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Oracle® Fusion Middleware Oracle WebLogic Server 12.1.3 JDBCデータ・ソースの管理
12c (12.1.3)
E56266-09
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1 概要とロードマップ

この章では、このガイド(『Oracle WebLogic Server 12.1.3 JDBCデータ・ソースの管理』)の内容と構成について説明します。

この章には次の項が含まれます:

ドキュメントの範囲および対象読者

このドキュメントは、Java Database Connectivity (JDBC) APIを使用するアプリケーションを開発およびサポートする、ソフトウェア開発者およびシステム管理者のためのリソースです。また、WebLogic Serverを評価するビジネス・アナリストやシステム・アーキテクトにとって役立つ情報も記載されています。このドキュメントに記載されたトピックは、ソフトウェア・プロジェクトの評価、設計、開発、本番前および本番の各段階に関連します。

このドキュメントでは、具体的なJDBCプログラミングのトピックについては説明していません。WebLogic Serverのドキュメントと、このトピックに関するリソースは、「関連ドキュメント」を参照してください。

対象読者には、Java EEとJDBCの概念についての知識があることを前提としています。このドキュメントでは、WebLogic Serverが提供する付加価値の高い機能について重点的に説明しています。

このドキュメントの手引き

関連ドキュメント

このドキュメントでは、JDBCデータ・ソース構成と管理情報について説明しています。

WebLogic Serverアプリケーションの開発、デプロイおよびモニタリングに関する全体的なガイドラインは、次のドキュメントを参照してください。

  • 『Oracle WebLogic Server JDBCアプリケーションの開発』は、WebLogic ServerでのJDBC APIプログラミングのガイドです。

  • 『Oracle WebLogic Serverアプリケーションの開発』は、WebLogic Serverアプリケーション開発のガイドです。

  • 『Oracle WebLogic Serverへのアプリケーションのデプロイ』は、WebLogic Serverアプリケーションを開発環境および本番環境にデプロイする手順に関する重要な情報源になります。

JDBCサンプルとチュートリアル

このドキュメントに加え、オラクル社は構成とAPIの使用方法を示し、主要なJDBC開発タスクの実行方法に関する実践的な手順を説明する、JDBCコード・サンプルとチュートリアルを提供しています。

Avitek医療記録アプリケーション(MedRec)とチュートリアル

MedRecは、WebLogic Serverに付属するエンドツーエンドのサンプルJava EEアプリケーションです。このアプリケーションは、独立した集中医療記録管理システムをシミュレートするものです。MedRecアプリケーションは、患者、医師および管理者が各種クライアントを使用して、患者のデータを管理するためのフレームワークを提供します。

MedRecでは、WebLogic ServerとJava EEの機能の実例を挙げ、推奨されるベスト・プラクティスについて重点的に説明します。MedRecは、WebLogic Serverのインストール時に、オプションでインストールされます。MedRecは、ORACLE_HOME\user_projects\domains\medrecディレクトリから開始できます。ORACLE_HOMEは、Oracle WebLogic ServerをインストールしたときにOracleホームとして指定したディレクトリです。

WebLogic Serverディストリビューションに含まれるJDBCのサンプル

WebLogic ServerのEXAMPLES_HOME\wl_server\examples\src\examplesにはAPIコードのサンプルがインストールされます(オプション)。EXAMPLES_HOMEは、WebLogic Serverのコード・サンプルが構成されるディレクトリを表しています。詳細は、『Oracle WebLogic Serverの理解』のサンプル・アプリケーションとコード・サンプルに関する項を参照してください。

このリリースにおけるJDBCデータ・ソースの新機能と変更された機能

このリリースには、次の新機能と変更された機能が含まれています。

このリリースに導入されたWebLogic Serverの新機能がすべて含まれる一覧は、『Oracle WebLogic Serverの新機能』を参照してください。

Oracle 12cドライバのサポート

WebLogic Server 12.1.3.0にはOracle 12c JDBCドライバが含まれており、Oracle 12cデータベースで動作することが確認されています。詳細は、『Oracle WebLogic Serverの新機能』のサポートされる構成に関する項を参照してください。

アプリケーション・コンティニュイティを使用する場合の制限事項の詳細は、「Oracle 12cデータベースにおけるアプリケーション・コンティニュイティに関する制限」を参照してください。

Derbyデータベース・ドライバのサポート

Derbyデータベース・ドライバがバージョン10.10.1.1に更新されました。

暗号化された接続プロパティ

セキュアな構成の一部として、データ・ソース・ディスクリプタ・ファイルにクリア・テキストとして表示されない接続プロパティ値を1つ以上提供する必要がある場合があります。既存のデータ・ソース構成はEncrypted Properties属性を使用して更新します。「暗号化された接続プロパティの使用」を参照してください。

接続コストを抑えるための接続ラべリング機能の拡張

WebLogic Serverは、ConnectionLabelingHighCostHighCostConnectionReuseThresholdという2つの新しい接続プール・プロパティを提供し、これにより、すでにプール内にある他のテナント接続に再初期化のオーバーヘッドを発生させることなく、接続プールが最新の物理接続を使用して様々なテナントからの接続リクエストを処理できます。「初期化および再初期化コストを使用した接続の選択」を参照してください。

パッケージ・アプリケーションによる接続ラべリング

WebLogic Serverでは、EARまたはWARファイルにおいて、パッケージ・アプリケーションで使用されるラべリングや接続初期化などのコールバックをサポートしています。「パッケージ・アプリケーションによる接続ラべリングの使用」を参照してください。

oracle.jdbc.enableJavaNetFastPathの無効化

weblogic.j2ee.descriptor.wl.JDBCOracleParamsBean.OracleEnableJavaNetFastPathは、WebLogic Server 12.1.3ではサポートされていません。この機能は、Oracle Exalogic環境ではデフォルトで常に有効になっています。

SQL ISVALIDを使用したOracleデータベースのテスト

新しいテスト表名の値のSQL ISVALIDが、Oracleデータベースでサポートされるようになりました。Oracleデータ・ソースの接続テストのパフォーマンスを向上するために、接続プールの「テスト対象の表名」属性がデフォルトでSQL ISVALIDに設定されるようになりました。「データベース接続テストのオプション」を参照してください。

CountOfTestFailuresTillFlushおよびCountOfRefreshFailuresTillDisable

このリリースから、CountOfTestFailuresTillFlushおよびCountOfRefreshFailuresTillDisable属性は、値を0に設定すると無効になります。これまでのリリースでは、この値は2147483647でした。Oracle WebLogic Server MBeanリファレンスJDBCConnectionPoolParamsBeanに関する項を参照してください。

securityCacheTimeoutSecondsのデフォルト値

weblogic.jdbc.securityCacheTimoutSecondsパラメータには、デフォルト値として10分が指定されています。「メンテナンス・タイマーのチューニング」を参照してください。

JDBC 4.0 setPoolable(false)による文の削除

プリコンパイルされた文のキャッシュが有効になったWebLogicデータ・ソースに対して、JDBC 4.0 setPoolable(false)メソッドがコールされると、ドライバ・オブジェクトでメソッドがコールされるのに加え、文がキャッシュから削除されます。「データ・ソースの文キャッシュの管理」を参照してください。