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Oracle® Database 2日でデータベース管理者
12c リリース1 (12.1)
B71307-08
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4.4 クライアント・コンピュータからOracle Databaseへの接続

この項では、SQL*Plusの使用方法、およびクライアント・コンピュータからOracle Databaseに接続するための簡易接続ネーミング・メソッドについて説明します。通常、SQL*Plusは、Oracle Databaseクライアント・ソフトウェアのインストール時にインストールされます。簡易接続ネーミング・メソッドを使用すると、Oracle Net Servicesを構成せずにデータベースへのTCP/IP接続を確立できます。

この項の手順を使用すると、ネットワーク構成をテストできます。

簡易接続ネーミングを使用してクライアント・コンピュータからOracle Databaseに接続するには、次の手順を実行します。

  1. オペレーティング・システムの環境変数の構成の手順を完了します。
  2. 次のいずれかの操作を実行してSQL*Plusを起動します。
    • (UNIX、LinuxまたはWindowsシステム)コマンド・ウィンドウを開いて次のコマンドを入力します。

      sqlplus
      
    • (Windowsシステムのみ)「スタート」をクリックし、「プログラム」(または「すべてのプログラム」)→「Oracle - HOME_NAME」→「Application」「Development」「SQL*Plus」を選択します。

  3. プロンプトが表示されたら、ユーザー名の後にアットマーク(@)と接続識別子を入力します。接続識別子の書式は次のとおりです。
    "host[:port][/service_name][:server][/instance_name]"
    

    接続識別子の書式で使用されるプレース・ホルダーには次の意味があります。

    • host: Oracle Databaseホスト・コンピュータの名前またはIPアドレスです。

      IPv4とIPv6の両方のアドレスがサポートされています。IPv6アドレスは大カッコで囲む必要があります。IPv6アドレスの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

    • port(オプション): Oracle Netリスナーが接続をリスニングするTCPポート番号です。

      portを除外すると、標準ポート番号1521が想定されます。

    • service_name: データベース・サービス名です。

      データベース・サービス名が定義されていない場合は、データベース用に作成されるデフォルト・サービスの名前を使用できます。このサービス名には、次のようにDB_NAMEDB_DOMAIN初期化パラメータで構成されるグローバル・データベース名が使用されます。

      DB_NAME.DB_DOMAIN
      

      DB_DOMAINがNULLの場合、標準サービス名はDB_NAMEのみになります。

    • server: サービス・ハンドラのタイプです。有効な値は、dedicatedsharedおよびpooledです。省略されている場合、サーバーのデフォルトのタイプはリスナーによって選択され、構成されている場合は共有サーバー、それ以外の場合は専用サーバーになります。

    • instance_name: 接続先のインスタンスです。インスタンス名のみを指定した場合、デフォルトのデータベース・サービスに接続されます。デフォルトのサービスがlistener.oraファイルに構成されていない場合は、エラーが生成されます。インスタンス名はINSTANCE_NAME初期化パラメータから取得できます。

    たとえば、ホストdbhost.example.comのデータベース・サービスorcl.example.comにユーザーNICKとして接続する場合は、ユーザー名のプロンプトに次のように入力します。

    nick@"dbhost.example.com/orcl.example.com"
    

    次の例では、ホスト名がIPv4およびIPv6のアドレスに置き換えられています。

    nick@"192.0.2.1/orcl.example.com"
    nick@"[2001:0DB8:0:0::200C:417A]/orcl.example.com"
    
  4. プロンプトが表示されたら、ユーザー・パスワードを入力します。

関連項目:

  • SQL*Plusを使用した接続の例および環境変数の詳細は、『Oracle Database管理者ガイド』を参照してください。

  • 簡易接続、接続識別子およびその他のネーミング・メソッドの詳細は、『Oracle Database Net Services管理者ガイド』を参照してください。

  • listener.oraでのデフォルト・サービスの定義方法の詳細は、『Oracle Database Net Servicesリファレンス』を参照してください。

  • 『SQL*Plusユーザーズ・ガイドおよびリファレンス』