |
coreinv |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Core/EBO/Invoice/V1 |
InvoiceEBO |
coreinv |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Core/EBO/Invoice/V1 |
InvoiceEBM |
telcocomcust |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Industry/Telco/Custom/Common/V1 |
CustomCommonComponents、CustomReferenceComponents |
telcoinvcust |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Industry/Telco/Custom/EBO/Invoice/V1 |
CustomInvoiceEBO |
telcocom |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Industry/Telco/Common/V1 |
CommonComponents.Reference Components |
telcoinv |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Industry/Telco/EBO/Invoice/V1 |
InvoiceEBO |
telcoinv |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseObjects/Industry/Telco/EBO/Invoice/V1 |
InvoiceEBM |
参加アプリケーション名がアーティファクト名の一部の場合は、アッパー・キャメルケースの短縮名を使用してください。略語が必要な場合は、大文字の略語を使用してください。
表21-2に、参加アプリケーションに使用する短縮名および略語のリストを示します。
表21-2 参加アプリケーション名に対する短縮名および略語
Application | 短縮名 | 略語 |
---|---|---|
Oracle E-Business Suite |
Ebiz |
EBIZ |
Oracle Siebel |
Siebel |
SEBL |
Oracle PeopleSoft |
PeopleSoft |
PSFT |
Oracle JD Edwards Enterprise One |
JDEOne |
JDE1 |
Oracle JD Edwards World |
JDEWorld |
JDEW |
Oracle Transportation Management Suite |
Logistics |
LOGIS |
Oracle Telephony @Work |
Telephony |
TELE |
Oracle Demantra |
Demantra |
DMTR |
Oracle Communications Billing and Revenue Management |
Portal |
PORTAL |
Oracle Retail Applications |
Retek |
RETEK |
コンポジットはSCAに対するデプロイメントの単位で、複数のサービス・コンポーネントが含まれています。
コンポジットの名前はOracle Application Integration Architecture (AIA)アーティファクトの名前と同じです。
コンポジットは、次のAIAアーティファクトに対して作成されます。
コンポジット・ビジネス・プロセス
エンタープライズ・ビジネス・フロー
エンタープライズ・ビジネス・サービス
アプリケーション・ビジネス・コネクタ・サービス
ユーティリティ・サービス
例: SalesOrderOrchestrationProcess、InterfaceCustomerToFulfillmentEBF、CreateCustomerEBS、CreateOrderSiebelReqABCSImpl、AsyncErrorHandlerService
コンポジット・ビジネス・プロセスは、長時間実行のSOA BPEL編成プロセスです。
表21-3に、コンポジット・ビジネス・プロセスに関するネーミング標準の詳細を示します。
表21-3 コンポジット・ビジネス・プロセスに関するネーミング標準
アーティファクト | 名前 | 例 |
---|---|---|
サービス名(WSDL内) |
[オプションの業種] [動詞][EBO名]CBP |
OrchestrateSalesOrderCBP、TelcoResolveComplaintCBP |
ネームスペース |
http://xmlns.oracle.com/CompositeProcess/{Core/またはIndustry/[業種名]}/{EBO名}/V{バージョン番号} |
http://xmlns.oracle.com/CompositeProcess /Core/SalesOrder/V1 http://xmlns.oracle.com/ CompositeProcess /Industry/Telco/SalesOrder/V1 |
ネームスペース接頭辞 |
ネームスペース接頭辞の標準に従います。 |
coreordprocess、telordprocess、… |
WSDL |
[サービス名].wsdl |
OrchestrateSalesOrderCBP.wsdl TelcoResolveComplaintCBP.wsdl |
WSDLメッセージ |
リクエスト・メッセージ: [動詞][EBO名]ReqMsg レスポンス・メッセージ: [動詞][EBO名]RespMsg |
OrchestrateSalesOrderReqMsg、OrchestrateSalesOrderRespMsg |
WSDLポート・タイプ |
[サービス名]Service |
OrchestrateSalesOrderCBPService、TelcoResolveComplaintCBPService |
WSDLポート・タイプ操作 |
[動詞][EBO名] |
OrchestrateSalesOrder |
BPELフロー名 |
[サービス名]V[バージョン番号] |
ProcessSalesOrderCBP、TelcoVerifyCustomerCBPV2 |
エンタープライズ・ビジネス・サービス(EBS)はルーティング・ルールを備えたSOAメディエータのルーティング・サービスで、適切なコンポジット・ビジネス・プロセス、エンタープライズ・ビジネス・フローおよびアプリケーション・ビジネス・コネクタ・サービスを呼び出します。
表21-4に、エンタープライズ・ビジネス・サービスに関するネーミング標準の詳細を示します。
表21-4 エンタープライズ・ビジネス・サービスに関するネーミング標準
アーティファクト | 名前 | 例 |
---|---|---|
サービス名[WSDL内] |
[オプションの業種名][EBO名]EBS |
OrderEBS、CustomerEBS、TelcoInvoiceEBS |
ネームスペース |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseServices/{Core/またはIndustry/[業種名]}/{EBO名}/V{バージョン番号} |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseServices/Industry/Telco/Invoice/V1 http://xmlns.oracle.com/EnterpriseServices/Core/Invoice/V2 |
ネームスペース接頭辞 |
ネームスペース接頭辞の標準に従います。 |
coreinv、telcoinv、… |
WSDL |
[サービス名].wsdl |
CreateOrderEBS.wsdl、UpdateCustomerEBS.wsdl、TelcoProcessInvoiceEBS.wsdl |
WSDLメッセージ |
リクエスト・メッセージ: [動詞][EBO名]ReqMsg レスポンス・メッセージ: [動詞][EBO名]RespMsg |
CreateOrderReqMsg CreateOrderRespMsg |
WSDLポート・タイプ |
リクエスト/レスポンスEBSまたはリクエスト専用EBS: [業種名][サービス名][バージョン番号] 一方向コールでのレスポンスEBS: [業種名][サービス名]Response[バージョン番号] |
CreateOrderEBS、CreateOrderEBSResponse、TelcoProcessInvoiceEBS、TelcoProcessInvoiceEBSResponse |
WSDLポート・タイプ操作 |
リクエスト/レスポンスEBSまたはリクエスト専用EBS: [動詞][EBO名] 一方向コールでのレスポンスEBS: [動詞][EBO名]Response |
CreateOrder、CreateOrderResponse |
メディエータ・ルーティング・サービス名 |
[サービス名]V[バージョン番号] |
CreateOrderEBS、CreateOrderEBSV2、UpdateCustomerEBSV2、TelcoProcessInvoiceEBSV2 |
表21-5に、主に複数のエンタープライズ・ビジネス・サービスとの相互作用で使用するBPELフローに関するネーミング標準の詳細を示します。
表21-5 エンタープライズ・ビジネス・フローに関するネーミング標準
アーティファクト | 名前 | 例 |
---|---|---|
サービス名(WSDL内) |
[オプションの業種] [動詞][EBO名]EBF |
ProcessOrderEBF、TelcoVerifyCustomerEBF |
ネームスペース |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseFlows/{Core/またはIndustry/[業種名]}/{EBO名}/V{バージョン番号} |
http://xmlns.oracle.com/EnterpriseFlows /Core/Order/V1 http://xmlns.oracle.com/ EnterpriseFlows /Industry/Telco/Order/V1 |
ネームスペース接頭辞 |
ネームスペース接頭辞の標準に従います。 |
coreordflow、telordflow、… |
WSDL |
[サービス名].wsdl |
ProcessOrderEBF.wsdl、TelcoVerifyCustomerEBF.wsdl |
WSDLメッセージ |
リクエスト・メッセージ: [動詞][EBO名]ReqMsg レスポンス・メッセージ: [動詞][EBO名]RespMsg |
ProcessOrderReqMsg、ProcessOrderRespMsg |
WSDLポート・タイプ |
[サービス名]Service |
ProcessOrderEBFService、VerifyAccountEBFService |
WSDLポート・タイプ操作 |
[動詞][EBO名] |
ProcessOrder |
BPELフロー名 |
[サービス名]V[バージョン番号] |
ProcessOrderEBF、TelcoVerifyCustomerEBFV2 |
アプリケーション・ビジネス・コネクタ・サービスは、リクエスタとプロバイダという2つのカテゴリで構成されています。
リクエスタABCSは、クライアント・アプリケーションからのリクエストに対処して処理し、EBSに委任するサービスです。
表21-6に、リクエスタABCSに関するネーミング標準の詳細を示します。
表21-6 リクエスタABCSに関するネーミング標準
アーティファクト | 名前 | 例 |
---|---|---|
サービス名(wsdl内) |
[動詞][アプリケーション・エンティティ名][短縮アプリケーション名][オプションの業種]ReqABCSImpl |
CreateOrderSiebelReqABCSImpl UpdateOrderSiebelTelcoReqABCSImpl CreateCustomerPortalTelcoReqABCSImpl |
ネームスペース |
http://xmlns.oracle.com/ABCSImpl/{参加アプリケーション名}/{Core/またはIndustry/[業種名]}/{アプリケーション・エンティティ名}/V{バージョン} |
http://xmlns.oracle.com/ABCSImpl/Siebel/Core/Order/V1 http://xmlns.oracle.com/ABCSImpl/Portal/Industry/Telco/ Customer/V2 |
ネームスペース接頭辞 |
ネームスペース接頭辞の標準に従います。 |
abcsimplsieblelinv、abcsimplportalprod、… |
WSDL |
[サービス名].wsdl |
CreateOrderSiebelReqABCSImpl.wsdl UpdateOrderSiebelTelcoReqABCSImpl.wsdl CreateCustomerPortalTelcoReqABCSImpl.wsdl |
WSDLメッセージ |
リクエスト・メッセージ: 動詞[ABO名]ReqMsg レスポンス・メッセージ: 動詞[ABO名]RespMsg |
CreateOrderReqMsg、CreateOrderRespMsg UpdateOrderLinesReqMsg、UpdateOrderLinesRespMsg |
WSDLポート・タイプ |
BPEL: [サービス名]Service メディエータ: [サービス名] |
CreateOrderSiebelReqABCSImplService UpdateOrderSiebelReqABCSImpl |
WSDLポート・タイプ操作 |
動詞[ABO名] アプリケーションで必要な機能を反映した自己説明型である必要があります。 |
UpdateOrder、GetOrderLines、… |
BPELフロー名/メディエータ・ルーティング・サービス名 |
[サービス名]V[バージョン番号] |
CreateOrderSiebelReqABCSImplV2Process UpdateOrderSiebelTelcoReqABCSImplProcess CreateCustomerPortalTelcoReqABCSImplProcess |
プロバイダABCSは、エンタープライズ・ビジネス・サービスの実装です。
表21-7に、プロバイダABCSに関するネーミング標準の詳細を示します。
表21-7 プロバイダABCSに関するネーミング標準
アーティファクト | 名前 | 例 |
---|---|---|
サービス名(WSDL内) |
[動詞][アプリケーション・エンティティ名][短縮アプリケーション名][オプションの業種]ProvABCSImpl |
CreateOrderSiebelProvABCSImpl UpdateOrderSiebelTelcoProvABCSImpl CreateCustomerPartyTelcoPortalProvABCSImpl |
ネームスペース |
http://xmlns.oracle.com/ABCSImpl/{参加アプリケーション名}/{Core/またはIndustry/[業種名]}/{アプリケーション・エンティティ名}/V{バージョン} |
http://xmlns.oracle.com/ABCSImpl/Siebel/Core/Order/V1 http://xmlns.oracle.com/ABCSImpl/Portal/Industry/Telco/ CustomerParty/V2 |
ネームスペース接頭辞 |
ネームスペース接頭辞の標準に従います。 |
abcsimplsieblelinv、abcsimplportalprod、… |
WSDL |
[サービス名].wsdl |
CreateOrderSiebelProvABCSImpl.wsdl UpdateOrderSiebelTelcoProvABCSImpl.wsdl CreateCustomerPartyTelcoPortalProvABCSImpl.wsdl |
WSDLメッセージ |
リクエスト・メッセージ: [動詞][ABO名]ReqMsg レスポンス・メッセージ: [動詞][ABO名]RespMsg |
CreateOrderReqMsg、CreateOrderRespMsg |
WSDLポート・タイプ |
BPEL: [サービス名]Service メディエータ: [サービス名] |
CreateOrderSiebelProvABCSImplService UpdateOrderSiebelProvABCSImpl |
WSDLポート・タイプ操作 |
[動詞][ABO 対応するEBSによって公開された操作と一致する操作を1つ指定します。 |
UpdateOrder、getOrderLines、… |
BPELフロー名/メディエータ・ルーティング・サービス名 |
[サービス名]V[バージョン番号] |
CreateOrderSiebelProvABCSImplV2Process UpdateOrderSiebelTelcoProvABCSImplProcess CreateCustomerPortalTelcoProvABCSImplProcess |
表21-8に、JMSおよびアダプタに関するネーミング標準の詳細を示します。
表21-8 JMSおよびアダプタに関するネーミング標準
アーティファクト | 名前 | 例 |
---|---|---|
JMSストア、JMSサーバー、JMSモジュール |
SOAコア拡張機能によって作成されたデフォルト構成を使用します |
N/A |
キューまたはトピック接続ファクトリのJNDI名 |
eis/wlsjms/AIA<アプリケーション名>CFOReis/wlsjms/AIACommonCF (EBSまたはEBFの前後のマイルストンとして使用されている共通キューまたはトピックの場合)。XA接続ファクトリの場合は、eis/wlsjms/AIA<アプリケーション名>XACFの規則に従います |
eis/wlsjms/AIAPeopleSoftCF。XAの場合: eis/wlsjms/AIAPeopleSoftXACF。Oracle SOAコア拡張機能では、指定の接続ファクトリ名に「jms/aia」を追加することで、JMSモジュール・レベル接続ファクトリが自動的に作成されます。例:jms/aia/AIAPeopleSoftCF |
キュー名またはトピック名 |
AIA_<アプリケーション名> <EBO/ABO名><オプションの業種>JMSQueueV<バージョン番号>AIA_<アプリケーション名> <EBO/ABO名><オプションの業種>JMSTopicV<バージョン番号> |
AIA_PeopleSoftCurrencyExchangeJMSQueue AIA_SiebelCustomerPartyJMSTopicV1 注意:
|
エラー・キュー |
<キュー名>_ErrorQ |
FPスクリプトでは、注釈のリソース名を使用してキュー/トピック名を取得し、次に接尾辞として「_ErrorQ」を追加します。 例: 「AIASalesOrderQueue」の場合、FPでは「AIASalesOrderQueue_ErrorQ」が生成されます。 |
AQJMSプロバイダの表名 |
AIA_<アプリケーション><ABO/EBO><オプションの業種>JMSQTABV[バージョン番号] |
AIA_SiebelCustomerProvJMSQTAB AIA_EbizOrderProvJMSQTABV2 |
表21-9に、AQ JMS追加属性に関するネーミング標準の詳細を示します。
表21-9 AQ JMS追加属性に関するネーミング標準
アーティファクト | 名前 | 例 |
---|---|---|
AQJMSプロバイダでのキューおよびキュー表作成に関するデータベース・ユーザー/スキーマ |
JMSUSER |
N/A |
AQJMSプロバイダの表名 |
AIA_<アプリケーション><ABO/EBO><オプションの業種>JMSQTABV[バージョン番号] |
AIA_SiebelCustomerProvJMSQTAB AIA_EbizOrderProvJMSQTABV2 |
表21-10に、アダプタ・サービスに関するネーミング標準の詳細を示します。
表21-10 アダプタ・サービスに関するネーミング標準
アーティファクト | 名前 | 例 |
---|---|---|
トランスポート・アダプタ・サービス(ファイル/FTP) |
<オプションのアプリケーション短縮名><オプションの動詞><EBO/ABO名><オプションの業種><リソース・プロバイダ><操作>V<バージョン番号> |
E1PurchaseOrderFileReadAdapter E1PurchaseOrderFileWriteAdapterV1 CRMODPOFtpGetAdapter CRMODPOFtpPutAdapterV1 |
AQJMS/WLSJMSコンシューマ・アダプタ・サービス |
<オプションのアプリケーション短縮名><オプションの動詞><EBO/ABO名><オプションの業種><リソース・プロバイダ><操作>V<バージョン番号> |
PSFTupdateCurrencyExchange AQJMSCons SiebelCustomerPartyJMSConsumerV1 |
AQJMS/WLSJMSプロデューサ・アダプタ・サービス |
<オプションのアプリケーション短縮名><オプションの動詞><EBO/ABO名><オプションの業種><リソース・プロバイダ><操作>V<バージョン番号> |
PSFTupdateCurrencyExchange AQJMSProd SiebelCustomerPartyJMSProducerV1 |
アプリケーション/DBアダプタ |
<オプションの動詞><EBO/ABO名><オプションの業種><アプリケーション短縮名><リソ-ス・プロバイダ>V<バージョン番号> |
SyncCurrencyExchangeListEBiz DBAdapter CreateCustomerEBizAppAdapterV1 UpdatePriceListEBizEventAdapter |
表21-11に、参加アプリケーション・サービスに関するネーミング標準の詳細を示します。
表21-11 参加アプリケーション・サービスに関するネーミング標準
アーティファクト | 名前 |
---|---|
名前 |
アプリケーションで公開された名前と同じ名前でメディエータに登録されています。例: BRMCUSTService、Account_BS |
ネームスペース |
アプリケーションで使用されているネームスペースに従います。 |
ネームスペース接頭辞 |
ネームスペース接頭辞の標準に従います。 |
WSDL |
アプリケーションで公開されているWSDL名に従います。 |
WSDLメッセージ |
アプリケーションWSDLに公開されているメッセージ名に従います。 |
WSDLポート・タイプ |
アプリケーションWSDLに公開されているポート・タイプに従います。 |
WSDLポート・タイプ操作 |
アプリケーションWSDLに公開されている操作名に従います。 |
WSDLバインディング |
WSDLに従います |
WSDLサービス |
アプリケーションWSDLに公開されているサービス名に従います。 |
DVMを作成するときは、次のネーミング標準に従ってください。
マップ名:
オブジェクト名で開始する必要があります。
これによって、特定のオブジェクトに属しているマップを識別できます。オブジェクト名はEBO名と同じにしてください。
ドメイン値マッピングが必要な要素名が後に続く必要があります。
大文字である必要があります。
パターン: {オブジェクト名}_{要素名}
例: CUSTOMERPARTY_ACCOUNTTYPECODE、INVOICE_REJECT_REASON、SALESORDER_CARRIER_TYPECODE
DVMファイル名の例: CUSTOMERPARTY95ACCOUNTTYPECODE、INVOICE95REJECT95REASON、SALESORDER95CARRIER95TYPECODE
マップ列名:
列値が示す参加アプリケーション・インスタンス名の略称に設定する必要があります。この名前はアプリケーション名とそのバージョンか、同じバージョンの同じアプリケーションが2つ統合されている場合はインスタンス名になります。名前は{アプリケーションの略称}_{順序番号}の形式とし、統合プラットフォーム全体にわたるアプリケーション・インスタンスに対する一意の識別子である必要があります。同じアプリケーションの複数のインスタンスは、順序番号によって一意に識別されます。
大文字である必要があります。
COMMONという名前の列を必ず追加する必要があります。この列には、プラットフォーム内のEBOで使用される値が格納されます。
例: COMMON、EBIZ_01、PSFT_01、SEBL_02、SEBL_03、PORTAL_01、IFLEX_01
相互参照表内に相互参照の仮想表を作成するときは、次のネーミング標準に従ってください。
表名:
名前は48文字以下である必要があります。
オブジェクト名で開始する必要があります。
これによって、特定のオブジェクトに属している相互参照を識別できます。オブジェクト名はEBO名と同じにしてください。
相互参照が必要な要素名が後に続く必要があります。
48文字を超える場合は、適切に略してください。
大文字である必要があります。
パターン: {オブジェクト名}_{要素名}
例: ORDER ORDERID、INVOICE INVOICEID、CUSTOMER ID
列名:
名前は48文字以下である必要があります。
列値が示す参加アプリケーション・インスタンス名の略称に設定する必要があります。
名前は{アプリケーションの略称}_{順序番号}の形式とし、統合プラットフォーム全体にわたるアプリケーション・インスタンスに対する一意の識別子である必要があります。同じアプリケーションの複数のインスタンスは、順序番号によって一意に識別されます。
大文字である必要があります。
COMMONという名前の列を追加する必要があります。
この列には、プラットフォーム内のEBOで使用される値が格納されます。
例: COMMON、EBIZ_01、PSFT_01、SEBL_02、SEBL_03、PORTAL_01、IFLEX_01
この項では、次の内容に関するネーミング標準を説明します。
この項では、次のBPELアクティビティに関するネーミング標準を説明します。
BPELプロセスのJDeveloperプロジェクト名は、BPELプロセス名と一致させる必要があります(デフォルトのプロジェクト設定を使用します)。
名前の標準
名前は、EBS、ABCS実装またはアダプタ・サービスのいずれで使用されるかに応じて、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
名前は、実行するプロセスやアクション/動詞を明確に示している必要があります。
ネームスペースの標準:
ネームスペースは、EBS、ABCS実装またはアダプタ・サービスのいずれで使用されるかに応じて、一般的なネームスペース標準に従う必要があります。
ネームスペースは、プロセスの分類を反映している必要があります。
ネームスペースには、必要に応じてメジャー・バージョン番号を含める必要があります。
BPELコンポジットの参照コンポーネント名は、コールしているAIAアーティファクトのタイプに基づいた一般的なネーミング標準に従う必要があります。
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
Assign接頭辞で開始します。
割り当てる内容を示す名前が後に続きます。割り当てる内容がメッセージの場合は、メッセージ名を使用します。
複数の割当がある場合は、割当のグループを示す名前を指定します(可能な場合)。
パターン: Assign<割り当てる内容の名前>
例: AssignPaymentEBM、AssignOrderInitialValues
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
Compensate接頭辞で開始します。
補正対象のタスクをカプセル化するスコープが後に続きます。
パターン: Compensate<スコープ名>
例: CompensateProcessCreditCheckMilestone、Compensate TranseferFundsScope
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
同時に実行するタスクを示す名前で開始します。
Flow接尾辞で終了します。
パターン: <同時タスクを示す名前>Flow
例: CallManufacturersFlow、GetQuotesFlow
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
同時に実行する動的タスクを示す名前で開始します。
FlowN接尾辞で終了します。
索引変数名は、Indexを接尾辞として付けたフロー名にしてください。
パターン: 名前 = <同時タスクを示す名前>FlowN、索引変数 = <同時タスクを示す名前>FlowNIndex
例: ActivateUsersFlowN (ActivateUsersFlowNIndex)、CheckSuppliersFlowN (CheckSuppliersFlowNIndex)
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
Invoke接頭辞で開始します。
呼び出すパートナ・リンクが後に続きます。
同期呼出しの場合はCallが、非同期呼出しの場合はStartが後に続きます。
パートナ・リンク内の操作名が後に続きます。
パターン: Invoke<パートナ・リンク名>{Call/Start}<操作>
例: InvokeCustomerServiceCallGetCustomer、InvokeNotificationServiceStartNotifyByEmail
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
名前は、ローワー・キャメルケースを使用したJavaメソッド名に類似している必要があります。
パターン: <機能を示す名前>
例: getDiscountPrice
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
Pick接頭辞で開始します。
pickアクティビティ内のすべてのブランチ(onMessageおよびonAlarm)をできるだけ正確に示す名前が後に続きます。
パターン: Pick<選択元のブランチを示す名前>
例: PickOrderAckOrTimeout、PickFirstQuote
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
Receive接頭辞で開始します。
受信するメッセージの名前を含めます。
パターン: Receive<メッセージ名>
例: ReceiveUpdateInvoiceEBM
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
トランザクション・タイプに関する簡単な情報の組込みが適切な場合があります。
スコープがエンドユーザー・モニターに対する候補の場合は、接尾辞にMilestoneを使用してください。
エンドユーザー・モニターが対象でない場合は、接尾辞にScopeを使用してください。
パターン: <スコープ指定されたタスクを示す名前>{Scope |Milestone}
例: GetCreditRatingScope、GetLoanOfferScope、ProcessCreditCheckMilestone
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
順序名は、順番に実行するステップを示す必要があります。
順序名は、Sequence接尾辞で終了する必要があります。
パターン: <順序付けされたタスクを示す名前>Sequence
例: GetCustomerInfoSequence
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
Switch接頭辞で開始します。
評価する内容が後に続きます。
パターン: Switch<評価する内容の名前>
例: SwitchCreditRating
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
Case接頭辞で開始します。
評価する値が後に続きます。
パターン: Case<評価する値の名前>
例: CaseBadCredit、CaseApprovalRequired
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
Terminate接頭辞で開始します。
終了理由を示す名前が後に続きます。
パターン: Terminate<終了の理由>
例: TerminateTimeout、TerminateEndOfProcess
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
Throw接頭辞で開始します。
フォルト名が後に続きます。
フォルト変数名は通常、フォルト名と同じです。
パターン: Throw<フォルト名>
例: ThrowExceededMaxAmount(ここではExceededMaxAmount変数が使用されています。)
注意:
ScopeアクティビティでCatchを定義するときは、表示されるcatch名がフォルト名です。
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
Xform接頭辞で開始します。
ソース名が後に続きます。
Toが後に続きます。
宛先名が後に続きます。
パターン: Xform<ソース>To<宛先>
例: XformBillToPortal80Bill
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
Wait接頭辞で開始します。
待機理由を示す名前が後に続きます。
パターン: Wait<待機理由を示す名前>
例: WaitOrderAcknowledgeTimeout、WaitWarmUpTime
その他のBPELアーティファクトについては、次のガイドラインに従います。
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
変数名にはローワー・キャメルケースを使用してください。
データ・タイプを変数名の一部にすることはできません。
例: accountBalance、invoiceAmount。
次のガイドラインに従ってください。
名前は、一般的なネーミング標準に従う必要があります。
相関セットを示す名前で開始します。
CorSet接尾辞で終了します。
パターン: <相関を示す名前>CorSet
例: PurchaseOrderCorSet
カスタムJavaクラスは、標準のJavaコーディングの慣例に従う必要があります。Javaコード・コンポーネント名タイプは、オラクル社のJavaコーディング標準(http://bali.xy.example.com/bali/ojcs/front.html)に準拠している必要があります。
すべてのAIAカスタムJavaコードは、サブパッケージ内に存在している必要があります。
oracle.apps.aia.<lba>... lbaは、logical business area(論理ビジネス・エリア)を表しています。
Javaで実装した外部向けサービスには、ネームスペース・ネーミング標準に沿ったパッケージのバージョン番号部分を指定する必要があります。これによって、同じサービスの異なるバージョンを同時に公開することもできます。
oracle.apps.aia.<lba>... v<バージョン> lbaはlogical business area(論理ビジネス・エリア)を表しています。
ヒント:
衝突を回避するために、「aia」は、Fusion Application内のアプリケ-ションとして定義する必要があります。
例:
oracle.apps.aia.util.logging: ロギングに使用するutil Javaクラスが含まれています。
oracle.apps.aia.security.siebel.login: SiebelにログインするためのJavaモジュールが含まれています。
oracle.apps.aia.order.siebel.V1: Javaで実装した注文問合せサービスが含まれています。
oracle.apps.aia.item.pricediscount.v3: Javaサービスの価格割引エンジンが含まれています。
完全なソース・コントロールとパッケージ構造に関する情報は、Oracle Fusion Middleware Oracle Application Integration Architecture Foundation Packインストレーションおよびアップグレード・ガイドに記述されています。
表21-12に、デプロイメント計画に関するネーミング標準の詳細を示します。
表21-12 デプロイメント計画に関するネーミング標準
アーティファクト名 | アーティファクト・ファイル名 | 目的 | 必須/オプション | 詳細 |
---|---|---|---|---|
顧客拡張があるデプロイメント計画 |
<PIPコード>CustomDP.xml |
顧客が作成したアーティファクトのデプロイメント手順 |
<プロジェクト・コード>CustomDP.xml: PLWとDPGを使用して、顧客サイトで再生成されたデプロイメント計画。含まれているのは、ネイティブ・アーティファクトのみです。 |
これは、インストール前、構成、デプロイメントおよびインストール後セクションをすべて備えたメインのデプロイメント計画に類似しています。 |
非ネイティブ・アーティファクトがあるデプロイメント計画 |
<PIPコード>SupplementaryDP.xml |
非ネイティブ・アーティファクト(J2EEアプリケーション、Javaクラス、Webサービスおよび収集できなかった他のすべてのアーティファクト)に対するデプロイメント手順 |
非ネイティブ・アーティファクトのみが指定されている事前作成済の統合では、この計画が配信されます。 |
これは、インストール前、構成、デプロイメントおよびインストール後セクションをすべて備えたメインのデプロイメント計画に類似しています。 |